【お酒】2191.心意気 上撰 180ml [42.長崎県の酒]
加工者 壱岐の蔵酒造株式会社+KI
長崎県壱岐市芦辺町湯岳本村触520
清酒
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
アルコール分:15度以上16度未満
内容量:180ml
(以上、ラベルより転記)
壱岐の蔵酒造さんの焼酎は、4年ほど前に《焼酎》131.壱岐の島 25度 200mlをいただいております。
今日いただくのは焼酎ではなくて、
“上撰”の小印が付された清酒。
この“心意気”は、壱岐を徘徊していた際に見つけました。
まさかまさか!、吟醸酒ならばともかく、
麦焼酎発祥の地である壱岐でこんな
と、まあ、最初は驚きましたよ。
でもね、品質表示をよく見ると、
壱岐の蔵酒造さんは製造者じゃなくて、加工者(瓶詰者)なのでした。
末尾にある“KI”が何処なのか気になって、
国の製造所固有記号検索で調べてみました。
そうしたら、製造所は、
諫早の杵の川さんだったのでした。
素性が知れたところで、いただきます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、無色透明でした。
香りは、鼻を近づけるとアルコール香をほんのり。
うまみはやや淡め。
それでも米のうまみを感じ、濃くはないものの厚みを少し感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)もちょっと感じます。
苦みや雑味はまったく感じません。
キレはよいですね。
酸味はややひかえめ。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
ちょいスーで、ちょいピリかな。
甘みはややひかえめ。
弱めですが、ほんのりとわかります。
やや淡麗でちょいスーちょいピリスッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
スッキリしていて軽めでしたが、それでもうまみはしっかりと感じることができました。
アルコール香があったものの、決してスカスカではありませんでした。
これはいい感じの食中酒だと思います。
【お酒】1910.萬勝(ばんしょう) はねぎ搾り 本醸造酒 300ml [42.長崎県の酒]
2021.1.24:酔いがさめたら誤りに気づきましたので、該当部分を削除いたしました。
製造者 合資会社吉田屋
長崎県南島原市有家町山川785
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
内容量 300ml
精米歩合 70%
アルコール分 14度以上15度未満
(以上、ラベルより転記)
「キリシタン遺跡と手延べ素麺の町で、有明海と雲仙普賢岳に囲まれた風光明媚な土地である。」(※1)という、長崎県南島原市有家(ありえ)町。
今日は、その有家の地で“萬勝(ばんしょう)”を造る吉田屋さんのお酒をいただきます。
“はねぎ搾り”なんだってさ。
なんでも「これは出来上がった醪を布の袋に入れて、撥ね木という巨大な樫の棒の先端に重しをぶら下げて搾り出す手法」(※2)とのこと。
要するに、いわゆる佐瀬式(“槽(ふね)”の中に袋に詰めた醪を並べ、ネジ状の軸を回しながら圧力を上から少しずつかけて搾る方式)の原始形態ですね。
これについては「連続的に次第に強く酒袋に圧を与えるので,袋の損傷は少ないが圧搾力は弱く、場所を広くとるうえに危険性も大きい欠点」(※3)があるのだとか。
しかもこのお酒、日々草(にちにちそう)から分離した“花酵母”を使用しているんだってさ。
日々草って、よく鉢植えにされている、赤や白色で5片の花びらのやつですよね。
花酵母についてはかつてこちらでまとめております。
このお酒に使われている花酵母は、蔵元さんのご出身校である東京農業大学で分離に成功したものなんだってさ。
ひととおりうんちくを披露して気が済んだところで、そろそろいただいてみたいと思います。
今日いただくこのお酒は本醸造ですが・・・、
花酵母使用酒とのことで香りを特徴としているかもしれませんから、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ごくかすかでした。
上立ち香はないですね。
含むと花っぽい香りをかすかに感じるような感じないような。
(どっちなんだよ。)
うまみはやや濃いめです。
酒臭さ(ほめ言葉です)が最初に来ますね。
米のうまみもじんわりと感じます。
熟成感をわずかに感じ、渋みがちょっとだけあるみたいです。
キレはよいですね。
酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めですが、酸味自体に深みを少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。
甘みはややはっきりでしょう。
べとついた感じはしませんが、幅のある甘みをほんのりと感じます。
やや濃醇でちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
香りはかすかでしたが、むしろちょうどよい感じでした。
うまみがしっかりしていて深みを少し感じるのに、キレがよくて後味はスッキリしておりました。
これ、うまいね!
