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【お酒】1582.小雪 生貯蔵酒 300ml [10.群馬県の酒]

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貴娘酒造株式会社
群馬県吾妻郡中之条町大字大塚1768-2

原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
アルコール分15度
300ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)




貴娘酒造さんのお酒は、これまでに普通酒の貴娘カップをいただております。
今日いただくこのお酒も普通酒(特定名称の表示がないお酒)でしたが、生貯蔵酒でした。
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すりガラスのシュッとした形の瓶には、たった一言“小雪”と書かれておりましたよ。
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♪な~ぜ死~んだ~
ああ~あこ~ゆき~♪
(舟木一夫『絶唱』(作詞:西條八十/作曲:市川昭介)より)
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舟木一夫の歌と、それを主題歌とした映画とを思い起こして買ってしまったこのお酒。
生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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生貯蔵酒らしいフレッシュな風味はありますが、しつこくないですね。

うまみはやや淡めですが、淡めなりによくわかります。
やわらかいうまみをふんわりと感じますよ。
苦みがあって、弱めですが鋭さを感じます。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少しはっきりしていて、鋭さを感じます。
スースーはなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめです。
ゼロではなくて、かなり弱めですが、弱めなりに幅がありますね。


やや淡麗で爽快ちょい苦ちょいすっぱ旨辛口のおいしいお酒でした。
生貯らしいフレッシュな風味がしつこくなくてちょうどいいですね。
苦みと酸味とに鋭さを感じますが、それが味わいをバランスよく引き締めてくれておりました。

だらけていなくてキリッとしているものの、それでいてやわらかさも感じる味わいのお酒。
気風(きっぷ)のよい味わいだと思いましたよ。
これはもしかして、出征した順吉を待つ小雪の気概を表現したものでしょうか?
たぶんちがうだろうな。

おいしくて、あっちゅう間でございましたとさ。
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今日のおつまみ。

焼かなすのごま酢和え。
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小松菜の煮びたし。
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“草(そう)の八杯豆腐”
八杯汁(だし6:しょうゆ1:酒1)にとろみをつけ、豆腐を入れて温めたもの。
紹介されていたレシピでは大根おろしだけを乗せておりましたが、ワタクシの独断でおろししょうがも乗せてみました。
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“草の八杯豆腐”は、天明二年(1782年)に刊行された江戸時代の料理書『豆腐百珍』に“尋常品”(「どこの家庭でも常に料理するもの」(※1))として掲載されている料理で、「「草の八杯豆腐」も惣菜の中で最も重宝された料理で、江戸後期に盛んに刷られた料理番付で常に最高位を張っている。」(※1)のだとか。
“草(そう)”という言葉には、どうやら「粗末。簡単。」(※2)という意味があるみたいですね。
そのためか、(※1)の文献には、“真の八杯豆腐”なる料理も紹介されておりましたよ。

ただね、豆腐を細切りにしたら崩れてしまったのが残念だったところ。
もっとしっかりした豆腐を使うべきでした。
それでも、おいしくいだだけましたとさ。
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渋茶で〆。
ごちそうさまでした。
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(※1)福田浩・杉本伸子・松藤庄平『豆腐百珍』p.9(2008.1 新潮社とんぼの本)
(※2)広辞苑 第五版 電子辞書

【お酒】1581.群馬泉 吟醸 180ml [10.群馬県の酒]

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島岡酒造株式会社
群馬県太田市由良町375の2

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
精米歩合 60%
内容量 180ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)




いやー、あついあつい。
ヒューヒューだよ!(ちがうか)

こう暑いとね、冷酒やねん冷酒!
ということで、今日は冷蔵庫で保管してあったこのお酒を選びました。

島岡酒造さんのお酒は、かつて群馬泉 山廃本醸造 300mlをいただいております。
今日いただくこのお酒はアル添吟醸でしたが、これも山廃酛を用いているんだってさ。
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山廃酛を使用したアル添吟醸酒って、どんな味なのでしょうね。
アル添の効果で香りを特徴とするお酒に仕上がっているのでしょうか?
それとも、山廃酛によって作り出された乳酸由来の酸味を特徴とするのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。

もちろん冷蔵庫で冷やしたものをそのままいただきますよ。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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香りはありますね。
フルーティーさを感じますが、かなり弱めです。

味わいは、最初に酸味を感じましたよ。
すっぱさがやや強めで、鋭さを感じます。
深みもわずかに感じるかな。
ピリピリ感はありません。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
米のうまみに厚みを感じますよ。
苦みがわずかにあって、わずかながらにも重さを感じます。
キレはよいとは思いますが、酸味だけは残るみたいです。

