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せっかくのゴールデンウィークだから出かけてきたぜ! [散歩]

今年もやってきた、ゴールデンウィーク。

とくに出かける予定はなかったのですが、
せっかくなんでちょっと出かけてみましたよ。

東京メトロ銀座線に乗って、着いたのは、
田原町駅(ハッとしてグー)。
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浅草通りを西へ歩いて行ったのですが、
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あたしゃここを歩くときはいつも、
気になる建物があるのです。
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この真ん中の建物、
右へ傾いていますよね。
大丈夫なのかな?
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田窯さんやらニイミやらが見えると、
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そこはもう、
合羽橋商店街
ここはついつい財布の紐が緩んでしまう危険な街なのです。
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休日は閉店しているお店が多い合羽橋商店街ですが、
この日は結構な盛況ぶり!
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早々に琴線に触れるお店を発見!
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猫のお手手のトング(もちろん黒を選択)を見つけて入手!
トングは100円ショップで買ったやつがあるのに
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琺瑯やら白磁やらを扱っているお店では、
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みりんや酢を電子レンジで煮切るのにちょうどよいと思って入手!
これも100円ショップで買ったやつがあるのに
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合羽橋の交差点。
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ここにはかっぱ河太郎像が鎮座まします。
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そして合羽橋交差点からは、
スカイツリーを望むことができるのね。
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カフェ。
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ビール(ねこぱんち!)をいただきました。
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ねこぱんちをいただいて、
ご満悦の酔っぱらい。
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ねこぱんちをいただいたあとは、
道路の反対側を歩いて行きました。
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合羽橋交差点からは、
浅草方面へ歩いて行った酔っぱらい。
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ここでも気になるお店を見つけてしまって、
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こんなカップで飲んだらおいしいだろうなぁ!
って思って、コーヒーカップを入手。
インスタントしか飲まないくせに。
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さらに歩いていると、
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クラフトビールを出すお店を発見!
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日光のビールをいただきました。
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浅草へ歩いてきたら、
やっぱり人大杉!
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雷門の前を通って、
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浅草駅から、銀座線に乗って帰ったとさ。
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徘徊してきた [散歩]

今朝の黒猫のダンナ。
朝日を浴びて、気持ちよさそうでした。
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(友情出演)

山手線に乗って、
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足元にいちょうの葉が。
秋だねぇ。
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渋谷へ到着。
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ケヤキがもう冬の様相。
冬だねぇ。
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やって来たのは、
キャットストリート。
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渋谷系を聞きながら、
渋谷の街を徘徊したのでした。
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お目当ては、
Levi’sのお店。
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実は、ネットで販売されていた商品の大きさを実物で確認するために訪問したのでした。
でもやっぱり、Sサイズでも大きすぎて、購入は断念。

最近の傾向では、服はダブダブの物が流行なのかねぇ。
あたしゃむしろピッチリしたものが好みなので、しばらくは手を出せそうにありません。


その後、キャットストリートを徘徊。

ユリオプス・デージー。
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夏みかん?
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横道にそれて、
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この前見つけた、抹茶のお店へ、
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おいしいわ~!
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表参道へ。
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表参道駅からは、
銀座線に乗って帰ったとさ。
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東京の散歩-渋谷から表参道へ [散歩]

そろそろ出かけないと、
“出かける詐欺”になりそうでしたので、
今日は出かけてまいりました。

出かける前には、
憂いをなくすべく、
ジョギングやら筋トレやら洗濯やら掃除やらをこなした上で、出かけました。










今を遡ること20年前。
ワタクシは、なぜか渋谷の街に魅了されていて、
用もないのに毎週末どころか、仕事の帰りにも出かけていたのでした。

今回も、その渋谷の街を徘徊しようと思い、
山手線に乗って出かけたのでした。
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渋谷駅に到着。
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渋谷駅は、絶賛工事中でした。
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うわ!
東急東横店、取り壊されちゃったのね。
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のんべえ横丁は残っておりました。
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宇田川の暗渠。
自転車置き場と化しておりましたが、ワタクシが頻繁に徘徊していたおよそ20年前はホームレスの皆さまが占拠なさっておりましたよ。
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宮下公園は完全に要塞化!
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宮下公園という名はこの坂の上に梨本宮邸があったから宮下公園なのに、
これじゃ完全に“宮上公園”じゃないか!
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ワタクシは、キャットストリートを徘徊しました。
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キャットストリートは、渋谷川の暗渠上にある道路。
その起点には、宮下橋の欄干が保存されておりました。
でもこれ、かなり化粧されていますけれどね。
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ワタクシがここキャットストリートを頻繁に徘徊していた20年前は雑貨屋が少なからずありましたが、
今となっては全てアパレル店に変わっておりましたよ。
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さらにキャットストリートを進んで行くオッサン。
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ここはたしか、
かつてはhhstyleの旗艦店だったはず。
その当時付き合っていた人と来たことあったからね。
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ここもかつては雑貨店でした。
今はもぬけの殻でした。
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横道へそれてみたところ、
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抹茶の専門店を発見!
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注文すると、
立ててくださるんだってさ、
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宇治。
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オイスィ~イイ!!
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表参道の道へと出てまいりました。
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人大杉!
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横道へ入ってみたものの、
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やっぱりアパレル店ばかり。
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新潟県のアンテナショップ。
酒集めをしている際にはとてもお世話になりましたが、
断酒中の今は敬遠させていただきました。
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そうこうしているうちに、
表参道駅へと到着。
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東京メトロ銀座線に乗って、
帰ったとさ。
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こういう目的もなく徘徊するのも面白いね。
味をしめたので、またやるかも。

