《焼酎》265.雪洲 カップ [9942.長崎県の焼酎]
重家酒造株式会社
長崎県壱岐市石田町印通寺浦200番地
本格焼酎
壱岐麦焼酎
アルコール分 25度
原材料 大麦2/3,米麹1/3
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)
重家(おもや)酒造さんの壱岐焼酎は、かつて《焼酎》263.雪洲 20度 200mlをいただいております。
今日いただくこの雪洲は、25度でした。
かめ壷仕込みで、手造りなんだってさ。
それではいただきましょう。
しかし、25度の焼酎をカップに直接口を付けていただくのはいささか苦しいところでございます。
蔵元さんがカップで販売なさった意図をお察し申し上げることは私の頭ではかなわないところでございますが、まずは盃で、生(き)、すなわちストレートでいただきます。
香りはなし。
含むとちょいスーでちょいピリ。
風味は米由来と思われるものがきますが、麦の香ばしさは弱いみたいです。
甘みが少しありますね。
重さやクセ、焦げ臭はゼロです。
次に、ちょい水足しの水割りで。
苦みが少しだけ出るみたいです。
甘みが前に出て来て、よくわかります。
米の風味に、麦の香ばしさをほんのりと感じます。
最後は、残りをロックでいただきました。
苦みが出て、けっこう鋭い。
でも甘みが前に出て来て、苦みと拮抗しているようです。
風味は米が先、麦の香ばしさは弱めながらも続くようです。
甘みがよくわかる、おいしい麦焼酎でした。
水割りがいいね。
麦の風味がわかり、かつ角も幾分和らぐみたいでした。
ところで、
今年の5月末に壱岐を訪問した際に集めた壱岐焼酎は、これが最後の一個でした。
壱岐の焼酎をいろいろといただいた感想は、常圧蒸留であっても、まるで減圧蒸留の如く角やクセ、焦げ臭さを一切感じないものばかりだったことが驚きでした。
壱岐の麦焼酎は、風味が繊細でかつ甘みをしっかりと感じるものが多かったように思います。
一方で球磨焼酎(熊本県南部で造られている米焼酎)は、常圧モノと減圧モノとでは風味が全く異なっていたのにね。
いつかまた壱岐へ行って、
徘徊しつつ焼酎集めをしてみたいと思う、
吉宗であった。
(暴れん坊将軍のエンディングより)
《焼酎》263.雪洲 20度 200ml [9942.長崎県の焼酎]
製造者 重家酒造株式会社
長崎県壱岐市石田町印通寺浦200
品目:本格焼酎
壱岐麦焼酎
原材料名 二条大麦(九州産)・米麹(九州産米)
麹 白麹
杜氏 横山雄三
内容量 200ml
アルコール分 20度
(以上、ラベルより転記)
「壱岐で一番小さな蔵である。創業は、大正13(1924)年。石田町に製造場、郷ノ浦町に貯蔵庫がある。木製の甑(こしき)で原料の米や麦を蒸し、麹(こうじ)を手造りで造る。常圧・減圧蒸留を併用できる蒸留機を使用し、ブレンドという技術を用いて、独自の酒質を追究。長期貯蔵にも取り組んできた。」(※1)
という、重家(おもや)酒造さん。
その重家酒造さんの焼酎の銘は、“雪洲(せっしゅう)”。
銘の由来ついては、以下の記述がありあした。
「壱岐は古来より大八洲(おおやしま)の一つとして数えられ、「雪洲」(ゆきと見まごう白砂のしま)と称されたことに由来し、代表銘柄を「雪洲」としている。」(※2)
ここに“大八洲(おおやしま:大八島とも)”とありますね。
これは、古事記に由来する言葉で、日本の国が誕生した時の領土の範囲を示す言葉のようでした。
「イザナギ・イザナミは、「是のただよへる国を修理(つくろ)ひ固め成せ」(この漂っている国土をあるべきすがたに整え固めよ)という、天つ神の命令を受け、与えられたヌホコ(玉飾りをほどこした矛)を指し下ろしてオノゴロ島を得て高天原からそこに降る。そして、
(中略)
婚姻の場所でことを始めて、
(中略)
淡道之穂之狭別島(あはぢのほのさわけのしま)・伊予之二名島(いよのふたなのしま)・隠伎之三子島(おきのみつごのしま)・筑紫島(つくしのしま)・伊岐島(いきのしま)・津島(つしま)・佐度島(さどのしま)・大倭豊秋津島(おほやまととよあきづしま)(淡路島・四国・隠岐島・九州・壱岐島・対馬・佐渡島・本州)を生んだのであった。
