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【お酒】1705.神亀 純米酒 カップ [11.埼玉県の酒]

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神亀酒造株式会社
埼玉県蓮田市馬込三丁目74番地

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
全量酒造好適米
精米歩合60%
内容量 180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)




一九八七(昭和六十二)醸造年度」(※1)に全国に先駆けて「清酒製造量のすべてを純米酒に切り替えた」(※1)という神亀酒造さん。
しかも一番安価な「「神亀 純米」は、新潟の五百万石や長野の美山錦、徳島の山田錦を原料米にして六〇パーセントまで磨き、九号酵母で醸した酒をブレンドしてから二年熟成させる。」(※2)というこだわりぶり。
私がここで指摘するまでもなく、酒好きの諸兄におかれましては十分にご存知のことでございましょう。

その“神亀”のカップ酒は、このブログの草創期に東急東横店の地下にある酒コーナーで入手したもの一度いただいております。
ですが今回、池尻大橋駅近くの山手通り沿いにある酒店“でぐちや”さんでラベルのデザインが異なるものを見つけましたので、再度入手してみた次第でした。
ラベルのデザインが異なれば別物と扱うのがこのブログのルールですので、別カウントにしてあります。)

品質表示は、かつていただいた神亀カップと同じでした。
ということは、中身は同じ製法で造られたお酒なのでしょう。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は金色で、少し透き通っておりました。
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濃いね。
熟成感がバッチリで、枯れていて深みがありますが、角はありません。
それでいて米のうまみも厚みはないものの鋭く感じます。
酒臭さはそれほど感じません。
苦みがあって、弱めですが鋭さを少し感じます。
キレはよく、スッと引きますよ。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんどなく、スースー感もピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょうか。
ゼロではなく、弱めながらに存在がわかります。


濃醇枯深旨やや辛口のおいしいお酒でした。
予想通り、枯れていて深みがありました。
でも、けっして重くはなく、しかも角がありませんでした。
それでいて、あたかもアル添酒のようなキレのよさと軽さとがありましたが、スースー感がないところがアル添酒とのちがいでしょうか。
さらに甘みがわずかにあって、コクを添えているように感じました。

これはうまいというよりもむしろ、すごいね。

(※1)上野敏彦『闘う純米酒 神亀ひこ孫物語』p.11(2006.12 平凡社)
(※2)(※1)p.187

【お酒】1372.がま伝説 鬼ころし カップ [11.埼玉県の酒]

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小山本家酒造株式会社HO
さいたま市西区大字指扇1798番地

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
アルコール分13度以上14度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




小山本家酒造さんは、灘の浜福鶴や大館の北鹿、それに伏見の京姫などを束ねる世界鷹小山家グループの要となる蔵元さんですね。
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それにしても、茨城県の筑波や東京の麻布ならばともかく、埼玉県の蔵元さんなのにどうして“がま伝説”なのでしょうか?
それとも私が知らないだけで、もしかしたら埼玉にもがま蛙に関する伝説が存在するのかな?
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このお酒を入手してからそんなことを考えていたところ、葛飾区役所の近くにあったスーパーでこのお酒と再会したのです。
スーパーの売場ですから勝手に写真を撮ることは憚られたのですが、その売場ではこのお酒のことを“賜杯桜 がま伝説”として販売されておりましたよ。

賜杯桜というのは、おそらくかつて世界鷹小山家グループに属していた賜杯桜酒造(茨城県取手市)のことでしょう。
賜杯桜酒造はその後小山本家酒造に吸収合併されて会社としては消滅しているようですが、この酒銘だけは小山本家酒造さんの下で残されたのでしょうね。
茨城県取手市の蔵元さんが用いていた酒銘ならば、“がま伝説”も当たらずも遠からずといったとろでしょうか?

