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【お酒】2267.甲子(きのえね) 純米 やわらか 缶(ICHI-GO-CAN) [12.千葉県の酒]

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製造所:株式会社飯沼本家
千葉県印旛郡酒々井町馬橋106
販売者:株式会社Agnavi
神奈川県茅ケ崎市本村2丁目2番18号
加工所:埼玉県比企郡小川町大字青山字木ノ下1581-1

品目:日本酒
●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
●精米歩合:68%
●アルコール分:15度
●内容量:180mL
(以上、ラベルより転記)




飯沼本家さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】26.ちばの地酒 通酒 カップ
【お酒】243.甲子正宗(きのえねまさむね) 純米酒 300ml
【お酒】500.ツーカップ200
【お酒】1322.甲子チーバくんカップ
【お酒】1328.ちばの地酒 通酒 本醸造 房総発見伝 カップ

今日いただくこのお酒は、“甲子 純米 やわらか”。
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造っているのは飯沼本家さんですが、この缶入り清酒も製造者と充填者とが異なる“ICHI-GO-CAN[レジスタードトレードマーク]”なる商品でした。
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この“ICHI-GO-CAN[レジスタードトレードマーク]”も、これまでに紹介した磐城壽奥の松と同じく、製造年月がどこにも表示されておりませんでしたよ。
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ルール(清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号))を確認したところ、製造年月の表示は任意的記載事項(同5(10))とされていました。
どうやら令和4年の改正で、同5年から任意になったみたいでした。

なーんだ、オイラが勝手に表示が義務だと思っていただけだったみたい。
お詫びして、訂正させていただきます。


それではいただきましょう。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
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燗を付けると、酒臭い(ほめ言葉;以下同じ)香りがふわりと漂ってまいりました。

うまみは濃いめ。
酒臭い風味が満載で、米のうまみは厚みがあるものの隠れ気味。
苦みがあって、鋭いというよりも、重いね。
熟成感はないみたいです。
キレは・・・、口の中で風味がけっこう残ります。

酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはなく、鋭さもそれほどでもない。
ただ、酸味由来と思われる深みを少し感じます。
スーかすか、ピリも然り。

甘みはややはっきり。
べとつきはないものの、幅を少し感じます。


濃醇苦重ちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。

酒臭くて、どっしりとしていて重たいお酒。
味わい深いものの、飲みやすさは皆無でしょう。
それ故、“やわらか”という名はいかがなものかねぇ。

それでも私は、こういう酒臭い風味のお酒、けっこう好きですけれどね。

【お酒】2215.のこぎりやま 本醸造 カップ [12.千葉県の酒]

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発売元:フェリー興業株式会社
千葉県富津市金谷4303
製造者:和蔵酒造株式会社
千葉県富津市竹岡1

日本酒
本醸造
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 70%
アルコール分 15度
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




千葉県の浜金谷(富津市)と神奈川県の久里浜(横須賀市)とを結ぶ、東京湾フェリー。
その千葉県側の乗り場にあった売店で入手したカップ酒を、昨日に引きつづきいただきます。
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今日いただくのは、“のこぎりやま”。
千葉の名峰“鋸山”(標高329m)をその名にいただくお酒でした。
と言っても、きっと千葉県民以外は誰もその名を知らんことでしょうけれど。
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中身は、精米歩合70%の本醸造でした。
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本醸造ですから、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、かすかに金色でした。
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香りは、鼻を近づけるとかすかに枯れていて、またかすかにアルコール香を感じます。

うまみはやや濃いめ。
やっぱり枯れておりますが、枯れ具合に角がないですね。
米のうまみもふんわりと感じ、アルコール香もあります。
軽い苦みをちょっと感じますが、冷めるにつれて目立つようです。
キレはよいですね。

酸味はひかえめ。
すっぱさはほとんど感じません。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みは、うーん、ややひかえめかな。
存在はわかるもののかなり弱めで、かつ前に出てきません。


