【お酒】1910.萬勝(ばんしょう) はねぎ搾り 本醸造酒 300ml [42.長崎県の酒]
2021.1.24:酔いがさめたら誤りに気づきましたので、該当部分を削除いたしました。
製造者 合資会社吉田屋
長崎県南島原市有家町山川785
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
内容量 300ml
精米歩合 70%
アルコール分 14度以上15度未満
(以上、ラベルより転記)
「キリシタン遺跡と手延べ素麺の町で、有明海と雲仙普賢岳に囲まれた風光明媚な土地である。」(※1)という、長崎県南島原市有家(ありえ)町。
今日は、その有家の地で“萬勝(ばんしょう)”を造る吉田屋さんのお酒をいただきます。
“はねぎ搾り”なんだってさ。
なんでも「これは出来上がった醪を布の袋に入れて、撥ね木という巨大な樫の棒の先端に重しをぶら下げて搾り出す手法」(※2)とのこと。
要するに、いわゆる佐瀬式(“槽(ふね)”の中に袋に詰めた醪を並べ、ネジ状の軸を回しながら圧力を上から少しずつかけて搾る方式)の原始形態ですね。
これについては「連続的に次第に強く酒袋に圧を与えるので,袋の損傷は少ないが圧搾力は弱く、場所を広くとるうえに危険性も大きい欠点」(※3)があるのだとか。
しかもこのお酒、日々草(にちにちそう)から分離した“花酵母”を使用しているんだってさ。
日々草って、よく鉢植えにされている、赤や白色で5片の花びらのやつですよね。
花酵母についてはかつてこちらでまとめております。
このお酒に使われている花酵母は、蔵元さんのご出身校である東京農業大学で分離に成功したものなんだってさ。
ひととおりうんちくを披露して気が済んだところで、そろそろいただいてみたいと思います。
今日いただくこのお酒は本醸造ですが・・・、
花酵母使用酒とのことで香りを特徴としているかもしれませんから、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ごくかすかでした。
上立ち香はないですね。
含むと花っぽい香りをかすかに感じるような感じないような。
(どっちなんだよ。)
うまみはやや濃いめです。
酒臭さ(ほめ言葉です)が最初に来ますね。
米のうまみもじんわりと感じます。
熟成感をわずかに感じ、渋みがちょっとだけあるみたいです。
キレはよいですね。
酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めですが、酸味自体に深みを少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。
甘みはややはっきりでしょう。
べとついた感じはしませんが、幅のある甘みをほんのりと感じます。
やや濃醇でちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
香りはかすかでしたが、むしろちょうどよい感じでした。
うまみがしっかりしていて深みを少し感じるのに、キレがよくて後味はスッキリしておりました。
これ、うまいね!
ここで、燗にしてみましたよ。
燗にすると、お酒の甘い香りがフワッと漂ってまいりました。
うまみに厚みが出ますね。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)が際立ってまいりました。
それに渋みが少しはっきりしてまいりましたよ。
酸味は深みが少し増してまいりました。
それに、すっぱさに鋭さも少し出てきましたよ。
甘みは少し引くかな。
キレのよさはよりはっきりしてまいりました。
燗にすると、濃醇ちょい渋深スッキリ旨口のおいしいお酒になりました。
燗のほうが味わいに厚みと深みとが出ましたが、キレのよさが増し、かつ甘みが引いたのでよりスッキリしたように感じました。
渋みが少しはっきりしましたが、それも嫌味なくいい感じに味わいを引き締めているようでした。
甘みを感じたければ冷やして、厚みと深みとスッキリ感とを期待するならば燗で、と言ったところでしょうか?
もちろん、どちらでもおいしくいただけました。
そのはねぎ搾りのお酒に合わせた今日のエサはこちら。
トマトソースを、
食べた~い!
