SSブログ
09.栃木県の酒 ブログトップ
前の10件 | 次の10件

【お酒】2117.富美川 純米酒 カップ [09.栃木県の酒]

26992.JPG
製造者 株式会社富川酒造店
栃木県矢板市大槻九九八

アルコール分15度
精米歩合65%
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの栃木県産新規カップ酒。
何度も通っていたはずの宇都宮で、新しいお酒に出会うことができました。

富美川(とみかわ)という銘の純米酒。
26993.JPG

造っているのは、富川酒造店さん。
このブログの草創期に、138.忠愛 手造り純米酒 五百万石 カップをいただいております。
26994.JPG


純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、きれいな飴色でした。
見るからに枯れていそうですね。
26995.JPG
26996.JPG


うまみは濃いめ。
たしかに枯れていて、角をちょっと感じます。
でも米のうまみもあって、これにも鋭さを感じます。
酒臭さはわからず、軽い渋みをちょっとだけ感じます。
キレはまあまあでしょう。

酸味はひかえめ。
すっぱさはゼロ。
スーかすかで、ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめ。
弱めですが、幅を少しだけ感じます。


濃醇枯ちょい渋旨やや辛口のおいしいお酒でした。

枯れ具合がいいね。
ここまで来ると荒々しさを感じることがありますが、角と渋みとをちょっとだけ感じる程度でした。
しかも米のうまみやわずかな甘味を感じることができて、けっしてペラペラではありませんでした。


何度も通っている場所でも、けっして侮れませんね。
このように新たなお酒が誕生している可能性もあるわけですから。

【お酒】2108.門外不出 純米吟醸 60 Craft 180ml [09.栃木県の酒]

26863.JPG26864.JPG
製造者 西堀酒造株式会社
栃木県小山市粟宮1452

原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合:60%
アルコール分:16度
内容量:180ml
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの門外不出。
西堀酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
184.門外不出 特別純米 カップ
230.黒・門外不出 純米吟醸 カップ
430.若盛 精撰赤ラベルカップ
432.若盛 樽酒 限定品 300ml
472.473.若盛 純米吟醸 開運★おやまくま&吟醸 レディおやまくま 飲み比べ
1076.門外不出 六割みがき特別純米酒

今日いただくこの門外不出は、
精米歩合60%の“Craft(クラフト)”なる純米吟醸なんだってさ。
26865.JPG


吟醸酒ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
26866.JPG


上立ち香はないですね。
含んでもわかりません。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみが舌を突く感じがしますが、厚みも少しあるかな。
酒臭さ(ほめ言葉です)もちょっと感じます。
苦みがあって、強くはないものの鋭いですね。
キレはまあまあかな。

酸味はややひかえめ。
すっぱさはわかるものの、弱めです。
ただ、ちょいスーのちょいピリです。

甘みはひかえめ。
ほとんど感じません。


やや濃醇でちょい苦ちょいスーちょいピリ旨辛口のおいしいお酒でした。

米のうまみは厚みは弱いものの、しっかりしておりました。
もしかして、五百万石でしょうか?
ちょい苦ちょいスーちょいピリでしたが、それらがお酒の味をいい感じに引き締めておりましたよ。
しかも辛口でしたが、けっしてペラペラではありませんでした。

うまいね。
味の要素のうち、スースーが目立つかもしれませんが、むしろそれはワタクシの望むところでございました。




















★☆予告★☆






先週末は、

出かけておりました。



海を眺めながら、

単行(一両編成)の気動車に乗ったり、

202204027.JPG


その海に対して乾杯したり、

202204086.JPG


あるいは山を眺めながら、

これまた単行の気動車に乗ったり、

202204093.JPG


馴染みの街を訪問したりしておりました。

202204115.JPG



もちろん!