やや濃醇でちょい枯ちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。

味の基本はかなや丸(純米酒)と同じでしょう。
でもこちらのほうが枯れ具合や苦みが穏やかで、かつキレがよく感じました。
これはまちがいなく、アル添の効果でしょうね。

これは私の感想ですが、こっちのほうがおいしいと思いました。

【お酒】2214.かなや丸 純米酒 カップ [12.千葉県の酒]

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発売元:フェリー興業株式会社
千葉県富津市金谷4303
製造者:和蔵酒造株式会社
千葉県富津市竹岡1

日本酒
純米酒
原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)
アルコール分 15度
内容量180ml
精米歩合/62%
(以上、ラベルより転記)




千葉県の浜金谷(富津市)と神奈川県の久里浜(横須賀市)とを結ぶ、東京湾フェリー。
その千葉県側の乗り場にあった売店で入手したカップ酒をいただきます。
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今日いただくのは、“かなや丸”。
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造っているのは、和蔵酒造さん。
富津市竹岡に蔵を置く蔵元さんです。
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和蔵酒造さんのお酒は、かなり前に以下のものをいただいております。
【お酒】52.聖泉(セイセン) 純米 カップ
【お酒】659.鹿野山(かのうざん) カップ

今日いただくこの“かなや丸”は、純米酒。
品質表示から察するに、このブログの草創期にいただいた聖泉カップと同じ中身なのかも。
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まあでも10年前のことですから、その味は完全に忘れてしまっております。
それ故、新規のお酒だと思っていただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、きれいな金色でした。
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香りは少し枯れていて、少しアルコール香を伴います。

うまみは濃いめ。
枯れているものの、米のうまみもしっかりわかります。
熟成感に角はないものの、かすかに苦みがあるようです。
キレはまあまあかな。

酸味はややひかえめ。
すっぱさがあって鋭さを伴うものの、弱めです。
スー少しですが、ピリはなし。

甘みはちょいひかえめ。
存在はわかり幅を感じるものの、熟成感とスーとに負けているようです。


濃醇枯ちょいスー旨口のおいしいお酒でした。

枯れてはいるものの角はなく、かつ米のうまみもあって決してペラペラではありませんでした。
キレはそれほどでもないものの、ちょいスーが効いていてクドさを感じませんでした。
また、弱めながらも酸味や甘み、かすかな苦みも効いておりました。

これは動物系(肉・魚など)のつまみと合うでしょうね。
今日は料理を怠けるべくスーパーで焼売を買って合わせましたが、バッチリでした。

【お酒】2006.福祝 夏の吟醸 カップ [12.千葉県の酒]

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製造者 藤平酒造合資会社
千葉県君津市久留里市場35

原材料 米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合 55%
アルコール度数 16度以上17度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




主要銘柄の「福祝」(ふくいわい)は、古来から、先代社長がおめでたい行事には清酒が愛飲されてきたことから、七福神の」をとり、めでたさが重なるという意味で命名された。」(※1)という福祝。

蔵元の藤平(とうへい)酒造さんは、「先代社長のご遺志を受けて、藤平恵子社長が3人の男の子と共に美酒を醸造されている。その味は、南部杜氏の伝承する熟成感と、まろ味の芳しさが特徴。」(※2)なのだとか。
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一方で、味ノマチダヤにて入手したこのカップ酒は、“夏の純吟”なんだってさ。
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それではいただきます。
純米吟醸酒ですし、夏酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は・・・、
わかるわけないか。
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かすかに黄色がかっているようでした。
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上立ち香はないですね。
含んでもわかりません。
でも、フレッシュな風味を少し感じます。

うまみはやや濃いめでしょう。
米のうまみに厚みを少し感じます。
カラメルのような風味もちょっとだけ感じます。
苦みがあって、強くはないものの鋭さを少し感じます。
キレはまあまあかな。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが少し強めで、鋭さも少し感じます。
でも、酸味自体の深みもあって、これも少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりでしょう。
べとつかず、前に出てこないものの、幅があることがわかります。


