【お酒】1568.竹葉(ちくは) 能登上撰 カップ [17.石川県の酒]
数馬酒造株式会社
石川県鳳珠郡能登町宇出津へ36
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
容量180ml
(以上、ラベルより転記)
連休前に能登半島の西部で徘徊した際に仕入れたお酒をいただきます。
上撰の小印が付されていて、しかも精米歩合65%と磨き込まれておりましたが、特定名称は表示されておりませんでした。
なんでもこのお酒、普通酒なのに精米歩合が高めに設定されているのみならず、文献によれば五百万石を一部使用していて、「普通じゃない普通酒」(※1)なんだってさ。
どこがどう普通じゃないのか、それを確かめるべくいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、少し金色がかっておりました。
というか、フタを開けただけで、お酒の甘い香りがフワッと漂ってまいりましたよ。
ありゃ!
燗をつけたら、香りが引いてしまいました。
うまみは、どちらかというと“ちょい濃いめ”かもしれませんが、不思議と濃くは感じませんよ。
(どっちやねなもう!)
酒臭さ(ほめ言葉です)があって、米のうまみも少し伴っているようです。
軽い渋みがあって、鋭くはないもののじんわりと効いています。
キレはとてもよく、スッと引きます。
酸味はややはっきりしています。
どちらかというとすっぱめで、鋭さはないものの重い感じのするすっぱさです。
スースーははっきりしています。
ピリピリ感はありません。
甘みは、ややはっきりかな。
しつこさはなく、前にも出てこない甘みです。
でもね、なぜか不思議なことに、唇にべとつきを感じますよ。
ちょい渋ちょいすっぱちょいスー旨口のお酒でした。
ちょっと荒めかなとも思いますが、適度にまとまっているようでした。
スースーとすっぱさとで、さわやかさも感じました。
好みの分かれるところかと思いますが、私は好きですわ。
もしかしたら、そんな一筋縄では評価しきれないところが、普通じゃない普通酒たる所以なのでしょうか?
(ちがうな。)
(※1)石川県酒造組合連合会監修 北國新聞社出版局編集『いしかわの地酒はうまい』p.35(2016.6 北國新聞社)
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