豚ひき肉としいたけも入れました。
「トマトソースにはオレガノよ」
ってレイチェルがNHKで言っていたので、買ってきました。
にんにくと玉ねぎはみじん切り。
しいたけは薄切り。
鍋でにんにく、玉ねぎ、豚ひき肉を炒めて、
火が通ったら、トマト缶としいたけ、オレガノを投入。
水分が飛んで煮詰まったら塩で味を整えて、完成です。
このトマトソースに合わせたのは、
ズッキーニ(小2本)。
ヌードルピーラー!
(ドラえもんが四次元ポケットからひみつ道具を出すときの言い方で。)
ズッキーニがこんな感じになりました。
でも、いくつかは繋がっちゃったりなんかしちゃったりして。
力加減が難しいようでした。
トマトソースに、
入 いりゃあ~!
(Dr.スランプのおとぎマシーン(本の中に入るやつ)の声で。)
大五郎、3分間待つのだぞ。
(笑福亭仁鶴より)
粉チーズをかけて、完成です。
かなりさっぱりした味わいでしたが、お肉のだしが効いておりました。
豚ひき肉を使って正解でした。
オレガノの香りもいい感じでした。
野菜ですからね。
On the Riceでも、罪悪感はゼロなのでした。
ごちそうさまでした。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
雨が降っていたせいか、落ち着きがなかった黒猫のダンナ。
それでも遊んでくれてありがとうね。
(友情出演)
(※1)檜原勇多賀『日本酒を愉しむ-長崎県の酒蔵をあるく-』p.26(2015.2 長崎文献社)
(※2)(※1)p.27
(※3)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.389(1997.10 灘酒研究会)
製造者 合資会社吉田屋
長崎県南島原市有家町山川785
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
内容量 300ml
精米歩合 70%
アルコール分 14度以上15度未満
(以上、ラベルより転記)
「キリシタン遺跡と手延べ素麺の町で、有明海と雲仙普賢岳に囲まれた風光明媚な土地である。」(※1)という、長崎県南島原市有家(ありえ)町。
今日は、その有家の地で“萬勝(ばんしょう)”を造る吉田屋さんのお酒をいただきます。
“はねぎ搾り”なんだってさ。
なんでも「これは出来上がった醪を布の袋に入れて、撥ね木という巨大な樫の棒の先端に重しをぶら下げて搾り出す手法」(※2)とのこと。
要するに、いわゆる佐瀬式(“槽(ふね)”の中に袋に詰めた醪を並べ、ネジ状の軸を回しながら圧力を上から少しずつかけて搾る方式)の原始形態ですね。
これについては「連続的に次第に強く酒袋に圧を与えるので,袋の損傷は少ないが圧搾力は弱く、場所を広くとるうえに危険性も大きい欠点」(※3)があるのだとか。
しかもこのお酒、日々草(にちにちそう)から分離した“花酵母”を使用しているんだってさ。
日々草って、よく鉢植えにされている、赤や白色で5片の花びらのやつですよね。
花酵母についてはかつてこちらでまとめております。
このお酒に使われている花酵母は、蔵元さんのご出身校である東京農業大学で分離に成功したものなんだってさ。
ひととおりうんちくを披露して気が済んだところで、そろそろいただいてみたいと思います。
今日いただくこのお酒は本醸造ですが・・・、
花酵母使用酒とのことで香りを特徴としているかもしれませんから、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ごくかすかでした。
上立ち香はないですね。
含むと花っぽい香りをかすかに感じるような感じないような。
(どっちなんだよ。)
うまみはやや濃いめです。
酒臭さ(ほめ言葉です)が最初に来ますね。
米のうまみもじんわりと感じます。
熟成感をわずかに感じ、渋みがちょっとだけあるみたいです。
キレはよいですね。
酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めですが、酸味自体に深みを少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。
甘みはややはっきりでしょう。
べとついた感じはしませんが、幅のある甘みをほんのりと感じます。
やや濃醇でちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
香りはかすかでしたが、むしろちょうどよい感じでした。
うまみがしっかりしていて深みを少し感じるのに、キレがよくて後味はスッキリしておりました。
これ、うまいね!
