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【お酒】408.美酒爛漫 本醸造 飛切カップ [05.秋田県の酒]

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秋田銘醸株式会社
秋田県湯沢市大工町四番23号

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 麹米65%・掛米70%
200ml詰
(以上、ラベルより転記)


秋田銘醸さんの美酒爛漫は、かつて“ふなおろし”という名前の純米原酒糖類・酸味料添加のらんまんカップ、そして糖類添加(酸味料添加なし)の生貯カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、本醸造です。


蔵元さんのWebsiteによれば、「アルコール添加は香味調整程度の10%。」なのだとか。
蔵元さんがいうこの10%とは、いったい何に対する割合なのでしょうか。

かつてアル添についてまとめたことがあり、そこでも触れましたが、本醸造などの特定名称酒のアルコール添加量は「当該アルコールの重量(アルコール分95度換算の重量による。)が、白米の重量の10%を超えない」こととするというルールがあります(※1)。
もし、蔵元さんがいう“10%”がこのルールと同じ白米重量に対する割合を指しているのであれば、それは当たり前のことを言っているにすぎません。
それに、「特定名称酒の醸造アルコール添加量の制限は上限であり、実際にはその半分以下であることが多いという。増量ではなく、あくまでも酒質を高めることが目的だからである。」と述べている文献(※2)もあるくらいです。

一方、この上限いっぱいの量のアルコールをすべて醪に添加すると、「清酒として約二五%増量する計算になる」そうです(※3)。
それ故、蔵元さんがいう“10%”が、アルコールをいっさい添加しなかった場合と比べて10%増量になったということを指しているならば、それはアルコールの添加量をかなり少なくしたお酒であると評価できると思います。


このお酒は、はたしてどちらなのでしょうか。
まあね、どちらであっても、おいしければそれでよいのですよ。
いちいち詮索するのはやめて、今日もぬる燗でいただきます。
どうせオマエの舌じゃわかんねぇよ!


うまみは淡めです。
そのせいか、酒臭さはあまり感じません。
わずかに苦みを感じます。

酸味は強めです。
少しピリッとしています。
それでも、すっぱさはそれほど感じません。

甘みはひかえめですが、けっこうはっきりと感じます。
お酒にコクを添えています。


少しピリッと感じる酸味と、淡いうまみ、そしてひかえめの甘みとの、淡麗やや辛口のお酒でした。
濃厚さはありませんが、酸味が効いていて飲み応えがあります。
もう少し甘みがあってもよいのではないかとも思いました。


ところで、らんまんカップや生貯カップと同様に、このお酒にもくじがついていました。
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これで三連敗です。



(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)1(5)
(※2)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.113(2000.4 柴田書店)
(※3)秋山裕一『日本酒』p.186(1994.4 岩波新書)
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あ~酒臭かった! 29

酒くさコメント 2

ojioji

爛漫、高石ともやとザ・ナターシャー・セブンの「お酒の歌」を大昔107ソングブックで聴いたとき初めて知ったお酒です。
歌の最後を、ランマンとスタッカートで終わっていて印象に残っています。
いつか飲みたいと思いつつ35年^^;
今日の記事で飲んだ気分になりまして、飲まずじまいとします、ありがとうございます。
by ojioji (2014-12-06 11:35) 

skekhtehuacso

ojiojiさん、コメントありがとうございます。
美酒爛漫は秋田の酒造りを東京へ売り出すために設立された名蔵ですし、いまでもその精神は生きていると思います。
それ故、もっと高いお酒を買えば、きっとおいしいと思います。
もっとも、私としては、カップ酒のような廉価なお酒もおいしくしてほしいと思いますが。
by skekhtehuacso (2014-12-06 21:09) 

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