2021年の初詣は、“元八まん”へ [散歩]

 
 偶然のよろこびは期待した喜びにまさることは、わたくしばかりではなく誰も皆そうであろう。
 わたくしが砂町(すなまち)の南端に残っている元八幡宮(もとはちまんぐう)の古祠(こし)を枯蘆(かれあし)のなかにたずね当てたのは全く偶然であった。始めからこれを尋ねようと思立って杖を曳いたのではない。漫歩の途次、思いかけずその処に行き当ったので、不意のよろこびと、突然の印象とは思立って尋ねたよりも遥に深刻であった。しかもそれは冬の日の暮れかかった時で、目に入るものは蒼茫(そうぼう)たる暮烟(ぼえん)につつまれて判然としていなかったのも、印象の深かった所以(ゆえん)であろう。」(※p.211)






これは、永井荷風が昭和9年(1934年)の暮れに書いた、
“元八まん”という随筆の冒頭です。
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“元八まん”は、岩波文庫にしてわずか8ページの短編です。
しかしそこには、
荷風があてもなく徘徊して偶然に“元八幡宮”なる神社にたどり着いた過程が生き生きと描写されているのです。

数年前にそれを読んだ私は、
荷風先生が歩いた道を、いつか自分もたどってみたい!
と、ずっと思っておりました。

そこで今回、初詣にかこつけてそれを実践し、“元八まん”なる神社を探すことにいたしました。

その顛末を、荷風先生の表現とともに、ここに報告させていただきます。










********************

と、その前に、

先日、新型コロナウィルス対策として2回目の緊急事態宣言が一都三県で発令されましたね。

それ故に、私の行動を「不謹慎だ!」とお思いの御仁もいらっしゃることでしょう。

そのとおり!
不謹慎ですよ。
ご批判は、甘受いたします。

でもね、ただ一つだけ反論すれば。
「徹頭徹尾、単独行動ですから。」

********************










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 或日わたくしは洲崎(すさき)から木場(きば)を歩みつくして、十間川(じっけんがわ)にかかった新しい橋をわたった。橋の欄(てすり)には豊砂橋(とよすなばし)としてあった。橋向(はしむこう)には広漠たる空地がひろがっていて、セメントのまだ生々しい一条(ひとすじ)の新開道路が、真直(まつすぐ)に走っていたが、行手には雲の影より外に目に入るものはない。わたくしはその日地図を持って来なかったので、この新道路はどこへ出るものやら更に見当がつかなかったのであるが、しかしその果(はて)はいずれ放水路の堤に行き当っているにちがいない。堤に出さえすれば位置も方角も自然にわかるはずだと考え、案内知らぬ道だけにかえって興味を覚え、目当もなく歩いて行くことにしたのである。」(※p.211-212)


まずは東京メトロ東西線の木場駅(東京都江東区)から。
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ここで、初っ端からこの旅の楽しみをくじくような出来事が発生。

オイラが木場駅を出て歩道の端を歩いていたら、自転車に乗った初老の男が突っ込んできて、オイラの直前で急ブレーキをかけやがった。
それはオイラがよけるだろうとの算段だったのだろう。
おいおい、東京の歩道はいつから自転車優先になったんだ?

その初老の男は、オイラの顔を見続けたまま、動こうとしなかった。
おそらくそれが、「どけ!」という意思表示だったのだろう。

だからオイラはマスクを外し、眉を顰めつつ顔を近づけて、
「ここは歩道だぞ!、どういうつもりなんだ!」
って怒鳴ってやった。

そうしたらそいつ、勝算なしと踏んだのか、急に低姿勢になって、
「すみません。」
とつぶやいてさっさと逃げて行きやがった。

あーあ、
こういう厚顔無恥で非常識な輩が蔓延るから、オイラはこの世の中で人間が一番キライなんだよな。

猫はそんなことはしないもんね~♪
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(友情出演)








