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【お酒】996.鷹勇 雄飛 マイカップ [31.鳥取県の酒]

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大谷酒造株式会社
鳥取県東伯郡琴浦町浦安368

アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
内容量 180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)




明治初期に創業した初代が、空を舞う鷹の雄姿に思いを馳せて名付けた。」という鷹勇(たかいさみ)。
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その味は「「鳥取県の酒は、他県の酒と比べても、辛口が特徴です。その先端を走ってきました。だから、いつしか皆さんから男の酒という愛称をいただきました」」とのこと(以上、(※1)より引用)。


そんなこの鷹勇ですが、“雄飛”という小印がつけられておりました。
その由来は、きっと上記に記したとおりでしょう。
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実は、この“雄飛”と同時に、“上撰”のカップ酒も購入したのです。
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その際に受け取ったレシートを見ると、“上撰”の値段のほうが“雄飛”のそれよりもちょっと高めですね。
ということは、おそらくこの“雄飛”は佳撰クラス(旧制度下における二級酒相当)のお酒であろうと推察できると思います。


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ちょっと着いていることがわかる程度でした。
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あれ?、甘いね。
最初に甘みを感じました。
しかもはっきりしていますね。
それにちょっとべとつくようですが、クドさはないみたいです。

うまみは淡めです。
一応、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをわずかながらに感じます。
苦みもわずかにあるみたいで、強くはないものの鋭さを感じます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさよりも、さわやかさを感じます。
それに、ちょっとピリッとしています。



淡麗ちょい苦ちょいピリ甘口のおいしいお酒でした。
淡いのに、物足りなさはないですね。
苦みや酸味が飲みごたえを、それに甘みがコクを添えているようです。
甘めですが、食中酒としていけるのではないでしょうか。
ちょいピリではあるものの、文献の記述にあったような辛口ではないと思います。


(※1)米子今井書店企画出版室企画編集『とっとり酒蔵散歩』p.77(1998.7 米子今井書店)

【お酒】994.久米桜 本醸造 カップ [31.鳥取県の酒]

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久米桜酒造有限会社 大山醸造場
鳥取県西伯郡伯耆町丸山1740-50

原材料/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール度/15度以上16度未満
精米歩合/70%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




久米桜酒造さんのお酒は、かつて普通酒の久米桜にごり酒小雪のカップと、昨日、久米桜純米酒八郷70のカップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、本醸造のカップ酒です。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、八郷70ほどではありませんが、少し茶色がかっておりました。
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アル添だからでしょうか、アルコールの香りが少しはっきりしています。
気にはならない程度ですけれどね。

うまみは濃くはないですが、けっこうしっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、熟成感がちょっとだけあるみたいです。
キレはかなりよく、八郷70よりもすっきりしています。
それに、苦みや雑味はありません。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないですが、鋭さをちょっと感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
さらっとした甘みが少しあって、強くはないものの、その存在はよくわかります。


しっかりしているがキレのよい、スッキリ旨口のおいしいお酒でした。
アル添の効果でしょうか、純米酒の八郷70よりもキレがよく、すっきりしています。
でもこっちは、八郷70のようにうまみが口の中でパッと広がる感じはありませんね。
しっかりしているのに、キレのよさと酸味とで後味よくスッキリいただける、おいしいお酒だと思います。

【お酒】993.久米桜 純米酒 八郷70 カップ [31.鳥取県の酒]

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久米桜酒造有限会社 大山醸造場
鳥取県西伯郡伯耆町丸山1740-50

原材料/米(国産)・米麹(国産米)
アルコール度/15度以上16度未満
原料米/八郷産 山田錦100%
精米歩合/70%
日本酒度/+6
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




久米桜酒造さんのお酒は、かつて普通酒の久米桜にごり酒小雪のカップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、地元産の山田錦を100%使用したという純米酒です。
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山田錦は“酒米の王様”と言われ、しかも「「山田錦」で造った酒の味は、濃醇で幅があるとよく言われる。」とか、あるいは「「山田錦」の酒は味、香りに広がりが違い、口の中の広がりがふくよかである。」のだそうです(※1)。

でもさ、「幅がある」や「ふくよか」という言葉から肥満体型を想像することは簡単ですけれど、お酒の味を想像してみろといわれてもよくわかりませんよね。
これは自分の舌で確かめてみるしかありません。