(中略)
そして、この八つの島をまず生んだことによって、この国を大八島国というのである。」(※3)
つまり壱岐は大八洲の一つ、すなわち神様によって日本国が誕生した当初から領土であった由緒正しき島の一つであって、その壱岐は“雪洲(雪と見まごう白砂の島)”と呼ばれていたことが、銘とした所以ということでしょう。
そんな由緒正しき雪洲の銘をいただいたこの壱岐麦焼酎。
品質表示は、ご覧のとおりでした。
話のネタがようやく尽きたところで、いただいてみましょう。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
ちょいスーで、ちょいピリ、両者ともそんなに強くはないですね。
それどころか、口当たりがさっぱりしていることが最初にわかりました。
最初に米の風味らしきものをふんわりと感じ、それに麦由来と思われる風味がこれまたふんわりと続くみたいです。
クセや重さ、焦げ臭はまったくなし。
甘みがあって、弱めではあるもののほんのりと感じます。
次に、ちょい水足し程度のみずわりにしてみました。
最初に甘みが来ました。強くはないですが、よくわかります。
軽い苦みを少し感じますが、麦や米の風味と釣り合っています。
でもやはり口当たりはさっぱりしています
最後に、残りをロックでいただきました。
ロックで出がちな苦みは出ましたが、それほど強くはないですね。
甘みが苦みを緩和しているようにも感じました。
口当たりはやはりさっぱりしています。
でもロックだと麦や米の風味が口の中でふわりと広がったのち、鼻へと抜けて行きました。
口当たりはさっぱりしているものの、甘みとともに麦や米の風味をふんわりと感じることができる、おいしい壱岐麦焼酎でした。
風味を楽しみたければロックで、甘みとさっぱり感ならば水割りで、といったところでしょうか。
もちろん、どちらもおいしくいただけました。
スイスイと行けてしまい、あっちゅう間でございましたとさ。
(※1)金羊社発行『焼酎楽園 Vol.18』p.18(2005年8月 星雲社)
(※2)山内賢明『壱岐焼酎 蔵元が語る麦焼酎文化私論』p.213(2007.11 長崎新聞新書020)
(※3)神野志隆光『古事記と日本書紀「天皇神話」の歴史』p.57-59(1999.1 講談社現代新書1436)
《焼酎》261.天の川 VERY OLD AGED 30 YEARS 50ml [9942.長崎県の焼酎]
製造者:天の川酒造株式会社
長崎県壱岐市郷ノ浦町田中触808
品目:本格焼酎
壱岐焼酎
原材料名:大麦(豪州産) 米麹(国産米)
アルコール分:36度
内容量:50ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)
天の川酒造さんの壱岐焼酎は、昨日までに以下の物をいただいております。
《焼酎》257.天の川 20度 200ml
《焼酎》258.天の川 20度 150ml
《焼酎》260.天の川 AGED 15 YEARS 50ml
昨日に引き続き、今日も壱岐へ行った際に見つけた天の川の古酒2種類から一つをいただきます。
いずれも、同じ形の白磁製と思われる瓶に詰められておりました。
今日いただくのは、
“VERY OLD AGED 30 YEARS”。
30年モノの古酒でしょうね。
度数は昨日試した15年モノ古酒よりも高く、36%だってさ。
でも内容量は同じくたったの50ml。
鞄の中に入れてもジャマにならないほど小さな容器。
かつて付き合っていた人からジャマくさい扱いされたことがあるオイラでも、鞄の中に入れてもジャマにはなりませんよ(加害者はすぐ忘れても、被害者は絶対に忘れないのです)。
それではいただきましょう。
こんなにちょっとしか入っていませんが、まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ舐めてみます。
スース―で、しかもピリピリだなこりゃ!
麦や米の風味はわかるものの、スーピリのほうが勝っています。
でも雑味やクセ、重さや焦げ臭はまったくなし。
甘みは弱めです。
これは割ったほうがよかろうと、水割りにしてみました。
水を加えてもこの少なさ!
