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【お酒】1682.万代生長 特撰 300ml [29.奈良県の酒]

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上田酒造株式会社
奈良県生駒市壱分町866-1

アルコール分 16度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




生駒市壱分町に蔵を構える上田酒造は、永禄元年(1558年:ブログ筆者追記)の創業で実に四五十年以上の歴史を持つ。寺の過去帳を辿ると十八代前にまで遡るという。」(※1)とあるとおり老舗の蔵元さんである上田酒造さん。
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今日いただくこのお酒は、“特撰”の小印が付された普通酒でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りがフワッと漂ってまいりました。

うまみは濃いめです。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)がパッと広がります。
米のうまみもしっかりしていて厚めです。
熟成感はなく、苦みや雑味もありません。
キレはよく、スッと引いていきます。

酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさは弱めで鋭さもそれほどでもないみたいですが、酸味自体に深みを少し感じます。
ですが、ちょっとピリッときますね。

甘みはややはっきりしています。
べとついた感じはないものの、厚みを感じる甘みです。


濃醇ちょい深ちょいピリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
かなり酒臭くて(あくまでもほめ言葉です)、それにちょいピリですので、けっして飲みやすくはないと思います。
しかし、飲み応えがしっかりで深みも少し感じるのに、キレがよくて後味がスッキリしておりました。

私は好きな味でした。
それ故に、あっちゅう間でございましたとさ。
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今日のエサ。

昨日の残りの山東菜。
今日はおひたしにしてみましたよ。
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これは昨日作った“煮込みのようなもの”の残り。
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そして、“しいたけだけ”のにんにくバターしょうゆ炒め。
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あたしゃ前世がマタンゴだったんじゃないかと思うほど、しいたけが好きなのです。
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そして〆は、“にんじんだけ”の炊き込みご飯。
あたしゃ前世がうさぎか馬かと思うほど、にんじんが好きなのです。
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ごちそうさまでした。
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今日もいっぱい遊んでもらいましたとさ。
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(友情出演)


(※1)山田二良『奈良の銘酒』p.31(2011.2 京阪奈情報教育出版)
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【お酒】1511.升平(しょうへい) 菩提酛 純米 300ml [29.奈良県の酒]

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八木酒造株式会社
奈良市高畑町915

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合 70%
アルコール分 15度
日本酒度 +7
酸度 1.8
アミノ酸度 2.0
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




八木酒造さんのお酒は、これまでに糖添三増酒のやまとの華カップと、普通酒(糖類添加なし)の信貴MYCUPをいただいております。
今日いただくこのお酒は、酒母に菩提酛を用いて仕込まれた純米酒でした。
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菩提酛についてはかつてこちらで触れておりますので、適宜ご参照ください。
でもこのお酒のラベルに書かれていた解説のほうが簡単でわかりやすいかも。
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純米酒ですが、酒母の性質からして酸味が強いことが予想されますので、まずは冷や(常温)でいただいてみたいと思います。
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お酒の色は、少しはっきりしておりました。
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盃に注ぐと、お酒の甘い香りがフワッと漂ってまいりましたよ。

うまみは濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがガツンと来ますね。
熟成感も少しはっきりしていて、ウィスキーのような風味を感じますよ。
米のうまみもじんわりと効いておりますわ。
それでいて意外にもキレがよく、苦みや雑味は感じません。

酸味ははっきりしています。
すっぱさはやや強めで、酸味自体に深みを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みは、どちらかというとややはっきりかな。
でもそれほど強くはなく、しかもかなりさらっとした甘みです。


濃醇深旨口のおいしいお酒でした。
うまみがしっかりしているのに雑味がなくてキレがよいので重さを感じませんでした。
しかも酸味の深みがいい具合に効いておりましたが、これは菩提酛の乳酸に由来するものでしょうか?