ここで、燗にしてみましたよ。
燗にすると、お酒の甘い香りがフワッと漂ってまいりました。
うまみに厚みが出ますね。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)が際立ってまいりました。
それに渋みが少しはっきりしてまいりましたよ。
酸味は深みが少し増してまいりました。
それに、すっぱさに鋭さも少し出てきましたよ。
甘みは少し引くかな。
キレのよさはよりはっきりしてまいりました。
燗にすると、濃醇ちょい渋深スッキリ旨口のおいしいお酒になりました。
燗のほうが味わいに厚みと深みとが出ましたが、キレのよさが増し、かつ甘みが引いたのでよりスッキリしたように感じました。
渋みが少しはっきりしましたが、それも嫌味なくいい感じに味わいを引き締めているようでした。
甘みを感じたければ冷やして、厚みと深みとスッキリ感とを期待するならば燗で、と言ったところでしょうか?
もちろん、どちらでもおいしくいただけました。
そのはねぎ搾りのお酒に合わせた今日のエサはこちら。
トマトソースを、
食べた~い!
豚ひき肉としいたけも入れました。
「トマトソースにはオレガノよ」
ってレイチェルがNHKで言っていたので、買ってきました。
にんにくと玉ねぎはみじん切り。
しいたけは薄切り。
鍋でにんにく、玉ねぎ、豚ひき肉を炒めて、
火が通ったら、トマト缶としいたけ、オレガノを投入。
水分が飛んで煮詰まったら塩で味を整えて、完成です。
このトマトソースに合わせたのは、
ズッキーニ(小2本)。
ヌードルピーラー!
(ドラえもんが四次元ポケットからひみつ道具を出すときの言い方で。)
ズッキーニがこんな感じになりました。
でも、いくつかは繋がっちゃったりなんかしちゃったりして。
力加減が難しいようでした。
トマトソースに、
入 いりゃあ~!
(Dr.スランプのおとぎマシーン(本の中に入るやつ)の声で。)
大五郎、3分間待つのだぞ。
(笑福亭仁鶴より)
粉チーズをかけて、完成です。
かなりさっぱりした味わいでしたが、お肉のだしが効いておりました。
豚ひき肉を使って正解でした。
オレガノの香りもいい感じでした。
野菜ですからね。
On the Riceでも、罪悪感はゼロなのでした。
ごちそうさまでした。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
雨が降っていたせいか、落ち着きがなかった黒猫のダンナ。
それでも遊んでくれてありがとうね。
(友情出演)
(※1)檜原勇多賀『日本酒を愉しむ-長崎県の酒蔵をあるく-』p.26(2015.2 長崎文献社)
(※2)(※1)p.27
(※3)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.389(1997.10 灘酒研究会)
製造者 合資会社吉田屋
長崎県南島原市有家町山川785
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
内容量 300ml
精米歩合 70%
アルコール分 14度以上15度未満
(以上、ラベルより転記)
「キリシタン遺跡と手延べ素麺の町で、有明海と雲仙普賢岳に囲まれた風光明媚な土地である。」(※1)という、長崎県南島原市有家(ありえ)町。
今日は、その有家の地で“萬勝(ばんしょう)”を造る吉田屋さんのお酒をいただきます。
“はねぎ搾り”なんだってさ。
なんでも「これは出来上がった醪を布の袋に入れて、撥ね木という巨大な樫の棒の先端に重しをぶら下げて搾り出す手法」(※2)とのこと。
要するに、いわゆる佐瀬式(“槽(ふね)”の中に袋に詰めた醪を並べ、ネジ状の軸を回しながら圧力を上から少しずつかけて搾る方式)の原始形態ですね。
これについては「連続的に次第に強く酒袋に圧を与えるので,袋の損傷は少ないが圧搾力は弱く、場所を広くとるうえに危険性も大きい欠点」(※3)があるのだとか。
しかもこのお酒、日々草(にちにちそう)から分離した“花酵母”を使用しているんだってさ。
日々草って、よく鉢植えにされている、赤や白色で5片の花びらのやつですよね。
花酵母についてはかつてこちらでまとめております。
このお酒に使われている花酵母は、蔵元さんのご出身校である東京農業大学で分離に成功したものなんだってさ。
ひととおりうんちくを披露して気が済んだところで、そろそろいただいてみたいと思います。
今日いただくこのお酒は本醸造ですが・・・、
花酵母使用酒とのことで香りを特徴としているかもしれませんから、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ごくかすかでした。