スーピリは少し引くものの、若干残ります。
でも少し引いたおかげか、麦や米の風味が前に出て来てはっきりしてまいりました。
甘みも少し出てまいりました。
ただ、ロックで感じるような苦みを少しだけ感じます。
水割りで風味豊かな麦焼酎でした。
割ったほうが飲みやすいのみならず、風味もはっきりしていて飲み応えがありました。
それでもスーやピリは残りました。
一方で重さやクセ、焦げ臭などは全く感じませんでした。
私としては、昨日試した15年モノ古酒のほうが好みかな
《焼酎》260.天の川 AGED 15 YEARS 50ml [9942.長崎県の焼酎]
製造者:天の川酒造株式会社
長崎県壱岐市郷ノ浦町田中触808
品目:本格焼酎
壱岐焼酎
原材料名:大麦(豪州産) 米麹(タイ産米)
アルコール分:25度
内容量:50ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)
天の川酒造さんの壱岐焼酎は、これまでに以下の物をいただいております。
《焼酎》257.天の川 20度 200ml
《焼酎》258.天の川 20度 150ml
今週は、壱岐へ行った際に見つけた天の川の古酒2種類をいただきます。
いずれも、同じ形の白磁製と思われる瓶に詰められておりました。
今日いただくのは、
“AGED 15 YEARS”
15年モノの古酒でしょうね。
度数は25%
ですが、内容量はたったの50mlだってさ。
試飲かよ!
だからボトルは、こんなに小さいのです。
かつて付き合っていた人から「小さい男だ」と罵られたことがあるワタクシが手に持っても、こんなに小さいのです(徹底的に根に持つ性分でして)。
それではいただきましょう。
こんなにちょっとしか入っていませんが、まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ舐めてみます。
香りがよい!
米のような香りとともに、華やかさをかすかに感じます。
含むとスーっと感じるものの、ピリは皆無!
麦と米との風味がものすごくしっかりで、厚みを感じます。
枯れたような風味もかすかに感じるかな。
甘みはかなり弱めです。
次に、残りの中に氷を一つだけ落として、ロックでいただきました。
ロックで出がちな苦みは出るものの、かなり弱めです。
むしろ、麦と米との風味が生よりも際立ち、厚みをかなりしっかりと感じます。
そのせいか、枯れた風味はわからなくなりました。
甘みはかなり弱いままです。
麦と米との風味がしっかりと効いていて、口当たりに角がない、おいしい麦焼酎でした。
風味に厚みがあって、かなりどっしりとしておりました。
それなのに雑味や重さ、焦げ臭はまったく感じませんでした。
ピリピリすらなく、味に角が全くありませんでした。
これ、かなりうまいね!
こんなのさ、50mlじゃぜんぜん足りないよ!
再度壱岐を訪問する機会があれば、島豆腐や壱岐牛とともにこの天の川をいただきたいな。
《焼酎》258.天の川 20度 150ml [9942.長崎県の焼酎]
製造元:天の川酒造株式会社
長崎県壱岐市郷ノ浦町田中触808番地
本格焼酎
壱岐焼酎
原材料名:大麦(壱岐産、オーストラリア産)米麹(壱岐産、タイ産)
アルコール分:20度
内容量:150ml
(以上、ラベルより転記)
昨日いただいた《焼酎》257.天の川 20度 200mlに引き続き、今日も天の川20度モノをいただきます。
あれ?
昨日の天の川は麦・米ともに壱岐産のもののみ使用していたのに。
今日の天の川は、麦はオーストラリア産を、そして米はタイ産を壱岐産とともに併用しているんだってさ。
天の川にも、いろいろあるのかな?
ありのままでいいだなんて・・・・。
そんなこと、絶対にあり得ない!
あたしゃ今まで、自分のありのままの姿を見せたがために、どれだけの人に裏切られ、嘲笑や罵倒、人格否定の対象にされてきたことか。
この人だったら大丈夫だと思ったのに、ことごとく裏切られてきたのですよ。
つい最近にだって、裏切られたばかりだというのに。
父親にさえだって、オイラが50歳を過ぎた今でもですよ。
もちろんそれは、オイラの性格や精神状態が異常であることが原因なのでしょうけれど。
でも、そのせいで、
もう人間は誰も信用しないことに決めました。
心にカギをかけて、自分のありのままなんて絶対に見せないことに決めましたよ~だ!
