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42.長崎県の酒 ブログトップ
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【お酒】1892.まが玉 金撰 カップ [42.長崎県の酒]

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合資会社山崎本店酒造場
長崎県島原市白土町1065

原材料名 米・米麹・醸造アルコール・糖類
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、フタより転記)




島原の街中で清水を渾々と湧き出している白土湖(しらちこ)
寛政4年(1792年)の大地震“島原大変肥後迷惑”によって湧き出し始めたのだとか。
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その白土湖のほとりに蔵を構えるのが、山崎本店酒造場さんです。
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今日いただくこのお酒は、金撰(二級酒相当か?)の小印が付された糖類添加の三増酒でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はわずかに黄色がかっていて、透き通っておりました。
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うまみは濃いめです。
酒臭さ(ほめ言葉です)がしっかりしていて、粗さを少し感じます。
ウィスキーみたいな風味がごくかすかにあるかな。
渋みがあって、弱めですが鋭さを感じます。
キレはよく、透明感をバッチリと感じます。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは強くはないものの鋭いですね。
スースー感もすこしはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みははっきりです。
少しべとつくみたいです。


濃醇ちょい渋ちょいすっぱちょいスー旨甘口のおいしいお酒でした。

糖類添加の三増酒でしたが、うまみがしっかりしておりました。
粗さが少しあるようでしたが、アル添の効果でそれが抑えられているように感じました。
また甘めでしたが、渋みと酸味とがいい感じに引き締めているようでした。
透明感があってちょいスーでしたが、けっしてペラペラではありませんでした。

アル添酒を好むワタクシといたしましては、こういう味わいもありかと思いました。
特に、魚との相性がバッチリだと思いますよ。
私はいつもの貧乏料理(さば缶にレモンベースのドレッシングをかけたもの)と合わせましたが、いい感じでした。
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★☆【予告】★☆


先週末は、出かけておりました。

“暴れ川”の異名を持つ川に架かる橋では、板のすき間から下の川が見えちゃって怖かったり、
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「ここで目を洗え!」と言われても、是非とも遠慮したいところだったり、
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時節柄、この混雑ぶりは危険だろ!
って思いつつも目的地を目指して進んで行ったりしておりました。
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もちろん、おいしいものもたくさんいただきましたとさ。
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その顛末は、今週末に公開させていただきます。

【お酒】1890.一鶴 カップイッカク [42.長崎県の酒]

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浦川酒造合資会社
長崎県南高来郡有家町山川1123

〈原材料名〉米・米こうじ・醸造アルコール・糖類
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、フタより転記)




今日は、島原半島の南側に位置する南島原市の有家(ありえ)の街中に蔵を構える浦川酒造さんのカップ酒“一鶴(いっかく)”をいただきます。
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“合資会社”とありますが、今は株式会社に組織変更なさっているようです。
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所在の表記も昔のまま。
有家町は2006年(平成18年)3月に周辺の8町と合併して南島原市になっておりますので、このフタはそれ以前に制作されたものでしょう。
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糖類添加の三増酒
米の産地が表示されていないのは、きっと義務化以前に制作されたフタだからでしょう。
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フタを開ける方法は、旧式の「ティアオフ方式」でした。
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これらのことから察するに、カップ酒の需要はそれほど多くはないのでしょう。
それ故に、十数年以上も前に制作したフタがまだ余っていて、それを使ってカップ酒を少量ながら生産し続けていらっしゃるのでしょうね。
でもそのおかげでワタクシはこの古いフタのカップ酒と巡り合うことがかなったのですから、ラッキーだったと思います。


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はわずかにわかる程度で、透き通っておりました。
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うまみはやや淡めです。
それでも酒臭い(ほめ言葉です)うまみをふんわりと感じます。
苦みがあって、弱めではあるものの重さを感じます。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めです。
スースー感は少しはっきりですが、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょうか。
幅を感じるものの、クドさはまったくありません。


やや淡麗でちょい重ちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。

やや淡めで透明感があったことからアル添量が多めではないかと察しますが、それでも酒臭い(あくまでもほめ言葉です)うまみを感じたことからペラペラな味ではなく、飲み応えを感じました。
ちょい重でしたが、それもいい感じに味わいを引き締めておりました。
糖類添加の三増酒で、甘みに幅を感じたものの、けっしてしつこさはありませんでした。

けっして飲みやすくはないものの、食事と合うお酒でした。
とくに魚との相性がよさそうに思いました。

【お酒】1889.六十餘洲 本醸造 にごり酒 カップ [42.長崎県の酒]

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製造者 今里酒造株式会社
長崎県東彼杵郡波佐見町宿郷596

アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合68%
内容量 200ml
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの“六十餘洲”。
かつて普通酒(糖類酸味料フル添加)の1054.六十餘洲 金撰 カップをいただいております。

今日いただくこのお酒は、本醸造のにごり酒だってさ。
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200mlなのに15度台なの、アル中ハイマーのワタクシとしてはうれしいところ。
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滓の量は、3割程度でしょうか。
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にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は白色で、見た目にはとろみを感じませんでした。
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含んでもとろみは弱いですね。
滓のざらつきはありません。
でもフレッシュな風味がありますよ。
生貯かな?