ちょい爽快でやや濃醇の、ちょい苦ちょいすっぱちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。

味わいがけっこう複雑で、いろいろな味の要素が絡んでいることがわかりました。
でもそれぞれはけっして突出することはなく、バランスよくまとまっているように感じました。
特に、酸味の深みが味わいに厚みを添え、かつちょい苦がいい感じに引き締めているようでした。
しかもそれでいてちょい爽快と、とても面白い味わいでした。

これは食事と合う、おいしい夏の純吟でした。


(※1)鈴木久仁直『ちばの酒 ものがたり』p.178(1997.6 青娥書房)
(※2)安藤三佐夫編著『千葉の地酒とうまい肴』p.37(2013.4 彩流社)








★☆ 予告 ★☆




先週末は、出かけておりました。
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とある地域の中央玄関とも言うべき場所へ、飛行機で降り立ったり、
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山の中を川に沿って走る単線非電化の鉄道に乗ったり、
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古い建物が残っている場所なのに、スピードを出して通過していく無粋な車に命の危険を感じたり、
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足フェチ専門店???
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雨の中を、風のせいで傘を振り回されながら歩いて行ったり、
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湖の中に立つ鳥居では、神の使いと邂逅したり、
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山から吹いてくる涼しい風を浴びながら、酔いを覚ましたりしておりました。
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もちろん、おいしいものもたくさんいただきましたよ。
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その顛末は、まとめることができ次第報告させていただきます。

【お酒】1811.吉壽 カップ [12.千葉県の酒]

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吉崎酒造株式会社
千葉県君津市久留里市場102
(カップの印刷事項より転記)

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類
アルコール分 15度以上16度未満
内容量 180ml
(フタより転記)




久留里盆地の真ん中を、小櫃川が南から北へ流れ、川床や川岸に湧水が噴き出し、民家のすぐそばには“上総掘り”の井戸があって、年中冷たい清水があふれ出ている。」(※1)という、房総半島のほぼ中心に位置する街、久留里(くるり)。
なんでも「房総で一番雨の多い房総丘陵・三石山系の山林に降った雨が大地にしみこみます。それが湧水となって、水の町・久留里に、そして酒蔵へとよみがえるのです。」(※2)とあるとおり、久留里は清水に恵まれた街なのだそうです。

今日は、そんな「城下町久留里で寛永元年(1624年:ブログ筆者追記)に創業した老舗で」(※3)であって、「千葉県の酒蔵で最も古い」(※4)という吉崎酒造さんのカップ酒をいただきます。
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しかし残念ながら、糖類添加の三増酒(酸味料の表示なし)でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は少し茶色がかっていていて、透き通っておりました。
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うまみはわかりにくいですね。
熟成感と似て非なる画一的な風味、クドさが最初に来ます。
渋みがあって、強くはないものの鋭さを感じます。
それでいて透明感がバッチリで、キレがよいですね。

酸味はひかえめです。
すっぱさは、ないですね。
スースー感は少しわかります。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりかな?
弱めで幅やクドさはないものの、少しべとつきます。


ペラペラちょいクドちょい苦やや甘口のお酒でした。
これはあくまでも私の感想ですが、米のうまみや酒臭さをを感じることができなかったことから、薄っぺらい印象でした。
それでいて味に角があったものの、アル添がうまく働いて和らげているようでした。
また甘みはコクを添えるでもなくべとついていたことから、中途半端な印象でした。

あくまでも、私の感想ですけれどね。

(※1)う沢喜久雄『房総酒蔵めぐり』p.24(2005.8 崙書房出版)
(※2)(※1)p.28
(※3)鈴木久仁直『ちばの酒 ものがたり』p.176(1997.6 青娥書房)
(※4)安藤三佐夫編著『千葉の地酒とうまい肴』p.36(2013.4 彩流社)