浦辺粂子ですよ~だ!
閑話休題。
いかんいかん、こんなことを考えていては、天の川がマズくなっちまう。
それではいただきましょう。
昨日いただいたばかりですが、まずは生(き)、すなわちストレートでいただくのがお約束。
あれ?
ちがう!
香りはかすかではあるものの、華やかな香りを感じます。
風味は、米だけじゃなくて、麦の穏やかな香ばしさも感じますよ。
苦みがあって、弱めですけれど鋭さを感じます
甘味もほんのりわかる。
でもやはり、さっぱりしていて、重さやクセは感じませんでした。
このさっぱりした風味は、薄めないほうがいい!
それ故、ロックでいただきました。
ロックでありがちな苦み、少し出ます。
風味は生よりはっきり、麦の柔らかい香ばしさに、米の風味が伴います。
甘味もよりはっきりしてまいりました。
やはり口当たりはさっぱりしていて、かなりスッキリしています。
さっぱりしているものの風味を感じることができる、おいしい麦焼酎でした。
昨日いただいた天の川(壱岐産材料のみ使用)よりも、こっちのほうが風味が豊かであるように感じました。
もしかしたら、これは原材料の産地の違いに起因するのでしょうか?
それとも、ただの気のせいなのでしょうか?
うーん。
後者の可能性は、否定できないかも・・・・。
《焼酎》257.天の川 20度 200ml [9942.長崎県の焼酎]
製造者:天の川酒造株式会社
長崎県壱岐市郷ノ浦町田中触808番地
品目:本格焼酎
壱岐焼酎
原材料名:大麦(壱岐産)、米麹(壱岐産米)
アルコール分:20度
内容量:200ml
(以上、ラベルより転記)
天の川酒造さんについて、文献には以下の記述がありました。
「創業は明治四五年。代表銘柄は「天の川」。俳句を嗜んでいた初代が、四国讃岐今比羅宮(ママ)の奉納俳句に「松よけて見上げる空や天の川」を投句。これが最高位「天」を受賞。これと同時期に製造免許も附加されたため、記念にと社名も銘柄名も「天の川」と命名した。」(※1)
また、天の川酒造さんは「二六品目とも常圧蒸留にこだわった焼酎」(※1)を造り、かつ「骨太な仕上がりの原酒をさらに二年以上貯蔵することによって、角のとれたまろやかな味わいに仕上げているのが特徴。」(※2)とのこと。
そういえば、これまでも常圧蒸留の壱岐焼酎をいくつかいただきましたが、いずれもまろやかで焦げ臭や重さのないものばかりでした。
その秘訣は、もしかしたら貯蔵にあるのかもしれませんね。
度数は20度。
原材料は、すべて壱岐産なんだってさ。
それではいただきましょう。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
香りはなし。
含むとスー少し、ピリも少し。
風味は米だね、それも減圧蒸留の米焼酎みたい。
重さやクセ、焦げ臭は全く感じません。
後味で苦みをちょっとだけ感じるかな。
これはきっと、ロックでしょうね。
ロックで出がちな苦みが出ます。少し強くて鋭さも少し。
甘みを少し感じるようになりましたが、弱めです。
重さやクセ、焦げ臭はなし。
それでも、風味に麦が顔を出してまいりました。
それ故か、重厚感は生よりも感じました。
最後は、ちょい水足しの水割りで。
苦みが取れました。
麦の風味が前に出てまいりましたが、口当たりはけっこうさっぱりしております。
甘みはほんのり。
重さをちょっとだけ感じるかな。
軽めでスッキリしているおいしい麦焼酎でした。
かなりスッキリで、水割りにするとさっぱりした風味になりました。
これはロックがよいと思います。
その天の川と合わせた今日のエサはこちら。
肉を食べたかったので、
豚コマ肉(国産)を買ってまいりました。
冷蔵庫から野菜を引っ張り出して使いました。
味付けは、味マルジュウ(山形県民の皆様が愛してやまないだししょうゆ)とみりんと。
これだけだと、味に深みが出ないので、
愛知県の赤みそを少々。
オイスターソースを使えばなお深い味になるのでしょうけれどね。
そんなものを買ったところでしょっちゅう使うわけでもなく、結果として冷蔵庫の肥やしになるだけですから。
調理の過程は省略。
肉野菜炒めの出来上がり。
予想通りのおいしさでした。
ごちそうさまでした。
(※1)山内賢明『壱岐焼酎 蔵元が語る麦焼酎文化私論』p.210(2007.11 長崎新聞新書020)
(※2)金羊社発行『焼酎楽園 Vol.35』p.31(2010年11月 星雲社)
《焼酎》256.山乃守 25度 110ml [9942.長崎県の焼酎]
製造者:有限会社山の守酒造場
長崎県壱岐市郷ノ浦町志原西触85
品目:本格焼酎
原材料名:大麦2/3(長崎壱岐産)、米(長崎壱岐産米)
