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【お酒】496.谷櫻 生酛造り本醸造 カップ櫻守 [19.山梨県の酒]

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谷櫻酒造有限会社
山梨県北杜市大泉町谷戸2037

原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合/70%
アルコール分/14度以上15度未満
180ml
(以上、ラベルより転記)



カップ酒のフタはへこんでいるものが多いと思うのですが、、このお酒のフタはそれほどへこんでおらず、むしろほとんど平らにすら見えます。
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フタをとってみると、プラスチックの中ブタがついていました。
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この中ブタをはめておけば、揺れる電車の中で開けてもこぼれませんね。
このお酒は甲府駅で購入したのですが、カーブの多い中央本線ではきっと役に立つことでしょう。


というわけで、書くべきネタも尽きたことですので、そろそろいただきたいと思います。
本醸造ですし、それにラベルに「冷やでよし 燗でなおよし」と書いてありますので、今日もぬる燗でいただきます。
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うまみは淡めですが、けっこうしっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをほんのりと感じます。
苦みや雑味はありません。

酸味はそれほど強くはないですが、はっきりしています。
穏やかなすっぱさをさわやかに感じる酸味です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みもほどよく、ほんのりと感じます。
もちろん、クドさのないさらっとした甘みです。


全体として淡い味わいではあるものの、うまみ、酸味、甘みのバランスがよい、淡麗旨口のおいしいお酒でした。
淡いですが味はしっかりしているので、物足りなさはないですね。
それに、苦みや雑味がないので、きれいな味わいに仕上がっています。

以前、文献の記述を根拠にして、生酛で育った酵母は力強いので、発酵がよく進み、その結果きれいな酒質になる”のではないかということを書いたことがありました。
今日いただいたこのお酒も生酛造りですが、このお酒のきれいな味わいはもしかして生酛造りの成果なのでしょうか?

【お酒】495.甲州仕込 笹一 武田二十四将カップ [19.山梨県の酒]

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笹一酒造株式会社
山梨県大月市笹子町吉久保26

アルコール分 15度以上16度未満
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)



山梨にある信玄公宝物館のWebsiteによれば、武田二十四将とは「甲斐の名将・武田信玄ひきいる“常勝無敵・甲州軍団”の中核として、その精鋭の陣頭に立ち、幾多の合戦場面で華々しい活躍をみせ、天下に勇名を轟かせた信玄配下の猛将剛将たち24人・・・。」なのだとか。

ラベルには、武田信玄の名前を中央に置き、その両脇に二十四将の名前が記されています。
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武田二十四将の名をいただくお酒ですから、きっと常勝無敵のおいしさなのでしょう。
だってね、もしまずかったら、そりゃ武田二十四将たちが化けて出てきて、その名誉を害したとして殺されかねませんよ。
さそやおいしいお酒が詰められていることを期待しつつ、普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。


一口含むと、酸味が少しはっきりしていることがわかります。
スーッとしていてさわやかな酸味で、ちょっとピリッと感じます。

うまみはかなり淡めで、すっきりしています。
それに、苦みや雑味はありません。

甘みはややはっきりしています。
さらっとした感じの甘みです。


淡めながらも、さわやかな酸味とさらっとした甘みとがよく合っている、淡麗やや甘スッキリ口のお酒でした。
勇猛な名前であるにもかかわらず、味は淡くてスッキリしていました。
ちょいピリですが、けっこうスイスイといけてしまいます。

【お酒】493.甲斐の開運 金印 カップ [19.山梨県の酒]

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井出醸造店 井出與五右衛門
山梨県南都留郡富士河口湖町船津8

アルコール分/15度以上16度未満
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)



青春18切符のシーズンに入ったことから、先週末に山梨県へ行ってまいりました。
写真は一切撮らなかったのでこのブログでは報告はしませんでしたが、塩山、山梨市、石和温泉(ここは収穫ゼロ)、そして甲府と“おみまい”してやって、(ワインには一切目もくれずに)カップ酒を10個ほど集めてまいりました。

