SSブログ
20.長野県の酒 ブログトップ
前の10件 | -

【お酒】2260.髙天 純米辛口 300ml [20.長野県の酒]

40175.JPG
製造者 髙天酒造株式会社
長野県岡谷市銀座二丁目2番17号

品目 清酒
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール分/15度
精米歩合59%
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの“髙天”。
40176.JPG

髙天酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】149.髙天 カップ
【お酒】1675.髙天 180ml
【お酒】1709.髙天 純米酒 300ml
【お酒】1714.髙天 からくち 通 カップ

今日いただくこのお酒は、“辛口純米”。
40177.JPG

品質表示はこちら。
【お酒】1709.髙天 純米酒 300mlと同じでした。
髙天さんの純米酒は精米歩合がどれも59%みたいですね。
40178.JPG


それではいただきましょう。
まずはひや(常温)でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
40179.JPG

上立ち香、かすかにフレッシュかな?
含むとそれほどでもないかも。

うまみはやや淡め。
最初に苦みが来て、やや強めで鋭いね。
米のうまみそのもので、それに淡めながらに厚みを少し感じます。
熟成感なし、酒臭さもなし。
キレはまあまあかな。

酸味はひかえめ。
すっぱさは感じません。
でも、ちょいスーでちょいピリ。

甘みはひかえめ。
わかるものの、かなり弱めです。


やや淡麗で苦ちょいスーちょいピリ旨辛口のお酒でした。

うまみは米のうまみそのもので、クセや重さが全くない。
ただし、苦みが突出していて、気になりました。


次に、燗で試してみました。
40180.JPG

キレがとてもよくなりました。
そのせいか、ひやよりも淡く感じます。

一方で苦みが少し和らいてまいりましたよ。
それにピリは完全に引き去りました。


燗にすると、淡麗ちょい苦ちょいスースッキリ旨辛口のおいしいお酒になりました。

燗のほうが苦みやピリが引いて、味のバランスがよくなりました。
それにキレがよくなって、スッキリした味わいになりました。
それ故に、スイスイ行けるようになりましたよ。

これはまちがいなく燗のほうがおいしいね!
諏訪湖の産物と合わせてみたいところでした。





その髙天純米辛口と合わせた今日のエサはこちら。


今年も、地元産の菜の花が出回るようになりました。
40181.JPG

初物は、からし和えでいただきました。
40182.JPG

おいしい!
このほろ苦さが、まさに春の味だね。
40183.JPG

ものすごく安い豚肉が売っていたので、買ってみました。
スペイン産だってさ。
40184.JPG

もやしと合わせて、
40185.JPG

肉野菜炒め。
40186.JPG

国産ほどではないものの、アメリカ産よりはやわらかくておいしいね。
40187.JPG

ごちそうさまでした。
40188.JPG

【お酒】2255.中乗さん 本醸造 300ml [20.長野県の酒]

40080.JPG
製造者 株式会社中善酒造店
長野県木曽郡木曽町福島5990

日本酒
内容量300ml
原材料名 米(長野県産)、米こうじ(長野県産米)、醸造アルコール
原料米 美山錦100%(長野県産)
精米歩合65%
アルコール分15度
(以上、ラベルより転記)




一昨日に引き続き、今日も中乗さんをいただきます。
中善酒造店産のお酒は、一昨日までに以下の物をいただいております。
【お酒】6.カップ 中乗さん(普通酒)
【お酒】185.中乗さん 辛口本醸造 カップ
【お酒】206.中乗さん 上撰 ペットボトル 180ml
【お酒】331.中乗さん 厳寒水 原酒生貯蔵酒 300ml
【お酒】777.中乗さん 特別純米酒 300ml
【お酒】1130.中乗さん 紙カップ
《連休特別企画》木曽のカップ酒飲み比べ:七笑と中乗さん
【お酒】2254.中乗さん 300ml

今日いただくのは、“本醸造”の中乗さん。
毎年木曽福島へ通っているワタクシですが、このラベルは初見でしたよ
40081.JPG

へー!
長野県産の美山錦を100%使用しているんだってさ。
それなのに、特別本醸造を名乗らないところが奥ゆかしいと思うのは私だけ?
(というか“特別●●●”なんて中途半端な規格、要らんと思うけれどね。)
40082.JPG