【お酒】1796.旭鶴 佳撰 カップ [12.千葉県の酒]

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製造者 株式会社旭鶴
千葉県佐倉市馬渡918

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




一昨日いただいた1794.旭鶴 上撰 300ml、そして昨日いただいた1795.旭鶴 特別本醸造 冷酒 300mlに引きつづき、今日も旭鶴さんのお酒をいただきます。

今日いただくのは、佳撰の小印(かつての級別制度下における二級酒相当か?)が付された、糖類添加(酸味料添加なし)の三増酒でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いておりましたよ。
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あれ?

うまみはやや濃いめですぞ。
最初に熟成感が来ますね。
枯れた感じが出ておりますが、角や荒さは感じません。
酒臭さ(ほめ言葉です)もじんわりと感じます。
苦みや雑味はないですね。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややひかえめかな。
すっぱさは弱めで、鋭さをちょっとだけ感じます。
スースー感は少しはっきりしておりますが、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょうか。
幅は少し感じるものの、意外にもべとついた感じやクドさはありませんよ。


やや濃醇でちょい枯ちょいスー旨やや甘口のおいしいお酒でした。
枯れているものの、荒さや角がなくて穏やかでした。
それに酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)も感じて、けっしてペラペラではありませんでした。
甘みもコクを添えるのに一役買っているように感じました。

これ、うまいんじゃないの!
三増酒にありがちな薄っぺらさや酸味料のクドさを一切感じませんでしたよ。
察するに、糖類添加は増量策ではなくて、調味のため(コクを添えるため)なのかもね。

【お酒】1795.旭鶴 特別本醸造 冷酒 300ml [12.千葉県の酒]

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製造者:株式会社旭鶴
千葉県佐倉市馬渡918

アルコール分14度以上15度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 60%
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




昨日いただいた1794.旭鶴 上撰 300mlに引き続き、今日も旭鶴さんのお酒をいただきます。

今日いただくこのお酒は、特別本醸造の冷酒なんだってさ。

“要冷蔵”の表示がありましたが、蔵元さんのWebsiteによれば生酒ではなくて生貯蔵酒なんだってさ。
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旭鶴の手印には、“壽”の文字が付されておりましたよ。
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“冷酒”と銘打たれておりましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香はないですね。
一口含むとフレッシュな風味をほんのりと感じます。

うまみは“ちょい濃いめ”といったところでしょうか。
米のうまみに厚みを感じますが、同時に軽さもありますね。
苦みがあって、弱めではあるものの重さを少し感じます。
キレはとてもよく、スッと引いて行きます。

酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさは弱めで、鋭さはそれほど感じません。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりでしょう。
けっしてべとつかず、クドさもありませんが、甘み自体に幅を感じます。


ちょい濃醇で爽快ちょい苦旨やや甘口のおいしいお酒でした。
生貯らしいフレッシュさがありましたが、しつこくなくてちょうどよい感じでした。
米のうまみに厚みがありましたが、軽さもあり、かつキレのよさも相俟ってスッキリしておりました。
それに苦みがいい感じに味を引き締め、かつ甘みがコクを添えているようでした。

これもおいしいね。
夏の暑いときの食事にピッタリだと思いますよ。
それも冷奴とか、そうめんだとか、酢の物だとか、あっさりした食べ物に合うと思いました。





でもでもでも!