甲府駅の駅ビルでは、複数種類のカップ酒を取り扱っていました。
しかし、それらはみな前年産のものばかりでした。
当月産か前月産、古くても前々月産のものまでしか買わないことにしている私にとっては、買うのをためらったものもあったことから、全部は購入しませんでした。
カップ酒って、もはや人気がなくなってしまって売れないのでしょうか。

(このお酒は甲府駅ビルの店で購入したものではありませんが、)今日いただくこのカップ酒も、前年の11月産でした。
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しかし、このお酒は必ず買う!と出かける前から決めていたことから、仕方がなく購入しました。


“甲斐の”開運というくらいですから、”甲斐のじゃない”開運もあるのでしょうか?
実は、あまりにも有名な“開運”が、お隣の静岡県にあるのですね。

名前に“甲斐の”とつけているのは、おそらくこの静岡の開運を意識してのことではないでしょうか。
蔵元さんのWebsiteでは、「江戸末期、皇女和宮の婚姻と同時期に製造を始めた為、それにちなんで 「開運」 と命名し、その後 「開運正宗」として長期間親しまれてきましたが、昭和60年より 「甲斐の開運」 を正式名とし、現在に至っております。」と、名前の由来が紹介されています。
これは完全に私の推測ですが、昭和60年ごろといえば、知的財産に関する権利意識が高まりつつあった頃ではないでしょうか?

では、頭に“甲斐の”とつければ、開運という名前を使用しても問題ないのでしょうか。

詳しいことはわからないのですが、かつて三重の寒梅をいただいた際に紹介した判例では「日本酒について、取引者、需要者の間において、その産地と結び付けた表現が日常頻繁に用いられていることは公知の事実であり、当該地名は産地を表しているものと認識され、その地名に着目することから、地名の部分も自他商品の識別機能を果たしている」ことから、「日本酒の名称に地名が含まれている場合に、その取引者・需要者は、通常、その地名が当該日本酒の産地名を表示しているものと認識し、かつ、その地名に着目するものと推認できるのであるから、その地名部分は、取引者・需要者の注意を惹く部分として要部となり得るものであり、かつ、他の部分(地名部分が要部となるからといって、他の部分が要部とならないものではないことはいうまでもない。)と相俟って自他商品識別機能を果たし得る」と言っています(※1)。

要するに、“甲斐の+開運”は、単なる“開運”とは別々のお酒だと認識できるからOK、と言うことなのでしょうか?


そんなことを考えつつ、ひさびさの山梨のお酒をいただきます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。


一口いただくと、酸味とともに甘みを感じました。

酸味はけっこうはっきりしています。
スーッとさわやかな酸味で、ほんのちょっとだけピリッと感じます。

甘みはけっこうはっきりしています。
そのおかげか、コクを感じます。

うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
淡いので、酒臭さはひかえめです。
それに、苦みもちょっと感じます。


さわやかな酸味と甘みとがよく合っている、さわやか甘口のおいしいお酒でした。
甘みがお酒にコクを添えているように思いますが、これもうまみがしっかりしているからでしょう。
糖類添加の三増酒では、こうはいかないと思います。
酸味には、やはり甘みがよく合います。


(※1)平成11(行ケ)240審決取消請求事件( 東京高等裁判所平成12年1月26日判決)(裁判所Websiteより)

【お金】181.七賢 純米酒 カップ [19.山梨県の酒]

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山梨銘醸株式会社
山梨県北杜市白州町台ヶ原2283

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
アルコール分16度
精米歩合70%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)


山梨県のお酒をいただくのは初めてです。
今日もぬる燗でいただきます。


酸味が強めで、少しピリッとしています。
それとともに、ヨーグルトのようなすっぱさを感じます。
このすっぱさは、あとを引くように思います。

うまみはしっかりしているのでしょうけれど、私はあまりはっきりとは感じませんでした。
甘みはひかえめです。
うまみも甘みも、酸味のピリピリとすっぱさとに抑えられているようです。

酸味が強めの、やや濃醇でピリ辛すっぱ口のお酒でした。
このすっぱさは、好みがわかれる味だと思います。
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