いかんいかん。
気を取り直して、旅の報告へ。


“洲崎(すさき)”は、かつて遊郭があった場所。
その遊郭は1958年(昭和33年)の売春防止法施行により消滅してしまいました。
同じ遊郭でも、吉原はお風呂屋、飛田は料理屋の名目でそれぞれムフフな店が残っている例とは対照的ですね。
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この通りの両脇には、遊郭(カフェー)が建ち並んでいたのかな?
今はマンションへと変わってしまっておりましたよ。
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こちらは洲崎の北東端。
この段差から、かつては外界と隔離されていたことが偲ばれます。
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その洲崎から横十間川の跡にある公園を歩いて、
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やって来たのは、豊砂橋
橋の銘版を探したのですが、見つかりませんでした。
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ただ一つ、橋の下にある道を示す案内板には、豊砂橋の名が記されておりました。
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 道が爪先(つまさ)き上りになった。見れば鉄道線路の土手を越すのである。鉄道線路は二筋とも錆(さ)びているので、滅多に車の通ることもないらしい。また踏切の板も渡してはない。線路の上に立つと、見渡すかぎり、自分より高いものはないような気がして、四方の眺望は悉く眼下に横わっているが、しかし海や川が見えるでもなく、砂漠のような埋立地や空地(あきち)のところどころに汚い長屋建(ながやだて)の人家がごたごたに寄集ってはまた途絶えている光景は、何となく知らぬ国の村落を望むような心持である。遥のかなたに小名木川(おなぎがわ)の瓦斯(ガス)タンクらしいものが見え、また反対の方向には村落のような人家の尽きるあたりに、草も木もない黄色の岡が、孤島のように空地の上に突起しているのが見え、その麓をいかにも急設したらしい電車線路が走っている。と見れば、わたくしの立っている土手のすぐ下には、古板(ふるいた)で囲った小屋が二、三軒あって、スエータをきた男が裸馬に飼葉(かいば)を与えている。その側(そば)には朝鮮人の女が物を洗っている。わたくしは鉄道線路を越しながら、このあたりの光景を名づけて何というべきものかと考えた。かつて何もなかった処であるから、荒廃でも破壊でもない、放棄せられたまま顧みられない風景とでもいうのであろう‥‥‥。」(※p.212-213)


豊砂橋から葛西橋通りを歩いて行くと、踏切がありました。
荷風先生は鉄道線路の土手と表現されておりましたが、土手というほどの高さは感じませんでした。
もしかしたら、戦後の高度成長期にこの辺り一帯で生じた地盤沈下(地下水の過剰汲み上げに起因)で低くなっちゃったのかな?
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この線路は、総武本線の越中島支線。
昭和の頃は貨物の取り扱いがあったみたいですが、今は終点の越中島貨物駅から搬送される鉄道のレールを運搬することだけが唯一の役割なのだとか。

線路の“土手”の上に上がってみました。
小名木川方面を眺めてみましたが、「瓦斯タンクらしいもの」は見当たりませんでした。
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たしかに線路は少し錆びていますね。
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荷風先生は線路の土手の下に人々の生活の情景を見たようですが、現代のワタクシにはマンションしか見当たりませんでした。
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でも線路の脇を見ると、線路が周辺よりも一段高い場所にあることがなんとなくわかりました。
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 セメントの新道路は鉄道線路の向へ行っても、まだ行先が知れない。初めわたくしはほどなく荒川(あらかわ)放水路の土手に達するつもりであったので、少し疲労を覚えると共に、俄(にわか)に方角が知りたくなった。丁度道の片側に汚い長屋建の小家のつづきはじめたのを見て、その方の小路(こうじ)へ曲ると、忽ち電車の線路に行当たった。通りがかりの人に道を尋ねると、左へ行けばやがて境川(さかいがわ)右へ行けば直ぐに稲荷前(いなりまえ)の停留場へ出るのだというのである。」(※p.213)


踏切を渡って葛西橋通りを進んで行くと、明治通りとの交差点にさしかかりました。
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この明治通りには、かつて路面電車(東京都電38系統:錦糸堀車庫前-日本橋間)が走っていたのだとか。
荷風先生が行当たった“電車の線路”は、きっと城東電気軌道(都電38系統の前身:水神森-洲崎間)の線路だったのでしょうね。
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右へ行けば直ぐに稲荷前の停留場へ出る
とありましたので、交差点を右(南)へ行ってみました。
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そこには、“南砂三丁目”のバス停がありましたよ。
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この南砂三丁目バス停のある場所に、かつて「稲荷前」の停留場があったのだとか。
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このことについて、別の文献には以下の記述がありました。
 南砂三丁目のバス停の所が都電時代の南砂町三丁目の電停があった所。ここで明治通りを分かれ、再び38系統の電車は専用軌道となる。
 電車停留場の名前はよく変わる。ここもかつては稲荷前という電停であった。」(★)


南砂三丁目は、なぜかつては“稲荷前”だったのでしょうか?

それは、この“仙気稲荷神社”が関係しているのだとか。
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 突然、行手にこんもりした樹木と神社の屋根が見えた。その日深川(ふかがわ)の街からここに至るまで、散歩の途上に、やや年を経た樹木を目にしたのはこれが始めてである。道は辻をなし、南北に走る電車線路の柱に「稲荷前」と書いてその下にベンチが二脚置いてある。また東の方へ曲がる角に巡査派出所があって、「砂町海水浴場近道南砂町青年団」というペンキ塗の榜示杭が立っていた。」(※p.214)


「稲荷前」の停留場について、別の文献には以下の記述がありました。
近くに江戸時代から疝気(せんき)の病に霊験のある砂村の疝気稲荷があったことによる。このお稲荷さん、昭和42年に習志野市の方へ引越してしまったという。今はそれに代わって小さな社殿が建てられている。今の世の中、だいたい疝気の病といっても「そんな病気あるの?」といわれそうである。したがって今あるお稲荷さんも仙気稲荷神社と字を変えており、近くの道路の通称も仙気稲荷通りとこれに合わせている。「疝気」、古典落語の好きな方ならご存知の言葉かと思う。「疝気の虫」という話の「疝気」である。」(★)

