【お酒】2277.榮光富士 純米吟醸 朝顔ラベル 生貯 300ml [06.山形県の酒]
製造者 冨士酒造株式会社
山形県鶴岡市大山3-32-48
清酒
アルコール分:15度
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合:50%
内容量:300ml
(以上、ラベルより転記)
江戸時代中期より、東北随一の銘醸地として発展した“大山”(山形県鶴岡市)。
現在の羽前大山駅(羽越本線)の周辺には、最盛期には30件を超える蔵元さんが存在したのだとか。
大山で造られたお酒は新潟や松前をはじめとして各地へ広く出荷されていたのみならず、秋田など他所の蔵へ大山から杜氏を派遣していたほどでしたから、その醸造技術の高さたるや、三陸両羽に存在したどの醸造地をも凌駕していたことでしょう。
一例を挙げれば、秋田県はいまでこそ銘醸地湯沢をはじめとして多くの蔵元さんが存在し、多くの良酒を世に送り出しておりますが、独自の酒造技術を確立できたのは明治末期から昭和初期にかけてのことですから。
今日では、大山で酒を造る蔵元さんは四軒に減少してしまいましたが、そのうちの一軒が、今日いただく“榮光冨士(栄光冨士)”を造る冨士酒造さんです。
江戸時代中期の創業とのこと。
そんな冨士酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】344.栄光冨士 精撰カップ
【お酒】1485.精撰 栄光冨士 お燗瓶 180ml
【お酒】1513.手造り大吟醸 古酒屋のひとりよがり 180ml
今日いただくこのお酒は、
“朝顔ラベル”なる純米吟醸酒の生貯蔵酒なんだってさ。
品質表示はこちら。
生貯と聞くと、軽さや口当たりの良さを出すためかアルコール度数が13度台のアル添酒が多いように思います。
でもこの榮光冨士は15度台で、かつ純米。
生貯ですので要冷蔵ではないものの、“薦冷蔵”だってさ。
これは初めて見る表示です。
話のネタが尽きたところで、いただきたいと思います。
吟醸酒ですし、生貯蔵酒ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、少し着いていることが確認できました。
香りは、鼻を近づけるとごくかすかにフレッシュな風味を感じる程度。
含むとそれがふわりと広がりますが、共に感じるアルコール香と微量のセメダイン臭とで隠れてしまいます。
うまみは、これはやや濃いめでしょう。
米のうまみに厚みを少し伴いつつ、舌の上に乗っかります。
苦みがあって、強くはなく鋭くもないものの、重さを感じます。
酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)もちょっとだけ感じます。
キレは、うまみ関してはスッと引くほどよいものの、苦みとアルコール香とが残ります。
酸味はややひかえめ。
すっぱさは鋭さはわかるものの、弱め。
ちょいスーですが、ピリはなし。
甘みはややはっきりでしょう。
かなりさらりとしていますが、幅を少しだけ感じます。
爽快やや濃醇でちょい重ちょいスー旨やや甘口のおいしいお酒でした。
生貯なのに、フレッシュな風味はそれほど強くはありませんでした。
むしろ、弱めのフレッシュな風味がアルコール香とちょいスーとを伴って爽やかさを表しているように感じました。
うまみしっかりで、しかも苦みに由来する重さがありましたが、上記の爽やかさ(弱フレッシュ+アルコール香+ちょいスー)がそれを和らげているようでした。
これはうまいね。
けっしてスイスイとはいけませんが、食事との相性はバッチリでした。
夏の暑い日の“ダレヤメ”にはバッチリでしょう。
その榮光冨士純米吟醸朝顔ラベル生貯と合わせた今日のエサはこちら。
島豆腐と言っても、沖縄のものではなくて日光産。
上下2カ所に包丁で切り込みを入れて立てかけておけば、
豆腐自体の重みで水を切ることができるのです。
(テレビで和田明日香さんが紹介していた方法)
ねぎ。
ザーサイ。
酢とみりんとを合わせたもの。
電子レンジにかけて煮切りました。
上記のものの他、ごま油、塩、こしょう、中華のだし、すりごまを合わせ、
豆腐にかけて、出来上がり。
ザーサイのうまみ、ごまの香ばしさ、酢の酸味がいい感じに調和!
今週一週間かけて味を研究した成果でした。
大根とさば缶(一番安いやつ)。
一人分だから、大根はこのくらい。
米粒を10粒ほど入れて、電子レンジに5分かけて下茹で。
しょうが。
それらをだし汁、しょうゆ、酒、みりんと共に鍋に入れて、
弱火で煮汁がなくなるまで煮て、
さば缶大根の出来上がり。
大根にうまみがしみて最高!
さば缶なので、下処理は一切不要。
骨まで食べられますが、安物さば缶のためかパサパサ感は否めません。
あー、
おいしかった!
ごちそうさまでした。