今日は、あたしゃどうしても肉が食べたかったのでした。

買ってきたのは、厚みのある豚ロース肉。
もちろん国産です。
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両面を焼いたのち、しょうゆベースのたれ(しょうゆ+酒+みりん+おろしにんにく)で味をつけてみましたよ。
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表面はカリカリ、中はジューシーでまいう~♪
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ごちそうさまでした。
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【お酒】1794.旭鶴 上撰 300ml [12.千葉県の酒]

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製造者 株式会社旭鶴
千葉県佐倉市馬渡918

アルコール分15度
原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




今日は、千葉県佐倉市に蔵を構える旭鶴さんのお酒をいただきます。
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今日いただくこのお酒は、上撰の小印が付された普通酒でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りがほんのりと立ってまいりました。

うまみはやや濃いめです。
米のうまみが最初に来て、じんわりと感じます。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)がそれに続きますが、香りほど目立ってはいないみたいです。
苦みや雑味はまったくありません。
キレはよく、スッと引いていきますよ。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが強くはないものの、鋭さをはっきりと感じます。
スースー感が少しはっきりしておりますが、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりだね。
べとついた感じはないものの、甘み自体に幅を感じます。


やや濃醇でちょいすっぱちょいスー旨やや甘口のおいしいお酒でした。
うまみは米のうまみがメインで、それを酒臭さ(くどいようですが、ほめ言葉です)が追うことで味わいに厚みが増しているように感じました。
さらに幅のある甘みがコクを添えておりました。
それでいてキレがよく、後味はさっぱりしておりました。

これはおいしいね。
ホッとする味で、どんな料理にも合いそうです。
こういった味のお酒こそ、本当のうまい酒なんだろうね。






そのホッとする味わいのお酒に合わせた粗末なエサはこちら。

ゆで干し大根。
残りの半分を使い切りました。
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今日はもどし汁を捨てて、出し汁(かつお+こんぶ)で煮てみることにいたしましたよ。
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冷蔵庫の残り物も刻んで合わせました。
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あなたは“打豆(うちまめ:打ち豆)”をご存知でしょうか?
あたしゃ今月の初めに山形へ行った際に初めてその存在を知りました。
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打豆は、大豆を乾燥させる前にたたいて平たくつぶしてあるものなのです。
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丸大豆って、料理する前に半日くらい水に浸してもどさなけれないけませんよね。
でもこの打豆はもどす必要がなく、このまま料理に使えるのだとか。
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ということで、このまま鍋に投入してみましたよ。
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こんなんでましたけど!(泉アツノさんより)。
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打豆、ホックホクでまいう~♪
しかも噛むと青大豆の風味が口の中から鼻へと抜けていきやがるの!
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ゆで干し大根も、出し汁で煮たことで味が深まってこれもまいう~♪
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今日はこのほかに、甘い卵焼きも作ってみましたよ。
普段は出汁巻きにしますが、甘いやつもたまに食べたくなるのですよ。
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ごちそうさまでした。
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★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

“ゴロン”は、“触れ!”のご命令。
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仰せの通りにいたしましたとさ。
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(友情出演)

【お酒】1727.仁勇 生貯蔵酒 180ml [12.千葉県の酒]

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製造者
鍋店株式会社
千葉県成田市本町338番地

製造所
神崎酒造蔵
千葉県香取郡神崎町神崎本宿1916番地

内容量 180ml
アルコール分 14度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
(以上、ラベルより転記)



鍋店(なべだな)さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
仁勇 山廃純米 カップ
仁勇カップ 浮世絵ラベル
仁勇 ロッテマリーンズ 純米吟醸パック升付き 180ml
仁勇 本醸造 樽酒 300ml
仁勇 うなりくんカップ

今日いただくこのお酒は生貯蔵酒ですが、どうやら普通酒のようでした。
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この瓶には、かつて北鹿 本醸造 生貯蔵酒 雪オーロラ 180mlと、小粋な奴 180mlとで出会っておりましたよ。
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生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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生貯特有のフレッシュさは弱めです。

うまみは淡めですが、淡めなりによくわかります。
米のうまみが淡めなりに少し厚めで、それが舌の上に乗っかる感じがします。
苦みがあるものの、弱めでそれほど鋭くはないみたいです。
酒臭さや熟成感は感じません。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めですが、鋭さを少し感じます。
スースー感はないものの、かすかにピリッとくるみたいです。