おいしいものもたくさんいただきました。

202204060.JPG

202204063.JPG

202204140.JPG

202204143.JPG




その顛末は、

今週末に報告させていただきます。



【お酒】2034.七水 純米酒 180ml [09.栃木県の酒]

23852.JPG
製造者 株式会社虎屋本店
栃木県宇都宮市本町四番十二号

アルコール分15度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合65%
内容量180ml
栃木県産米100%
(以上、ラベルより転記)




宇都宮の中心地に蔵をおく虎屋本店さん。
23853.JPG

そのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
191.本醸造 日光情景 カップ
419.雷都物語 特別純米酒 180ml
1355.菊 カップ(普通酒)
1380.菊 吟醸 生 300ml
1534.喜連川 本醸造 やすらぎの里 カップ

アロマぼとるに詰められたこのお酒は、純米酒でした。
23854.JPG

“七水”という酒銘。
23855.JPG

その正確な意味は分かりませんでした。
でも、江戸時代の宇都宮の街には、“七水(しちすい)”と総称された七つの湧水(亀井の水・明神の井・天女水・滝の井・池の井・馬場の井・東石町の井)があって、それぞれが名所とされていたそうです。
もしかしたら、その名水にあやかっているのかも。

ラベルには、製造年月と出荷年月とを分けて表示されておりました。
この瓶の中で8カ月間も熟成されているのね。
23856.JPG


それではいただきます。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し茶色がかっておりました。
23857.JPG


うまみは、どちらかというとやや淡めかな。
熟成感があるものの、弱めで角はまったく感じません。
米のうまみもふんわりと感じます。
渋みが少しあって、弱めですが鋭さを感じます。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややひかえめ。
すっぱさはほとんど感じないほどです。
ただ、けっこうなスースーです。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきり。
さらりとしているものの、存在はよくわかります。


やや淡麗でちょい枯ちょい渋スースースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。

枯れ具合が繊細で、粗さゼロでした。
ちょい渋も、いい感じに引き締めておりました。
しかも米のうまみをふんわりと感じたので、けっしてペラペラではありませんでした。
スースー感が目立ちましたが、キレのよさとともにスッキリした感じに仕上がっておりました。

お酒の味自体を楽しむというよりも、食事と合わせてこそ映える味わいでしょう。
察するに、魚の塩焼きや、やきとりなんかと合うんじゃないかな?

【お酒】1942.旭興 辛口 カップ [09.栃木県の酒]

21937.JPG
製造者 渡邉酒造株式会社
栃木県大田原市須佐木797-1

アルコール分15度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの渡邉酒造さんのお酒。
21938.JPG

かなり前のことになりますが、かつて以下のものをいただいております。
130.旭興 カップ
431.本醸造 那須逍遥 300ml

今日いただくこのお酒には“辛口”と銘打たれておりましたが、中身は普通酒でした。
ということは、かつていただいた旭興カップのラベルが変わっただけでしょうか?
21939.JPG


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はわずかに着いていることがわかる程度で、透き通った感じが少しありました。
21940.JPG


鼻を近づけると、糠っぽい香りをかすかに感じます。

うまみはやや淡めでしょう。
まず最初に熟成感が来て、枯れた感じに角を少し感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)もありますが、弱めです。
渋みがあって、弱めながらに鋭さがありますね。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感は少しはっきりですが、ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
存在はわかるものの、弱めです。


やや淡麗でちょい枯ちょい渋ちょいスー辛口のお酒でした。
角のある枯れ具合とちょい渋とで、粗さを感じました。
でもそれらをアル添で和らげているようにも感じました。
うまみは酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)を一応感じるものの、弱めでした。

酒自体のおいしさというよりも、食事と合わせることだけを狙っているように思いました。
どんな料理に合うかは、私の浅い経験だけでは推測し得ませんでした。












★☆【予告】★☆




先週末は、出かけておりました。


青春18きっぷを使って出かけたはずだったのに、
21894.JPG

青春18きっぷでは乗れないこんなのや、
202103013.JPG

こんなのにも乗っちゃったりなんかしちゃったりして、
202103077.JPG

成果はどうだったかというと、

臨時休業!!!
202103115.JPG

閉店ガラガラ!!!
202103116.JPG

これはもう、
飲まなきゃやってられません罠!
202103117.JPG
202103038.JPG
202103063.JPG


その顛末は、今週末に報告させていただきます。

【お酒】1598.四季桜 特別本醸造 はつはな 300ml [09.栃木県の酒]