ではいただきましょう。
まずはひや(常温)で。
40083.JPG

やっぱりそうだったか・・・・。

香りはかすかに酒臭い。
うまみはちょい濃いめだが、淡さも感じる。
酒臭さ(ほめ言葉、以下同じ)のなかに、透明感を感じます。
枯れた感じもかすかにあるみたいです。
苦みがあって、軽めですが鋭いね。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はひかえめ。
すっぱさはゼロ。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みはややひかえめでしょう。


ちょい濃醇でちょい苦ちょいスースッキリ旨やや辛口のお酒でした。

酒臭さが強いものの、うまみ事態に透明感があり、かつキレがよくてちょいスーでした。
それ故、濃くは感じることはなく、むしろスッキリしておりました。


次に、燗で試しました。
40084.JPG

酒臭さと共に、米のうまみがわかるようになりました。
それでもうまみに厚みは感じなくなりました。
苦みは引いて、甘みも引きました。
ちょいスーはそのままで、透明感もバッチリでした。
一方で酸味は出てきて、かつ深みをかすかに感じました。

燗にすると、ちょい淡麗でちょいすっぱちょい深透明感ハッキリのスッキリ旨辛口になりました。

燗にしたほうが、米のうまみがわかり、かつ酸味が効いていて飲み応えがありました。
それなのにキレがよく、かつスッキリしていて軽さが出ました。

これは燗がいいね。
でも、これもやっぱり、かつていただいた中乗さんの味とは違うような気がいたしました。




その中乗さん本醸造に合わせた今日のエサはこちら。

あたしゃカップ焼きそばが好きで、休みの日の昼食でよく食べるのです。
でも、カップ焼きそばにマヨネーズをかけて食べるのが大嫌い!
かといって、入っているマヨネーズの小袋を捨ててしまうのがもったいない。

それ故、冷蔵庫の中には、カップ焼きそばに付いていたマヨネーズがたまる一方なのでした。
40085.JPG

今回は、これを使ってポテトサラダを造りました。
40086.JPG

ねぎとキャベツとも使いましたが、おいしくいただけました。
40087.JPG

トマトとしいたけ。
40088.JPG

卵で炒めてみました。
40089.JPG

これもおいしい。
40090.JPG

ごちそうさまでした。
40091.JPG

【お酒】2254.中乗さん 300ml [20.長野県の酒]

40066.JPG
製造者 株式会社中善酒造店
長野県木曽郡木曽町福島5990

日本酒
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 15度
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)





木曽福島駅(JR中央本線)。
長野県は木曽地方(県南西部)の中心地である木曽福島(長野県木曽郡木曽町福島)の玄関口にして、霊峰木曽御嶽山への登山口でもある駅です。
またかつては中山道の宿場町(福島宿)が近くにありました。
KH01.JPG

木曽福島の市街地は、山に挟まれた狭い場所に位置しております。
KH02.JPG

街中には、清流木曽川が流れております。
その川のほとりの静かな場所に蔵を構えるのが、中善酒造店さん。
KH07.JPG
KH08.JPG
KH09.JPG
40067.JPG

中善酒造店産のお酒は、これまでに以下の記事でご登場願っております。
【お酒】6.カップ 中乗さん(普通酒)
【お酒】185.中乗さん 辛口本醸造 カップ
【お酒】206.中乗さん 上撰 ペットボトル 180ml
【お酒】331.中乗さん 厳寒水 原酒生貯蔵酒 300ml
【お酒】777.中乗さん 特別純米酒 300ml
【お酒】1130.中乗さん 紙カップ
《連休特別企画》木曽のカップ酒飲み比べ:七笑と中乗さん

今日も、“中乗さん(なかのりさん)”をいただきます。
40068.JPG
“中乗さん(なかのりさん)”の意味には諸説あるみたいですが、その中でも、かつて木曽で切り出した材木を筏に組んで木曽川に流して運んでいた際に、その筏に乗って筏を操っていた人のことを指すという説が有力なのだとか。

今日いただくのは、普通酒。
しかも小印がなかったことから、佳撰クラスかと思います。
40069.JPG

こちらひさびさの中乗さん普通酒を、じっくりと味わってみようという魂胆なのでした。


300ml詰ですから、まずはひや(常温)でいただきましょう。
40070.JPG

あれ?