なお、“鬼ころし”についてはかつてこちらで触れておりますので、ご参照ください。


そんながま伝説ですが、まことに残念ながら糖類酸味料フル添加の三増酒でした。
まあでも値段を考慮すれば、副原料の使用もアルコール度数の低さ(≒加水量の多さ)もさもありなんといったところでしょうか。
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では、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は濃くはないものの、うっすらとにごっているようでした。
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ああ、やっぱり。
うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
この画一的な味わいは酒臭さや米のうまみではなくて、添加されたものでしょうね。
でも、しつこさやクドさはないみたいです。
また、ワンカップ大関のようなラムネのような風味をわずかに感じますよ。
苦みや雑味はなく、キレはよいですね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを少し感じます。
アルコール由来なのか酸味料の効果か、さわやかさも少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
とろみのような舌触りがかすかにあって、厚みを少し感じますが、べとついた感じはないみたいです。


ちょいすっぱちょい爽快やや甘口のお酒でした。
うまみが醸されたものとは異なるように感じました。
それにすっぱさに鋭さを少し感じたのと、甘みにとろみのような舌触りを感じたことから、まさしくこれは三増酒の味わいだと思いました。
でもね、濃くはないためか、クドさはありませんでしたよ。

この味わいは燗よりも、冷や(常温)でいただいたほうがいけるかも。
ポケットに入っていた小銭で買ってクーッとやれば、もう怖いものなしでしょう。

【お酒】1363.日本橋 ホームカップ【訂正あり】 [11.埼玉県の酒]

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横田酒造株式会社
埼玉県行田市桜町2-29-3

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
180ml詰
(以上、フタより転記)




“ホームカップ”はともかく、埼玉県のお酒なのにどうして“日本橋”なの?
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蔵元さんのWebsiteでは、「文化二年(1805年)創業。初代横田庄右衛門は、滋賀県出身。他の近江商人と同じく、江戸の商圏で一旗上げるため、関東近郊の水の良い土地を選び、酒蔵を建てる。 酒名「日本橋」の由来は、創業者が、日本橋の酒問屋で修行の後、独立する際、"初心忘るべからず"、との家訓をこめてつけられたものです。」と紹介されておりましたよ。

創業なさった時期から推察するに、日本橋の酒問屋ってのは、もしかしたら日本橋の近くにある“新川”にあった酒問屋のことでしょうか?
中央区新川、この地図の中央部分にある堀割りの両岸です。
【訂正】新川は、埋め立てられていて現存しないみたいです。
下の地図中、右端にある“新川の跡碑”あたりから左上のほうへ延びていたみたいでした。
お詫びして訂正させていただきます。





この新川の両岸は、江戸時代から関東大震災の頃まで多くの酒問屋が軒を連ねていた場所で、下り酒(灘や伊丹、池田などいった関西の銘醸地から運ばれる酒)や地廻りの酒(江戸の周辺で造られた酒や尾張の中国酒のように、関西の銘醸地以外で造られた酒)が集まる、江戸東京における酒の一大集積地だったようです。
このことについて、文献には以下のような記述がありました。

 隅田川(大川)から、大川端町、霊岸島四日市町、銀(しろがね)町、富島町を過ぎて亀島川へ通じる延長六〇〇メートル足らずの堀割り・新川の両岸一帯は、江戸時代から大正十二年の関東大震災ごろまで、酒蔵(さかぐら)の町として繁盛したところであった。

新川は上戸(じょうご)の建てた蔵ばかり
   「武玉(むたま)川」宝暦の部

しん川の手からは水をあびせられ
   「誹風柳多留」寛政の部

新川の菰(こも)っかぶりは蔵住居(くらずまい)
   「誹風柳多留」文化の部

と、新川は江戸庶民の文芸・川柳にも数多く詠(よ)まれ、明治期においては「風俗画報―新撰東光名所図会(ずえ)(明治三十四年八月刊)に次のように紹介されている。

新川の名世に聞ゆるや久し。故(ゆえ)に新川といへは、人皆酒問屋の本場たるを知る。新川は実に天之美禄(てんのびろく)の分配所たり。酒船の往来する川流を夾(はさ)みて、左右皆問屋たり。酒庫(さかぐら)相連なる其(そ)の数幾棟なるを知らす。凡(およ)そ酒問屋は下り酒、地回り酒の二種に区別し、下り酒は寛文、貞享(じょうきょう)年間、下り酒酢(す)醤油問屋と称し、人員八十名あり。

 日本橋の酒問屋に入る灘などの酒は、すべて酒船で隅田川(大川)から、この堀割りを利用して新川の酒問屋に運ばれ、酒といえば新川の酒問屋を連想するほど、酒蔵の町として知られたところであった。」(※1)


