【お酒】729.岩手誉 翔 カップ [03.岩手県の酒]
岩手銘醸株式会社
岩手県奥州市前沢区字新町13番地
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール、糖類
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)
岩手銘醸さんについて、ある文献では以下のように紹介されておりました。
「岩手銘醸は、昭和三十年、町内にあった「大桜」の蔵元・吉田酒造と「陸奥の友」の蔵元・及川酒造が共同で設立した。(中略)そもそもは藩制時代に創業した蔵元であったというから、酒造りの歴史は古い。」(※1)
そんな歴史があるらしい蔵元さんが造ったこのお酒ですが、残念ながら糖類添加の三増酒でした。
しかし、酸味料は添加されていないみたいです。
なお、いまさらではありますが、三増酒についてはかつてこちらでまとめております。
はい、それではいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ほんのわずかにわかる程度でした。
うまみは淡めです。
クセのないやわらかいうまみですが、酒臭さ(←ほめ言葉です)もごくわずかに感じます。
それに、苦みが少しあるみたいです。
酸味はけっこうはっきりしています。
すっぱさがかなり強めです。
でも、刺激やピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりしています。
でも、糖添三増酒にしては、それほど甘くはありません。
それに、糖添にありがちな、とろみのような舌触りもないみたいです。
酸味が味を引き締めている、淡麗やや甘口のお酒でした。
うまみはそれほどでもないものの、酸味がしっかりしているので、飲みごたえはあると思います。
それに、糖添三増酒の割には甘みが少なく、しかも酸味が甘みを抑えているようでした。
糖添三増酒にしては、まあまあいけるのではないでしょうか。
(※1)岩渕公二『岩手の酒蔵』p.32(1998.10 岩手日報出版部)
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