《焼酎》136.能登ちょんがりぶし 20度 180ml [9917.石川県の焼酎]
日本醗酵化成株式会社
石川県珠洲市野々江町ア部58番地
本格焼酎
アルコール分20度
原材料名 麦・麦こうじ
国産大麦100%使用
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)
今日は、能登半島は珠洲市の蔵元さんが造った麦焼酎をいただきます。
なんでもこの蔵元さんは、戦後まもなくから珠洲で麦焼酎を専門に製造なさっているのだとか。
麦100%ということは、大分麦焼酎と同じ製法ですね。
大分県で麦100%の焼酎が開発されて普及したのはたしか昭和40年代だったはずですが、この蔵元さんではいつから麦麹を用いて製造されているのでしょうかね。
何やら民謡の歌詞らしきものが記載されておりました。
もしかして、これがいわゆるひとつの“ちょんがりぶし”ってやつなのでしょうか?
話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
まずは、生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
上立ち香ありますね。
麦のふんわりした香ばしさを鼻から感じますよ。
そして一口含むと、そのふんわりが口の中に広がって鼻へ抜けていきますよ。
甘みもあって、けっこうはっきりしています。
ただ少しピリッときて、しかも口当たりはさっぱりしています。
焦げ臭さは感じません。
これはロックでしょうよ!
麦の風味がとてもよくわかりますよ!
甘みも残ります。
ロックでありがちな苦みは少し出て、重さも少し感じます。
最後は、ソーダ割りで。
シュワシュワ感とともに麦の風味が際立ちますね。
甘みは薄まるものの、残っておりますよ。
ロックのような苦みは出ませんね。
麦のふんわりとした香ばしさがとても豊かなおいしい麦焼酎でした。
口当たりはさっぱりとしておりましたが、ロックでキリッと、ソーダ割りで爽やかに、そして生(き)だとちょいぴりながらにもまろやかにいただくことができましたよ。
焦げ臭さがなかったことから、おそらく減圧蒸留でしょう。
それに口当たりもさっぱりしておりました。
でも、麦の風味がとてもしっかりしていたことから、飲み応えを感じました。
私はそれほど経験が豊富ではないのですが、これまでにいただいた大分や宮崎の麦焼酎(減圧蒸留のもの)のどれよりも麦の風味がはっきりしていたのではないでしょうか。
日本醗酵化成さんの麦焼酎はかつて七尾にあった居酒屋“灘”さんで“のムし”なる常圧蒸留のとてもおいしいやつをいただいておりますが、おそらく減圧蒸留でかつ普及版であろうこのちょんがりぶしも、十分においしい麦焼酎でございましたとさ。
今日はどうしても肉!
こしょうは多めに、そして塩はちょっとだけ振り、小麦粉を軽くつけておきます。
あわせる野菜はこちら。
玉ねぎとしいたけとは櫛切り。
しょうがはすりおろして、調味料(しょうゆ、みりん、酒、砂糖)と合わせておきます。
肉と玉ねぎ、しいたけを焼いて、
火が通ったら調味料を絡めて煮詰め、
しょうが焼のできあがり。
肉をたれに漬け込まずに作りましたが、こっちのほうが焦げにくいのです。
それでいて小麦粉を付けたことで、たれがよく絡むのです。
ちょんがりぶしと合いましたとさ。