ちなみに“疝気”ってのは、
「漢方で腰腹部の疼痛の総称。特に大小腸・生殖器などの下腹部内臓の病気で、発作的に激痛を来し反復する状態。あたはら。しらたみ。疝病。」(▼)
なんだってさ。


これが今の仙気稲荷神社。
荷風先生がこんもりした樹木と神社の屋根と表現なさった様子とは一変しておりました。
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それもそのはず。
上記の引用中にもあるとおり、仙気稲荷神社は昭和の中期に移転してしまったんだってさ。
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二礼二拍手一礼。
疝気だけでなく、新型コロナウィルスも退治てくださいませ。
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拝殿の脇には、“砂村せんき稲荷”の碑がありましたとさ。
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 わたくしが偶然枯蘆(かれあし)の間に立っている元八幡宮の古祠に行当ったのは、砂町海水浴場の榜示杭を見ると共に、何心なく一本道をその方へと歩いて行ったためであった。この一本道は近年つくられたものらしく、敷きつめられた砂利がまだふみならされていない処もある。右側は目のとどくかぎり平(たいら)かな砂地で、その端(はず)れは堤防に限られている。左手はとびとびに人家のつづいている中に、不動院という門構の寺や、医者の家、土蔵(どぞう)造りの雑貨店なども交っているが、その間の路地を覗くと、見るも哀れな裏長屋が、向きも方角もなく入り乱れてぼろぼろの亜鉛屋根(トタンやね)を並べている。普請中(ふしんちゅう)の貸家(かしや)も見える。道の上には長屋の子供が五、六人ずつ群をなして遊んでいる。空車(からぐるま)を曳いた馬がいかにも疲れたらしく、鬣(たてがみ)を垂れ、馬方(うまかた)の背に額を押しつけながら歩いて行く。職人らしい男が二、三輛ずつ自転車をつらね高声に話しながら走り過る‥‥‥。」(※p.214-215)


荷風先生が歩いた一本道は、どうやら仙気稲荷神社の北側にあるこの道のようでした。
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その通りには、“仙気いなり通り”の表示がありましたよ。
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たしかにお医者がありました!
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仙気いなり通りは、途中で“元八幡通り”へと名乗りを変えておりました。
いよいよ目的地が近くなってきたかな?
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もしかして、これが元八幡宮?
いや、ちがうよね。
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元八幡通りをさらに進んで行くと、
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不動院ではなかったものの、お寺がありました。
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そして、どうやら元八幡通りの起点らしき交差点に差しかかりましたよ。
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 道は忽ち静になって人通りは途絶え、霜枯れの雑草と枯蘆とに蔽(おお)われた空地(あきち)の中に進入って、更に縦横に分れている。」(※p.215)
 空はいつの間にか暮れはじめた。わたくしが電報配達人の行衛(ゆくえ)を見送るかなたに、初て荒川放水路の堤防らしき土手を望んだ時には、その辺の養魚場に臨んだ番小屋のような小家の窓には灯影(ほかげ)がさして、池の面(おも)は黄昏(たそが)れる空の光を受けて、きらきらと眩(まばゆ)く輝き、枯蘆と霜枯れの草は、かえって明くなったように思われた。ふと枯蘆の中に枯れた松の大木が二、三本立っているのが目についた。近寄って見ると、松の枯木は広い池の中に立っていて、その木陰には半ば朽廃した神社と、灌木に蔽われた築山(つきやま)がある。庭は随分ひろいようで、まだ枯れずにいる松の木立(こだち)が枯蘆の茂った彼方の空に聳えている。垣根はないが低い土手と溝(みぞ)とがあるので、道の此方(こなた)からすぐ境内へは這入(はい)れない。
 わたくしは小笹(おざさ)の茂った低い土手を廻って、漸く道を求め、古松の立っている鳥居の方へ出たが、その時冬の日は全く暮れきって、軒の傾いた禰宜(ねぎ)の家の破障子(やぶれしょうじ)に薄暗い火影(ほかげ)がさし、歩く足元はもう暗くなっていた。わたくしは朽廃した社殿の軒(のき)に辛くも「元富岡八幡宮」という文字だけを読み得たばかり。境内の碑をさぐる事も出来ず、鳥居前の曲った小道に、松風のさびしい音をききながら、もと来た一本道へと踵(きびす)を回(めぐ)らした。」(※p.215-216)