9143.JPG9144.JPG
宇都宮酒造株式会社
宇都宮市柳田町248

300ml詰
アルコール分15度
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合60%
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの宇都宮酒造さんのお酒。
かつて以下のものをいただいております。
四季桜 特別本醸造 黄ぶな アロマぼとる 180ml
四季桜 純米生貯蔵酒 300ml
四季桜 特別本醸造 生の酒 冬のかおり 300ml

今日いただくこの特別本醸造は、花盛りの4月に入手して今日まで冷蔵庫の中に置き忘れていたものでした。
9145.JPG

花の季節はとうに過ぎ去ってしまいましたが、宇都宮で咲いていた桜を思い出しながらいただきたいと思います。(宇都宮タワーより:2019年4月)
choukai187.JPG

特別本醸造には香りを特徴とするものもございましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
宇都宮のお酒ですからね、二荒山神社にて拝受した盃でいただきますよ。
9146.JPG

お酒の色は、透明でした。
9147.JPG


上立ち香はないですね。
でも、一口含むとフルーティーな風味がふんわりと鼻へ抜けて行きますよ。
生貯っぽいフレッシュな風味もちょっとだけあるみたいです。
さらに、上等な接着剤みたいな香りもかすかに感じます。
上等な接着剤ってどんなのだよ!

うまみはやや淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみが、どちらかというと舌をピンと突く感じですが、それでも幅を少し感じます。
苦みがかすかにあって、かすかながらに重さも感じます。
それでも雑味はなく、熟成感も感じません。
キレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
スースーはなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょうね。
それでも弱めながらに幅があって、その存在はよくわかります。


やや淡麗で爽快旨やや辛口のおといしいお酒でした。
香り(フルーティーさとフレッシュさ)と酸味とで、とても爽やかに仕上がっているようでした。
それでも香りにはしつこさはなく、ちょうどよい感じでした。
うまみは淡めながらにしっかりしていて、飲み応えを感じました。
またかすかな苦みが引き締めておりましたが、キレイな口当たりでした。

これはもしかしたら、いわゆるひとつの“しぼりたて”ってやつでしょうか?
爽やかですので、花見酒には最適ではないでしょうか。

来年は、宇都宮で花見をしてみようかな。
もちろん、一人で。



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

一人暮らしの場合、野菜を買っても、一度に使う量が少ないのです。
それ故に、気がつくと、冷蔵庫の中にいろいろな野菜がちょっとずつ残っちゃったりなんかしちゃったりして。
9148.JPG

今日はこれを全部使い切りますよ。
全てを細かく刻んで耐熱容器に入れ、電子レンジで2分加熱。
9149.JPG

卵5個。
殻座は取り除いてあります。
9150.JPG

卵を溶いたところへ、刻んだ野菜を投入。
9151.JPG

塩コショウにみりんで味を付けたものを、フライパンで焼きますよ。
9152.JPG

このままかき混ぜることなく、フタをして弱火でじっくりと焼いていきます。
9154.JPG
9153.JPG

20分経ったものがこちら。
9155.JPG

しまったしまった、島倉千代子!(島木譲二より)
20分間が長すぎたせいか、焦げてしまいました。
でも黒焦げじゃないから大丈夫だろ。
負け惜しみだな。
9156.JPG

反対側を3分間焼いて出来上がり。
9157.JPG

カットしてみました。
下面の焦げ以外はいい感じ。
9158.JPG

トマトケチャップをかけていただきます。
(残りの半分は、明日の昼のおかずとなりますよ。)
9159.JPG

混ぜずにゆっくりと焼いたことで、ふっくらと仕上がりましたよ。
焦げもパンの耳みたいに香ばしくて、おいしく食べることができましたよ。
負け惜しみだな。
9160.JPG

【お酒】1567.東力士 特別本醸造 生(なま) 300ml [09.栃木県の酒]

8918.JPG8919.JPG
株式会社島崎酒造N
栃木県那須烏山市中央1-11-18

要冷蔵
アルコール分14度以上15度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合60%
容量300ml詰
(以上、瓶の印刷事項より転記)




