【お酒】2279.國盛 にごり酒 カップ [23.愛知県の酒]
製造者 中埜酒造株式会社
愛知県半田市東本町二丁目二四番地
品目 日本酒
内容量200ml
アルコール分14度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール、糖類
(以上、ラベルより転記)
江戸時代後期、灘に次いで江戸への出荷量第二位を誇り、いわば灘の生一本とともにお酒の55年体制を築き上げた、尾張の中国酒。
その中国酒の製造において、盛田家(小鈴谷村:現常滑市)とともに双璧をなしたのが、尾州半田の中野(中埜)家。
その中埜酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】651.國盛 辛口 カップ
【お酒】688.國盛 上撰 御神酒 180ml
【お酒】884.國盛 大吟醸にごり酒 300ml
【お酒】1450.國盛 大吟醸 大名古屋 カップ
國盛 どぶろく 純米造り 微発泡 300ml
【お酒】2269.國盛 純米吟醸 半田郷 酵母1801 アルミ缶
今日いただくのは普通酒のにごり酒ですが、
誠に残念ながら、糖類添加の“三増酒”(キッパリ!)でした。
誰が何と言おうとも(リンク先のコメント欄をご参照ください)、三増酒は三増酒です。
“調味のため”の糖類添加だなんて、清酒の製造では一言でも口には出してはいけないのですぞ!
当方、攻撃された相手に対しては徹底的に根に持つタイプですから。
「許さんぞ!」
「諦めません、するまでは!」
滓の量は、1~2割程度といったところでしょうか?
それではいただきます。
にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、やや象牙色。
とろみは見た目には感じませんでした。
香りはなし。
含むと、とろみはそれほど感じません。
滓のざらつきは、ちょっとだけ感じる程度です。
うまみは、にごり酒であることを考慮してもやや濃いめといったところでしょう。
米のうまみとともに、酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)を同じくらいに感じます。
かすかに枯れているでしょうか?
苦みがあって、強くはないものの重さを少し感じます。
それでいてどっしりとはしておらず、意外とさっぱりしています。
にごり酒ですから、キレはそれほどでもないですけれど。
酸味はややひかえめ。
酸っぱさは弱めですが、鋭さを少し感じます。
ちょいスーですが、ピリはなし。
甘みは意外にもややひかえめ。
存在ははっきりしているものの、弱め。
というか、たしかに甘口側へ振れてはいるものの、けっして前には出て来ません。
やや濃醇でちょい重ちょいスー旨口のおいしいお酒でした。
米のうまみのみならず酒臭さもあって、飲み応えがありました。
甘みがたしかに存在するもののそれほど強くはなく、前には出て来ないせいかクドさなどは全く気にはなりませんでした。
重たい苦みがあって味を引き締めておりましたが、けっして嫌味には感じませんでした。
むしろにごり酒にしてはさっぱりしておりましたよ。
これはうまいね!
三増酒なのに、悔しいけれど、うまいと言わざるを得ません。
ワタクシといたしましては、酒臭さや苦みに重さがあった点が好みでした。
日ごろからアル添酒支持派を公言いたしておりますワタクシ。
それならば、アル添酒のみならず、たとえ三増酒であっても飲む前から「残念ながら」などと言わず、実際に飲んでみておいしいかどうかを自分の舌で確認すべきだと再認識させられました。
でもそのことは、実は10年前にすでにお酒に教えてもらってはいたんですけれどね。