上立ち香はないですね。
含むと花っぽい香りをかすかに感じるような感じないような。
(どっちなんだよ。)
うまみはやや濃いめです。
酒臭さ(ほめ言葉です)が最初に来ますね。
米のうまみもじんわりと感じます。
熟成感をわずかに感じ、渋みがちょっとだけあるみたいです。
キレはよいですね。
酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めですが、酸味自体に深みを少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。
甘みはややはっきりでしょう。
べとついた感じはしませんが、幅のある甘みをほんのりと感じます。
やや濃醇でちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
香りはかすかでしたが、むしろちょうどよい感じでした。
うまみがしっかりしていて深みを少し感じるのに、キレがよくて後味はスッキリしておりました。
これ、うまいね!
ここで、燗にしてみましたよ。
燗にすると、お酒の甘い香りがフワッと漂ってまいりました。
うまみに厚みが出ますね。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)が際立ってまいりました。
それに渋みが少しはっきりしてまいりましたよ。
酸味は深みが少し増してまいりました。
それに、すっぱさに鋭さも少し出てきましたよ。
甘みは少し引くかな。
キレのよさはよりはっきりしてまいりました。
燗にすると、濃醇ちょい渋深スッキリ旨口のおいしいお酒になりました。
燗のほうが味わいに厚みと深みとが出ましたが、キレのよさが増し、かつ甘みが引いたのでよりスッキリしたように感じました。
渋みが少しはっきりしましたが、それも嫌味なくいい感じに味わいを引き締めているようでした。
甘みを感じたければ冷やして、厚みと深みとスッキリ感とを期待するならば燗で、と言ったところでしょうか?
もちろん、どちらでもおいしくいただけました。
そのはねぎ搾りのお酒に合わせた今日のエサはこちら。
トマトソースを、
食べた~い!
豚ひき肉としいたけも入れました。
「トマトソースにはオレガノよ」
ってレイチェルがNHKで言っていたので、買ってきました。
にんにくと玉ねぎはみじん切り。
しいたけは薄切り。
鍋でにんにく、玉ねぎ、豚ひき肉を炒めて、
火が通ったら、トマト缶としいたけ、オレガノを投入。
水分が飛んで煮詰まったら塩で味を整えて、完成です。
このトマトソースに合わせたのは、
ズッキーニ(小2本)。
ヌードルピーラー!
(ドラえもんが四次元ポケットからひみつ道具を出すときの言い方で。)
ズッキーニがこんな感じになりました。
でも、いくつかは繋がっちゃったりなんかしちゃったりして。
力加減が難しいようでした。
トマトソースに、
(Dr.スランプのおとぎマシーン(本の中に入るやつ)の声で。)
大五郎、3分間待つのだぞ。
(笑福亭仁鶴より)
粉チーズをかけて、完成です。
かなりさっぱりした味わいでしたが、お肉のだしが効いておりました。
豚ひき肉を使って正解でした。
オレガノの香りもいい感じでした。
野菜ですからね。
On the Riceでも、罪悪感はゼロなのでした。
ごちそうさまでした。
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雨が降っていたせいか、落ち着きがなかった黒猫のダンナ。
それでも遊んでくれてありがとうね。
(友情出演)
(※1)檜原勇多賀『日本酒を愉しむ-長崎県の酒蔵をあるく-』p.26(2015.2 長崎文献社)
(※2)(※1)p.27
(※3)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.389(1997.10 灘酒研究会)
【お酒】1904.一鶴 時代の酒 300ml [42.長崎県の酒]
浦川酒造合資会社
長崎県南高来郡有家町山川1123番地
原材料名:米、米麹、醸造アルコール
アルコール分:15.0度以上16.0度未満
内容量:300ml詰
(以上、ラベルより転記)
浦川酒造さんのお酒は、かつて1890.一鶴 カップイッカクをいただいております。
今日いただくこのお酒は、“時代の酒”なんだってさ。
今は株式会社化されている浦川酒造さん。
それに住所の表記が2006(平成18)年3月の南島原市発足以前のものですね。
ということは、それ以前に制作したラベルを使い続けているということでしょうか?