うまみはやや濃いめ。けっこう酒臭くて重さを少し感じます。
米のうまみははっきりしていません。
苦みがあって、強くはないものの鋭い。
キレは良いみたいです。

酸味はひかえめ。
すっぱさほとんどなし。
ちょいスーかつちょうピリ。

甘みはややはっきり。


やや濃醇でちょい重ちょい苦ちょいスーちょいピリやや甘口のお酒でした。

あれれ?
中乗さんって、こんな味わいだったっけ?
もっとやわらかかったような気がするんだけれどな。


次に、燗で試してみました。
40071.JPG

あー、そう。

うまみは濃くはなくなって、やや淡めになりました。
それでも酒臭さが前に出て、米のうまみはひかえめ。
ちょいピリは残るものの、少しだけ弱まりました。

燗だとやや淡麗でちょい苦ちょいスーちょいピリスッキリやや甘口のお酒になりました。

燗のほうがやや淡麗というか重さが消えて飲みやすくはなりました。
でも、このうまみは、なんか記憶とちがうんですよね。
それとも、酒の飲み過ぎで舌も記憶もおかしくなってしまったのかも。






その中乗さんと合わせた今日のエサはこちら。

残り物のにんじんと、きゅうり。
40072.JPG

キャベツも入れて、ごまサラダ。
40073.JPG

好物ばかりなので、おいしいに決まっております。
40074.JPG

キャベツとしめじ、魚ソー。
40075.JPG

卵。
最近の安い卵は、どれも小さいね。
40076.JPG

炒めて卵でとじました。
40077.JPG

予想通りのおいしさでした。
40078.JPG

ごちそうさまでした。
40079.JPG

【お酒】2243.鏡花水月 純米吟醸 180ml [20.長野県の酒]

39956.JPG
製造者 岩波酒造合資会社
長野県松本市里山辺5159

清酒
内容量180ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合 59%
アルコール分15語

分類 純米吟醸
原料米 長野県産ひとごこち100%
精米歩合 59%
醸造地 長野県松本市
採水地 長野県松本市
(以上、ラベルより転記)




岩波酒造さんのお酒はこれまでに以下の物をいただいております。
【お酒】239.岩波 アルミカップ
2回目はこちら

今日は、長野県酒類販売(株)さんが手掛ける楽國信州シリーズから、
岩波酒造さんの純米吟醸酒「鏡花水月」をいただきます。
39957.JPG

この「鏡花水月」について、手元にあった文献には面白い記述がありました。
いささか長めですが、引用させていただきます。
 蔵では創業以来、農閑期に新潟から来る出稼ぎ組が酒造りを担っていたが、20年ほど前から減ってきた。この時期、銀行員やコンピューターソフトのプログラマーなど他業種から30代の3人が相次いで入社した。
 その中心が、金融機関を辞め、職人を志した佐田直久さん(51)。醪を搾る「船頭」や、米をふかす「釜屋」を経て、5年前に杜氏を継いだ。
 転職組の若い力は、創業以来「岩波」の銘柄1本でやってきた蔵に新風を吹き込んだ。その象徴が、2003年に立ち上げた新ブランド「鏡花水月」だ。青く澄んだ瓶から、ラベルの意匠まで自分たちで仕上げた。
 当時、「淡麗辛口」の日本酒が流行していたが、佐田さんは「それだけでは面白くない。すっきりとした飲み口の中に、旨味がしっかりのっていないと酒として面白くない」と考えた。低温でじっくり仕込むことで、雑味がなく、キレがある味を志向。搾ったままの本来の味を残すため、無濾過蔵出しにこだわった。活性炭素(炭)による濾過は、雑味を除去して透明感を増してくれるが、半面(ママ)旨味などの長所まで削られてしまうのだ。
 この無濾過が評判を呼び、「鏡花水月」は今や定番の「岩波」に並ぶ存在に育った。(中略)顧客は全国に広がった、数年前には、全日本空輸(ANA)の国際線で機内酒として提供された。」(※1)

以下は、私の推測です。

明治5年(1872年)の創業以来、「岩波」一筋で頑張ってこられた蔵元さんにおかれましては、新ブランドを立ち上げる際にはきっと、ためらいがおありであったことでございましょう。
そして、蔵元さんによる新ブランド創設のご決断に至るまでの間には、われわれ外側の人間からは想像もできないほどの蔵元さんの葛藤と、新たな造り手さんとの間での丁々発止、侃々諤々の議論があったことと推察申し上げます。

結果として、岩波酒造さんは「鏡花水月」を世に送り出すことができ、かつ今日では岩波酒造さんの二大ブランドの一翼を担うようになったわけですよ。

こういう話、いいじゃありませんか!