純米酒ですので、普段はぬる燗でいただくところです。
しかし、今日はまず、常温でいただいてみたいと思います。

お酒の色は、少し茶色がかっておりました。
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うまみはやや濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、お米の味を感じますよ。
澄んでいてきれいな感じがしますが、それでいてうまみが口の中にフワッと広がります。
それに、苦みや雑味はまったくありません。
それでいてキレがよく、スッと引いていきます。

酸味はややひかえめです。
穏やかな角のないすっぱさをちょっと感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
けっしてべとつかない、さらっとした甘みをほんの少し感じる程度です。
でも、それがお酒の味にコクを添えているみたいです。


うまみがパッと広がってスッと引く、やや濃醇で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)もあって、飲みごたえを感じます。
それでいてきれいで雑味がなく、それにキレがとてもよいせいか、クドさはまったくないですね。
酸味や甘みもわずかにありますが、それらはうまみを支えるための必要最小限度に設計されているように感じました。

「幅がある」や「ふくよか」という言葉は、もしかしたら、きれいでキレがよいもののパッと広がるうまみのことを指すのでしょうか?
たしかに、これまでにいただいた山田錦使用のお酒に共通した味わいのようにも思いますが、はたして本当にそうなのでしょうか?
うーん、よくわかりません。



ここで、燗にしてみました。
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燗にすると、酸味が少し立ってきました。
この酸味がキレのよさと相俟って、すっきりした感じが増してきたようです。
燗のほうが飲みやすいかもしれません。

(※1)兵庫酒米研究グループ編著『山田錦物語 人と風土が育てた日本一の酒米』p.27(2010.4 神戸新聞総合出版センター)

【お酒】988.千代むすび カップ [31.鳥取県の酒]

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千代むすび酒造株式会社
鳥取県境港市大正町131

アルコール分/15度
原材料名/米・米麹・醸造アルコール・糖類
原料米/すべて国産
180ml
(以上、ラベルより転記)





千代むすび酒造さんのお酒は、かつて鬼太郎純吟カップとねずみ男純吟カップとを飲み比べております。
今日いただくこのお酒ですが、誠に残念ながら、糖類添加の三増酒でした。
しかし、酸味料は添加されていないみたいです。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し茶色がかっておりました。
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お燗をつけると、香りがはっきりしてきました。

うまみは、あれ?、やや濃いめです。
それに、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみが豊かです。
熟成感も少し感じます。
軽い苦みもちょっとだけあるみたいですが、気にはならない程度です。
それでいて、キレはかなりよいみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさがあって、しかも鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

意外にも、甘みはひかえめでした。
かなり弱く、ほとんど感じません。
糖添三増酒にありがちなとろみのような舌触りもほとんど感じません。


酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)うまみと鋭い酸味とがパッと広がってスッと引く、やや濃醇で辛口のお酒でした。
甘くないのは、糖類の添加量自体が少なく、よって残存糖類も少ないからでしょうか?
やや濃いめですがキレがよく、しかも酸味が効いているので、クドさは感じません。
でもその反面、コクや深みはそれほどでもないみたいでした。

【お酒】986.瑞泉 お手軽カップ [31.鳥取県の酒]

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有限会社高田酒造場
鳥取県岩美郡岩美町浦富1694

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類
180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)




近くにある名刹・天台宗吉祥院の山号「瑞泉山」にちなんで、全品『瑞泉(ずいせん)』の銘柄で通している。」(※1)という由緒正しき酒銘のこのお酒ですが、誠に残念ながら、糖類添加の三増酒でした。
ただし、酸味料は添加されていないみたいです。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、うっすらと着いている程度でした。
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お酒の香りはよいですね。
酒臭い(←ほめ言葉です)香りがふわっとしますよ。

うまみはやや淡めですが、淡いなりにしっかりしています。
それに弱いながらも、醸し出された酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)うまみをほんのりと感じますよ。
クドさはないので、やはり本当に酸味料は添加されていないのでしょう。
それに苦みや雑味はありません。

酸味ははっきりしています。
強くはないものの、すっぱさがはっきりしていて、しかも鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みは、あれ?
糖添なのに、むしろひかえめです。
とろみのような舌触りは、ほんのかすかに感じる程度です。


意外にも、やや淡麗で辛口のお酒でした。
クドさがなくてすっきりしていますが、弱いながらも酒臭さ(←くどいようですが、ほめ言葉です)をほんのりと感じますよ。
それに酸味がはっきりしていることで、飲みごたえもあるみたいですね。
しかも糖添なのに辛口とは、もしかして添加している糖類の量をアルコール発酵に必要最低限の量に留めているのでしょうか?
安酒好きの諸兄にとっては、そこそこ満足できる味わいだと思います。
それはオマエのことだろ!