話がそれてしました。
今日いただくこのカップ酒ですが、誠に残念ながら糖類酸味料フル添加の三増酒でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はほとんどわからない程度で、透き通った感じがありました。
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最初に酸味を感じました。
すっぱさが少し強めで、鋭さを少し感じました。
それに、アルコール由来と思われるさわやかさもありますね。
また、かすかにピリッと感じます。

うまみはやや淡めです。
酒臭さはほとんどなく、むしろ添加されたような画一的な味わいのように思いますが、クドさはそれほどでもないみたいです。
苦みや雑味はないみたいです。
キレはやはりよく、透明感がありますね。

甘みはややはっきりしています。
とついた感じはしませんが、とろみのような舌触りをわずかに感じます。


やや淡麗でちょいすっぱやや甘口のお酒でした。
添加された味わいのようでしたが、しつこさやクドさは感じませんでした。
アルコールのさわやかさや透明感から推察するに、もしかしたら多めのアル添と多めの加水とで味を調整してあるのでしょうか?


(※1)髙木藤夫・髙木文雄・沢和哉共編『酒蔵の町・新川ものがたり―髙木藤七小傳』p.15-16(1991.4 清文社)

【お酒】1347.直実 特別純米酒 カップ [11.埼玉県の酒]

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権田酒造株式会社
埼玉県熊谷市三ケ尻1491

原材料/米(国産)・米麹(国産米)
原料米/さけ武蔵(熊谷産好適米)
精米歩合/60%
使用割合/100%
アルコール分/15%
内容量/180ml
(以上、ラベルより転記)




直実の上撰カップ(普通酒)、そして直実の特別本醸造カップに引きつづき、今日も権田酒造さんのお酒をいただきます。
きょういただくこのお酒は、特別純米酒です。

品質表示を見る限りでは、特別本醸造との差異は醸造アルコールの添加の有無のみでした。
それにこの特別純米酒にも、同じく埼玉県で育成された酒造好適米“さけ武蔵”が使われているようです。
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特別純米酒には香りを特徴とするものもありましたので、まずは冷蔵庫でひやしたものをいただいてみたいと思います。

お酒の色は、少し黄色がかっておりました。
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香りは感じませんでした。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがあって、米のうまみもほんのりと感じます。
でも、その米のうまみが舌の上にうっすらと広がるみたいです。
熟成感もごくかすかにあるみたいです。
また苦みがあって、強くはないものの鋭さを感じます。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさがやや強めですが、角は感じません。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みは、うーん、ややひかえめかな。
かなりさらっとした甘みをちょっと感じる程度です。


旨やや辛口のお酒でした。
濃くはないものの、しっかりした味わいでした。
上撰ほど角がなく、飲みやすいと思います。
でも特別本醸造のような軽さは感じませんでした。



ここで、燗にしてみましたよ。
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ああ、狐狸庵閑話!
じゃなくて、こりゃいかんわ。

苦みが際立って、強くなりました。
また酸味に鋭さがでてしまいました。
一方で、甘みが引いてキリッとひきしまるとともに、うまみも後退してやや淡めになりました。
キレはそれほどでもないので、最後に苦みと酸味とが口の中に残ってしつこく感じるかもしれません。


私としては、アル添の上撰や特別本醸造のほうが好みでした。

【お酒】1346.直実 特別本醸造 カップ [11.埼玉県の酒]

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権田酒造株式会社
埼玉県熊谷市三ケ尻1491

原材料/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
原料米/さけ武蔵(熊谷産好適米)
精米歩合/60%
使用割合/100%
アルコール分/15%
内容量/180ml
(以上、ラベルより転記)




おとといいただいた直実の上撰カップに引きつづき、今日も権田酒造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒は、熊谷産の“さけ武蔵”なる酒造好適米を100%使用した特別本醸造です。
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この“さけ武蔵”なる酒米は、2004年に“むさしの酒6号”という系統名で育成されたという、埼玉県独自の酒米なのだそうです