ここで、燗にしてみましたよ。
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うまみというか、熟成感自体に深みが出ますね。
酸味が少し立ってくるようですが、うまみの深みと酸味の深みとが相俟って、かなりしっかりした味わいになりました。
一方で甘みは引いて、やや辛口になったようですよ。
また、冷やで感じたウィスキーのような風味が燗だと引いて、むしろ香ばしさに変わったように感じます。

このお酒、燗も滋味深くてうまいね!
それでいて重くはなく、雑味や嫌味を感じませんでした。
そういえば、この深みは信貴MYCUPになんとなく似ているかも。

私としては、濃醇ちょいすっぱ深旨やや辛口になった燗のほうが好みでございましたとさ。
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【お酒】1502.出世男 にごり酒 カップ [29.奈良県の酒]

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河合酒造株式会社
奈良県橿原市今井町1の7の8

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
180ml
(以上、ラベルより転記)




昨日いただいた出世男カップに引き続き、今日も河合酒造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのカップ酒も普通酒ですが、こちらはにごり酒でした。
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なお、河合酒造さんのお酒はこのほかに純米吟醸 大和百景 180mlと、本醸造 出世男 300mlとをこれまでにいただいております。


滓の量は、全体の1~2割程度といったところでしょうか。
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にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。


滓のざらつきはわずかですね。
とろみもほとんど感じません。

うまみはやや濃いめでしょうか。
米のうまみを感じるものの、にごり酒にありがちがな濃厚さは感じません。
苦みがあって、弱めではあるものの苦み自体に重さを少し感じます。
キレはよいみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは少し強めですが、鋭さはないみたいです。
ただ、意外にもちょいピリです。

甘みは、これも意外にもややひかえめですよ。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


ちょい苦ちょいピリやや辛口のお酒でした。
滓が少なめなためか、味わいに重さがなく、にごり酒にしてはさっぱりした口当たりでした。
それ故に滓の風味よりも酒らしさが前に出て、きのういただいた出世男カップに似た味わいになっていたのかもしれません。
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【お酒】1501.出世男 カップ [29.奈良県の酒]

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河合酒造株式会社
奈良県橿原市今井町1-7-8

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




河合酒造さんのお酒はこれまでに純米吟醸 大和百景 180mlと、本醸造 出世男 300mlとをいただいております。
今日いただくこのカップ酒は、普通酒でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は濃くはないものの、きれいな金色でした。
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うまみは濃くはないものの、かなりしっかりしています。
酒臭さ(←ほめ言葉です)をじんわりと感じ、熟成感もじんわりと来るようです。
苦みがちょっとあって少しはっきりしているものの、鋭さは感じません。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは弱めであるものの、弱めなりに鋭さをはっきりと感じます。
それにちょいピリですね。

甘みはややはっきりしています。
どちらかというと弱めですが、べとついた感じが少しあるみたいです。


しっかりしているもののキレのよい、ちょい苦ちょいピリやや甘口のお酒でした。
味の基本はかなりしっかりしているみたいでした。
でもアル添が効いているようで、重さや角を和らげてくれているようでした。
ただ透明感を少し感じたことから、もしかしたらアル添量が多めなのかのしれません。

これは魚料理に合うのではないでしょうか。
それも生ではなくて、煮魚や焼魚のほうがいいでしょうね。
私はさば缶と合わせましたが、魚の臭みをいい具合に洗い流してくれました。
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【お酒】1493.往馬(いこま) 純米 300ml [29.奈良県の酒]

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菊司醸造株式会社
奈良県生駒市小瀬町555

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール分15度以上16度未満
精米歩合60%
内容量300ml詰
(以上、ラベルより転記)




今日は、奈良県生駒市に蔵をおく菊司醸造さんが造った“往馬(いこま)”なるお酒をいただきます。
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往馬ってのは、生駒の古名ではないでしょうか?
なんでも、奈良県生駒市には“往馬坐伊古麻都比古神社(往馬大社)”なる神社があって、天平二年(七三〇)の『大倭国正税帳』やら『日本三代実録』の貞観元年(八五九)正月廿七日条の「京畿七道諸神進階及新叙。惣二百六十七社」などにも“往馬”の文字を用いて出てくるそうですよ(※1)。

そんな由緒正しき酒銘ですが、菊司醸造さんで酒銘として用いられるようになったのは最近のことのようでした。
文献には「菊司醸造は、創業宝永二年(一七〇五年)、三百年以上にも渡ってこの地で酒造を行っているのだ。また平成十年からは、新たに『往馬(いこま)』の酒銘で、手間暇をかけた特定名称酒の生産に着手し好評を博している。」(※2)という記述がありましたよ。