ここで、燗にしてみましたよ。
燗にすると、お酒の甘い香りがフワッと漂ってまいりました。
うまみに厚みが出ますね。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)が際立ってまいりました。
それに渋みが少しはっきりしてまいりましたよ。
酸味は深みが少し増してまいりました。
それに、すっぱさに鋭さも少し出てきましたよ。
甘みは少し引くかな。
キレのよさはよりはっきりしてまいりました。
燗にすると、濃醇ちょい渋深スッキリ旨口のおいしいお酒になりました。
燗のほうが味わいに厚みと深みとが出ましたが、キレのよさが増し、かつ甘みが引いたのでよりスッキリしたように感じました。
渋みが少しはっきりしましたが、それも嫌味なくいい感じに味わいを引き締めているようでした。
甘みを感じたければ冷やして、厚みと深みとスッキリ感とを期待するならば燗で、と言ったところでしょうか?
もちろん、どちらでもおいしくいただけました。
そのはねぎ搾りのお酒に合わせた今日のエサはこちら。
トマトソースを、
食べた~い!
豚ひき肉としいたけも入れました。
「トマトソースにはオレガノよ」
ってレイチェルがNHKで言っていたので、買ってきました。
にんにくと玉ねぎはみじん切り。
しいたけは薄切り。
鍋でにんにく、玉ねぎ、豚ひき肉を炒めて、
火が通ったら、トマト缶としいたけ、オレガノを投入。
水分が飛んで煮詰まったら塩で味を整えて、完成です。
このトマトソースに合わせたのは、
ズッキーニ(小2本)。
ヌードルピーラー!
(ドラえもんが四次元ポケットからひみつ道具を出すときの言い方で。)
ズッキーニがこんな感じになりました。
でも、いくつかは繋がっちゃったりなんかしちゃったりして。
力加減が難しいようでした。
トマトソースに、
(Dr.スランプのおとぎマシーン(本の中に入るやつ)の声で。)
大五郎、3分間待つのだぞ。
(笑福亭仁鶴より)
粉チーズをかけて、完成です。
かなりさっぱりした味わいでしたが、お肉のだしが効いておりました。
豚ひき肉を使って正解でした。
オレガノの香りもいい感じでした。
野菜ですからね。
On the Riceでも、罪悪感はゼロなのでした。
ごちそうさまでした。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
雨が降っていたせいか、落ち着きがなかった黒猫のダンナ。
それでも遊んでくれてありがとうね。
(友情出演)
(※1)檜原勇多賀『日本酒を愉しむ-長崎県の酒蔵をあるく-』p.26(2015.2 長崎文献社)
(※2)(※1)p.27
(※3)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.389(1997.10 灘酒研究会)
拙ブログへのコメントありがとうございます。
小牛田は乗り換えで何度もホームに降りた事がありますが、
駅舎から出た事がありません。駅前に昭和チックな旅館が
あるんですね、県内なので宿泊する事はないだろうなぁ。
「大五郎、3分間待つのだぞ」が分かるのは
昭和40年以前に生まれた人でしょうね(^^)
by johncomeback (2021-01-23 21:43)
萬勝・・・素敵な名前ですね☆
埼玉県の美里町に横関酒造ってあります。
ここの銘柄は【天仁】ですが、裏ブランドで【萬酔】ってあります。
店主から聞いたのですが、中身は同じだそうです^^;Aアセアセ
https://www.yokozeki-syuzo.jp/syuzo/
by kontenten (2021-01-23 22:02)
立派な蔵です。短い長崎勤務の期間は、温泉巡りばかりで、酒蔵には今ほど通う時間がさけなかったのが残念です。
わかめ50%の醪って、どんななのか?一度見てみたいです。
by hanamura (2021-01-24 10:05)
johncomebackさん、いちおう40年代生まれです。
by skekhtehuacso (2021-01-24 19:23)
kontentenさん、横関酒造さん、見逃しておりました。
いつか攻めてみたいと思います。
by skekhtehuacso (2021-01-24 19:25)
hanamuraさん、わかめが入った醪って、きっとさぞやドロドロ感満載のことでしょうね。
by skekhtehuacso (2021-01-24 19:25)