なお、“活性炭素による濾過”が上記引用に出てまいりましたが、それにつきましてはかつてこちらでまとめておりますので、適宜ご参照ください。


品質表示はこちら。
長野県産の“ひとごこち”を100%使用しているんだってさ。
39958.JPG

“ひとごこち”というお米については、以下の説明がありました。
 1987年長野県農事試験場において,酒造好適米の品種および栽培特性の改善を目標として,「信交酒437号」(白妙錦)を母とし,「信交「444号」(トドロキワセ/愛知26号)を父として人工交配を行い,以後選抜固定を図り,1992年から「信交酒480号」の系統名で生産力および特性検定試験を重ねてきた.1995年種苗登録を行い,長野県食品工業試験場で酒造適性試験を行うとともに,長野県酒造組合による酒造会社での大量醸造試験を続けてきた.その結果,栽培特性,酒造適性とともに良好であったので1998年長野県の奨励品種に採用された.」(※2)
たしかに、「美山錦よりも耐倒伏性,耐冷性は強くて多収。大粒で心白発現率が高い」(※3)ため、栽培特性・酒造適性は良好であるようです。

しかしその反面、「心白が大きく,高精白が困難。」(※3)なんだってさ。
それ故、(※2)の文献では、各県で育成された「精白度60%程度の大量用途向きの安定栽培品種」(※4)のうちの一つであると評されておりましたよ。


話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
純米吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ごくかすか。
39959.JPG


香りはなし。
含んでも、かすかにフレッシュさを感じる程度。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみに厚みを少し感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)もかすかではあるもののわかります。
吟醸酒でありがちな苦みが少しあって、強くはないものの鋭さを感じます。
純米なのにキレはよく、スッと引きました。

酸味はややはっきり。
すっぱさはそれほどでもなく、鋭さも感じません。
でも、酸味自体の深みを少し感じますよ。
スーはなく、ピリもなし。

甘みはひかえめ。
ほとんど感じません。


やや濃醇でちょい苦ちょい深スッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。

米のうまみに厚みを少し感じ、かつ酸味の深みもある、飲み応えバッチリのお酒でした。
それなのにキレがよく、後味はスッキリしておりました。
かつ辛口で、キリッと引き締まっていましたよ。
香りではなく、味で勝負する吟醸酒でした。

かなりうまいんじゃないの!
というか、長野県のお酒でこういう辛口でかつキレのよいものって、めずらしいんじゃないかな?
その味わいはあたかも、灘酒の如くでございました。






その鏡花水月と合わせた今日のエサはこちら。


にんじんときゅうり。
39960.JPG

今日は、ごまサラダ。
ごま油とすりごまとを使い、煮切った酢とみりん、淡口しょうゆと昆布だしとで味付けました。
39961.JPG

ごまの風味満載でおいしゅうございました。
39962.JPG

国産の豚ロース肉。
焼いた後の柔らかさが、外国産とは全然ちがいますね。
39963.JPG

しょうが焼き。
濃い味にしたかったので、大分県の甘口醤油と愛知県の赤みそとを合わせて使いました。
39964.JPG

まちがいない!
予想通りのおいしさでした。
39965.JPG

ごちそうさまでした。
39966.JPG


(※1)朝日新聞長野総局編著『信州の日本酒と人』p.126-127(2018.10 川辺書林)
(※2)前重道雅・小林信也編著『最新 日本の酒米と酒造り』p.96(2000.3 養賢堂)
(※3)副島顕子『酒米ハンドブック 改訂版』p.69(2017.7 文一総合出版)
(※4)(※2)p.141

【お酒】2222.木曽路 特別純米酒 180ml [20.長野県の酒]

30514.JPG
製造者 株式会社 湯川酒造店
長野県木曽郡木祖村藪原1003-1

品目 日本酒
内容量180ml
原材料名 米・米こうじ
アルコール分15度
長野県産米100%使用
精米歩合60%
取扱方法 直射日光を避け、冷暗所に保存
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの木曽路。
湯川酒造店さんのお酒は、かなり前に以下の物をいただいております。
【お酒】120.木曽路カップ
【お酒】180.木曽路三割麹 純米酒 300ml