島崎酒造さんのお酒は、かつて東力士 ふるさとカップと、東力士 特別本醸造 しぼりたて 生アルミ缶、そして東力士 とろ~りにごり酒 カップをいただいております。

今日いただくこのお酒は特別本醸造の生酒ですが、東力士 特別本醸造 しぼりたて 生アルミ缶とは異なってアルコール度数が14度台の設定でした。
8921.JPG8920.JPG


冷やして飲めと書かれておりましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
8922.JPG

お酒の色は、ほとんどわかりませんね。
8923.JPG


フレッシュさがありますね。
程よくてしつこさがありません。
吟醸香はないですね。

うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
やわらかいうまみがじんわりと広がります。
熟成感はないみたいですが、吟醸酒みたいな苦みがごくかすかにあって、鋭さもちょっとだけ感じます。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはかすかに感じる程度です。
スースーもなく、刺激やピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりしています。
べとついたかんじはなく、さらっとしていますが、甘みに幅を少し感じます。


爽快淡麗旨やや甘口のおいしいお酒でした。
淡めでキレがよいものの、やわらかいうまみが穏やかに効いていて、薄っぺらさを感じませんでした。
酸味はひかえめでしたが、生酒の風味がほどよくて爽やかでした。
甘みもしつこくなくてよい甘みでした。

さすが烏山の銘酒“東力士”!
これは夏の暑い日にいただきたいところですよ。
また買いに行こうかな。



大型連休最終日の野菜は、“キャベツ”
8924.JPG

NHK“きょうの料理”で谷昇先生が鮭のムニエルの付け合わせとして添えていた春菊のサラダの作り方を参考にして、キャベツのサラダを作りました。

まずはキャベツを数葉はがして水洗いしたのち、サラダスピナーで水けを飛ばしてからさらにキッチンペーパーで水けを拭きとり、軸を除いて食べやすい大きさにちぎったものがこちら。
水気はとにかく徹底的に拭き取りましたよ。
8925.JPG

そこへ、ごま油(適量)を回しかけます。
8926.JPG

これを、しっかり洗った“手”でかき混ぜます。
手で混ぜることで、手の体温でごま油がキャベツの表面にまんべんなく広がって油の膜を形成するのです。
(撮影の都合上、片手でまぜましたが、普段は両手でまぜています。)
8927.JPG

キャベツの表面にごま油の膜ができた状態がこちら。
8928.JPG

これを、冷蔵庫で“食べる直前まで”冷やしておきます。
8929.JPG

食べる直前になったら冷蔵庫から取り出して、塩とこしょうとで味付けます。
こしょうは多めがおすすめですが、塩はひとつまみほどで十分です。
このときは必ず箸で混ぜます(絶対に手で混ぜてはいけません)。
8930.JPG

混ぜ終わったらお皿に盛って、完成です。
8931.JPG

わかりにくいかもしれませんが、キャベツの表面には塩の粒が溶けずに乗っかっているのです。
これを食べると塩粒が舌に直接触れることから、少量の塩でも塩気をはっきりと感じることができるのですよ。
塩粒を溶かさないために水気を徹底的に拭き取ったり、キャベツを油の膜で覆ったり、冷蔵庫で冷やしたり、箸で混ぜたりしたのでした。
8932.JPG


このほかに、今日は昨日の残り物の九条ネギを豚ロース肉(国産)と炒めて食べましたとさ。
同じ焼き肉用のロース肉だったのに、昨日のオーストラリア産牛ロース肉とちがってこちらの国産豚ロース肉はやわらかくておいしくいただくことができましたよ。
8933.JPG



ごちそうさまでした。
8934.JPG

あーあ、明日からまた賃労働かよ。
誰にも迷惑をかけずに生きていくためにはしかたがないことかもしれないけれど、時間と魂との切り売りはやっぱりつらいぜ。

【お酒】1544.特別本醸造 樺山 生 300ml [09.栃木県の酒]

8057.JPG8058.JPG
株式会社井上清吉商店
栃木県宇都宮市白沢町1901-1

要冷蔵
栃木県産五百万石100%使用
原材料名/米・米こうじ・醸造アルコール
精米歩合/60%
アルコール分/15.0度以上160度未満
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