それでは、その「手間暇をかけた特定名称酒」なるこの往馬をいただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、かすかに茶色がかっているようでした。
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うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
酒臭さ(←ほめ言葉です)を厚めに感じるものの、かなり穏やかです。
熟成感もあって深みを感じるものの、これも枯れた感じやクセがなく、しつこさを感じません。
米のうまみもじんわりと感じます。
苦みや雑味はありません。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。
それに結構ピリっと来るようですが、このピリは冷めてくると引くみたいです。
酸味自体に深みも少し感じます。

甘みはややひかえめです。
かなりひかえめですが、それでも存在はわかります。


穏やかなうまみに酸味が効いている、ちょいすっぱピリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
酸味が効いていて、ピリピリ感もあったことから、けっして飲みやすくはないと思います。
その一方で苦みや雑味がなく、うまみが穏やかに効いていておいしくいただくことができました。

このお酒の良さを引き出すためには酸味をどう生かすか、すなわち食事との相性次第ではないでしょうか?
魚や肉には合うと思いますし、味噌との相性もいい感じでした。
ただ、あっさりした野菜の料理(漬物やサラダなど)には、ちょっと向かないように思いましたとさ。


おっと、いかんいかん。
忘れていた。

キャップがプラスチックだったところが珍しいな思いましたとさ。
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(※1)白井伊佐牟『往馬坐伊古麻都比古神社についての一考察』p.47より(神道史研究 42巻1号 p.47-60 1994.1 神道史学會)
(※2)山田二良『奈良の銘酒』p.37(2011.2 京阪奈情報教育出版)
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【お酒】1478.三諸杉 辛口純米酒 切辛(せっから)300ml [29.奈良県の酒]

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今西酒造株式会社
奈良県桜井市大字三輪510

■原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
■アルコール分/15度
■精米歩合/65%
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




日本最古の神社にして、酒造りの神様でもある大神神社(おおみわじんじゃ)。
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この三輪山が、大神神社の御神体なのです。
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今日は、その大神神社の門前に蔵を置き、三諸杉(みむろすぎ)を造る今西酒造さんのお酒をいただきます。
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なお、今西酒造さんのお酒は、これまでに三諸杉のカップ酒(普通酒)と、三諸杉の菩提酛純米酒300ml、そして三諸杉 180ml(普通酒)とをいただいております。


切辛(せっから)という名の辛口純米酒なのだとか。
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まずは冷や(常温)でいただいてみます。
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香りはないみたいです。

うまみはやや濃いめです。
米のうまみが厚めですね。
でも、酒臭さや熟成感はまったく感じませんよ。
軽い苦みをかすかに感じますが、ほとんど気にはなりません。
キレはそこそこいい感じです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さも少し感じます。
それに、酸味自体に深みを少し感じますよ。
ただ、ちょっとだけピリッとくるみたいです。

甘みは、意外にもややはっきりですわ。
けっしてべとつかず、しかもかなりさらっとしているものの、後味のように感じる甘みをほんのりと感じますよ。


米のうまみと酸味の深みとが穏やかな、やや濃醇で深旨口のおいしいお酒でした。
うまみは米だけで攻めてきているようです。
また酸味の深みが程よく、それが米のうまみとうまく合っているようです。
それでいて雑味がなくてキレがよいので、重さを感じませんよ。
ただ、辛口を名乗るにしては、甘みを感じる味わいに思いました。


次に、燗にしてみましたよ。
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これは酸味が際立ちますね。
すっぱさがより鋭くはなるものの、それとともに深みも増してきましたよ。
一方で苦みが消えて、しかもキレがいっそうはっきりしてまいりました。
それでいて、米のうまみはしっかりと効いておりますね。
甘みはわずかに引くみたいです。

燗にすると、米のうまみと酸味の深みとがパッと広がったのち、酸味の鋭さとキレのよさとが清々しさをもたらしてくれるお酒になりました。
これがまさに“切辛”の味わいなのでしょうね。
甘みを感じたことからけっして辛口ではないと思いますが、パッと広がってキリッと引き締まるおいしいお酒でした。

冷やだとまろやかで、燗にすると酸味の鋭さとキレのよさとが映えて、いずれもおいしくいただくことができましたとさ。
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【お酒】1360.黒松貴仙寿 純米酒 カップ [29.奈良県の酒]

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奈良豊澤酒造株式会社
奈良市今市町405

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
精米歩合75%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




奈良豊澤酒造さんのお酒は、かつて豊祝カップ上撰と、純米吟醸 貴仙寿吉兆カップ、そして豊祝の純米吟醸カップとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、純米酒のカップ酒です。


