SSブログ

【お酒】2275.花の舞 純米吟醸(ICHI-GO-CAN)(185系電車:急行伊豆) [22.静岡県の酒]

49591.JPG
製造所:花の舞酒造株式会社
静岡県浜松市浜北区宮口632
販売者:株式会社Agnavi
神奈川県茅ケ崎市本村2丁目2番18号
加工所:埼玉県比企郡小川町大字青山字木ノ下1581-1

品目:日本酒
●原材料名:米(静岡県産)、米こうじ(静岡県産米)
●精米歩合:60%
●アルコール分:15.5度
●内容量:180mL
(以上、ラベルより転記)




花の舞酒造さんのお酒は、かつて以下の物をいただいております。
花の舞 本醸造カップ
花の舞 純米吟醸 世界遺産富士山と共にカップ
花の舞 山田錦純米吟醸 300ml
花の舞 純米吟醸&吟醸酒 飲み比べ
花の舞 出世大名家康くんカップ
花の舞 純米酒 180ml
花の舞 純米吟醸 Light 300ml
純米吟醸 唐猫様 トンボ 花の舞酒造謹製 カップ
小田原 本醸造 カップ
【お酒】2044.花の舞 くらふとなま 純米生酒 180ml

今日いただくこのお酒は、どうやら純米吟醸のようです。
49592.JPG

造っているのは花の舞酒造さんですが、製造者と充填者とが異なる“ICHI-GO-CAN[レジスタードトレードマーク]”なる商品でした。
49595.JPG
49593.JPG
49594.JPG

缶のデザインは、国鉄185系電車の“急行 伊豆”号。
数年前まで、東京から伊豆方面へ向かう“特急 踊り子”号に使用されていた電車ですね。
でも、花の舞酒造さんって浜松にあるから・・・、(自粛)。
49596.JPG49597.JPG

特急踊り子号の登場は、1981(昭和56)年10月。
それ以前は、東京から伊豆方面へ向かう優等列車は、“特急あまぎ”と“急行伊豆”との二本立てでした。
晩年の特急あまぎには183系特急型電車が、そして急行伊豆には主に153系急行型電車が、それぞれ充当されていたようです。

185系電車の登場は、1981(昭和56)年初~中旬であったと記憶しております。
そして特急踊り子号が登場するダイヤ改正の数か月前からは、185系は急行伊豆号へ153系と共に充当されていたのです。
しかもその当時の急行伊豆号では、185系と153系との併結もあったらしい。
有名なところでは、185系主編成(10両)が153系付属編成(5両)を従えて根府川橋梁を渡る写真があり、鉄道の書籍・雑誌で目にしたことがおありの諸兄もいらっしゃると思います。

185系電車製造の主たる目的は、153系急行型電車の置き換え。
急行型電車である153系を特急型電車の185系で置き換えるという、これだけを聞くとそもそも理屈に合わないような策だと思います。

しかし1980年代には急行列車の設定自体が全国的に減少傾向にあり、ダイヤ改正の度に廃止され、あるいは特急列車へ格上げがなされていたのでした。
その傾向は急行列車の消滅をもたらし、現在のJRには定期運行で走る急行列車の設定は皆無となってしまいました。
平成生まれの若者たちや令和生まれの子どもたちは、“急行”は運賃(通常料金)だけで乗れるちょっとだけ速い私鉄の電車のことだと思っていて、“急行券”とか“急行料金”なんて言葉はきっと知らないことでしょう。


話が長くなってしまいました。
それではいただきましょう。
純米吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
49598.JPG


盃に注ぐと、フルーティーな香りがふわりと漂ってまいりました。
含むとそれが口の中で広がり、かつアルコール香と、微量のセメダイン臭とを伴うようです。

うまみはやや淡め。
米のうまみは厚みはないものの、舌の上を覆うように乗っかります。
苦みや雑味はゼロ。酒臭さも熟成感もありません。
キレはよく、透明感がはっきりしております。

酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを感じます。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みは・・・、ややはっきり、
否、ちょいはっきりでしょう。
幅を少し感じるものの、べとつかずかなりさらりとしています。


芳香やや淡麗でちょいすっぱちょいスースッキリちょい甘口のおいしいお酒でした。

まず最初に香りを感じ、フルーティーな香りと共にアルコール香、そしてセメダイン臭をちょっとだけ感じました。
でも決してしつこくはなく、残留するようなことはありませんでした。
純米なのに透明感がバッチリでしたが、この透明感は花の舞シリーズに共通するのではないでしょうか?
酸味が程よく効いて、味を引き締めているように感じました。
甘みは、甘辛判定し難いほどの程度でした。

これは冷やして飲んで正解でしょう。
でも、もしこれを燗にしたら、はたしてどのような風味になることやら?