道の駅きつれがわで入手した“樺山”なるお酒をいただきます。
8059.JPG

造っているのは、宇都宮市内に蔵を置く井上清吉商店さんでした。
8060.JPG

井上清吉商店さんのお酒は、かつて澤姫サワヒメカップと、澤姫 特別本醸造 アロマぼとる 180ml、そして澤姫 特別本醸造 生酒 300mlをいただいております。

今日いただくこのお酒は栃木県産の五百万石を100%使用したという特別本醸造の生酒ですから、もしかしたら澤姫 特別本醸造 生酒 300mlと同じ中身かもしれませんね。


今日はちょっと趣向を変えて、お酒のつまみを紹介します。

これはこんにゃくを煮〆たもの。
こんにゃくを煮る際のポイントは、だしをしっかりとることとともに、塩を使わずに濃口のしょうゆで味をバッチリとつけることだと、あたしゃそう思いますよ。
8061.JPG

そしてこれは、びんちょう鮪のりゅうきゅう風。
大分県の郷土料理である“りゅうきゅう”はどちらかというとアジやサバ、ハマチなどを使うことが多いと思いますけれど、それを安いびんちょう鮪でやってみましたよ。
8062.JPG

それではいただいてみたいと思います。
生酒ですから、冷蔵庫出冷やしたものをいただきます。

宇都宮で造られたお酒ですからね、二荒山神社にて拝受した盃でいただきますよ。
8063.JPG

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
8064.JPG


一口含むと、フレッシュな風味が豊かであることがわかります。
口の中で広がったあとで鼻へと抜けて行きますよ
でもしつこくはないですね。

うまみはやや淡めです。
米のうまみが穏やかに広がりますよ。
苦みや雑味はなく、熟成感も感じません
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさがやや強めで、鋭さを感じます。
ピリピリ感はなく、スースーもありません。

甘みはややひかえめです。
はじめはかなり弱めですが、徐々にちょっとだけ出てくるみたいです。


やや淡麗で爽快ちょいすっぱ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
フレッシュな風味と酸味とでさわやかに仕上がっておりました。
でも米のうまみも穏やかに効いていて、淡めながらも飲み応えを感じました。

この酸味は、魚臭さや脂っぽさをサッと流してくれそうですよ。
それでいてさわやかでキレがよく、後味スッキリでした。

面白い!、そしてうまい!
やっぱり宇都宮は最高!
やっぱり一人飲みも最高!
それは関係ないだろ。

【お酒】1534.喜連川 本醸造 やすらぎの里 カップ [09.栃木県の酒]

7988.JPG
株式会社虎屋本店
宇都宮市本町4番12号

アルコール分 15度
容量 180ミリリットル
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 65%
(以上、ラベルより転記)




一昨日に“道の駅きつれがわ”にて入手したばかりのお酒ですが、拙宅にある在庫の中では製造年月からの期間がもっとも長く経過していたものでしたので、さっそくいただいてみたいと思います。

酒銘の“喜連川(きつれがわ)”ってのは、栃木県の中心付近に位置する街(栃木県さくら市喜連川)のことでしょう。
このことは、このお酒を入手した場所からも容易に理解できると思います。
7989.JPG

この喜連川、江戸時代には喜連川藩が置かれておりました。
かつて一度紹介しておりますが、この喜連川藩はわずか5000石と、石高こそ徳川幕府の諸大名中では旗本クラスの最小石高であったものの、藩主の喜連川氏の出自は足利尊氏の四男である足利基氏(鎌倉公方の初代)に由来したことから、徳川幕府の客分として他の大名旗本とは別格扱いされていた“名門中の名門”だったのだとか。
それ故に喜連川藩は、「幕府への忠誠の証として諸大名に課せられていた参勤交代をはじめ、さまざまな役務が免除されていたのである。」(※1)とのことでした。

そんなほまれ高き場所を酒銘にいただくこのお酒ですが、造っていた蔵元さんは宇都宮の街の中心に蔵を置く虎屋本店さんでした。
7990.JPG

虎屋本店さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
191.本醸造 日光情景 カップ
419.雷都物語 特別純米酒 180ml
1355.菊 カップ(普通酒)
1380.菊 吟醸 生 300ml


