【お酒】419.雷都物語 特別純米酒 180ml [09.栃木県の酒]
株式会社虎屋本店
栃木県宇都宮市本町4番12号
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
宇都宮産酒造好適米[五百万石]使用
精米歩合 60%
容量180ML詰
(以上、裏のラベルより転記)
虎屋本店さんのお酒は、かつて日光の酒屋で見つけた本醸造日光情景カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、特別純米酒です。
特別純米酒の意味についてはかつてこちらでまとめておりますので、ご参照ください。
このお酒には“雷都物語(らいとものがたり)”という名前が付けられています。
この名前は、どうやら宇都宮の商工団体が企画した、地産商品のための統一ブランドのようです。
上記リンク先のページには、雷都の意味についても紹介されておりますので、ご参照ください。
このお酒は、酒米に宇都宮産の五百万石(ごひゃくまんごく)を(全量?)使用しているようです。
五百万石については、かつてこちらで紹介しております。
五百万石で造ったお酒は、「淡麗できれいな酒質」(※1)になり、しかも「味の線は細く、すっきりとした酒に仕上がる傾向がある」(※2)とのこと。
たしかに上記の写真をみると、ラベルには「すっきりとした味の純米酒です」と書いてありますね。
はたして五百万石特有のすっきりした味わいを、このお酒から感じとることができるのでしょうか。
(特別)純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
その前に、このお酒ですが、淡い琥珀色をしています。
うまみはやや濃いめですが、さらっとしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみです。
それに、深みと熟成感とを感じます。
この深みといい、お酒の色といい、もしかして熟成させてあるのでしょうか。
でも、キレがよくて後味はすっきりしています。
酸味はけっこうはっきりしています。
かなりスーッとしていて、少しピリッと感じます。
すっぱさはわずかに感じますが、それもまたさわやかです。
甘味はほとんど感じません。
そのせいか、ややドライな感じがします。
やや濃い目で深みがあるものの、キレがよくてさらっとしたうまみと、さわやかな酸味との、やや濃醇で辛口のおいしいお酒でした。
うまみとお酒の色とから推察するに、おそらく熟成させてあるのでしょう。
それなのに、いやな雑味が出ておらず、しかもキレがよくてすっきりした味わいでした。
これが五百万石の実力なのでしょうか。
それとも、蔵元さんの技術の成果なのでしょうか。
(※1)副島顕子『酒米ハンドブック』p.33(2011.7 文一総合出版)
(※2)松崎晴雄『日本酒をまるごと楽しむ!』p.57(2007.1 新風舎)
宇都宮で毎日のように飲んでいるのに・・・
毎週のように虎屋さんの前を通るのに・・・
この瓶詰めは、知りませんでした。
by hanamura (2014-12-17 13:06)
hanamuraさん、このお酒は、宇都宮駅から北へ1kmほどのところにあるスーパー福田屋で見つけました。
わたしは菊カップをさがしていたのですが、見つかりませんでした。
by skekhtehuacso (2014-12-17 23:19)
私が気になっていたのはこの瓶です!
透明のすっきりした瓶なのに鳥居の
ようなマーク。
(プチプチに包んであったでしょう?)
なぜそんなラベルなんだと思っていたの
です。
濃くてさらっとしたお酒。鳥居のマーク
出逢うチャンスがあったら必ず入手して
飲んでみたいと思います。
by あとりえSAKANA (2014-12-18 14:07)
私は、あとりえSAKANAさんを見くびっていたことをお詫び申し上げます。
そりゃ、あんな熊の絵のカップ酒なんか気になったりしません罠。
さすがデザイナーさん、大変失礼いたしました。
このお酒のラベルの鳥居は、おそらく宇都宮の街の中心に鎮座する、二荒山神社のものだと思います。
市街地にあって、しかも鳥居からしばらく長い階段が続くので、そのことをラベルにデザインしているのでしょう。
by skekhtehuacso (2014-12-18 23:20)