それ故か、品質表示に米の産地が表示されておりませんでした。
普通酒でしょうから、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、無色透明でした。
ああ、濃いね!
米のうまみに厚みがあって、酒臭さ(ほめ言葉です)が少ししっかりしています。
でも苦みや雑味はないですよ。
キレはよいですね。
酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさはやや弱めですが、それでも鋭さを感じます。
ただ、けっこうなスースーで、かつピリピリです。
甘みははっきりです。
幅をはっきりと感じる甘みですが、べとついた感じはありません。
濃醇スースーピリピリ旨甘口のお酒でした。
うまみがかなりしっかりしておりました。
しかもけっこうな甘めで、飲み応えとコクとを感じました。
それなのにキレがよく、しかもスースーでピリピリなのは、アル添の影響でしょうか?
全然飲みやすくはないですが、こういうお酒もありでしょう。
地焼酎がある九州では淡麗辛口は焼酎が担っていることでしょうから、清酒はむしろこういうしっかりしていて甘めのものが好まれるのかもしれませんね。
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日差しを浴びて、あったかおねむの黒猫のダンナ。
「オレは自由だぜ、バンザーイ!」
うらやましいわ。
(友情出演)
【お酒】1902.杵の川 特別純米 磨き60 300ml [42.長崎県の酒]
製造者 株式会社杵の川
長崎県諫早市土師野尾町17-4
内容量 300ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合 60%
アルコール分 15度
(以上、ラベルより転記)
杵の川さんのお酒は、かつて1900.杵の川 金撰 本醸造酒200カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、“特別純米 磨き60”なる精米歩合60%の純米酒なんだってさ。
特別純米酒には香りを特徴とするものもございましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ごくかすかではあるものの着いていることがわかりました。
上立ち香は、鼻を近づけるとわずかにフルーティーさを感じる程度です。
含むとそれを口の中でわずかに感じます。
うまみはやや濃いめでしょう。
米のうまみが鋭く舌を突くも、厚みも少し感じます。
それに酒臭さ(ほめ言葉です)が続きます。
熟成感はないみたいです。
苦みがあって、弱めではあるものの鋭さを感じます。
キレはよく、後味はスッキリしています。
酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさはかなり弱めですが、わかります。
スースー感は少しはっきりしていますが、ピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりでしょう。
かなりさらりとしておりますが、幅があることがわかります。
やや濃醇でちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
米のうまみと酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)とがしっかりしていて、飲み応えを感じました。
それでいてキレがとてもよく、後味はスッキリしておりました。
このキレのよさは、アル添酒のそれに匹敵するほどでしたよ。
これ、うまいね!
次に、ぬる燗でいただきました。
なんでも蔵元さんのWebsiteでは、このお酒について「37~38度のぬる燗が抜群の旨さとキレを感じて頂けます。」と紹介されておりましたので、楽しみです。
おお!
たしかにね!!
うまみは酒臭さ(くどいようですが、ほめ言葉です)が前に出てきましたよ。
酸味が立ちますが、すっぱさではなくて酸味自体の深みをしっかりと感じますね。
ちょいピリになりましたが、それもいい感じ。
キレのよさと甘みとは冷やしたものと同程度です。
ぬる燗にすると、やや濃醇でちょいピリちょいスースッキ深旨やや甘口のおいしいお酒になりました。
酒臭さと酸味の深みとでかなりガツンと来るようになりましたよ。
それでいてキレのよさは維持されており、スッと引いて行きました。
これ、ぬる燗にするとかなりうまいんじゃないの?