純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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うまみは濃くはないというか、むしろやや淡めのようです。
かなり弱めではあるものの、かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがじんわりと広がります。
苦みや雑味はなく、熟成感もないみたいです。
純米酒ですが、キレはよいですね。

酸味ははっきりしています。
すっぱさがやや強めで、鋭さを少し感じます。
でも、深みも少しありますよ。
それに、少しピリッときますね、

甘みはややはっきりでしょうか。
存在はわかるものの、かなりさらっとしていて穏やかな甘みです。


やや淡麗でちょいすっぱちょいピリ旨口のおいしいお酒でした。
むしろやや淡めでしたが、弱いなりにうまみがじんわりと効いておりました。
酸味がはっきりしていてちょっとすっぱめでしたが、突出してはおらず、また酸味自体に深みを感じることもできました。
それに純米酒なのに苦みや雑味がなく、しかもキレがよてクドさがないのはおもしろいところでした。

これは完全に私の予想ですが、もしかしたら液化仕込みで純米酒を造るとこういう味わいになるのでしょうか?
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【お酒】1354.鷹長 純米酒 300ml [29.奈良県の酒]

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油長酒造株式会社
奈良県御所市本町1160

原材料名 米(国産)米麹(国産米)
精米歩合 65%
アルコール分 15度
300ml
(以上、ラベルより転記)




奈良県御所市で享保4年(1719年)から酒造りをなさっているという油長酒造さん。
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“油長(ゆちょう)”という社名については、文献に以下のような記述がありました。
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 ところで、この油長酒造の代々の社長は、蔵を継ぐ際に「山本長兵衛」の名も継承するそうである。創業は一七一九年、元々は灯火の原料である油商から酒造に転業し、今も社名にはその屋号の名残がある。また、蔵元の建物の立派な外観からしても、その歴史の古さが十分に計り知れる。」(※1)

要するに、
油屋の長兵衛さん、略して、“油長”」なのですね。
(↑ごきげんようのムックン風に)


それではいただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、ほぼ透明でした。
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燗をつけると、お酒の甘い香りが少しだけ漂ってまいりましたよ。

うまみはやや濃いめです。
かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがしっかりしていて、厚みを感じます。
それに米のうまみもほんのりとあるみたいです。
また軽い苦みが少しだけありますが、鋭くはないですね。
キレは、純米酒にしてはよいほうではないでしょうか。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが強くはないものの、鋭さがありますね。
しかもそのすっぱさに、(アル添の効果とはちがう)さわやかさと深みとを同時に感じますよ。
また、少しピリッと来るようです。

甘みはややはっきりかな。
強くはなく、またべとついた感じもしませんが、甘みに幅がありますね。


うまみ、酸味、甘みと、どれもしっかりしているもののバランスのよい、やや濃醇で爽快ちょいすっぱちょいピリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
かなりしっかりした味わいでしたが、けっして重くはなくて、うまくまとまっているようでした。
私としては酸味のさわやかさと深みとがいい感じに効いていて、うまみとよく合っているように感じました。
また甘みがいい具合に効いていて、味わいの角を和らげてくれておりましたよ。

これ、かなりうまいんじゃないの!
吟香とか熟成感とかではなくて、本当にかもし出された味わいそのものでしょう。
奈良酒に鷹長あり。
恐れ入りました。

☆★☆★☆★☆★

この記事を書きながら、残ったものを冷やしていただいてみました。
すると、ウィスキーのような風味を少しだけ感じましたよ。
それにピリピリ感が消えて、飲みやすくなりました。

冷やしてもおいしく、燗でもおいしい純米酒でした。

(※1)山田二良『奈良の銘酒』p.87(2011.2 京阪奈情報教育出版)
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【お酒】1280.談山(たんざん)300ml [29.奈良県の酒]

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西内酒造 西内康雄
奈良県桜井市下三番地

アルコール分 15度
米(国産)・米麹(国産米)、醸造アルコール
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