一方で、“やすらぎの里”ってのは、いったいどういう意味なのでしょうか?
7991.JPG

これについては、まったくもって手掛かりをつかむことはかないませんでした。

あたしゃ当初はね、ちょっと前に放送されていた、ご高齢の役者さんたちばかりが出演していたTVドラマと関係があるのかと勝手にそう思っておりましたよ。
でもあちらはやすらぎの里ではなくて、“やすらぎの”でしたとさ。


話のネタが尽きたところで、そろそろいただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は濃くはないものの、深い金色をしておりました。
7992.JPG


燗をつけると、アルコールの香りがわずかに立ってまいりました。

うまみはやや濃いめです。
酒臭さ(←ほめ言葉です)が穏やかに効いていて、米のうまみもじんわりと感じます。
熟成感もちょっとあって、深みを感じるものの角がありません。
苦みや雑味はなく、キレがとてもよいですね。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはかなり弱めでしたが、冷めるにつれて少し出てくるみたいです。
アルコール由来と思われるスースー感は少しはっきりしています。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょうか。
べとついた感じはまったくなく、かつ弱めであるものの、甘み自体に厚みを感じます。


穏やかであるもののじんわりと沁みる、やや濃醇で深旨スッキリやや甘口のおいしいお酒でした。
深みがあってしっかりしているもののキレがよく、しかも雑味や角がありませんでした。
甘みに幅を感じるものの、べとつきやしつこさをまったく感じませんでした。
アルコール香が少し強めであったものの、私としてはそれもいい感じでした。
むしろこのアルコールが、キレのよさと軽さとをもたらしてくれているのではないでしょうか。


(※1)山下昌也『貧乏大名“やりくり”物語-たった五千石! 名門・喜連川藩の奮闘』p.49(2016.8 講談社+α文庫)

【お酒】1399.純米吟醸 下野乃國 五千石 カップ [09.栃木県の酒]

6804.JPG
杉田酒造株式会社
栃木県小山市大字上泉237

原材料/米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合/58%
アルコール分/16度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




このお酒は、道の駅しもつけ(栃木県下野市)で入手しました。
shimotuke11.JPG
shimotuke12.JPG


“下野乃國 五千石”という名の純米吟醸酒です。
これはいったいどういう意味なのでしょうか?
6805.JPG6806.JPG

下野一国の石高がたった五千石ってのは、そりゃおかしいですよね?
それとも、酒造好適米“五百万石”の誤植ですか?
いやいや、酒銘の誤植なんてことはありえないでしょうよ。
でも実際に下野市産の五百万石を使用しているそうです。

蔵元さんや道の駅しもつけのWebsite、それに“下野ブランド”なるサイトを見ても、この酒銘の意味を確認することはできませんでした。
でも、道の駅しもつけの近くには、五千石球場やら五千石堰やらといった施設があるみたいでした。
ということは、もしかしたら“五千石”という地名が下野市にあって、そこで採れたお米を使っているのでしょうか?


あるいは、あたしゃこのお酒に出会った当初は、この酒銘から同じ下野国に属していた喜連川藩(きつれがわはん)のことを思い起こしましたよ。

喜連川氏を藩主とする喜連川藩は、わずか五千石という江戸時代における最小石高の藩でした。
しかし「喜連川氏の元の姓は足利氏で、足利尊氏の四男・基氏を祖とする鎌倉公方系統の足利氏である。」(※1)とあるとおり、その血筋たるや室町幕府を開いた足利尊氏に由来し、かつ「石高の五千石にしても、「無高」の五千石である。「無高」とは、幕府から「高」を賜っていないという意味だから、ほかの大名家のように徳川将軍家の臣下として従属するのではなく、いわば幕府の客分である。だから、五千石でも徳川と対等な大名なのである。」(※2)と言われているほどの、徳川幕府でも他の大名旗本とは別格扱いされていた“名門中の名門”だったそうですよ。
それ故に、この喜連川藩を連想させる酒銘をつけたのかな?、なんて私は思っちゃったのです。

ですが喜連川藩があった場所は今の栃木県さくら市で、道の駅しもつけがある下野市とは隣接しておらず、それに直線距離にして30km以上も離れていたのでした。
ということは、きっと喜連川藩とは関係ないのでしょうね。