恐れ入りました。
その杵の川特別純米磨き60に合わせた今日の粗末なエサはこちら。
きゅうりと笹かまの生姜酢和え。
生姜がさわやかでした。
温奴。
たれには愛知県の赤味噌を使いました。
〆は、冷蔵庫の残り物を使った炊き込みご飯。
色が濃いのは、九州の甘い醤油を使ったが故でした。
ごちそうさまでした。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
黒猫のダンナには、今日もいっぱい遊んでいただけましたとさ。
(友情出演)
【お酒】1900.杵の川 金撰 本醸造酒200カップ [42.長崎県の酒]
製造者 株式会社杵の川
長崎県諫早市土師野尾町17-4
内容量 200ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 15度
精米歩合 70%
(以上、ラベルより転記)
長崎県営バスの“土師野尾ダム入口”バス停(長崎県諫早市)。
そのバス停から里山の中を5分ほど歩いて行きました。
そこに蔵を構えていたのが、杵の川(きのかわ)さん。
なんでも、
「 この「杵の川酒造」は、長崎県の中央に位置する東彼杵町の丁子屋醸造と諫早市の黎明酒造との合併により生まれた太陽酒造株式会社が平成十四年の本社諫早移転を機に、「杵の川」を代表ブランドとした杵の川酒造(株)に生まれ変わった蔵である。
創業地である「彼杵」(そのぎ:ブログ筆者追記)の一字を取り、「杵の川酒造」とした。現在の社名は「株式会社杵の川」と改め、酒造業だけではなく、酒を食文化の一部としてとらえ、食の提案が出来るようにと取り組んでいる。」(※1)
のだとか。
今日いただくこのカップ酒は、“金撰”の小印が付された、精米歩合70%の本醸造でした。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
燗をつけると、甘い香りがかすかに立ちました。
うまみはやや濃いめでしょう。
酒臭さ(ほめ言葉です)がじんわりと広がり、幅を感じます。
渋みがあって、どちらかというとちょっと強めで鋭さを感じます。
キレはよく、透明感がありますよ。
酸味はひかえめでしょう。
すっぱさはほとんどわかりません。
でもスースー感が少しはっきりしています。
かすかにピリかな?
甘みはややはっきりでしょう。
べとつかないものの、幅をはっきりと感じます。
やや濃醇でちょい渋ちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)をはっきりと感じ、渋みもあって、飲み応えを感じました。
ただ、“やや濃醇”と評したもののキレがよく、透明感もあるほどスッキリしておりました。
これはアル添の効果でしょうか?
またやや甘口でしたが、甘みにしつこさを感じませんでした。
飲みやすくはないものの、食事と合うおいしいお酒でした。
特に濃い味の料理と合うと思いますよ。
あたしゃ赤だし味噌汁の具と合わせてみましたが、いい感じでした。
(※1)檜原勇多賀『日本酒を愉しむ-長崎県の酒蔵をあるく-』p.21(2015.2 長崎文献社)
【お酒】1899.渋谷のスクランブルで、まざりあい 渋谷酒 特別純米酒 180ml [42.長崎県の酒]
製造者 潜龍酒造株式会社
長崎県佐世保市江迎町長坂209番地
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分 15度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)
(精米歩合の表示なし)
一昨日いただいた1898.佐世保のハウステンボスで、はなあかり 渋谷酒 純米吟醸あま口 180mlに引きつづき、今日も潜龍酒造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒も“佐世保と渋谷のコラボ酒”。
ラベルには、渋谷のスクランブル交差点がデザインされておりましたよ。
あたしゃ20代の後半は、東京にあった会社で働いておりました。
でもこんな人嫌いな性分で会社勤めがうまくいくはずもなく、働くこと自体が憂鬱でした。
そこで時々、気晴らしになるかと思いつつ、仕事の帰りに用もないのに渋谷の街をぶらついておりました。
しかもなぜか毎回毎回同じルートをたどって満足し、帰宅していたのでした。
なぜそうしていたかは、説明できません。
渋谷駅に降り立ったら、スクランブル交差点を避けてしぶちかへ潜り、ペットショップにいた看板ワンコたちと軽く遊んだのち、西武百貨店の隣の階段から地上に出る。
地上へ出たら、西武百貨店A館のエレベーターで5階へ上がり、連絡通路を渡ってロフトへと向かっていたっけ。
ロフトを上から下まで一通り覗いたら、今度は東急ハンズに入ってエレベーターで最上階に上り、らせん状に配置されているフロアを一通り覗いてこれまた降りてくる。
そして最後は宇田川町にあったライトオンの旗艦店に入り、面白そうな服があると財布の中身と相談しつつ買っちゃったりなんかしちゃったりして。
当時のライトオンは今とちがって、独創的で面白味のある服を安価に販売してくれていたのでした。
ここまでくると腹が減る。
当時は酒には興味がなく、大概、“パク森”か“いんでぃら”でカレーを食べておりました。
そうしてひととおり満足したところで、東急東横線に乗って帰途についていたのでした。
この頃から、友だちと一緒に何かをしたいとは思っていなかったな。
というか、そういう友だちすらいなかったのは、今と同じ。
でも2,3年続けたのち、なぜか不思議なことに彼女ができて、渋谷通いはやめちゃった。
そして会社を辞めたら、その彼女にはフラれちゃった。
あの時の彼女、今頃どうしているかな。
(アラフィフのくせにキモいわ!)
