【お酒】837.嘉泉 カップカセン [13.東京都の酒]
田村半十郎謹醸
東京都福生市福生626
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
原材料名:米、米麹、醸造アルコール、糖類
国産米100%使用
180ml
(以上、フタとラベルとより転記)
嘉泉の蔵元さんについて、文献では以下のように紹介されておりました。
「福生市街の西に、多摩川と玉川上水に挟まれて「嘉泉」の醸造元の田村酒造場がある。170年の歴史を誇る蔵元だ。江戸時代は代々名主総代で、現在の当主田村半十郎さんは15代目。(中略)「丁寧に造って丁寧に売る」を信条とする嘉泉には、大吟醸から普通酒まで種類が豊富。銘酒を醸すと称える酒通も多い。」(※1)
“丁寧に造って丁寧に売る”を信条とする蔵元さんが造ったこのお酒ですが、残念ながら糖類添加の三増酒でした。
しかし、酸味料は添加されていないみたいです。
三倍増醸酒(三増酒)については、かつてこちらでまとめております。
上記の記述が正しいならば、このお酒はきっと丁寧に造られた三倍増醸酒なのでしょう。
それをたしかめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ほとんど目立たない程度でした。
うまみは淡めです。
やわらかいうまみをほんのりと感じます。
ですがこのお酒、苦みがはっきりしています。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさはほとんど感じないものの、さわやかさを感じます。
それに、けっこうピリっと来ますね。
甘みはややはっきりしています。
しかし、糖添三増酒ではあるものの、それほど強くはないみたいです。
それでも、糖添三増酒にありがちなとろみのような舌触りを少し感じますね。
淡麗ピリやや甘口のお酒でした。
淡いせいか、苦みとピリピリ感とが目立つようでした。
それでも、甘みが強くないことや、酸味料が添加されていないこともあってか、味わいにクドさはないですね。
それ故、食事とは合わせやすいと思います。
(※1)津波克明『ぶらり地酒紀行-関東の酒蔵御案内』p.26(1996.5 けやき出版)
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