今日いただくのは、
楽國信州シリーズ(長野県酒類販売(株)の企画商品)から、
特別純米酒
30515.JPG

品質表示はこちら。
お米の種類は、記載がございませんでした。
30516.JPG


特別純米酒には、香りを特徴とするものもございましたので、
まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し着いておりました。
30517.JPG


香りはかなり弱く、鼻を近づけるとかすかに酒臭い(ほめ言葉、以下同じ)香りを感じます。
含むと口の中でパッと広がって、よくわかります。

うまみは濃いめ。
かなり酒臭くて、どっしりとしています。
それでいてうまみ自体に透明感を伴います。
ちょっと枯れた熟成感あり。
苦みがあって、鋭さを感じるものの弱めです。
キレは良いですね。

酸味はややひかえめ。
すっぱさはほとんどないものの、酸味の深みを少し感じます。
スーはなく、ピリもなし。

甘みはややはっきりでしょう。
幅を感じるものの、かなりサラリとしておりますよ。


濃醇ちょい枯ちょい苦ちょい深スッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。

酒臭くてどっしりとしているのに、透明感があってキレがよいことから、後味はスッキリしておりました。
酸味の深みもちょっとあり、甘みがコクを添えているので、飲み応えを感じました。

これはうまいね!


次に、燗で試してみました。
30518.JPG

香りは同じ。

うまみは、米のうまみが前に出てまいりましたよ!
厚みはないものの、酒臭さとともに舌の上に乗っかりました。
それでいて透明感とキレのよさとは維持されておりました。

熟成感はぼんやりとし、苦みは引きました。
酸味はすっぱさが少し出るとともに、深みがより一層増してまいりましたぞ!

甘みも同じかな。


燗にすると、濃醇深スッキリ旨やや甘口のおいしいお酒に変わりました。

燗にすることで米のうまみが出て来て、うまみに重厚感を感じましたよ。
しかも酸味の深みも増して、かなり飲み応えありでした。

これは燗がおすすめです。

【お酒】2217.木曽のかけはし 特別純米酒 180ml [20.長野県の酒]

30405.JPG
(製造者)西尾酒造株式会社
長野県木曽郡大桑村須原893

清酒
内容量180ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
アルコール分15度
精米歩合59%

分類 特別純米酒
原料米 長野県産美山錦100%
精米歩合 59%
醸造地 長野県木曽郡大桑村須原八九三
採水地 長野県木曽郡大桑村
(以上、ラベルより転記)



楽國信州シリーズ(長野県酒類販売(株)の企画商品)から、
今日いただくのは、
こちら久々の“木曽のかけはし”。
30406.JPG

西尾酒造さんのお酒は、かなり前に以下のものをいただいております。
【お酒】137.木曽のかけはし 300ml
2回目はこちら
【お酒】213.木曽のかけはし カップ

今日いただくのは、特別純米酒
30407.JPG

品質表示はこちら。
なぜに精米歩合が60%じゃなくて“59%”なのか?
30408.JPG

へー!
長野県産の美山錦を使っているのね。
ということは、淡麗でキレがよいのでしょうか?
30409.JPG


それではいただきましょう。
特別純米酒には香りを特徴とするものもありましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ほとんどわからない程度。
30410.JPG

盃に鼻を近づけると、フレッシュな香りをちょっとだけ感じます。
含むとそれが口の中で広がりました。

うまみは意外にも濃いめ!
米のうまみがとても濃厚で、舌の上にどっしりと乗っかってきましたよ。
吟醸酒らしい苦みがありましたが、ごくかすか。
酒臭さはなく、熟成感もなし。
キレはまあまあかな。

酸味ははっきり。
すっぱさはそれほどでもなく、弱め。
でも、酸味自体の深みをしっかりと感じます。
スーはなく、ピリもなし。

甘みはややはっきり。
強くはないものの、幅を感じます。


やや爽快で濃醇深旨やや甘口のおいしいお酒でした。

フレッシュさがありましたがしつこくはなく、程よい感じでした。
どっしりした濃いうまみは、美山錦使用とは思えないほど。
それでいて雑味ゼロ。
またこの酸味の深みは、かつていただいた普通酒でも感じた覚えがありますぞ!