いかんいかん!
おセンチな気分に浸っている場合ではございませんですぞ!
このお酒は、特別純米酒なんだってさ。
しかし精米歩合は表示されておりませんでした(イケマセンナ!)
冷やして飲めと書いてありましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、少し茶色がかっておりました。
上立ち香はないですね。
含むとフレッシュな風味をちょっと感じます。
うまみは濃いめです。
酒臭さ(ほめ言葉です)をじんわりと感じ、米のうまみにも厚みを少し感じます。
熟成感も少しあるみたいですぞ。
苦みがあって、弱めではある者の重さを感じます。
キレはそれほどでもないみたいです。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさは少し強めで、鋭さを感じます。
スースー感も少しあって、ちょいピリです。
甘みはややはっきりでしょう。
べとつかないものの、幅を感じます。
濃醇ちょい爽快でちょい枯ちょい重ちょいすっぱちょいスーちょいピリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
さまざまな味の要素がちょっとずついろいろと絡み合って複雑な味わいに仕上がっているようでした。
特にフレッシュな風味と枯れた感じとが同居しているっていったい?
もしかしたらブレンド酒なのか?、あるいはオイラの舌がおかしいのか?
(まちがいなく後者だろ!)
これほど複雑だと、燗にするときっと角が出るのではないかと感じました。
もちろん冷やしても飲み応えバッチリで、かつ昔のことを思い出させてくれたお酒でした。
【お酒】1898.佐世保のハウステンボスで、はなあかり 渋谷酒 純米吟醸あま口 180ml [42.長崎県の酒]
製造者 潜龍酒造株式会社
長崎県佐世保市江迎町長坂209番地
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分 15度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)
(精米歩合の表示なし)
松浦鉄道の上相浦駅(長崎県佐世保市)。
そこから徒歩15分ほどの場所にあるのが、“道の駅させぼっくす99”。
このお酒は、この道の駅させぼっくす99にて入手しました。
この道の駅の企画モノで、“佐世保と渋谷のコラボ酒”なんだってさ。
中身は“純米吟醸あま口”だってさ。
でも、精米歩合は表示されておりませんでした(イケマセンナ!)
冷やして飲めと書いてありましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、かすかに茶色がかっておりました。
上立ち香はないですね。
含むとちょっとだけフルーティーな香りがあることがわかります。
うまみは濃いめでしょう。
米のうまみに厚みを感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)もありますが、穏やかに効いています。
苦みがあって、弱めですが重さを少し感じます。
キレはよいですね。
酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めで、鋭さもそれほど感じません。
でも、酸味自体に深みを少し感じます。
ピリピリ感はないものの、かすかにスーがあるみたいです。
甘みはややはっきりです。
甘みに幅を感じますが、突出せず、またべとつかず、クドさも感じません。
濃醇ちょい重ちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
香りがさりげなくてちょうどいい感じでした。
うまみはしっかりで、苦みの重さと酸味の深みとがちょっとあって、どっしりとしておりました。
それでいてキレがよかったことから、しつこさを感じませんでした。
甘みもちょうどよい感じでした。
これ、うまいね!