甘みはややひかえめです。
前に出てこない甘みですが、ひかえめながらに幅を感じます。


すっぱちょい重旨やや辛口のおいしいお酒でした。
吟醸酒にしては、すっぱさが強めではないでしょうか。
酸味にはわずかですが深みもありましたが、燗にすれば(雑味はともかく)深みがもっと出たかもしれませんね。
でもうまみがしっかりしており、わずかな甘味がコクを添えて、わずかな苦みが引き締めているようでした。

これは香りではなくて、味で勝負する吟醸酒でしょう。
おいしいお酒でしたけれども、私としては本醸造のほうが好みでした。



明日は今日よりもさらに暑くなるみたいですね。
ということは、明日もまた冷酒だな。

【お酒】1577.谷川岳 超辛純米 180ml [10.群馬県の酒]

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永井酒造株式会社
群馬県利根郡川場村門前713

日本酒度:プラス8
精米歩合:65%
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール度:15%
内容量:180ml
(以上、ラベルより転記)




永井酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
366.谷川岳 源水仕込 心 180ml
368.谷川岳 超辛純米酒 180ml
1061.谷川岳 特別本醸造 アルミ缶
1551.尾瀬の酒 吟醸 アルミ缶

今日いただくこのお酒は368.谷川岳 超辛純米酒 180mlと同じように見えますが、ラベルや酒銘が微妙に異なったり、品質表示に日本酒度が追加されたりしておりましたので、別カウントとさせていただきました。
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“日本酒度:プラス8”と書かれておりますね。
でもね、あたしゃ日本酒度のプラス側(辛口側)ってのはあまり当てにはならないと勝手にそう思っておりますよ。
だって、プラス側に振れていても、甘く感じたお酒だってあったんだもん。
それに、日本酒度の基準となる物質は糖分でしょうけれど、お酒の甘さを決める物質は糖分だけではないという文献の記述もありましたからね。


なにはともあれさておいて、自分の舌で味を確かめてみようじゃあ~りませんか!
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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ああ、やっぱりね。

燗をつけると、甘い香りがふんわりと漂ってまいりましたよ。

うまみはやや濃いめかな。
酒臭さ(←ほめ言葉です)がしっかりしているものの、角はまったくないですね。
軽い苦みがかすかにあるみたいですが、ほとんど気にはなりません。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めで、ほとんどわからない程度です。
スースーは少しだけ感じます。
ピリピリは、温かいうちはなかったものの、冷めるにつれてちょっと出てくるみたいです。

甘みはややひかえめですが、その存在はよくわかります。
弱めではあるものの、厚みすら感じますよ。
ですがこの甘み、燗が冷めるにつれて引いていくみたいです。


やや濃醇で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
“超辛純米”と銘打たれてはいたものの、これは看板に偽りありでしょうよ。
だって、甘みが弱めながらに厚みがあって、いい感じにコクを添えてくれていたんだもん。
でも、冷めてくると甘みが引き、しかもピリピリ感が出てきたので、もしかしたら冷やしていただけばその名のとおり“超辛純米”なのかもしれません。

でもあたしゃ、このお酒は燗がおいしいと思うな。
酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)がしっかりしているものの、それでいて角がなくてまろやかなお味。

あ、そうか!
酒銘にいただく“谷川岳”が夏と冬とでその姿を一変させるように、このお酒も燗と冷たいものとでは味わいが一変するように味を設計されているのかな?
邪推だな。

【お酒】1576.船尾瀧 本醸造 カップ [10.群馬県の酒]

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柴崎酒造株式会社
群馬県北群馬郡吉岡町下野田649-1

アルコール分15度
精米歩合 70%
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




船尾瀧の本醸造カップは、ラベルのデザインが大七カップにそっくりのものをかつていただいております。

今日いただくこのお酒も本醸造ですので、中身は同じでしょう。
しかし、ラベルが異なれば新規のお酒としてカウントするのがこのブログにおけるルールですので、新規のお酒として扱います。


本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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うすっ!

うまみは淡めというか、薄めです。
酒臭さ(ほめ言葉です)は感じるものの、かすかです。
苦みがあって、軽めではあるものの少し目立ちます。
熟成感はありません。
キレはよく、しかも透明感はバッチリ感じます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはかなり弱めですが、これもわかります。
ただ、ちょいピリですね。

甘みはややひかえめです。
べとついた感じはなく、しかも弱めではあるものの、これもその存在がよくわかります。


淡麗ちょい渋やや辛薄口のお酒でした。
これはあくまでも私の感想ですが、薄いというか、水っぽさを感じました。
それ故に、うまみが引っ込んで渋みと甘みとが弱めながらにも目立ったのでしょうか?