奈良県桜井市多武峰(とうのみね)。
そこには藤原鎌足祭神とし、かつてこの地で大化の改新のための談合がなされたという談山神社があります。

その談山神社の参道に蔵を構えて御神酒を造っているのが、西内酒造さんです。
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蔵の近くには、談山神社の一の鳥居があります。
しかし神社は、ここから数キロはなれたところにあるのです。
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その西内酒造さんが造ったお酒の味わいについて、手元の文献には以下のような記述がありました。
 蔵元を訪ねた折、挨拶もそこそこに談山正宗の大吟醸と純米酒を一口試飲させて頂いた。不思議と、最初にこれは「御神酒」の味だなと思った。実際に談山神社の御神酒を醸造しておられるという事実を知ったのは後のことである。ところが、実のところ私は過去に神社で御神酒を飲んだことなど記憶にない。では何故すぐさま御神酒の味だと直感したのだろうか。それは、作り手が「神に奉げる酒」ということを強く意識しているからではないかと私は想像する。あらゆる自然に感謝して、ストイックにまた直向に酒を醸すことこそが酒造りの基本であり、その精神こそが今忘れ去られようとしているものではないかとさえ感じた。」(※1)


私が今日いただくこのお酒は普通酒ですが、果たして御神酒の味だと直感することはできるのでしょうか?
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
御神酒をこんな柄の徳利でいただいていいのかよ!
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おおっ!
こりゃすっぱいな!!

最初に酸味を感じました。
すっぱさが強めで鋭いですね。
でも、酸味自体に深みを感じます。
それに、けっこうピリッときますね。

うまみは濃くはないですが、しっかりしています。
酒臭さ(←ほめ言葉です)とともに、米のうまみを少し感じます。
苦味や雑味はないみたいです。
キレもよく、スッと引きます。

甘みはややひかえめです。
かなりさらっとした甘味をちょっとだけ感じます。


すっぱさがはっきりしていてピリッとくるものの、味わいに深みを感じる、ピリすっぱやや辛口のお酒でした。
味わいに深みがあって、それでいてすっぱくてピリッときます。
でも、苦味や雑味、それにクドさがなく、しかもキレがよいので、後味はすっきりしています。

神に奉げるお酒は決して飲みやすくはないものの、しっかりしているのにきれいなお酒でした。
まるで神様から、「オマエ、口当たりのいい酒ばっかり飲んでバカみたいに酔っぱらってんじゃねぇぞ!」って怒られているかのようでした。


(※1)山田二良『奈良の銘酒』p.53-54(2011.2 京阪奈情報教育出版)
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【お酒】1267.本醸造 出世男 300ml [29.奈良県の酒]

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河合酒造株式会社
奈良県橿原市今井町1-7-8

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分 18度
容量 300mL
(以上、ラベルより転記)




古い街並みが保存されている奈良県橿原市の今井町
その今井町に蔵を構える河合酒造さんのお酒は、かつて純米吟醸 大和百景 180mlをいただいております。
今日いただくこのお酒は本醸造です。

ですかこのお酒、品質表示を見ると、アルコール度数が18度と高めであることがわかります。
これはもしかしたら原酒でしょうか?
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もし原酒ですと、燗にすることで角が立ってしまうおそれがありますので、まずは冷や(常温)でいただきます。

お酒の色は、ごくかすかに着いていることがわかる程度でした。
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うまみは濃いめです。
濃くてしかも、とろっとした口当たりを感じます。
米のうまみとともに、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉)とが広がります。
軽い渋みをほんのかすかに感じます。
それでいてキレはよく、スッと引きます。

酸味ははっきりしています。
すっぱさがやや強めで、鋭さも少し感じます。
でも、酸味自体に深みも感じます。
それにちょっとピリッと来るようです。

甘みはややはっきりしています。
さらっとした甘みが穏やかに効いています。


うまみがしっかりで酸味の深さを感じる、濃醇ちょいピリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
たしかに原酒らしい重さを感じるものの、クセがなくてキレがよいことから、飲みにくさはないと思います。
ただ、酸味の鋭さとちょいピリとがちょっと気になるかもしれません。
でもそれらも、合わせる食べ物次第ではうまく働くことでしょう。



18度ですからね、ここでロックにしてみましたよ。
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ロックにすると、ちょいピリと軽い渋みとが引きましたよ。
酸味の鋭さは残るものの、それがうまみの濃さや酸味の深みをうまくまとめてくれているみたいでした。
これはロックのほうがおいしいですぞ!
しっかりしていて酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)のに、飲みやすく感じました。


ただね、そこはやはり18度の原酒(?)です。
飲み終わって立ち上がろうとしたところ、ちょっとフラついてしまいましたよ。
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