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【お酒】409.あさ開 サケカップ [03.岩手県の酒]

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株式会社あさ開
岩手県盛岡市大慈寺町10番34号

アルコール分/15度以上16度未満
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)



あさ開(アサビラキ)さんのお酒は、かつてアルミカップ入りの普通酒と、同じくアルミカップに詰められた本醸造の生貯蔵酒2回目はこちら)とをいただいております。
今日いただくこのお酒は、紙パックに詰められた普通酒です。

といっても、紙パックに印刷された表示や、蔵元さんのWebsiteを見る限り、おそらく中身はアルミカップ入りの普通酒と同じお酒だと思います。

ということは、すでにいただいているお酒と重複しています。
しかし、いただいたのはかなり前のことですので、その味を忘れてしまいました。
まあ、忘れてしまったお酒の味を思い出せるようにするために、このブログを書いているわけですけれどね。


このお酒のカップには、“あさ開”という名前の由来が書かれていました。
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これについて、文献では以下のように詳しく書いてありました。
あさ開の初代・村井源三は、藩制時代南部藩に仕えた士族で、幕末の戊辰戦争では長蛇隊長として活躍したほどの武将であった。しかし、明治維新とともに武士を廃業、明治四年、ここ大慈寺町で造り酒屋を始めた。
創業当時の屋号は「村井源三酒店」。その後戦時下の企業合同を経て、昭和三十年に「阿さ酒造」、六十二年から「あさ開」となった。
『あさ開』という名前は、万葉の和歌に由来する
   あさびらき
   こぎ出て来れば 武庫の浦の
   汐干の潟に 田鶴が声すも
   (万葉集 巻十五より)
「あさびらき」は「こぎ出る」にかかる枕詞。明治維新で武士を廃業し酒造りを始めた初代・村井源三が、新しい時代の幕開けとともに再出発する心意気を込めて命名したという。」(以上、(※1))


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。


うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
それに、このうまみには深みを感じます。
また、香ばしさというか、香木の香りような風味をほんの少し感じます。
これは熟成させた成果でしょうか。

酸味は少しはっきりしています。
さわやかな酸味です。
すっぱさはわずかに感じます。

甘みはひかえめです。


深みのあるうまみに、さわやかな酸味の、やや濃醇で旨辛口のおいしいお酒でした。
この深みは、たしかに覚えがあります。
深みが酸味を包んで、まろやかにしているようにも思いました。
普通酒でこの味でしたら、大満足でしょう。


(※1)岩渕公二『岩手の酒蔵』p.20-21(1998.10 岩手日報出版部)
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あ~酒臭かった! 33

酒くさコメント 2

hanamura

>「あさびらき」は「こぎ出る」にかかる枕詞・・・
素晴らしいです!(感激!)
飲んでばっかりで、こういう雅には、疎い私です。
by hanamura (2014-12-06 04:48) 

skekhtehuacso

hanamuraさん、コメントありがとうございます。
酒々楽のように決して楽しいわけではありませんが、こういうことを一つずつ知っていくのもお酒の楽しみ方の一つだと思います。
by skekhtehuacso (2014-12-06 21:05) 

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