以上です、編集長!

【お酒】1575.赤城山 特別本醸造 180ml [10.群馬県の酒]

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近藤酒造株式会社
群馬県みどり市大間々町大間々1002

アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 60%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




昨日に引きつづき、今日も近藤酒造さんのお酒をいただきます。
昨日までに、以下の赤城山(あかぎさん)シリーズをいただいております。
255.赤城山 カップ
1163.赤城山 からくち 180ml
1574.赤城山 純米酒 アルミ缶

今日いただくこのお酒は、精米歩合60%の特別本醸造でした。
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これまでの経験からして特別本醸造には香りを特徴とするものもございましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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あー、たしかに香りがありますね。
ごくかすかですけれど、フルーティーな香りがあることがわかります。
それに生酒みたいなさわやかさもちょっとだけあるみたいです。

うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみをふんわりと感じます。
軽い苦みもちょっとだけあって、弱いものの鋭さを感じます。
熟成感はないですね。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが強くはないものの、鋭さを少し感じますよ。
スースーはなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりかな。
かなりさらっとしているものの、甘みに厚みを感じます。


淡麗爽快ちょいすっぱ旨口のおいしいお酒でした。
香りやさわやかさにしつこさがなくて、食事と合わせるにはちょうどいい感じでした。
淡めでしたがうまみはよくわかり、しかも酸味が効いていて飲み応えを感じました。

これいいね!
暑いときの晩酌にはぴったりかも。

【お酒】1574.赤城山 純米酒 アルミ缶 [10.群馬県の酒]

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近藤酒造株式会社
群馬県みどり市大間々町大間々1002

原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分:15度以上16度未満
精米歩合:60%
180ml詰
(以上、缶の印刷事項より転記)




近藤酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
255.赤城山 カップ
1163.赤城山 からくち 180ml

今日いただくこのお酒は、純米酒でした。
っていうか、あたしゃずっと、このお酒は“あかぎやま”だと思っていたのですが、正しくは“アカギサン”でしたよ。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっているようでした。
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うまみは、どちらかというとやや淡めでしょうか。
熟成感が弱めながらにも最初に来て、枯れた感じがかすかにあるものの、重くはないですね。
酒臭さ(←ほめ言葉です)とともに米のうまみも感じますが、かなりふんわりというかぼんやりです。
軽い苦みが少しあるものの、鋭さは感じません。
純米酒ですが、キレはよいですね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じ、しかも冷めるにつれて目立ってくるようです。
スースーはなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょう。
かなり弱めですが、厚みを少し感じることができますよ。
これも冷めるにつれてはっきりしてくるみたいです。


やや淡麗でちょい枯ちょい渋ちょいすっぱやや辛口のお酒でした。
うまみ自体は軽めですね。
それをちょい枯とちょい渋、ちょいすっぱが引き締めて、かつわずかな甘味がまとめているようでした。
飲みにくくはないものの、私としては味の要素の相互にもう少しまとまりが欲しいところでした。

【お酒】1573.群馬泉 山廃本醸造 300ml [10.群馬県の酒]

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島岡酒造株式会社
群馬県太田市由良町375の2

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 60%
日本酒度 +3
酸度 1.6
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




 太田市の西部、旧宝泉村、古くは新田荘と呼ばれ、新田一族発祥の地で史跡と豊かな伏流水に恵まれた所です。
 島岡酒造は、この地で江戸時代後期文久3年の創業以来、生酛系山廃造りによる伝統手法を代々守り続けています。蔵付きの天然乳酸菌や自然の力を巧みに用いる、古ながらの酒造りです。」(※1)
と紹介されていた、島岡酒造さん。

なんでも「ミネラル分の多い水を仕込み水に、しっかりと腰の強い酒造りを特質とする蔵元。酒は搾っておしまいではなく、充分に熟成させることで初めて完成するという考えから、最低でも1年以上貯蔵してから出荷している。」(※2)のだとか。


今日いただくこのお酒は本醸造ですが、上記の記事にあるとおりこのお酒にも山廃酛(山卸廃止酛)が用いられているようですね。
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その味わいはどうやら評判のようで、手元にあった文献や雑誌では以下のように紹介されておりましたよ。

 薄っぺらな本醸造とは一線を画する、骨太で厚みがあり、野武士を思わせる枯れた風情漂う個性派。酸味をベースとした緻密な味わいは、山廃造りの1年半ほどの熟成によるものだろう。」(※2)