元八幡通りの起点らしき交差点を右(南)へ曲がると、神社らしき建物を発見!
もちろん、現代では枯蘆も霜枯れの草も見当たりませんでした。
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さらに南側へ回ってみると、神社の正面へと出ることができました。
でも、低い土手も溝もありませんでした。
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“富賀岡八幡宮”だってさ。
これが荷風先生が辿り着いた“元八幡宮”なのでしょうか?
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扁額には、“富岡八幡宮”の文字が。
でも“元”の字はありませんでした。
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しかし鳥居の脇にあった碑には、“元八幡”の字がはっきりと!
きっとここが、荷風先生が辿り着いた“元八幡宮”なのでしょう。
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へぇ~!
富岡八幡宮の元宮だから、元八幡だったのね。
川(門前仲町)にある、何年か前に刃傷沙汰があった神社
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しかも“砂村”の由来までわかっちゃった!
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拝殿にて二礼二拍手一礼。
どうかどうか、今年こそは気兼ねなく出かけられる世の中になりますように。
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その拝殿の東側には、かつての道標と思われる碑がありましたよ。
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そして西側の奥には、赤い鳥居が。
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砂村浅間神社だってさ。
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砂村浅間神社の脇には、富士塚がありましたよ。
荷風先生が灌木に蔽われた築山と表現なさった対象は、この富士塚だったのかな?
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その富士塚には、様々な石碑がありました。
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でも石碑のほとんどは、なぜか不思議なことに半分ほど埋もれておりました。
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力石らしきものも埋もれておりました。
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これ、砲弾?
戦前のものでしょうけれど、金属供出をよくも免れたものだな。
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北側の出っ張りは、宝永山を模しているのかな?
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説明版がありました。
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あー、なるほど!
きっと昭和37年の移築時に、古い石碑や力石を埋めた状態で据え付けたのね。
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昔の写真がありました。
荷風先生の表現のとおり、灌木(低い木)に蔽われておりました。
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境内をひととおり散策したところで、
今年最初の運試し!
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なにが出るかな♪
なにが出るかな♪
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中吉、いいね!
大吉じゃなかったのは、先ほど非常識な輩に出くわした分が減殺されているからでしょう。
就中、一番の関心事である旅行が「何れに行くも損なし」なんて、幸先佳いね。
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こうして無事、荷風先生が訪れたであろう“元八幡宮”への参拝がかなったのでした。
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元八幡宮を後にした荷風先生。

とある家から格子戸をあけてショオルを肩に掛けながら外へ出た女(※p.216)が気になり、その女のあとをつけるようにして稲荷前の電停から洲崎へ向かう電車に乗車したんだってさ。

荷風先生は、その女が終点の洲崎電停で降りて洲崎遊郭の大門をくぐる様子を見届けて、公休日にでも外出した娼妓であったらしい。(※p.217)と納得したとのことでした。

ストーカーかよ!


一方、こちらの酔っぱらいはというと、日が暮れ始めると考えることは、飲むことだけ。

元八幡バス停から、東陽町駅前行の都営バスに乗って目的地を目指したのでした。
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都営バスに乗って、終点の東陽町駅前で下車。
そして東京メトロの東陽町駅から、地下鉄東西線に乗車。
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茅場町駅で、日比谷線に乗りかえ。
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やって来たのは、人形町駅(東京都中央区)。
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飲み始めるには、ちょうどよい頃合いかな?
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でも人形町へ来たからには、まずは観音様にお参りしなきゃね。
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さあ、精進落としだ!
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私が目指していたのは、松竹庵さん。
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要するに、そば屋で一杯やろうという算段だったのでした。
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まずは燗酒(大関)。
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甘口の大関が、歩き疲れた体を癒してくれましたよ。
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つまみは焼き油揚げと、
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青菜のいそべ和え。
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燗酒をさっさと空けて、そば焼酎(那由多の刻)のそば湯割りへ!
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香り高い那由多の刻が、そば湯でいっそう深みを増すのでした。
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そのそば湯割りに合わせたのは、板わさ。
かまぼこは小田原の鈴廣なんだってさ。
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赤坂小町でまいう~♪
じゃなかった。
プリプリでまいう~♪
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そして〆。
もりそばをいただきました。
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あー、うまかった!
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松竹庵さん、ごちそうさまでした。
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酔い覚ましを図るべく、帰りは少し歩くことにいたしました。
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東証の前を通り、
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日本橋高島屋の前を歩いて、
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東京駅の八重洲口へと辿り着きました。
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その東京駅からは、JR京葉線に乗って千葉へと帰って行ったとさ。
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永井荷風先生とともに“元八まん”を巡る旅。
これにて終了。

呵呵! ( ´∀`)ヵヵ



※:野口冨士男編『荷風随筆集(上)』(永井荷風『元八まん』p.211-218(1934.12)中より 1986.9 岩波文庫 緑41-7)
★:宮脇俊三編著『鉄道廃線跡を歩くⅨ』p.94-95(吉川文夫『東京都電38系統専用軌道』p.93-96中 2002.8 JTB)
▼:広辞苑 第五版 電子辞書

近所での酒集め [散歩]

いかに孤独が大好きであっても、家の中に閉じこもってばかりでは気が滅入ってしまいます。

そこで今日は、近所を徘徊して、酒集めをしてみましたよ。


まずはとあるワイズマートで、黄桜3種をGET!
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とあるイオンでは、きりんざん(麒麟山)3種をGET!
あたしゃかつて麒麟山の蔵がある津川(新潟県東蒲原郡阿賀町)まで行ったことがあったのですが、こんなカップ酒なんて影もかたちもありませんでしたよ。
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そして最後は、とあるペリエで沢の鶴の本醸造上撰お燗瓶をGET!
既出ですが、久しぶりに見つけて入手したくなってしまいました。
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以上、カップ酒3個、一合瓶4本の成果でした。