なんでも埼玉県では、この“さけ武蔵”が育成されるまでは独自の酒米を持たなかったのだとか。
このことについて、文献では以下のように紹介されておりました。
県内で栽培される酒造好適米は若水のみで、酒米の90%以上を他県に頼っていた埼玉県において、独自の品種作出をめざした。晩生、耐倒伏性はやや弱。若水より千粒重は大きいが心白の発現はやや少で小さくまん中にある。」(※1)
 埼玉県内では平成元年頃から、酒米として若水を栽培し、純米酒等の高級酒を醸造してきた。しかし若水は他県で開発された品種で、割れ易い等の欠点もあり、県内酒造業界からは埼玉県で開発された新たな酒米を求める声が挙がっている。
 平成13年度に行った総米60kgの小規模性種製造試験の結果、埼玉県農林総合研究センターで育成したむさしの酒6号が酒米として優秀であったので、本研究では実用化に向けて実地規模での清酒製造試験を行った。」(※2)結果、「作業性、酒質、酒化率のどれをとっても良好で、現在の「若水」に替わる埼玉県産酒米として「むさしの酒6号」が十分に実用的であることが確認された。」(※2)


では、その“むさしの6号”改め“さけ武蔵”で造られたお酒の味わいを確かめてみたいと思います。
特別本醸造には香りを特徴とするものもありましたので、まずは冷蔵庫でひやしたものをいただいてみたいと思います。

お酒の色は、上撰カップよりも薄めでした。
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吟醸香のような香りはないですね。
でも、お酒の甘い香りをほんのりと感じます。

うまみは淡めですが、淡いなりにしっかりしています。
米のうまみがピンと舌を突くようです。
また、吟醸酒のような軽い苦みがかすかにあるみたいです。
キレはとてもよく、スッと引いていきます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを少し感じます。
アルコール由来と思われるさわやかさも少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりかな。
けっしてべとつかなくて、かなりさらっとした甘みですが、その存在はよくわかります。


淡麗軽快旨やや甘口のおいしいお酒でした。
淡いなりに米のうまみがはっきりしていて、淡めではあるもののけっして薄さを感じませんでした。
そしてそのうまみをかすかな軽い苦みと酸味とが引き締めて、甘みがコクを添えているように感じました。
上撰カップほどしっかりした感じはしませんでしたが、これもこれでなかなかいけるのではないでしょうか?



ここで、あらかじめ取り分けておいたものを燗にしてみました。
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ああ、これはどうかな。
香りやうまみ、それに甘みは引きますね。
一方で、苦みと酸味とが鋭さを増してはっきりしてきましたよ。

燗にすると、ちょい苦ちょいすっぱやや辛口のお酒になりました。
味わいに角が出るものの、これはかなりキリッと引き締まっていて、濃い味の料理や魚なんかと合いそうな気がします。
でも私としては、冷やしていただいた際に感じた味わいのほうが好みでした。

特別本醸造や特別純米酒は、飲み方に注意を要することを再確認させていただきましたとさ。


(※1)副島顕子『酒米ハンドブック 改訂版』p.40(2017.7 文一総合出版)
(※2)横堀正敏・増田こずえ・渡辺泰成・星野馨・箕田豊尚『埼玉県の酒米新系統「むさしの酒6号」を使用した実地規模での清酒製造試験』(頁不明 埼玉県産業技術総合センター研究報告 第2巻 2004)

【お酒】1345.直実 上撰 カップ [11.埼玉県の酒]

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権田酒造株式会社
埼玉県熊谷市三ケ尻1491

原材料/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
酵母/埼玉E
アルコール分/15%
内容量/180ml
(以上、ラベルより転記)




今日はね、熊谷直実の名を酒銘にいただくこのお酒をいただきますよ。
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品質表示から判断するに、普通酒でしょう。
でも使用している酵母も表示されておりますね。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は少し黄色がかっておりましたが、透明感がありました。
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うまみは濃くはないものの、けっこうしっかりしています。
やわらかいうまみに厚みを感じるとともに、かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみもかすかに感じます。
苦みや雑味は暖かいうちはありませんでしたが、冷めると苦みがかすかに出てくるようです。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさが弱めで、角を感じません。
でもちょっとピリッと感じて、それが冷めるにつれて目だってくるようです。