山廃に由来する旨みと甘み、酸がしっかりとある、フルボディタイプの本醸造酒。爽快な酸味と枯れた熟成感もたまらない。」(※3)

 熱ければ熱いほど味わいがピシっとストレートにまとまっておいしくなる。どっしり、がっぷりの男酒タイプ、骨太な味わいだが、カラリとした後味(以下略)」(※4)

これらの記述から推察するに、もしかしたら竹泉みたいな重めの熟成感がありつつも、白隠正宗のように酸味の深みを味わうことができるお酒なのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。


いつもならばぬる燗でいただくところですが、今日は文献(※4)の記述に従って熱めの燗でいただきますよ。

お酒の色は、意外にもかすかに着いていることがわかる程度でした。
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ああ、そういうことか。

うまみは濃いめでしょう。
米のうまみがどっしりとしていて、あたかも舌の上にズシリと乗っかってくるかの如くです。
意外にも、いわゆる熟成感はないですね。
それに苦みや雑味は熱いうちはゼロでしたが、冷めてくるにつれて軽い渋みがかすかに出てくるみたいです。
どっしりとしているものの、キレはよいですね。

酸味は、これははっきりでしょう。
すっぱさは豊かですが、鋭さを感じません。
むしろ酸味自体に深みがありますよ。
ただ、冷めるとすっぱさに鋭さが少し出てくるみたいです。
ピリピリはなく、スースーも感じません。

甘みはややはっきりですよこれは。
けっしてべとつかない甘みで、しかも前には出てこないみたいです。
それでもお酒の味の背後に厚みのある甘みを感じますよ。


濃醇深旨口のとてもおいしいお酒でした。

いわゆる熟成感、すなわち枯れたような、あるいはカラメルのような風味はありませんでした。
一方で、うまみがどっしりとしていて、しかも雑味や角をほとんど感じませんでしたが、これが熟成の成果なのでしょうか?
また、酸味自体の深みが豊かでしたが、これはもしかしたら山廃酛を育てる過程で出現した乳酸が熟成によって深みを増した効果なのでしょうか?
しかもこんなにしっかりした味わいなのに、クセが全くなくてキレがよいだなんで、いったいどうなっているのでしょうね。

これさ、かなりうまいんじゃないの!
あたしゃ特に、酸味の深みが気に入りましたよ。
これは熱燗にして、冷めないうちにズズズッーとやっちまったほうがおいしいんじゃないのかな。


群馬県に群馬泉あり!
いやー、恐れ入りました。

(※1)『群馬の地酒ガイドブック』p.210(2011.7 群馬県)
(※2)山同敦子『愛と情熱の日本酒―魂をゆさぶる造り酒屋たち』p.336(2011.3 ちくま文庫)
(※3)一個人 2015年3月号(No.178) p.29(KKベストセラーズ)
(※4)dancyu 2017年3月号 p.72(山内聖子『熱燗がいい。』p.68-72中)(プレジデント社)




★☆★☆★☆★☆★☆★☆

今日合わせたのは、焼かなすの中華風。
酢とみりんとを電子レンジで煮切り、それにしょうゆ・ごま油・中華だしを合わせたものに焼かなすを浸し、白ごまとネギをかけたもの。
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酢とごまの風味とが、群馬泉の酸味の深みと合う!
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つづいては、豚ロース肉。
外国産の肉には懲りたので、国産にいたしましたよ。
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この豚肉に合わせるのは、しょうがとにんにく。
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豚肉のしょうが焼。
しょうがはすりおろして、にんにくはみじん切りにしてそれぞれ用いました。
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肉のうまみが、群馬泉の深い味わいと合う!
海のない群馬県で造られたお酒ですから、肉料理とも合うように設計されているのかな?
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ごちそうさまでした。
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【お酒】1571.貴娘 カップ [10.群馬県の酒]

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貴娘酒造株式会社
群馬県吾妻郡中之条町大字大塚1768-2

原材料名 米・米麹・醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml
(以上、フタトラベルとより転記)
(米の産地表示なし)





代表銘柄は、明治中頃、女の子の誕生を祝い“誰からも愛され、貴ばれる心やさしい娘に育つように”との願いを込めた「貴娘」。」(※1)という“貴娘(きむすめ)”
今日はその定番酒と思われる普通酒カップをいただきます。


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はかなり淡めでしたが、金色でした。
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うまみは、やや濃いめでしょうか。
酒臭さ(ほめ言葉です)とともに、渋みが来ますね。
強くはないのですが、鋭さを感じる渋みです。
キレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさがあって、強くはないもののこれも鋭いですね。
スースーもちょっとだけ感じます。
ピリピリ感はありません。