言いたいことを言い尽くしたところで、そろそろいただきたいと思います。
純米吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、それほど濃くはないみたいでした。
6807.JPG


吟醸香は、上立ち香はないですね。
でも口に含むと、フルーティーな香りがちょっとだけ鼻へ抜けていくようです。

うまみはやや淡めです。
米のうまみが広がらずに、舌の上をピンと突く感じがいたします。
苦みや雑味はありません。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めの甘みがあることがわかります。


やや淡麗ですっぱやや辛口のお酒でした。
吟醸造りのわりには、酸味が強めで鋭さがありました。
というか、うまみが淡めであったために、酸味が突出しているように感じたのかもしれません。
かつて、昭和五十年代に吟醸造りを復活させようとしたある蔵元さんのお話として「『五百万石』という酒米を五十パーセント以下に磨いて造ったんですが、うすっぺらな味でとても吟醸酒と言えるものではなかった」(※3)という文献の記述を読んだことがありましたが、五百万石だと深みを出すことが難しいのでしょうか?

まあでも、酸味がはっきりしているので、油っぽさや魚の臭みを流してくれそうでしたけれどね。
私のように、普段からあっさりしたものばかり食べている輩には向いていないお酒なのかもしれません。


(※1)山下昌也『貧乏大名“やりくり”物語-たった五千石! 名門・喜連川藩の奮闘』p.49(2016.8 講談社+α文庫)
(※2)(※1)p.48-49
(※3)石原信一『会津地酒紀行』p.18(2004.7 歴史春秋出版)

【お酒】1386.池錦 樽酒 野州そばまえ 300ml [09.栃木県の酒]

6639.JPG6640.JPG6641.JPG
池島酒造株式会社
栃木県大田原市下石上1227

アルコール分15度
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




池島酒造さんのお酒は、かつて池錦 特別純米酒 那須乙女 300mlと、池錦 本醸造 生原酒 180ml、そして池錦 星の花 純米生貯蔵 300mlとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、野州そばまえと銘打たれた普通酒の樽酒です。
6643.JPG6642.JPG

樽酒についてはこちらをご覧ください。
また、“そばまえ”については、下記のとおり瓶に説明が記載されておりました。
6644.JPG


まずは冷や(常温)でいただいてみましょう。

お酒の色は、少し茶色がかっているようでした。
6645.JPG

ああ、木香ありますね!
しっかりしておりますが、クドくはないですよ。
それとともに、アルコール香がはっきりしております。

うまみは濃くはないですが、しっかりしていてます。
やわらかいうまみがどちらかというと淡めではあるものの、フワッと広がります。
苦みや雑味は感じません。
キレはよく、スッと引きますよ。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めで、角がなくて深みを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
べとつかないものの、厚みを少しだけ感じます。


木香がすがすがしくてうまみがやわらかで、酸味に深みがちょっとあって甘みが穏やかに効いている、爽快旨やや甘口のおいしいお酒でした。

木香はちょうどよいですね。
もしこれよりも強いと、きっとクドくなってしまうでしょう。
うまみや酸味も、木香を引き立てているように感じました。
一方で甘みが効いているためか引き締まった感じはしませんが、それもまたまろやかでいけるのではないかと思いました。



ここで、残りを燗にしてみましたよ。
6646.JPG

燗にすると、木香が少し引くというか、穏やかになりましたよ。
うまみや酸味はそのままですが、甘みは少し引くみたいです。
その一方で、かなり弱めではあるものの苦みがちょっとだけ出てきたみたいです。
また、アルコールの香りが少し目立って、スースー感が出てまいりました。

燗にすると、甘みが引く一方で、弱めの苦みとアルコールのスースー感とで引き締まった味わいになったようでした。


冷や(常温)でも燗でもおいしくいただくことができました。
しかし私としては、木香がしっかりしていて甘みがまろやかさを添えていた冷や(常温)のほうがいけるのではないかと感じました。


“そばまえ”でしたからね、最後はそばで〆めましたとさ。
6647.JPG
前の10件 | 次の10件 09.栃木県の酒 ブログトップ