うまみは、にごり酒にしては濃いめではなくて“やや濃いめ””かな。
米のうまみに厚みを感じます。
熟成感はなく、苦みも酒臭さも感じません。
キレはにごり酒にしてはよいですね。

酸味はややはっきりです。
すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みははっきりです。
けっこう幅のある甘みですが、べとついた感じはありません。


やや濃醇で爽快ちょいすっぱスッキリ旨甘口のおいしいお酒でした。
米のうまみそのものですが、しつこさがありませんでした。
フレッシュな風味と酸味とが効いていて、爽やかでした。
甘めでしたが、これもしつこくはありませんでした。
しかもにごり酒にしてはキレがよく、後味はスッキリしておりました。

これ、なかなかうまいんじゃないの!
甘いのに、しつこくないので食事と合いましたよ。
きっと暑いときにはピッタリでしょうね。

【お酒】1278.福鶴 カップ [42.長崎県の酒]

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福田酒造株式会社
長崎県平戸市志々伎町145

原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール、糖類
アルコール分 15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




長崎県は平戸のお酒ですが、入手したのは浅草にある“まるごとにっぽん”でした。
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なんでも、日本最西端の蔵元さんなのだとか。
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ラベルには糖類の表示がありましたが、フタにはありませんでした。
それにしても、文字が読みにくいラベルだな。
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フタには米の産地表示がないことから、ラベルのほうが制作が新しいものと判断し(米の産地表示が義務付けられたのが平成23年からですので)、このブログではラベルのほうに従って品質を表示しておきたいと思います。


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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うまみはやや濃いめです。
苦味と渋味とが少しはっきりしています。
それに、うまみに少しクドさを感じますが、添加されたような画一的な味わいではないですね。
それでもキレはよいみたいです。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんどなく、アルコール由来と思われるさわやかさをちょっとだけ感じます。
でも、ちょいピリですわ。

甘みははっきりしています。
糖添三増酒にありがちなとろみのような舌触りを感じますが、べとついた感じはしませんね。


やや濃醇でちょい苦ちょい渋ちょいピリ甘口のお酒でした。
飲みやすくはないものの、不思議と嫌味は感じませんでした。
甘めですが、食事と合うお酒でしたよ。
キレがよいことがクドさを緩和してくれているようですが、これはやはりアル添の効果でしょうか?

【お酒】1054.六十餘洲 金撰 カップ [42.長崎県の酒]

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今里酒造株式会社
長崎県東彼杵郡波佐見町宿郷596

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
アルコール分 15度以上16度未満
200ml詰
(以上、ラベルより転記)




このブログを始めてから3年が経ちましたが、ようやく長崎県のお酒をはじめていただくことができました。

これで残るゼロ県は、宮崎県、鹿児島県、そして沖縄県の3県となりました。
しかし、これらの各県では焼酎や泡盛が好まれているようで、いわゆる“日本酒”(私は日本酒という言葉を使いたくはないのですが、ここではいわゆると二重引用符とを付して便宜的に使います。)を造っている蔵元さんは、私が知る限りでは宮崎県に2軒、鹿児島県と沖縄県とには1軒ずつしかないはずです。
それ故、これらの各県へ酒集めに出かけることは非常に効率が悪いことから、おそらく私が焼酎や泡盛に興味を持ちはじめないかぎりあり得ないと思います。

すなわち、これら各県で作られたいわゆる“日本酒”をこのブログで紹介できるかどうかについては、偶然に入手できることにかかっているというわけです。


話を今日いただくこのお酒に戻しましょう。
このお酒の銘柄である“六十餘洲”(ろくじゅうよしゅう)については、手元にあった文献に以下のような解説がありました。

 今里酒造の創業は江戸中期の一七七二年で、銘柄の『六十餘洲』は、以前日本には六十余りの国々があったことから、日本全国という意味合いで、日本中の皆に飲んでいただきたいという想いをこめて名付けられた。」(※1)

そんな壮大な願いが込められたこのお酒ですが、誠に残念ながら糖類酸味料フル添加の三増酒でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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あれ?

うまみはやや濃いめです。
一口目の初っ端では添加された味のクドさが舌に乗ってきますが、味わってみると醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを感じますし、うまみ自体に深みもあるみたいです。
また、軽い苦みもちょっとだけあるみたいですが、これもいい具合に効いています。
それでいて、キレはよいみたいです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさとさわやかさとをちょっと感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
甘ったるさやクドさはないものの、少しべとつくみたいです。


やや濃醇で旨やや甘口のおいしいお酒でした。
添加された味を感じますが、そのクドさはひかえめです。
それでいて酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)や深みがあることから、三増酒にありがちな画一的でうすっぺらい味わいではないですね。
また酸味が穏やかで、キレもよいことから、角のない味わいに仕上がっていると思います。
糖類酸味料フル添加の三増酒にしては、なかなかいけるのではないでしょうか。
もし機会があれば、特定名称酒も味わってみたいところです。


(※1)檜原勇多賀『日本酒を愉しむ-長崎県の酒蔵をあるく-』p.18(2015.2 長崎文献社)
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