木曽のかけはしは、特別純米酒もやっぱりおいしいお酒でした。


ここで、燗にしてみましたよ。
30411.JPG

フレッシュさが、やや引くみたいです。
甘み引くね、やや辛口!。
しかもキレがよく、かつちょいスーが出てきた。
そのせいか、うまみと深みとがより一層はっきりしてまいりましたよ。

燗にすると、ちょい爽快で濃醇深ちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしお酒になりました。

冷やしたものを燗とでは、甘みが全くちがうように感じました。
しかもキレのよさは、まちがいなく燗のほうがよい。


冷やしたものと燗とでまったく異なった味わいを楽しめる、おいしくてかつ面白いお酒でした。

【お酒】2213.亀乃世 大吟醸 180ml [20.長野県の酒]

30280.JPG
製造者 株式会社亀田屋酒造店
長野県松本市島立2748

品目 日本酒
内容量 180ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分15%
精米歩合39%
長野県産山田錦100%使用
保存方法 直射日光を避け冷暗所で保存
(以上、ラベルより転記)




松本の街の西側、
アルピコ交通(松本電鉄)上高地線沿いに蔵を構える亀田屋(かめたや)酒造店さん。
30283.JPG

そのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】231.秀峰アルプス正宗 純米 カップ
【お酒】353.秀峰アルプス正宗 普通酒 カップ
【お酒】1035.秀峰アルプス正宗 純米大吟醸 180ml
【お酒】1847.秀峰アルプス正宗 上高地 風穴貯蔵純米酒 カップ
【お酒】2073.アルプス正宗 純米大吟醸|信州松本| 180ml

今日いただくのは、
“亀乃世”なるアル添大吟醸。
30281.JPG

長野県産の山田錦を100%使用し、それを39%まで磨いているんだってさ。
30282.JPG


それではいただいてみましょう。
大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
30284.JPG


上立ち香はなし。
含んでもわからない。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみに厚みを感じます。
でも、山田錦でよく出くわすようなうまみ自体の透明感はないですね。
苦みがあって、強くはないけれどけっこう鋭い。
熟成感はゼロ、酒臭さもなし。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめ。
すっぱさはわかるものの、苦みの鋭さに負けているのかも。
スーはないものの、ちょいピリです。

甘みはややひかえめかな。
前には出てこないものの、幅を少し感じます。
でも、なんかややはっきりのような気もするものの、よくわからないなぁ。


やや濃醇でちょい苦ちょいピリ旨口のおいしいお酒でした。

米のうまみしっかりで、飲みごたえがありました。
香りは感じませんでしたが、それ故に食事と合わせやすく思いました。
ちょい苦でちょいピリでしたが、それが味を引き締め、しかもキレがよいせいか気にはなりませんでした。

脂っぽいものと合わせるのがよろしいかも。
そのほうが、ちょい苦ちょいピリと釣り合うと思いました。

【お酒】2212.黒松仙醸 大吟醸 180ml [20.長野県の酒]

30276.JPG
製造者 株式会社仙醸
長野県伊那市高遠町西高遠1653
製造場 株式会社仙醸
長野県伊那市高遠町上山田2432

清酒
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合40%
アルコール分16度
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




仙醸さんのお酒は、およそ9年半前に以下のものをいただいて以来です。
【お酒】198.仙醸 カップ200

今日いただくのは、
“黒松”の小印が付されているアル添大吟醸。
30277.JPG

精米歩合40%だってさ。
お米を半分以下まで削っているのね。
30278.JPG


大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ごくかすか。
30279.JPG


上立ち香は、鼻を盃に近づけると、ごくかすかにフレッシュさを感じる程度。
含むと、それがふんわりと広がります。

うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
米のうまみに、やや淡めながらも厚みを感じます。
吟醸酒にありがちな軽い苦みを少し感じますが、それほど強くはなく、やや淡め故に目立つのかもしれません。
熟成感はなく、酒臭さもありません。
キレはよいですね。

酸味はややはっきり。
すっぱさはそれほど強くはなくかつ鋭くもないですが、酸味自体に深みを少し感じます。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みは、はっきりでしょうね。
幅をしっかりと感じますが、べとついた感じはなくさらりとしているようです。


ちょい爽快のやや淡麗でちょい苦ちょい深ちょいスー旨甘口のおいしいお酒でした。

甘口でしたがクドさはなく、フレッシュさやちょいスー、ちょい苦とうまくつり合っているように感じました。
むしろその甘みがやや淡麗のうまみにコクを添え、酸味の深みとともにお酒の味を確立しているように思いました。
それでいてキレがよく、しつこさを一切感じませんでした。

