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【お酒】117.たかの井 無糖加 カップ [15.新潟県の酒]

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高の井酒造株式会社
新潟県小千谷市東栄三丁目七番六七号

原材料名 米(国産) 米こうじ(国産米) 醸造アルコール
精米歩合65%
アルコール分15度以上16度未満
(以上、ラベルより転記)


このお酒のラベルには「無糖加」と書いてあります。
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これは、「このお酒は、三倍増醸酒(三増酒)ではありませんよ」というアピールなのでしょう。
しかし、わざわざアピールしなくても、原材料名を見れば、三増酒かどうかはわかります。
なーんて突き放したような言い方をするのは、マジメにお酒を造っていらっしゃるこの蔵元さんに対して失礼かもしれませんね。ゴメンナサイ。

なお、この三倍増醸酒(三増酒)の意味については、最後にまとめておきましたので、ご覧いただければと思います。

そんな無糖加のこのお酒を、今日もぬる燗でいただきます。


アルコールの香りとともに、酸味とうまみとを感じます。

酸味は少し強めです。
ちょっとピリッとするくらいです。

うまみは、濃くはありませんが、けっこうしっかりしています。
それでいて、角や雑味のない、まろやかなうまみです。

甘みは、うまみほど目だちませんが、これもしっかりしています。
酸味とうまみとを支えて、際立たせているようです。


少し酸味はありますが、まろやかなうまみの、やや淡麗で、やや辛やや旨口のお酒でした。
普通酒でこのお味ならば、満足です。



★☆三倍増醸酒(三増酒)について★☆

清酒には、副原料として、糖類酸味料を用いることが認められています(※1)。
このような糖類や酸味料を添加したお酒のことを、「三倍増醸酒」または「三増酒」というようです。
これは、糖類や酸味料を添加することで、米の量が同じでも、お酒を三倍多く醸造できたことから名づけられたそうです。

お酒は、米のでんぷんを麹の糖化酵素で糖に変えて、さらにその糖を酵母の力でアルコールに変えて造ります。
ですから、あらかじめ糖を添加しておけば、添加しただけ米のでんぷんを糖に変える必要がなくなって、米の使用量を減らすことができるわけです。
酸味料は、米を減らしたたことで味が薄くなったのを調整する意味があるのでしょう。

現在では、副原料の添加量は米(こうじ米を含む。)の重量の100分の50以下に制限されていますので(※1)、三倍まで増醸することはできません。
それでも、安いお酒(それも、なぜか大手蔵のカップ酒やパック酒で、ラベルが赤色のデザインのもの)には、糖類や酸味料を添加したものが存在しています。

お酒の副原料として糖類や酸味料を使用した場合には、それらを使用していることを容器やラベルに必ず表記しなければなりません(※2)。
また、本醸造や純米酒、吟醸酒といった特定名称を名乗るお酒には、糖類や酸味料を副原料として使用することはできません(※3)。


戦前は、一部の例外を除いて、お酒はみな純米酒だったようです。
しかし、戦時中、米不足の下で酒造量を増やすためにアルコールを添加したお酒が開発されたのに続いて、「昭和二十四年からは、アル添酒以上に酒を増量して酒造用米の極端な不足を補うために、「三倍増醸酒」の製造が実施された。」そうです(※4)。


詳しいことは知りませんが、今日においては、お米はむしろ余っているのではないでしょうか。
それなのに、まだこの三増酒は生き残っています。

私は純米酒至上主義・アル添排斥主義ではありません。
しかし、この三増酒については、安い酒を大量に造る手段であること以外の利点はないと思います。
ですので、どうしても飲まなければならない場合でない限り、私は三増酒は飲みたくないと思っています。
【追記】 「三増酒は飲みたくない」ことには変わりはないのですが、一切買わないという方針を撤回し、出会ったものは購入して飲んでみることにしました。 その理由については、こちらをご覧ください。

もっとも、世の中には、三増酒であっても安いお酒を飲みたいと思っていらっしゃる方もいることでしょう。
私がそういう方の嗜好を否定することはできませんし、その嗜好に応えている三増酒の存在を否定することもできません。
私としては、飲みたくもないお酒を意に反して飲まされてしまうことを防ぐために、お酒を買う前にそのラベルを見て、原材料に糖類や酸味料が含まれているかどうかをきちんと確認することを徹底したいと思っています。

しかし、それでも、吟醸酒に三増酒をナイショで混ぜて売っているようなお酒を見抜くことはできませんけれどね。
まあ、この点は、蔵元さんの矜持を信じるしかありません。



(※1)酒税法3条7号ロ、酒税法施行令2条、酒税法施行規則1条の2
(※2)清酒の製法品質表示基準3(1)
(※3)同1
(※4)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.55(2000.4 柴田書店)
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コメント 4

toshi

新潟県は酒が豊富ですね。
この酒も飲んでみたいです。
コメント、ありがとうございました。
by toshi (2014-01-16 04:45) 

ちゅんちゅんちゅん

こんにちは!
三増酒・・・学習させていただきました☆

by ちゅんちゅんちゅん (2014-01-16 17:18) 

skekhtehuacso

toshiさん、コメントありがとうございます。
新潟のお酒は、種類が豊富なだけでなくて、味もいろいろとあるようです。
by skekhtehuacso (2014-01-16 22:51) 

skekhtehuacso

ちゅんちゅんちゅんさん、コメントありがとうございます。
お酒を購入なさる際には、原材料名の表示をかならずチェックすることをおすすめいたします。
by skekhtehuacso (2014-01-16 22:53) 

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