今日は午後から晴れたので、ダンナにいっぱい遊んでいただけましたとさ。
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(友情出演)

東京の散歩(2)銀座一丁目-浅草-青山-渋谷 [散歩]

東京で済ませておきたい所用が3つ重なりました。
そこで今日は、私が住んでいる千葉くんだりからはるばる上京して、各地を徘徊してまいりましたよ。

なお、写真は携帯電話(スマホではございません)に付属のカメラで撮影しております。
画像が荒かったりピントがボケていたりしておりますが、どうか御諒解下さい。



まずは東京駅八重洲口から。
ここから銀座方面へと歩いて行きます。
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途中にあった、君嶋屋。
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まだ午前中ですが、景気付けに一杯!
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銀座一丁目へとやってまいりました。
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山形県のアンテナショップ“おいしい山形プラザ”。
あ~、山形行きてぇ!
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その山形県のアンテナショップで、玉こんをいただきました。
あ~、山形行きてぇ!
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山形のだししょうゆ2種もGETしたりなんかしちゃったりして。
あ~、山形行きてぇ!
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銀座一丁目へ来た目的は、山形ではございません。
目的としていたのはここ、広島県のアンテナショップ“TAU”。
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その2階にある酒コーナー。
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その酒コーナーにて、西条に関する資料をGET!
今後の酒集めの参考にするために入手したのでした。
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そして、醉心のカキに合うという純米酒をGET!
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もちろん、試飲もさせていただきました。
千福の純米吟醸。
千福らしいやわらかいうまみが凝縮された、甘口のおいしいお酒でした。
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♪京橋は、ええとこだっせ♪
♪グランシャトーが、おまっせ♪
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それちがう京橋だろ!

そのグランシャトー、
じゃなくて京橋駅からは、東京メトロ銀座線の浅草行に乗車。
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田原町駅にて下車。
終点浅草駅の一つ手前です。
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スカイツリーを横目に見ながら、国際通りを北上して行きます。
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12時を回って腹が減ったことから、座って食べられるそば屋さんへ。
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もりそばをいただきました。
立ち食いそば屋よりもまちがいなくおいしいね。
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そばを食べたのち、国際通りをさらに北上。
やってきたのは、浅草ROX。
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その浅草ROXの中にある時計屋さん。
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本日の2つ目の目的は、ボロボロになった時計バンドの交換。
黒からブルーに変えてみました。
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浅草の街をさらに歩いて、やってきたのは“まるごとにっぽん”。
諸国の物産を取り扱っているお店です。
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そのまるごとにっぽんで、日榮の普通酒カップ酒をGET!
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ホッピー通り。
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昼間から善男善女たちが性懲りもなく飲んだくれていらっしゃいました。
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伝法院通りを歩いていたら、浴衣のお姉さん方を発見。
でも皆さんがしゃべっていたのは、海の向こう側で使われている言葉。
どうやらこういう貸衣装の商売があるみたいね。
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仲見世。
人大杉で、歩く気にもなりませんわ。
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東京メトロの浅草駅へと辿り着きました。
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その浅草駅からは、銀座線の渋谷行に乗車。
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青山一丁目駅にて下車。
神宮外苑のいちょう並木の黄葉を見てみようと目論んだのでした。
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ナヌー!
ぜんぜん黄葉しとらんやないか~い!
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もう11月も後半だというのに、青々としていやがる。
これはまちがいなく、地球温暖化の影響だろうよ。
グレタさんにいいつけてやろうか!
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黄葉をあきらめて、ものすごくまぶしい青山通りを歩いて行きます。
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表参道の入口へとやってまいりました。
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その角にはかつてビールが飲めるパン屋さんがあったのですが、跡形も無くなっておりました。
東京って街は、ちょっとご無沙汰にしただけでこれだもんな。
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表参道のケヤキ並木も、紅葉はいまいち。
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というか、イルミネーションのしかけが痛々しい。
動物愛護は盛んでも、植物愛護はどうでもいいのかよ!
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表参道にある、新潟県のアンテナショップ“表参道・新潟館ネスパス”。
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そのネスパスで、朝妻酒造さんの大吟醸カップをGET!
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ネスパスの一角にある、飲める店。
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試飲機が設置されております。
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私が選んだのは、鶴の友の別撰。
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上白よりもアルコール臭が強めで、透明感がありましたよ。
それでも米のうまみはばっちりでした。
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キャットストリート。
渋谷川にフタをしてできた道です。
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座光寺シードルだってさ。
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辛口を選びました。
これ本当に辛口(=ぜんぜん甘くない)!
それでいてりんごの風味が満載でまいう~!
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ビールを飲みたいな~!
な~んて思っちゃったりなんかしちゃったりしながら歩いていたら、お誂え向きに出くわしたじゃあ~りませんか!
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ハイネケン1本で700円はちと高いかなとも思ったのですが、お店のお姉さんがかわいかったので即買い!
どスケベ!
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ほろ酔い気分になったところで、キャットストリートを歩いて行きます。
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ナヌー!
宮下公園がよぉ、要塞化されとりゃあすがね!
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これでもあくまでも“宮下公園”を名乗るのね。
これを見て、もはや島ではなくなったのに工作物でガチガチに固めてあくまでも島だと言い張る沖ノ鳥島を思い出すのって私だけ?
オマエだけだよ!
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宮下公園ってのはこの反対側の坂の上にかつて梨本宮邸があったから宮下公園だったのに、こんな要塞みたいになっちまったらそりゃむしろ“宮上”だろうって思うのって私だけ?
それもオマエだけだよ!
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さらに驚いたのは、渋谷の交差点近くにこんなでっかいビルが建っていたこと!
びっくりしたなぁもぅ!(三波伸介より)。
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私が東急東横店を拝めるのも、これが最後かも。
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スクランブル交差点。
ここは変わらないね。
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私が東京へやってきた最後の目的は、ここ渋谷での所用。
ネットで取り置きを頼んでおいた靴を受け取るためでした。
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無事受け取ることができました。
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そういえば、大学生や就職したての頃には、用もないのに渋谷をうろついていたことがありましたよ。
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大学入学で上京したばかりの頃なんかは、キョロキョロすると田舎者だとばれると思って警戒していたっけ。
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東急ハンズも、用もないのによく来たよ。
エレベーターで最上階まで上がって、各階をひととおり見て下りてくるだけで、なんか楽しかったな。
今日もやってみたけれど、やっぱり楽しいや。
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変貌著しい渋谷の街を散策したのち、JR渋谷駅へとやってまいりました。
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そのJR渋谷駅からは、山手線の内回りに乗車。
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東京駅にて下車。
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打ち上げは、いつもの“てんや”。
オマエ実はてんやが好きなんだろ!
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グラス生と二点盛り。
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長芋の天ぷらを先に頼んで、
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グラス生をさっさと空けて、燗酒へと移行。
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野菜天丼をつまみながら、燗酒を飲み干したのでした。
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てんやさん、1,390円の楽しいひとときをありがとう。
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こうして、千葉くんだりへ帰ったとさ。

