【お酒】572.出羽ノ雪 カップ〔再〕

株式会社渡會本店
山形県鶴岡市大山二丁目2番8号

原材料名 米（国産）・米こうじ（国産米）・醸造アルコール
アルコール分15度以上16度未満
180ml詰




江戸時代から続く銘醸地である、山形県鶴岡市の大山地区にある蔵元さんのお酒です。
大山での酒造りについては、かつてこちらでまとめておりますので、ご覧ください。


渡會本店さんのこのカップ酒は、実はかつて一度いただいております。

先日、米沢駅に併設されたコンビニでこのカップ酒を見つけた際に、「そういえばこれって糖添だったなぁ。」と思いながら、陳列されていたものを手にとってみたのです。
品質表示を確認したところ、なんと、“糖類”の文字がどこにもないのです。


ですが、前回いただいた際には、品質表示に“糖類”の文字がたしかにあったのです。

カップ酒で販売するような安い普通酒の品質表示から“糖類”の文字が消えたということは、渡會本店さんは、きっと糖類の添加を廃止なさったのではないでしょうか？


はからずも、渡會本店さんのご英断をこのカップ酒を通して知ることができました。
このことがわかっただけでも、先日、山形へ行って本当によかったと思います。
（今回は収穫が少なかったって嘆いていたじゃないか！）


では、糖類添加をお止めになった渡會本店さんのこのお酒をいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色ですが、なかなかおいしそうな色をしています。
おそらく、糖添廃止前よりも色がはっきりしているのではないでしょうか。



うまみはやや淡めですが、かなりしっかりしています。
かもし出された酒臭い（←ほめ言葉です）うまみとともに、香ばしさを感じます。
それでいて、キレがよくて、スッと引いていきます。
苦みや雑味は感じませんでした。

酸味はひかえめです。
少しさわやかさを感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みは糖添のときと同じくらいあると思います。
ですが、べとつかないさらっとした甘みです。


やや淡めではあるもののしっかりしたうまみの、やや淡麗で旨口のおいしいお酒でした。
うまみがしっかりしているものの、淡めでキレがよいお酒です。
そのため、飲みごたえはあるものの、飲みやすく仕上がっていると思います。
糖添を廃止して、確実においしくなったと思います。