アルコール分:25%
内容量:110ml
(以上、ラベルより転記)
“山乃守”と書いて「やまのもり」と読むこの壱岐焼酎。
文献には、以下の記載がありました。
「初代が創業した志原村西触は山内姓が多く、創業主の山内守政は、通称「山守」と呼ばれていた。明治三二年の創業以来、代表銘柄は「山乃守」とし、会社名は「山の守」としている。」(※1)。
品質表示を見ると、大麦も麹米もすべて壱岐産で賄っていらっしゃるのね。
すばらしいことだと思いますが、いくら農業が盛んな壱岐であっても、造りに必要な全量を確保するのはものすごく難しいことでしょうよ。
壱岐だけではなく、日本各地で麦焼酎を手掛ける多くの蔵では、豪州産などを使用しているくらいですから。
その山乃守ですが、
“甕仕込み”なんだってさ。
なんでも、「二六品目はすべて一次仕込み、二次仕込みとも昔ながらの「かめ仕込み」で造っている。」(※1)のだとか。
話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
香りはないですね。
含むと、米っぽい風味が先に来て、麦の風味はひかえめ。
甘みはしっかりしています。
キレがよく、スッキリしています。
スーは少し感じるものの、ピリはなし。
これは割るよりも、ロックでしょう。
米の風味とともに、麦の香ばしさもわかるようになりました。
そして風味自体に厚みを感じるようにもなりましたよ。
甘みも生のときよりもよくわかります。
ロックで出がちな苦みは出るものの突出しておらず、風味といい感じに調和しているようです。
スーは少しだけ残るものの、ピリは消えました。
生でさっぱり、ロックで厚みを感じることができる、おいしい壱岐麦焼酎でした。
味に角がなく、かつさっぱりしていて飲みやすく感じました。
それでいて風味はしっかりで、特にロックでそれは顕著でした。
しかも雑味やクセ、重さなどをまったく感じませんでしたよ。
これはうまいね。
壱岐で徘徊した際、山乃守はこれしか入手できませんでした。
でも、もっといろいろと試して見たくなっちゃったりなんかしちゃったりして。
(※1)山内賢明『壱岐焼酎 蔵元が語る麦焼酎文化私論』p.211(2007.11 長崎新聞新書020)
《焼酎》253.麦焼酎 壱岐っ娘 25度 110ml [9942.長崎県の焼酎]
製造者 壱岐の蔵酒造株式会社
長崎県壱岐市芦辺町湯岳本村触520
品目:本格焼酎
原材料名;大麦2/3、米麹(国産米)1/3
アルコール分:25%
内容量:110ml
(以上、ラベルより転記)
壱岐の蔵酒造さんの壱岐焼酎やお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
《焼酎》131.壱岐の島 25度 200ml【翌日追記あり】
(2回目はこちら)
【お酒】2191.心意気 上撰 180ml
今日いただくのは、“壱岐っ娘”だってさ。
でもね、あたしゃどうも、こういう、
顔の絵のデザインは、苦手なのですよ。
というのも、
子供の頃、夜中に台所に忍び込んで、明かりは豆球だけをつけて戸棚を開けたんです。
そうしたら、目の前にいきなり・・・・、
シュガーカットのボトル(顔の絵のやつ)が現れて、ものすごく怖い思いをしたんです。
それ以来、その体験がトラウマになっているものですから。
いい歳こいた今でもスーパーや薬局でシュガーカットを見ると、ドキッとするんです。
ま、そんなこと、
どーでもいいんですけれどね。(みつまJAPAN'より)
品質表示はこちら。
「大麦:米麹=2:1」ってのが、壱岐焼酎のお約束なのでした。
なんでかは知りませんけれど。
この“壱岐っ娘”について、
蔵元さんのWebsiteでは、以下のように紹介されておりました。
「優しい口当たりとフルーティな味わいが特徴の、減圧蒸留を用いた代表商品。」
減圧蒸留ということは、重さやクセがなく、かつ風味が穏やかな風味なのでしょう。
話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
チョク(球磨焼酎の盃)に注ぐと、フルーティーな上立ち香をほんのりと感じます。
含むと、それが口の中でふわりと穏やかに広がって、鼻へと抜けていきます。
甘みがはっきりしています。
でも幅はそれほどでもないみたいです。
風味は、麦というよりも米の風味に近いかな。
それが穏やかに効いております。
軽い苦みをちょっとだけ感じますが、雑味はないみたいです。
口当たりは、さっぱりした感じです。
スーは少し感じますが、ピリは感じませんでした。
これは割るよりも、ロックでしょう!