食事と合いましたよ。
スイスイとはいけないものの、飲み応えのあるおいしい吟醸酒でした。
【お酒】1897.雲仙の輝 特別純米酒 300ml [42.長崎県の酒]
製造元 あい娘酒造合資会社
長崎県雲仙市愛野町甲1378
原材料名 米(国産) 米麹(国産米)
精米歩合 55%
アルコール分 15度
日本酒度 +1
容量 300ml
(以上、ラベルより転記)
あい娘酒造さんのお酒は、これまでに1894.あい娘 180ml をいただいております。
今日いただくこの“雲仙の輝”は、特別純米酒でした。
特別純米酒には香りを特徴とするものもありましたし、それに冷やして販売されておりましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、かすかに着いていることがわかりました。
上立ち香はないですね。
でも含むとフレッシュな風味がパッと広がります。
うまみはやや淡め?
いや、濃くはないものの淡くもないみたいです。
米のうまみに厚みを感じるものですから。
苦みがあって、かなり弱めですが鋭さを感じます。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
キレはそこそこでしょう。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さがありますね。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。
甘みはややひかえめでしょう。
弱めですが、その存在はわかります。
爽快ちょいすっぱ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
フレッシュな風味がはっきりしておりましたが、しつこくはありませんでした。
やや淡麗か?とも思ったのですが、米のうまみに厚みを感じたことから、淡さを感じさせない味わいでした。
またうまみに雑味がなくて、米のうまみだけで勝負しているようでした。
酸味と共に、わずかな苦みが味を引き締めているようでした。
これはうまいね。
食事と合うと思います。
夏向けかとも思いましたが、鍋を囲んでさしつさされつってのもいいかも。
(オマエいつも一人だから無理だろ。)
その爽快な雲仙の輝と合わせた今日のエサはこちら。
にんじんとパセリ。
オリーブオイルと米酢とで作ったドレッシングで和えてみましたが、大失敗!
塩の量を誤って、しょっぱくなっちゃった。
調味料の中で使い方が一番難しいのは塩だと、あたしゃつくづくそう思いますよ。
油揚げが余っていたので、
出し汁に酒、みりん、砂糖、淡口しょうゆで煮て、卵でとじました。
これはおいしかった。
茄子。
そして九州の麦味噌。
原材料名の筆頭が“大麦”なのは、主原料の大豆よりも麦麹をたくさん使っているからでしょう。
それ故に、糖化酵素が活躍して甘口に仕上がっているのかな。
色は、いわゆる白味噌。
よく見ると、表皮の残り(黒い筋)が残っておりますね。
これがまた香ばしいのです。
茄子を味噌炒めにいたしました。
程よい甘みでおいしゅうございました。
ごちそうさまでした。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
昨日は雨が降って寒かったから遊んでくれなかった黒猫のダンナ。
今日は晴れたので、いっぱい遊んでいただけました。
(友情出演)
【お酒】1894.あい娘 180ml [42.長崎県の酒]
あい娘酒造合資会社
長崎県雲仙市愛野町甲1378
原材料名 米(国産) 米麹(国産米)
アルコール 15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
島原鉄道の愛野駅(長崎県雲仙市)。
かつてここからは、雲仙方面への鉄道が出ていたのだとか。
その愛野駅から20分ほど歩いたところにあったのが、あい娘酒造さんの蔵でした。
「この蔵の歴史は、百二十五年前長崎県島原での創業に始まり、その後、現在の場所に移って七十五年目、現当主山崎貴彦さんは五代目である。」(※1)という記述にあるとおり、もともとは島原で酒造りをなさっていたようでした。
酒銘は“あい娘”。
なんでも、「「あい娘」の名前の由来は、地元「愛野町」にちなみ、また現当主の祖父の七人の子供のうち六人が「娘」であったことから、かわいい(愛)娘を育むように造られた酒が、広く皆さんに親しまれるようにと名付けられた。」(※2)のだとか。
ところでこのお酒、品質表示にいささか疑義がございます。
これって、醸造アルコール無添加なのでしょうか?
