【お酒】301.北雪 佐渡の鬼ころし 300ml [15.新潟県の酒]
株式会社北雪酒造
新潟県佐渡市徳和2377番地2
アルコール分/15度
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
300ml詰
(以上、ラベルより転記)
北雪酒造さんのお酒は、かつて普通酒の金星カップと、純米酒のカップ酒とをいただいております。
今日いただくこのお酒も普通酒ですが、一般的な普通酒とはちょっとちがうようです。
このお酒には、“佐渡の鬼ころし”という名前が付いています。
“佐渡の”はともかく、“鬼ころし”の意味については、ある文献では以下のように紹介しています。
「アルコールがよく出た酒。もろみの中の糖分(米のでんぷんが麹の糖化力でつくられる)がほとんど残らずアルコールになったもの。」
「甘みもうまみもごく少なく、アルコール度数が高いので、酒豪の鬼も死ぬだろうというので、このような酒を「鬼殺し」と呼んだ。」
「はじめは蔑称だったと思われるが、市販の日本酒の甘口化が行き過ぎ、辛口酒が求めれられたとき、商標としてクローズアップされた。」(※1)
糖分が少なくてアルコール度数が高いということは、すなわち辛口ということでしょう。
実際にこのお酒のラベルには、“超大辛口清酒”と表示されています。
しかし、私は、“鬼ころし”と聞くと、コンビニで売っている1合で100円くらいの安いパック酒をどうしても思い浮かべてしまいます。
それ故、私としては、この名称にあまり良いイメージがありません。
このお酒は普通酒ですが、なんと冷酒専用なのだそうです。
私は、普通酒は燗してこそ味が映えるものと思っておりまして、つねにぬる燗でいただいておりました。
ところが、この普通酒は生酒でもないのに、冷酒専用と宣言しているのです。
もしかして、蔵元さんは、このお酒を冷やしてこそおいしいものにするために、味を設計しているのかもしれません。
ならばここは燗にせず、冷蔵庫で冷やしてからいただきます。
一口いただくと、最初に酸味を感じます。
ですが、それほど強くはありません。
少しスーッとしていて、スッキリした酸味です。
ほんのわずかにピリッと感じますが、気にはなりません。
うまみは淡めです。
普通酒ですが、酒臭さはほとんどせず、むしろやわらかいうまみです。
そしてこのうまみは、キレがよくてスーッと消えていきます。
わずかに苦みを感じますが、特に雑味は感じません。
甘みはやっぱりひかえめです。
でも、ほんのわずかにあって、コクを添えております。
淡くてキレがよいうまみに、スッキリした酸味がよく合っている、さわやかな淡麗辛口のおいしいお酒でした。
これはやはり、冷やしてこそおいしいお酒だと思います。
夏の暑い日にはピッタリです。
(※1)篠田次郎『日本酒ことば入門』p.108(2008.7 無明舎出版)
このお酒だったかなぁ~?とにかく「佐渡」は間違いないのですが、米が良いと、誰かが絶賛していて、飲みたくなったのですがぁ・・・。佐渡は遠いなぁ~。まぁ・・・青森と秋田のお酒を飲んだので、次の機会にします。
by hanamura (2014-08-11 10:56)
hanamuraさん、このお酒は、たしかに普通酒にしてはおいしいお酒でした。
都内のスーパーで400円ほどで入手できたので、満足です。
by skekhtehuacso (2014-08-11 23:07)