ロックで出がちな苦みを少し感じ、そのせいか生(き)よりもキリッと引き締まった感じがいたします。
でもやっぱり香りほんのりで、甘みしっかりです。
やっぱり風味は麦よりも米寄りみたいです。
それに雑味がなくてきれいです。
香りふんわりでキレイな風味で、甘みが効いているおいしい麦焼酎でした。
香りがちょうどいい感じでした。
甘みがいい感じに効いておりました。
生ではさっぱりした口当たりを、そしてロックではキリッと引き締まっておりましたが、双方とも甘みがコクを添えてくれているようでした。
風味は米っぽく、言われないと麦焼酎だとはわからないくらいでした。
かなり飲みやすいですね。
《焼酎》249.猿川 円円 25度 300ml [9942.長崎県の焼酎]
製造者:株式会社猿川伊豆酒造
長崎県壱岐市芦辺町深江本村触1402番地1
品目:本格焼酎
長崎壱岐焼酎
原材料名:大麦(国産)、米麹(国産米)
アルコール分:25度
内容量:300ml
(以上、ラベルより転記)
“壱岐焼酎”の蔵元さんである、猿川伊豆酒造さん。
その焼酎は、かつて《焼酎》243.猿川(サルコー) 25度 110mlをいただいております。
今日いただくこの猿川(サルコー)は、
”円円(まろまろ)”だってさ。
品質表示はこちら。
この猿川 円円。
超音波熟成による自然熟成焼酎なんだってさ。
能書きがありましたので、紹介しておきます。
そういえば、かつていただいたお酒や焼酎の中には、
・モーツァルトを聴かせながらお酒を仕込む蔵があったり、
・“音楽仕込み”で焼酎を仕込む蔵があったり、
・焼酎の貯蔵タンクに音響を振動を与えて熟成させる蔵がありました。
どれも雑味が少ないきれいなお酒になったり、やさしい香りとライトな飲み口になったりと、一定の効果があるようでした。
そんな超音波熟成+自然熟成ですが、
この焼酎の箱には、3面にわたってしつこいほどアピールされておりましたよ。
それではいただいてみましょう。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
香りはないですね。
ちょいスー、ちょいピリですが、刺々しさはないみたいです。
麦の風味とともに、米の風味をふんわりと感じます。
甘みもほんのり。
重さやこげ臭はゼロ。
次に、水割りで(焼酎7:水3)試してみました。
うすまり感が少しあります。
それでも麦の風味が前に出てきましたよ。
しかも甘みもよくわかる。
スーピリは完全に引きました。
最後は、ロックで試してみました。
ロックでありがちな苦みは出ましたが、それほど強くはないみたいです。
スー少し、ピリはなし。
麦の風味はわかるものの、水割りほどではないみたいです。
甘みもしかり。
雑味なく、麦の風味をふんわりと感じるおいしい麦焼酎でした。
水割りこそが、もっとも風味豊かでおいしくいただけました。
しかも重さや雑味はゼロ。これが超音波ナントカの効果なのでしょうか?
とても上品な風味でしたとさ。
との猿川円円と合わせた今日のエサはこちら。
きゅうりを食べたかったので、
蛇腹切りにして、梅肉和え。
おいしい!
