【お酒】306.櫻室町 純米吟醸生貯蔵酒 雄町米でつくったおいしいお酒 300ml [33.岡山県の酒]
室町酒造株式会社
岡山県赤磐市西中1342-1
アルコール分14.0度以上15.0度未満
原材料 米(岡山県産)・米麹(岡山県産米)
特定栽培雄町米100%
精米歩合58%
仕込水 名水百選雄町の冷泉
酸度 年間平均1.6
アミノ酸度 年間平均1.4
日本酒度 +2(優雅辛口)
300ml詰
(以上、ラベルより転記)
このお酒は、岡山県が生んだ酒米、“雄町(おまち)”を100%使用しているそうです。
雄町については、かつてこちらでまとめております。
雄町は、山田錦の先祖であるだけでなく、五百万石の先祖でもあるそうです。
ということは、雄町の発見がなければ、今日の酒造り、特に吟醸造りは成り立たなかったかもしれませんね。
このお酒の蔵元である室町酒造さんについて、ある文献では以下のように紹介されています。
「使用する酒米の、八〇パーセント以上が雄町米。岡山市瀬戸町の栽培農家と契約し、最高の酒米を使った贅沢な酒造りが身上。」
「仕込み水は「日本の名水百選」のひとつ「雄町の冷泉」。かつて池田藩の御用水であり、深みのある、やわらかい口当たりが特徴の軟水である。」(※1)
特上の雄町米を軟水で仕込めば、きっとやわらかい味わいのお酒になることでしょう。
実際に、このお酒のラベルには、酸度が低めの“優雅辛口”である旨の表示がなされています。
想像はこのくらいにして、さっそくいただいてみたいと思います。
純米吟醸酒ですし、生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
ほんのりと、吟醸香を感じます。
華やかさはありませんが、奥ゆかしい感じがします。
うまみは濃くはないですが、かなりしっかりしています。
お米の味のおいしいところだけが、そのままお酒の中に溶け出している感じがします。
酒臭さはまったく感じません。
それに、吟醸酒らしい苦みを、やや強めに感じます。
酸味はほとんど、いや、まったく感じませんね。
甘みはほんの少し感じる程度です。
これも、お米由来の甘みでしょうか。
お米のうまみを、苦みが引きしめる、やや淡麗でやや辛口のおいしいお酒でした。
一口いただくだけで、お米のうまみを堪能することができます。
酸味を感じませんが、苦みがそれを補って、お酒の味を調えているようです。
吟味して造られたことがよくわかる、吟醸酒を名乗るにふさわしいお酒だと思います。
(※1)OSERA オセラ 晩秋号(2013年11-12月号)vol.66 p.37
雄町米ファンとしては、まだ飲んだことがないのが残念です。こんど探してみます。
by newton (2014-08-17 12:54)
newtonさん、コメントありがとうございます。
このお酒は、門前仲町の赤札堂で入手しました。
by skekhtehuacso (2014-08-19 22:05)