東京の散歩(1)中目黒-池尻-下北沢-渋谷-東京 [散歩]

先日、とあるブロガーさんの記事を拝読いたしました。

その記事では都内を巡って撮影した鉄道に関する写真を掲載なさっていたのですが、それを読んでいたら、私も都内を徘徊してみたくなってまいりました。

また、折しも、10年来使用し続けてきたかばんが壊れてしまい、新しいのものを入手したいと思っておりました。
そこで今日(2019年11月2日(土))、その品選びも兼ねて都内を徘徊してみましたよ。

写真は携帯電話(スマホではございません)に付属のカメラで撮影したことから、画像が荒かったりピントがボケていたりしておりますが、どうか御諒解下さい。

なお、今回初めて“散歩”のカテゴリーを設けました。
今後、酒集めを目的とせずに近郊を徘徊した記事はこの“散歩”カテゴリーに含め、かつデジカメを持ち歩くことなく携帯電話(くどいようですが、スマホではございません)のカメラで撮影した画像を掲載することにいたします。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

まずは、茅場町駅から東京メトロ日比谷線の中目黒行に乗車。
近いうちに姿を消すと思われる東武の5扉車でした。
おまえ千葉県民のくせにどうして茅場町駅からなんだよ」な~んて意地悪は言わないの!
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終点まで乗って、中目黒駅にて下車。
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正午まで残すところ数分でしたので、腹が減っておりました。
そこで駅前にあった立ち食いそば屋にて昼食。
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めかぶわかめそばをいただきました。
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目黒川へとやってまいりました。
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川沿いの道にあるオサレなお店を散策しながら歩いて行きます。
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私がこの辺りを頻繁に徘徊していたのは、20世紀末の頃。
その頃と比べると数は減っているようでしたが、それでもオサレなお店は健在でした。
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こんなところにお地蔵さん?
どうやらここにお寺があるみたいでした。
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目黒川の近くにある菅刈公園へやってまいりました。
トイレを使わせてもらいたかったものでね。
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芝生広場は、家族連れでいっぱい。
オイラの来るところじゃないな。
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ハイハイ!
わかりましたわかりました!
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庭園が開放されておりました。
まだ酒気帯びではなかったので、見学させていただきました。
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池の近くへ行きたかったけれど、家族連れの皆さまに配慮して遠慮いたしました。
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用を足したのち、目黒川沿いの道に戻ってみると、でっかいスタバがありましたよ。
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中にはこれまたでっかいロースターが。
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キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
香ばしい香りを浴びたのでした。
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目黒川から離れて、山手通りへとやってまいりました。
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酒屋さんの“でぐちや”さん。
訪問するのは10年ぶりくらいかな。
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そのでぐちやさんで、カップ酒2種をGET!
神亀カップ(左)はこのブログの草創期に既出ですが、デザインが変わっておりました。
玉川カップ(右)は丹後のお酒で、たしか杜氏さんがイギリス人のお方のはず。
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この日の一杯目は、でぐちやさんの立ち飲みコーナーで箕面ビールのヴァイツェンをいただきました。
香ばしくて深いのに、きめが細かくてやわらかいおいしいビールでした。
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さらに歩いていると、“東急労働会館”なる建物を発見。
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電車の動軸らしきものが展示されているようでしたが、説明の看板は内側を向いていたことから外から確認することはかないませんでした。
動軸に歯車が付いているということは、つりかけ駆動の古いものでしょうか?
軌間から察するに、左が東横線のもので、右は玉電のものかな。
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さらに歩いていくと、池尻の商店街に入りました。
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そこにあった酒屋さんで、司牡丹の“AMAOTO”なる純米酒の一合瓶をGET!
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池尻大橋駅へとたどり着きました。
“池尻大橋”という橋が架かっているわけではなく、“池尻”と“大橋”という二つの地名の複合駅名です。
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その池尻大橋駅からは、東急新玉川線、じゃなかった田園都市線の各駅停車に乗車。
わかりづらい写真だな。
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池尻大橋駅から一駅だけ乗って、三軒茶屋駅にて下車。