さば缶と、
茄子に、冷蔵庫の残り物のしめじ。
みそ炒め煮。
これもおいしい!
ごちそうさまでした。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
昼間はどこかに姿を隠していらっしゃった黒猫のダンナ。
夕方になったらお出ましになられました。
今日も遊んでくれてありがとうね。
人間の心には表裏があるので、受け容れてもらっていたと思っていたのにある日突然「小さい男だ」とか「じゃまくさい」だとか言われてバカにされるから、怖くて決して心を開くことはできないけれど、
猫にはそれがないから安心して付き合えます。
(友情出演)
《焼酎》248.壱岐の華 25度 200ml [9942.長崎県の焼酎]
株式会社壱岐の華
長崎県壱岐市芦辺町諸吉二亦触1664-1
本格焼酎
アルコール分25%
内容量200ml
原材料:大麦・米麹
(以上、包装フィルムより転記)
今日は、壱岐焼酎の“壱岐の華”をいただきます。
なお、壱岐の華さんの焼酎は、これまでに以下のものをいただいております。
《焼酎》245.壱岐の華 25度 200ml
《焼酎》246.壱岐の華 20度 200ml
今日いただくのは、25度の壱岐の華。
あれ?
25度って、既出だよね?
じゃあ、今日いただくほうの25度モノって、いったい・・・、
蔵元さんのWebsiteを見ても、既出のものしか紹介されていないし・・・、
素性を探るカギは、品質表示にありました。
こちらが既出の25度モノ。
ですが今日いただくほうの品質表示には、
原材料の産地の表示がありませんでした。
すべての原材料の表示が義務化されたのは令和4(2022)年4月からのようですが、その前に“米トレーサビリティ法(米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律)”が成立しており、平成23(2011)年7月から米の産地表示が先行して義務化されているようです。
ということは、米の産地を表示していないこの壱岐の華25度モノは、おそらく米の産地表示が義務化される以前、あるいは義務化後数年間の間に製造されたものではないかと推測いたします。
そして品質表示の改善にあたって、蔵元さんは25度モノのデザインを変更なさったのかもしれませんね。
清酒(醸造酒)であればともかく、壱岐の華は焼酎(蒸留酒)ですから、古くてもその年月のあいだに容器内で熟成が進むであろうと推察いたします。
それ故、「とんだヒネモノをつかまされた!」と憂うことなく、むしろラッキーだと前向きに考えて、いただいてみたいと思います。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
香りはないですね。
スースーですが、ピリはちょい。
麦と米との風味がかなりはっきりしています。
甘みにも幅をしっかりと感じます。
雑味は重さはゼロでした。
次に、ロックで試してみました。
一口含むと、トロリとした口当たり。
ロックでありがちな苦みはやはり出て、鋭いですね。
でも、これも麦と米との風味がしっかりしています。
甘みもやはり幅を感じますよ。
最後は、水割り(焼酎6:水4)
水で割っても、トロリとした口当たりを感じました。
苦味はなく、スーやピリも引きました。
でもやっぱり風味はしっかり。
甘みも薄まってはおりませんでした。
これさ、現行の25度モノよりも、風味が濃いんじゃないの?
水割りにすることでスーピリがひきつつも、濃厚な風味を楽しむことができました。
これはかなりうまいぞ!
壱岐へ行った甲斐がありました。
その壱岐の華と合わせた今日のエサはこちら。
島豆腐ですが、沖縄県産ではなくて栃木県日光市産のもの。
ねぎ、きゅうり、みょうがを使って、
山形のだしを作って、
島豆腐にかけていただきました。
おいしい豆腐においしいだしをかけて食べているんですから、
おいしいに決まっているじゃないですか!
もういいじゃないですか!(←日影忠男より)
ピーマンの青と赤。
切って耐熱容器に入れて、
塩、こしょう、オリーブオイル、にんにくのみじん切りをかけて、
電子レンジ(1992年製)に5分半かけて、
できあがり!
これはおいしい!
野菜大好き人間にはたまらない味でした。
ごちそうさまでした。
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10月だというのに、まだまだ暑い!
黒猫のダンナも、昼間は車の下で涼んでおられましたが、
夕方になって涼しくなったら、遊んでいただけましたとさ。
(友情出演)