(※1)米子今井書店企画出版室企画編集『とっとり酒蔵散歩』p.15(1998.7 米子今井書店)

【お酒】984.トップ水雷 ちょっこし いま飲み カップ [31.鳥取県の酒]

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株式会社稲田本店
鳥取県米子市夜見町325-16

アルコール分 14.0度以上15.0度未満
原材料 米・米こうじ・醸造アルコール
180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)
(米の産地表示なし)




このお酒ですが、“トップ水雷”という酒銘なのだとか。
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その由来について、文献には以下のような記述がありました。

トップ水雷は明治四十五年、皇太子(大正天皇)が米子の地に行幸された折に随行された東郷元帥が稲田家から酒の薦樽を贈られ、その返礼に日露戦争で活躍した新兵器「水雷」の名を命名したもので、現在の酒瓶にも東郷元帥直筆のラベルが貼られている。」(※1)

鮎正宗李白もそうだと思いますが(李白のほうはあくまでも推測ですが)、たとえ有名人といえども、何の準備もなくいきなり酒銘をつけなければならない羽目になった場合には、きっとそのときにちょうど関心があったことにひっかけて命名せざるを得ないのでしょう。

じゃ、“トップ”のほうはどういう由来なのでしょうね。
コロムビア・トップみたいなものでしょうか?
おまえたまたま思いついたから書いただけだろ!


ということで、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかについていることがわかる程度でした。
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うまみは淡めです。
やわらかいうまみをほんのりと感じる程度です。
苦みや雑味はまったくありません。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは軽めで強くはないですが、軽いなりに鋭さを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
決してべとつかない、さらっとした甘みです。


淡麗ちょいすっぱやや甘口のおいしいお酒でした。
淡くてクセのない口当たりではあるものの、軽めの酸味がおだやかに効いていて、物足りなさはないですね。
甘みもクドくなくて、コクをちょっと添える程度でした。


(※1)米子今井書店企画出版室企画編集『とっとり酒蔵散歩』p.123(1998.7 米子今井書店)

【お酒】980.三朝正宗(みささまさむね) カップ [31.鳥取県の酒]

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藤井酒造合資会社
鳥取県東伯郡三朝町大字三朝870番地

原材料名 米・米麹・醸造アルコール・糖類
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、フタより転記)
(米の産地表示なし)




昨日いただいた三朝正宗の上撰お燗瓶は普通酒でしたが、糖類は添加されておりませんでした。
今日いただくこのカップ酒には等級を示す表示はありませんでしたが、こちらは糖類添加の三増酒でした。
しかし、酸味料は添加されていないみたいです。
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“熟成”と書かれていますが、三朝正宗さんがお酒の熟成を重視なさっていることは昨日紹介させていただきました。


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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うまみはやや濃いめです。
これはちょっと、醸された味わいとはちがうようなクドさを感じます。
それに苦みもはっきりしています。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
それほど強くはないですが、糖添三増酒にありがちなとろみのような舌触りを感じます。


やや濃醇で苦口のお酒でした。
糖添三増酒にしては、甘みはひかえめなほうではないかと思います。
これはあくまでも私の客観的根拠なき感想ですが、この味わいから推察するに、添加されているのは糖類だけではないように感じました。

【お酒】979.三朝正宗(みささまさむね) 上撰 お燗瓶 180ml [31.鳥取県の酒]

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藤井酒造合資会社
鳥取県東伯郡三朝町三朝870-1

原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分 15度以上16度未満
180ml詰
(以上、瓶の印刷事項より転記)




“三朝”とかいて、“みささ”と読むようです。
そういえばかつて、大阪から鳥取へ向かう急行で、“みささ”という列車がありましたね。
途中の津山まで“みまさか”と併結して走っていたやつですよ。


