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【お酒】880.隠岐誉 上撰 カップ [32.島根県の酒]

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隠岐酒造株式会社
島根県隠岐郡隠岐の島町原田174

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、フタより転記)




隠岐島にある唯一の蔵元さんである隠岐酒造さんは、昭和の中期に5つの蔵元が合併して設立されたそうです。
このことについて、文献では以下のように紹介しておりました。
かつて隠岐には、毛利酒造(旧西郷町)、長谷川酒造(同)、高宮酒造(旧都万村)、長谷川酒造場(旧五箇村)、安藤本店(西ノ島町)の5つの酒蔵があったが、近代化や合理化が求められる新時代への対応を目指し、昭和47(1972)年に合併。隠岐の島町原田に最新設備が整えられ、出雲当時を迎えて新たな酒造りがスタートした。」(※1)

隠岐はけっして小さい島ではないかもしれませんが、それでもかつて5つもの蔵元さんが隠岐にあったということには驚きました。

そういえば、戦後に近代化や合理化を狙って合併した例は、かつて一ノ蔵六歌仙、それに静岡の臥龍梅などがありました。


このお酒のカップには、風景と思われる絵とともに、“国賀”の文字が印刷されております。
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どうやらこの絵は、隠岐にある景勝地の一つである、国賀海岸(くにかかいがん)の風景を描いたもののようです。


それでは、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ちょっと着いているのがわかる程度でした。
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うまみは淡めです。
うまみよりも、香ばしさのほうがはっきりしています。
苦みもちょっとあるみたいです。
ですがキレはよく、スッと引きます。
それに透明感も感じます。

酸味はややひかえめです。
さわやかさをちょっと感じる程度です。
かすかにピリッとくるみたいです。

甘みはややはっきりしています。
クドさはないものの、とろみのような舌触りがちょっとあるような気がします。


香ばしさがあって透明感のある、淡麗やや甘口のお酒でした。
透明感と書きましたが、すなわちそれはうまみに厚みを感じられなかったということです。
これは完全に当てずっぽうですが、この味わいは醸造アルコールの添加量が多いことに因るものでしょうか?
あるいは、液化仕込みを採用していらっしゃるのでしょうか?
同じ島根のお酒では、月山の味わいに似ているように思いました。


(※1)石原美和『しまね酒楽探訪』p.106(2013.10 今井出版)
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