大吟醸を名乗るにふさわしいお酒だと感じました。
しかも食事との相性がとてもよく、晩酌の際においしくいただくことができました。

【お酒】2209.真澄 すずみさけ 純米吟醸酒 300ml [20.長野県の酒]

30192.JPG
■製造者:宮坂醸造株式会社
長野県諏訪市元町1-16

■名称 日本酒(純米吟醸酒)
■原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
■精米歩合:55%
■アルコール分:14度
■保存方法:直射日光を避け、冷暗所で保存してください。
■内容量:300ml
(以上、ラベルより転記)




上諏訪の街道筋に蔵を置く宮坂醸造さん。
sawashi028.JPG
sawashi030.JPG

そのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。

【お酒】158.真澄 本醸造 特撰真澄 300ml
【お酒】186.真澄 純米酒 奥伝寒造り 300ml
【お酒】351.真澄 辛口ゴールド 300ml
【お酒】382.真澄 純米吟醸 辛口生一本 300ml
【お酒】583.真澄 生 純米吟醸 辛口生一本 300ml
【お酒】701.702.真澄 銀撰パールライトカップ&山雅カップ 飲み比べ
【お酒】902.真澄 純米生酒 300ml
【お酒】1379.真澄 辛口ゴールド 180ml
【お酒】2079.真澄 2021松本山雅オリジナルラベル 300ml

今日いただくこのお酒は、
“すずみさけ”なる純米吟醸酒。
30193.JPG
30194.JPG

宮坂醸造さんのお酒ですから、
やっぱり酵母は“七号系”。
30195.JPG

“ほのかな酸味をアクセントに仕上げました”ってさ。
30196.JPG

蔵元さんのWebsiteにあった記載によれば、
白麹を用いてほのかな酸味をアクセントに仕上げました。新しい夏酒です。
とありましたよ。

清酒造りで使用する麹は、通常は黄麹ですね。
一方で白麹は、焼酎の製造で使用される麹です。
白麹は黒麹の変異株(無色のもの)ですから、性質は黒麹とほぼ同じ。

黄麹になくて、白麹&黒麹にある性質。それは、
発酵中にクエン酸を出すこと。

黒麹はもともとは、沖縄(琉球)で泡盛の製造で使用されていた麹でした。
それを明治の末期に当時税務技官だった河内源一郎氏が沖縄から九州へ持ち込んで焼酎の製造へ導入を促進したことにより、普及したのでした。
また戦後になって、河内氏によって黒麹菌の中から変異株の白麹菌が発見され、今日ではその白麹菌が九州における本格焼酎の製造に用いられる麹カビの主流となっております。
そのことについては、かつてこちらでダラダラと書いております。

黒麹を焼酎製造に導入した理由の一つに、発酵中に出てくるクエン酸が醪のpHを下げ(酸性の状態になって)、雑菌の繁殖を防止する効果があったが故でした。
このクエン酸を出す性質があったからこそ、高温多湿の沖縄では醪を腐らせることなく泡盛を製造できていたのでしょう。
そして黒麹の変異株である白麹も、同様にクエン酸を出します。

焼酎の場合は蒸留をするので、その過程で揮発性物質ではないクエン酸は取り除かれ、結果として焼酎の味わいに影響を及ぼさない(焼酎がすっぱくならない)のです。
しかし、清酒の製造過程に、蒸留の工程はありません。
それ故、清酒の製造で白麹を用いると、クエン酸が製品中に残存し、清酒の味に“酸味”として影響を及ぼすのです。

その点を踏まえて、
宮坂醸造さんはこの“すずみさけ”を製造する際に、クエン酸に由来する酸味をどのような具合にお酒の味わいへと活かしているのでしょうか?
耳の下辺りがキュッとなるような鋭いすっぱさなのか。
それとも、角のないさわやかな酸味に整えているのか。

それを確かめるべく、いただいてみましょう。
冷酒と書いてありますので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
30197.JPG

お酒の色は、ごくかすか。
30198.JPG


上立ち香はなし。
含むと、生貯のようなフレッシュな風味を少し感じます。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみに厚みを感し、舌の上に乗っかってくることがわかります。
でも濃厚というわけではないみたい。
吟醸酒にありがちな苦みを少し感じ、鋭さもわかります。
酒臭さなし、熟成感もなし。
キレは良いですね。

