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【お酒】2278.極上の甘口 300ml [28.兵庫県の酒]

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製造者:大関株式会社
兵庫県西宮市今津出在家町4-9

日本酒
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
アルコール分:10度以上11度未満
300ml

[標準値]
日本酒度:-50
酸度:2.3
(以上、ラベルより転記)




灘五郷のうち、今津郷。
すなわち灘目で最も東側(大阪方面)の場所に蔵を構える大関さん。
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その大関さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】266.オダキュー 天下の険 上撰 カップ
【お酒】386.大関 超特撰 大坂屋長兵衛 大吟醸 180ml
【お酒】695.本醸造 上撰 辛丹波 300ml
【お酒】1000.ワンカップ大関 上撰
【お酒】1013.Vセレクト 淡麗辛口 灘の鬼ころし カップ
【お酒】1303.上撰 ワンカップ大関 千葉仕立て
【お酒】1336.ワンカップ大関 上撰 新米新酒
【お酒】1342.大関 上撰 お燗瓶 180ml
【お酒】1368.上撰ワンカップ大関 期間限定 せごどん
【お酒】1401.ワンカップ大関 純米にごり酒
【お酒】1439.上撰 ワンカップ大関 瀬戸内仕立て
【お酒】1525.大関 純米大吟醸 150ml
【お酒】1768.ワンカップ大関 純米生貯蔵
【お酒】1932.ワンカップ大吟醸 志村けんの言葉ラベル だいじょうぶだぁ
【お酒】2084.辛丹波 にごり 辛口 アルミ缶
【お酒】2187.ワンカップ大関 純米酒(AJS 60周年記念)

今日いただくこのお酒は、
上の口”だってさ。
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品質表示はこちら。
普通酒で、かつ10度台の低アルコールモノなのね。
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日本酒度-50
酸度:2.3
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あたしゃね、日本酒度のプラス側(+値が高いほど辛口)はあまり信用できないけれど、マイナス側(-側へふれるほど甘口)は大いに信用できると思いますよ。
だって、日本酒度とは、「日本酒に含まれる糖分の分量を比重で示した日本酒独特の単位」(※1)のことですから、糖分が多ければ甘くなることは必然的ですからね。

酸度は、「日本酒一〇mlを中和するのに必要な、十分の一規定水酸化ナトリウム溶液の量(単位はml)のこと。数値が高いほど酸味が強いことになる。」(※1)とのこと。
また、「酸度の数値は、〇・二~二・〇ぐらいに分布しているが、市販されている酒のほとんどは、一・〇~一・五ぐらいに収まっている、数値が小さければ味が薄いスッキリ型、数値が大きくなるに従い味は濃くなる。過ぎれば、くどく、あるいは酸っぱさで飲みにくい。」(※2)という記述もございました。

これらの記述に拠れば、このお酒の酸度2.3は、市販されているお酒の酸度を凌駕するのみならず、分布域すら逸脱していることになります。
ということはやはりくどく、あるいは飲みにくいほどにすっぱいのでしょうか?

このような日本酒度と酸度、このお酒の日本酒度(-50)と酸度(2.3)とを照らし合わせれば、
激甘で酸っぱいお酒ということになるのでしょうか?

それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
普通酒ですのでいつもならば燗にするところですけれど、燗にすることで酸味が尖ってしまうことを考慮して、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、意外にも無色透明でした。
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上立ち香はなし。
含んでも香りはなく、アルコール香だけを少し感じる程度です。

最初に酸味が来ます。
強めではあるものの、鋭さは感じません。
ちょいスーですが、ピリはなし。

次に甘み。かなりはっきり。
幅をしっかりと感じるものの、べとついた感じはいたしませんよ。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみそのもので、厚みを少し感じます。
熟成感はなく、酒臭さもなし。
雑味や重さ、クセなどもまったくなし。
キレはそれほどでもないけれど、悪くもなし。


やや濃醇ですっぱちょいスー甘口のおいしいお酒でした。

たしかにすっぱくて、かなり甘いお酒でしたよ。
でも、酸味には角はなく、甘みもくどさは感じませんでしたよ。
その酸味と甘みとで、あたかもアンズジャム、あるいは平成の頃に流行った杏露酒のような風味でした。


次に、燗にしてみました。
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燗にしたことでスーが少し強まりました。
そのせいか、キレがよくなったようでした。

酸味はちょっとだけ鋭さを感じるようにはなりましたが、それほど尖ってはいませんよ。


燗にすると、やや濃醇ですっぱちょいスースッキリ甘口かな?

燗のほうが酸味が少し鋭くなるものの、キレよくてスッキリといただくことができました。


おいしいとは思いますよ。
雑味なくきれいですし、酸味にも甘みにもくどさはなかったですし。

でもかなり甘いので、食事と合わせるのは難しいかもしれません。
それに辛党のワタクシといたしましては、そんなに何杯も飲めるようなものではないかも。
むしろ食前酒として一杯だけいただくのがよろしいかと存じ奉ります。


(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.163(2000.4 柴田書店)
(※2)篠田次郎『日本酒ことば入門』p.152(2008.7 無明舎出版)







その極上の甘口と合わせた今日のエサはこちら。

油揚げが残っていたので。
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油抜きして、
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ねぎときゅうりとを使って、
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ごま和え。
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じゃがいもを食べたかったので、
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みそ炒め。
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ごちそうさまでした。
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