甘みはややはっきりしています。
べとつかないものの、甘みに厚みを感じます。


キレがよくて雑味が少ないもののしっかりしており、ピリが引き締める、ちょいピリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
アル添が効いていて透明感があるものの、それでいてうまみがに厚みを感じるのでけっこうしっかりしているように感じました。
ピリピリ感がありましたが、それほど気にはなりませんでした。

これ、なかなかおいしいのではないでしょうか。


 
★☆★☆≪歳時記≫★☆★☆

こいつらと
つきあう春や
メンドクセ
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あたしゃ重度の花粉症でして、そろそろ薬なしでは耐えきれなくなりつつありました。
そこで今日、近所にある医院へ行って診てもらい、飲み薬に目薬、それに点鼻薬をもらってまいりましたよ。

毎年同じ医院で同じ薬を出してもらっており、これがよく効くので助かっております。
でもね、あさってから始まる春の青春18きっぷシーズンには、どこへ出かけるにしてもこいつらといっしょでなけりゃならないもので、そこが面倒くさいところですわ。
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【お酒】1340.東白菊 本醸造 深谷の地酒 300ml [11.埼玉県の酒]

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有限会社藤橋藤三郎商店
埼玉県深谷市仲町4-10

アルコール分15度
精米歩合65%
原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




東白菊という銘柄のようです。
どうやら深谷の中心地に蔵を構える蔵元さんのようですね。
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深谷のお酒はこれまでに菊泉やら織星やらといったものをいただきましたが、この蔵元さんで三軒目です。
深谷って、ちょっとした銘醸地のようですね。


本醸造ですので、今日もぬる燗をいただきます。
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お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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燗をつけると、酒臭い(←ほめ言葉です)香りがふわっと漂ってきましたよ。

最初に酸味がきますね。
すっぱさがやや強めですが、鋭さはそれほどでもないみたいです。
それに酸味自体に深みを少し感じます。
かすかにピリッとくるみたいです。

うまみはどちらかというとやや淡めでしょうか。
醸し出された酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)うまみをかすかに、そして米のうまみもかすかに感じて、それらが舌の上にうっすらと乗っかるようです。
熟成感と軽い苦みともごくかすかにですが存在するみたいです。
キレはよく、スッと引きます。

甘みはややひかえめです。
弱めでかなりさらっとした甘みを少しだけ感じますが、弱いながらも厚みを感じます。
ですが、燗が冷めるにつれて引いていくみたいです。


酸味が効いている、ややすっぱやや辛口のお酒でした。
すっぱめですが、鋭さがそれほどでもなく、むしろ深みを少し感じます。
うまみはやや淡めのようですが、酸味が効いているせいか薄っぺらさを感じません。
これは食中酒でしょうね。
魚の臭みや脂っぽさをサッと流してくれそうです。

【お酒】1338.織星(おりほし) 純米 無濾過生原酒 かすみざけ 180ml [11.埼玉県の酒]

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丸山酒造株式会社
埼玉県深谷市横瀬1323

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合 60%
アルコール分 17%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




埼玉県は深谷市に蔵を置く蔵元さんが造ったお酒です。
この蔵元さんのこと、あたしゃまったく知りませんでしたよ。
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このお酒は、無濾過の生原酒なのだとか。
濾過についてはこちらを、生酒についてはこちら、そして原酒についてはこちらをそれぞれご参照くださいな。
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無濾過だからでしょうか、滓が少しありましたよ。
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純米の原酒ですから、アルコール度数は17度とやや高めでした。
アル添の原酒だと20度くらいになるでしょうけれど、純米だとこのくらいでしょうか。
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生酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は少しにごっていて、かすかに茶色がかっておりました。
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生酒らしいフレッシュさはありますが、しつこくはないですね。
滓があるものの、ざらつきは感じません。

うまみはやや濃いめです。
米のうまみがしっかりしていますね。
苦みや雑味はまったくありません。
軽い熟成感がごくかすかにあるみたいですが、もしかしたらこれは瓶の中で生じたものでしょうか?
純米ですが、キレはよいみたいですよ。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはなく、わずかに感じるていどです。
でもそのわずかな酸味に深みを感じます。
刺激やピリピリ感はゼロですね。