酸味はやっぱりはっきり。
すっぱさが少し強めで鋭さもありますが、角は感じませんでしたよ。
スーなし、ピリもなし。

甘みはひかえめ。
ドライな感じはしないのでゼロではないのでしょうけれど、前には出てこないみたいです。


爽快やや濃醇ですっぱスッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。

やはり酸味が効いておりましたが、生貯のようなフレッシュな風味と相俟って爽やかでした。
しかも米のうまみもしっかりしていて、飲みごたえがありました。
辛口でしたが、決してドライな感じはいたしませんでした。
それでいてキレがよく、スッキリした感じがいたしました。

これはきっと、うなぎとかステーキとか、脂が乗った食べ物と合うでしょうね。






その酸味が効いて爽やかな“すずみさけ”と合わせた今日のエサはこちら。

豆腐。
30199.JPG

野菜。
30200.JPG

山形のだしを作って、豆腐にかけていただきました。
30201.JPG

おいしいけれど、このお酒の酸味とは渡り合えないな。
30202.JPG

茄子。
30203.JPG

焼かなすのごま酢和え。
30204.JPG

これも然り。
今日はつまみの選択を誤ったな。
30205.JPG

ごちそうさまでした。











★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


黒猫のダンナには、今日もいっぱい遊んでいただけました。
30207.jpg

暑かったのに出てきてくれてありがとうね。
30208.jpg
(友情出演)

【お酒】2205.女鳥羽の泉 純米吟醸 300ml [20.長野県の酒]

30115.JPG
製造者 善哉酒造株式会社
長野県松本市大手五丁目4番24号

品目 清酒
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
長野県産米100%使用
精米歩合 55%
アルコール分 15度
内容量 300ml
保存方法 直射日光を避け冷暗所で保存してください。
(以上、ラベルより転機)




松本の街中を流れる、女鳥羽川。
202204116.JPG

その川沿いから一本北側へ入った道筋に蔵を構えるのが、善哉(よいかな)酒造さん。
202204119.JPG
202204118.JPG

善哉酒造さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
【お酒】2138.善哉 カップよいかな
【お酒】2142.善哉 お燗瓶

今日いただくこのお酒は、
“女鳥羽の泉”なる純米吟醸。
30117.JPG

女鳥羽の泉とは、善哉酒造さんの蔵の前に湧き出ている湧水のこと。
この水を仕込み水として、酒造りをなさっているそうです。
2021aki188.JPG

品質表示はこちら。
30118.JPG


話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
純米吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます、

お酒の色は、かすかに着いておりました。
30119.JPG


上立ち香はありませんが、含むとフルーティーさとともに、生貯蔵酒のようなフレッシュ感も少し関jます。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみがしっかりとしております。
吟醸酒らしい苦みも少し感じます。
酒臭さや熟成感はゼロ。
切れはよいですね。

酸味はややひかえめ。
酸っぱさはわかるものの、弱めです。
スーなく、ピリもなし。

甘みはややはっきり。
前には出て来ないものの、厚みを少し感じます。


チョイ爽快のやや濃醇でちょい苦旨やや甘口のおいしお酒でした。

上立ち香はないものの、含むと少しフルーティーで少しフレッシュ。
そのせいか、やや濃醇ながらも爽快で、濃さやしつこさを感じることがありませんでした。
しかもキレよく、かつ雑味がなくてきれいでした。

これは味で勝負する吟醸酒でしょう。
それでいて香りが爽やかさを添えるとともに、味を引き立てているようでした。

これはうまいね。





その女鳥羽の泉純米吟醸と合わせた今日のエサはこちら。

ちくわ。
30120.JPG

わさびドレッシングを作って、
30121.JPG

わさび和え。
30122.JPG

わさびの爽やかさしっかり。
辛みは飛んでおりました。
30123.JPG

ピーマン。
30124.JPG

味噌だれ。
30125.JPG

耐熱容器にちくわとピーマンを入れ、味噌だれとごま油をかけて、
30126.JPG

電子レンジ(1992年製)で6分加熱して、
30127.JPG

最後にすりごまをかけて、
レンジ蒸しごまみそ風味。
30128.JPG

これもおいしい。
30129.JPG

ごちそうさまでした。
30130.JPG










★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

黒猫のダンナには、
今日もいっぱい遊んでいただけました。
30131.jpg

仲良くしてくれてありがとう。
30132.jpg
(友情出演)
前の10件 | - 20.長野県の酒 ブログトップ