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キャロットタワーの下にあった東急ストアで、こちらひさびさの菊勇(きくゆう/きくゆー)相模大山純米酒カップをGET!
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三軒茶屋駅からは、小田急バスの北沢タウンホール行に乗車。
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小田急、小田急、ピポピポ~♪
バスは鳴らさないよ。
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その小田急バスを、代沢五丁目バス停にて下車。
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“シモキタ的なノリ”(小手伸也さんより)で、およそ10年ぶりの下北沢の街を徘徊いたします。
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20代のころは憧れだった洋服の店も、今入ってみると自分の年齢には合わないなと痛感しますわ。
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たしかこの辺りには、間口が狭い定食屋があったはず(千草だったっけ?)。
ブリのアラ煮定食がものすごくおいしかったっけ。
見つからないということは、なくなっちゃったのかな。
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一番びっくりしたのは、井の頭線の築堤が消えてコンクリートの高架に変わっていたこと!
浦島太郎の気分だぜ。
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ここはかつて、小田急線の線路だった場所。
今は地下に潜っております。
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ここには、薄暗い商店街があったっけ。
永井荷風が“玉の井”を形容した言葉を借りれば、ここにあった商店街はまさに“ラビラント(迷宮)”だったと思うよ。
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本多劇場のヴィレッジヴァンガードは健在でホッ。
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この後、そろそろもう一杯飲みたくなって、かつて訪問した店を探してみました。
しかしどこもみな、跡形もなく消え去っておりましたよ。
かろうじて見つけたのが、セガフレード。
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なんとかビールにありつくことができました。
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京王(帝都)電鉄井の頭線の下北沢駅へとやってまいりました。
昔は小田急と同一改札でしたが、今は分離されてしまったのね。
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その下北沢駅からは、渋谷行の各停に乗車。
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3駅乗って、神泉駅にて下車。
渋谷駅の一つ手前です。
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東電OL殺人事件の現場。
20世紀末に起こった事件のことはみな忘れかけているのに、現場は健在でした。
そもそも“OL”という言葉自体、死語になりつつありますね。
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その神泉駅から歩いてやってきたのは、東急ハンズ渋谷店。
そばに西友はありません(空耳アワーより)。
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その東急ハンズで、新しいカバンを無事GET!
私にとって東急ハンズは、いつもちょうどよいものを赤札で提供してくれるありがたい存在です。
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本日の酒集め・・・、じゃなかった
本日の徘徊はこれでおしまい。
渋谷駅からは山手線の内回りに乗車。
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東京駅にて下車。
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銀座一丁目の三州屋へ行って酢の盛り合わせやアジフライで一杯やろうかと思ったのですが、疲れてしまってもはやそこまで歩く気力がありませんでした。
そこで、八重洲地下街にある“てんや”にて〆とすることにいたしました。
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まずは、グラス生と二点盛。
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グラス生をさっさと空けて、燗酒へ移行。
八重洲地下街のてんやで燗酒を頼むと、広島の醉心が出てきます。
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野菜天丼(ご飯小盛)をつまみながら、醉心をいただきました。
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ふと脇を見ると、‟長芋の天ぷら”って書いてあるじゃあ~りませんか!
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注文してみましたよ。
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サクサクでまいう~♪
これは甘いたれじゃなくて、しょうゆが合うね。
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てんやさん、1,340円でおいしいひとときを提供してくれてありがとう。
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お腹も心も満たされたところで、東京駅からJR京葉線に乗って千葉へ帰ったとさ。
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以上、カップ酒3個(うち再度購入1個)、一合瓶1本、かばん1つの徘徊でした。
久しぶりに訪問した下北沢や渋谷では、かつてとの変わり様に驚きました。
また憧れだった服の店も、買えないうちに自分がおっさん化してしまったせいで、年齢的に自分と合わなくなりつつあることがさびしいところでした。

それでも楽しかったからいいや!
この徘徊シリーズ、酒のネタが切れてきたらまたやるかも。