甘みはややはっきりかな。
でもかなり穏やかで、とてもさらっとした甘みをほんのりと感じる程度です。


米のうまみが豊かでさわやかではあるものの、深みも感じる、やや濃醇で爽快旨口のおいしいお酒でした。
しっかりしているのに、しつこさがまったくありませんでした。
フレッシュさもクドくなくてちょうどいい感じでした。
それでいて、やや濃いめの米のうまみとともに酸味由来と思われる深みとがあって、飲み応えを感じました。

なかなかいけるのではないでしょうか。

【お酒】1337.枡川 金印カップ [11.埼玉県の酒]

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川端酒造株式会社
埼玉県行田市佐間2-9-8

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米、米麹、醸造アルコール、
国産米100%使用
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




忍城でおなじみの行田に蔵を置く川端酒造さんのお酒は、かつて枡川 上撰 本醸造 300mlと、枡川 本醸造 辛口 300mlとをいただいております。
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今日いただくこのお酒は、普通酒のカップ酒です。
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それにしても、おもいっきり“One Cup”って書いてありますね。
特許情報プラットフォーム(独立行政法人工業所有権情報・研修館)で検索すると、“One Cup”は大関さんが商標として登録していることがわかるんですけれどね。

品質表示を見ていて気づいたのですが、糖類、酸味料の表示を(修正テープみたいなもので)消してありまりましたよ。
最近になって糖添を廃止なさったのでしょうか?
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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うまみはやや淡めです。
酒臭さ(←ほめ言葉です)は弱めで、それにウィスキーっぽい風味をかすかに感じます。
苦みも弱めですが、鋭さを少し感じます。
キレはよく、透明感すら感じます。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが強めで、それに鋭いですね。
またちょっとだけピリッと感じます。

甘みはややひかえめかな。
かなりさらっとした甘みですが、厚みを少しだけ感じます。


やや淡麗ですっぱ口のお酒でした。
独特の風味をかすかに感じるものの、キレがよいためかほとんど気にはなりません。
でもこれ、かなりすっぱいね。
そのすっぱさが耳の下辺りを刺激するように感じました。

でも、もしかしたら行田のフライやゼリーフライには合うのかな。
たしかにソースの濃い味だったら、このすっぱさと釣りあうかも。

【お酒】1335.枡川 本醸造 辛口 300ml [11.埼玉県の酒]

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川端酒造株式会社
埼玉県行田市佐間二丁目9-8

アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 70%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




昨日いただいた枡川 上撰 本醸造 300mlに引きつづき、今日も川端酒造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒も本醸造ですが、辛口と銘打たれておりました。
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品質表示は、枡川 上撰 本醸造 300mlと同一でした。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、やはり透明でした。
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燗をつけると、酒臭い(←ほめ言葉です)香りがちょっと出てまいりました。

うまみはやや淡めではあるものの、淡めなりにけっこうしっかりしています。
むしろやわらかいうまみで、穏やかではあるものの厚みを感じます。
苦みや雑味はまったくありません。
それにキレがよく、スッと引きます。

酸味はやっぱりはっきりしています。
すっぱさが強めで、鋭いですね。
それにけっこうピリッと感じます。

甘みはややひかえめです。
さらっとした甘みをほんの少しだけ感じます。


やわらかいうまみと酸味とがよく合う、やや淡麗で旨すっぱピリやや辛口のおいしいお酒でした。
うまみがやや淡めで穏やかながらも厚みがあるので、それが鋭い酸味やピリピリ感とちょうどよく合っておりました。
ただこのうまみの厚みは燗が冷めると引いていくようでしたので、ぬる燗よりも熱めにしたほうがおいしくいただけるのではないでしょうか?

変なクセがなくて、きれいな味わいした。
それにキリッとしているのに、けっしてうすっぺらくなくて飲み応えを感じました。
わずかな甘みもコクを添えているようでした。

あたしゃ昨日いただいた上撰本醸造よりも、こっちのほうが断然好みの味わいですわ。
酸味が強めなのでけっして飲みやすくはなく、またおしゃれな味わいではないものの、ご家庭で刺身や煮物なんかをつまみながらいただくにはちょうどよいと思いましたとさ。
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