【お酒】911.ハローズセレクション 淡麗辛口 清酒カップ [28.兵庫県の酒]
販売者:株式会社ハローズ
広島県福山市南蔵王町6-26-7
製造者:櫻正宗株式会社
神戸市東灘区魚崎南町5-10-1
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
アルコール分 14度
180ml
(以上、フタとラベルとより転記)
このお酒ですが、どうやら広島に本店を置くスーパーが企画した商品のようです。
一方、造っているのは、1625年(寛永2年)創業の老舗であり、灘で宮水を発見したとされる(異論もあるようです)櫻正宗さんでした。
そんな兵庫県は灘の名門である櫻正宗さんが造ったお酒ですが、糖類酸味料フル添加の三増酒でした。
しかもこのお酒、お値段たったの105円(税込)でした。
私がこれまでいただいた限りでは、櫻正宗さんが“櫻正宗”の名で販売なさっているお酒には、糖類添加の三増酒はありませんでした。
普通酒は上撰お燗瓶をいただいておりますが、もちろんこれにも糖類酸味料は添加されておりませんでした。
私は、櫻正宗さんについては、他の大手と比べて宣伝広告がひかえめで、酒造りについても儲けよりも酒質を重視する実直なイメージを抱いておりました。
それ故、今回、OEM生産ではあるものの、櫻正宗さんが今でも三増酒を造り続けていることを知って、かなりの心理的な衝撃を受けましたよ。
そうはいっても、世間には、100円前後で販売されている安いカップ酒が少なからず存在しております。
そういうカップ酒には、(“月”などの一部の例外を除いて)糖類や酸味料が添加されているものがほとんどです。
私はそういうお酒を飲みたいとは思いませんので、たとえ見つけても買わないことにしております。
しかし、このお酒だけは、櫻正宗さんが造り手であるということに惹かれて入手してしまいました。
そんな櫻正宗さんが造った三増酒をいただきます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ほぼ無色でした。
一口含むと、アルコールの香りがはっきりしていることがわかります。
ああ、こりゃちょいピリですね。
すっぱさもわずかに感じます。
うまみは淡めというか、薄いですね。
薄いのでクドさはないものの、これは醸し出されたうまみではないと思います。
ただ、苦みがちょっとあるみたいです。
甘みはややはっきりしています。
糖添三増酒にありがちなとろみのような舌ざわりも少し感じます。
淡麗ちょいピリやや甘口のお酒でした。
アルコール香がはっきりしているのは、うまみが薄い(≒添加されたアルコールの割合が高い?)ことに起因するのかもしれません。
クドさはないので飲みにくくはないですが、ちょいピリでちょっと苦みがあることが気になりました。
一合を105円で販売するためには、このような味わいでよしとしなければならないのでしょうか?
というか、そもそもカップ酒をこのような低価格で販売する必要があるのでしょうか?
時代の流れなんですかね(*´∇`*)
by johncomeback (2016-06-22 22:57)
このカップの形は櫻正宗ですな。
by エクスプロイダー (2016-06-22 23:15)
johncomebackさん、いやいや、時代はおいしいお酒を求めているはずです。
それ故、終戦直後の米不足をしのぐために発明された三倍増醸酒は駆逐されてしかるべきでしょう。
少なくとも、私はそう信じたいものです。
by skekhtehuacso (2016-06-22 23:53)
エクスプロイダーさん、大吟醸カップや生貯カップと同じ台形ですね。
他では見たことがありません。
by skekhtehuacso (2016-06-22 23:54)