このお酒の瓶には、上撰であることは表示されておりません。
しかし、購入したお店のレシートには、上撰である旨が表示されておりました。
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それ故、ここでは上撰として紹介しようと思います。


この三朝正宗について、文献では以下のように紹介されておりました。
熟成タイプが主流で、一年以上寝かした『三朝正宗(みささまさむね)』を代表銘柄に、『一九九一白狼』と、藤井酒造の古酒への取り組みは早かった。藤井公典社長が大学を終えて戻ったばかりの昭和三十七年頃、得意先で「古酒はないのか」といわれ、「酒は寝かしたほうが旨いのでは」と思ったことにはじまる。新酒がもてはやされていた時代だけに、迷いもあった。しかし、「古酒はまろやかだと知った以上、手懸けずにはいられなかった」のである。」(※1)

今日いただくこのお酒は普通酒ですが、果たしてこのお酒も熟成させた古酒なのでしょうか。
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それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
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うまみはやや淡めです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを穏やかに感じます。
その一方で苦みや雑味はなく、それに熟成感も感じませんね。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさに、強くはないものの鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
かなりさらっとしていて、決してべとつかない甘みをほんのりと感じます。


鋭い酸味が特徴の、やや淡麗でやや甘口のお酒でした。
酸味が鋭いもののすっぱすぎず、いい塩梅だと思います。
食事とあわせやすいと思います。

でも、文献にあったような寝かせた感じはしませんでした。
それとも、苦みや雑味のなさこそが、寝かせた成果なのでしょうか?
それを理解できないということは、きっと私の舌がまだまだだということなのでしょう。

(※1)米子今井書店企画出版室企画編集『とっとり酒蔵散歩』p.57(1998.7 米子今井書店)

【お酒】978.ナイスカップ八潮 上撰 [31.鳥取県の酒]

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中井酒造株式会社
鳥取県倉吉市中河原555

原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分:15度以上16度未満
180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)




“ナイスカップ”はともかく、“八潮”という酒銘については、手元の文献では以下のように紹介されておりました。
創業明治十年、初代中井甚三郎氏が隠居仕事に酒造業をはじめたといわれる。銘酒『八潮』の由来は、小鴨神社の神詞にある「潮の八潮の八潮路」にちなんで付けられ、「八」は末広がりを表わし、「潮」は縁起の良い兆しとされる。」(※1)


ネタが尽きたところで、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、少しはっきりしておりました。
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うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
酒臭さ(←ほめ言葉です)もあるようですが、香ばしさも同程度に感じます。
苦みも少しあって、強くはないものの、鋭さを感じます。
それでいてキレはよく、スッと引きます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさとさわやかさとを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
決してべとつかない、さらっとした甘みです。


ちょい苦やや甘口のお酒でした。
キレのよさが苦みや甘みなどのクドさを補完しているようでした。
これは私の予想ですが、熟成させた(精米歩合が高くない)普通酒に対して醸造アルコールをやや多めに添加すると、こういう味わいになるのかもしれません。


(※1)米子今井書店企画出版室企画編集『とっとり酒蔵散歩』p.69(1998.7 米子今井書店)

【お酒】975.諏訪泉 純米酒 カップ [31.鳥取県の酒]

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諏訪酒造株式会社
鳥取県八頭郡智頭町大字智頭451

原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール分:15度
精米歩合:70%
180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)




諏訪酒造さんのお酒は、かつて諏訪娘の上撰カップ(普通酒)をいただいております。
今日いただくこのお酒は、純米酒です。


純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、きれいな金色をしておりました。
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うまみはっぱり濃いめで、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみに、熟成感を感じます。
軽い香ばしさも少しあるみたいです。
それていてキレがよく、クドさをまったく感じません。
それに、苦みや雑味もありません。

酸味はややはっきりしています。
角のないすっぱさを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ややドライですが、ゼロではないみたいです。


しっかりしているがキレがよく、酸味がほどよく効いた、濃醇旨辛口のおいしいお酒でした。
うまみや熟成感はしっかりしているものの、キレがよくて後味がスッキリしていました。
それらがキレたあとで、角のない酸味が残って爽やかでした。
辛口でややドライに感じましたが、これは発酵をしっかりと進めた成果でしょうか。

これまでにいただいたお酒では、神亀竹鶴に似ているように思いました。
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