甘みは意外にもひかえめですぞ。
かなり弱めです。


キリッと引き締まった、淡麗旨辛口のおいしいお酒でした。
たしかに淡めでしたが、淡めなりにうまみがしっかりしていて飲み応えを感じました。
それをわずかな苦みと酸味、そしてかすかなピリがいい感じに引き締めておりました。
しかも辛口で、フレッシュな風味が弱めであったことから、食事との相性がバッチリでした。

生貯蔵酒って、得てしてフレッシュさ満載だったり、あるいは甘かったりしますけれど、そういうのって食事を合わせにくいと思いますよ。
むしろこのお酒のように風味ひかえめでキリッと引き締まった生貯のほうが、あたしゃ好きだな。

【お酒】1677.木戸泉 本醸造 生 300ml [12.千葉県の酒]

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木戸泉酒造株式会社
千葉県いすみ市大原7635-1

生酒 要冷蔵
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
アルコール分14度以上15度未満
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




千葉県の外房(東岸)にある、JR外房線の大原駅(いすみ市)。
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大原駅の正面から駅前通りを200mほど北上したところにあるのが、木戸泉酒造さんです。
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木戸泉酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】1.木戸泉 醍醐 特別純米酒
【お酒】655.木戸泉 特別純米 山田錦 カップ二回目はこちら
【お酒】656.木戸泉 本醸造 大原はだか祭り カップ

今日いただくこのお酒は、本醸造の生酒でした。
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その木戸泉酒造さんでは「高温山廃酛」という酒母を用いているそうです。
このことについてはかつてこちらで触れておりますが、高温山廃酛は「五五度の高温で仕込み、培養した乳酸菌を添加する。速醸モトは直接乳酸を投与する。乳酸を使用しないので、高温山廃酛と呼んで現在に至るが、正確には高温乳酸菌利用酒母という名が正しいように思う。」(※1)という記述を見つけましたので、ここに追加しておきます。


それではいただいてみたいと思います。
生酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、よくわかる程度に黄色がかっておりました。
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上立ち香はないですね。
ですが一口含むと、フレッシュさと共に独特の香りが広がります。
言うなれば、花っぽい香りと香ばしさとが共に来る感じでしょうか。

うまみは濃いめです。
米のうまみがどっしりとしておりますよ。
酒臭さ(ほめ言葉です)もかすかですがじんわりと感じます。
苦みはありません。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさは弱めで鋭さもありません。
ですが、酸味自体に深みがしっかりとありますね。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりでしょうか。
幅のある甘みですが、べとつきやクドさはなく、さらっとしています。


芳香ちょい爽快で濃醇深旨口のおいしいお酒でした。
米のうまみがどっしりとしていて、かなりしっかりしておりました。
それに酸味自体に深みがありましたが、これが高温山廃酛の効果でしょうか?
含み香が独特で、花っぽさとともに香ばしさを感じました。

一般的な生酒、すなわち軽くて爽快なお酒とはちょっとちがう風味と味わいとでございました。
どっしりとしていてかなり飲み応えを感じましたが、それがまたなかなかいい感じでした。



今日のエサ。

きんぴら。
淡口しょうゆで彩りよく仕上げました。
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青菜の磯辺和え。
ほうれん草を茹でてしょうゆ洗いしたのちに、海苔としょうゆだれとで和えました。
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近所のスーパーで買ってきた真鯛(養殖)の切り身。
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これに合わせたのは、鹿児島の甘いしょうゆ。
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大分の“りゅうきゅう”風に仕上げました。
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鯛にはスーパーの刺身にありがちな水っぽさを感じましたが、りゅうきゅうにしたことでしょうゆやごま、ねぎの風味が味わいに深みを添えてくれました。
それにこれは、わさびととてもよくあいましたよ。
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ごちそうさまでした。
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今日もいっぱい遊んでもらいましたとさ。
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(友情出演)


(※1)鈴木久仁直『ちばの酒 ものがたり』p.139(1997.6 青娥書房)
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