それとも“アルコール”までが原材料名で、“15度”だけがアルコール度数の表示なのでしょうか?
うろ覚えですけれど、買った際にはお店の方が普通酒だとおっしゃっていたような気がします。
それに純米酒ならば、その旨表示するでしょう(純米でも表示は任意ですが、表示しなければ普通酒扱いです)。
これはいただいてみて、判断するしかないでしょう。
特定名称の表示がない普通酒でしょうから、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は少し茶色がかっておりましたが、透き通っておりました。
燗をつけると、お酒の甘い香りがふんわりと漂ってまいりました。
うまみはやや淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみが広がらずに舌の上に乗っかってくるみたいです。
枯れた感じもちょっとあるみたいですが、角や粗さがなくて穏やかです。
苦みや雑味はまったくないですよ。
キレはよく、透明感をちょっと感じます。
酸味はややはっきりです。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを感じます。
スースー感がちょっとありますが、ピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりでしょう。
べとつかず、かなりさらっとしていますが、幅があることがわかります。
やや淡麗でちょい枯ちょすっぱちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
やや淡めで透明感がちょっとあってスッキリしておりましたが、うまみがしっかりでけっしてペラペラではありませんでした。
やや甘口でしたが突出することなく、かつ酸味がいい感じに引き締めておりました。
しかも雑味ゼロ!
これ、かなりうまいんじゃないの?
しっかりした味わいとともにキレのよさを兼ね備えたこの味わいは、普通酒としては白眉でしょうよ。
アル添なのか?、純米なのか?
透明感がちょっとあったことから、アル添のような気もいたします。
でもこういうきれいな味わいの純米酒って、とくに大手蔵のそれにありがちなんだよな。
ごめん、わからんわ。
誰か蔵を訪問して聞いてきてくださいな。
いずれにせよ、食事と合うおいしいお酒でした。
「敷地内で汲み上げられる地下水「雲仙岳の伏流水」で仕込まれる酒は、その九割が地元で消費されるほど愛されている。」(※2)とありましたが、こんなにおいしいお酒を毎日いただける愛野の人たちがうらやましいかぎりでございます。
(※1)檜原勇多賀『日本酒を愉しむ-長崎県の酒蔵をあるく-』p.31(2015.2 長崎文献社)
(※2)(※1)p.32
【お酒】1893.まが玉 金撰 お燗瓶 [42.長崎県の酒]
合資会社山崎本店酒造場
長崎県島原市白土町1065
アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール・糖類
180ml詰
(以上、瓶の印刷事項より転記)
昨日いただいた1892.まが玉 金撰 カップにひきつづき、今日も山崎本店酒造場さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒も糖類添加の三増酒でしたが、“金撰”の小印はどこにも表示されておりませんでした。
しかし、このお酒は蔵元さんの直営店で入手したのですが、お店の方に伺ったところ「カップ酒と同じ中身です。」と教えていただけました。
それ故に、このお酒もカップ酒と同じく金撰なのでしょう。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、あれ?
ほとんどわからない程度でした。
カップよりも、ぐい呑みのほうがわかりにくいのかな?
ああ、
これはまちがいなく同じお酒ですわ。
濃醇ちょい渋ちょいすっぱちょいスー甘口のお酒でした。
でも、これで終わったんじゃ、完全に手抜き!
何年酒ブログを書き続けてきたかわかりゃしない!
昨日は魚(さば缶)と合わせましたが、今日は肉と合わせてみましたよ。
スーパーで買ってきたのは、鶏の唐揚げ。
今日の夜は鶏の唐揚げにレモンを搾って食べようと、今朝から固く心に決めていたものですから。
あれ?
唐揚げだと、お酒の渋みや酸味、それにスースーが目立っちゃうね。
さば缶と合わせたときは、魚の味とお酒の味わいとが対等に渡り合い、双方ともおいしく感じました。
しかし鶏の唐揚げと合わせたら、完全に唐揚げの味が負けていて、お酒の風味、それも渋みや酸味、それにスースーが突出してしまっているようでした。
“まが玉”は、肉よりも魚との相性がよいお酒のように思いましたとさ。