甘みは、これもやっぱりややはっきりかな。
べとついた感じはなく、クドさもないものの、幅を感じる甘みです。


やや濃醇でちょい渋ちょいすっぱやや甘口のお酒でした。
渋みと酸味とに鋭さがあったことから、飲みやすくはないなと感じました。
しかし嫌味やクセはないことから、これも合わせる食べ物次第ではこの渋みと酸味とが活かされるのではないかと予想いたしましたよ。
きっと地元の食べ物とは合うのではないでしょうか。

(※1)『群馬の地酒ガイドブック』p.198(2011.7 群馬県)

【お酒】1570.榛名山 本醸造 カップ [10.群馬県の酒]

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牧野酒造株式会社
群馬県高崎市倉渕町権田2625の1

アルコール分ん15.0度以上16.0度未満
原材料名 米・米こうじ・醸造アルコール
精米歩合65%
原料米は日本国産100%
180ml
(以上、ラベルより転記)




 上毛三山の一つ、榛名山の麓、旧倉渕村にて元禄三年(1690年)から酒造りを続けております。群馬県最古の酒蔵です。」(※1)という老舗の蔵元さんである牧野酒造さん。
榛名山の伏流水で仕込まれたというそのお酒は「口当たりの良いふくよかな酒」(※1)になるのだとか。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は濃くはないものの、うっすらと金色でした。
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うまみはやや濃いめでしょう。
酒臭さ(ほめ言葉です)がしっかりしていて、米のうまみも後から少し来るみたいです。
苦みがかすかにあって、鋭さはないものの、冷めてくるにつれて重さを感じるようです。
キレはとてもよく、スッと引きます。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは、最初はほとんどなかったものの、冷めるにつれてちょっとだけ出てくるみたいです。
ただ、そのややひかえめの酸味自体に深みを少し感じます。
スースーは少しはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みは、ややはっきりかな。
べとつかず、前には出てこないものの、甘み自体に幅を感じます。


やや濃醇でちょいスー旨口のおいしいお酒でした。
これはうまみで勝負しているお酒でしょうよ。
苦みや酸味、甘みはいずれも脇役のようですが、それぞれがいい役割を果たしているように感じました。
しかもキレがよく、軽さすら感じましたよ。
ちょいスーから判断するに、このキレのよさはアル添のおかげでしょうか?

こういう味、あたしゃ好きだな。

(※1)『群馬の地酒ガイドブック』p.190(2011.7 群馬県)

【お酒】1551.尾瀬の酒 吟醸 アルミ缶 [10.群馬県の酒]

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永井酒造株式会社
群馬県利根郡川場村門前73

精米歩合:60%
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
アルコール度:15度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




かつて東京の世田谷区と合併すべし!との議論が起こったとか起こらなかったかという群馬県の川場村で酒造りをなさっている永井酒造さん。
そのお酒は、これまでに谷川岳 源水仕込 心 180mlと、谷川岳 超辛純米酒 180ml、そして谷川岳 特別本醸造 アルミ缶とをいただいております。

今日いただくこのお酒は、精米歩合60%のアル添吟醸酒でした。
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吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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香りがありますね。
華やかさを感じますが、ひかえめです。
それに上等な接着剤のような香りもかすかにあるみたいです。
そもそも上等な接着剤ってどんなんだよ!

うまみは淡めです。
米のうまみが、じっくりと味わうとかすかに感じる程度です。
苦みや雑味はまったくありません。
それにキレがよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
アルコール由来と思われるスースーを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ゼロではないもののかなり弱めです。
それでも弱いながらに厚みがあるみたいです。


芳香淡麗辛口のお酒でした。
香りは弱めでしつこさがなく、食事と合わせたときに邪魔をしない程度でした。
辛口だったのも、私としてはうれしいところでした。
ただ、うまみが弱いというか、よくわからないくらいでした。

これは私の感想ですが、新潟淡麗に近いというよりも、あたかも減圧蒸留の米焼酎にも似た味わいだと思いました。






★☆【告知】★☆


先週末には、青春18きっぷの残り3回分をすべて使用して出かけておりました。
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もう4月だというのに、まだ雪が1m以上も積もっている駅を普通電車で通ったり、
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熊が出そうな山道を歩いていったり、
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波打ち際(右)よりもかなり陸側(左)まで濡れている不思議な海岸を歩いたり、
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“一目千本”とまではいかないものの、高いところから桜を眺めたりしておりました。
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その報告は、今週末にお届けする予定です。

雨は降るのかな?、降らないのかな?
おいしいものは食べられたのかな、食べられなかったのかな?

フッフッフッ。
乞う、ご期待。
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