【お酒】940.麒麟山 伝統辛口 300ml [15.新潟県の酒]
麒麟山酒造株式会社
新潟県東蒲原郡阿賀町津川46
アルコール分15度以上16度未満
原材料名/米(新潟県産)・米こうじ(新潟県産米)・醸造アルコール
300ml詰
(以上、ラベルより転記)
新潟県阿賀町津川のシンボルである麒麟山をその名にいただく“麒麟山(きりんざん)”は、昨日、麒麟山の生酒辛口をいただきました。
(津川駅前にある麒麟橋より)
今日いただくこの普通酒ですが、実はかつて一度カップ酒でいただいております。
ですが、蔵元さんがある津川でこの300ml瓶に出会い、久しぶりにいただいてみたくなって購入した次第です。
いただく前に、麒麟山酒造さんの酒造りについて述べている文献の記述を紹介しておきます。
「1970年代にあった地酒ブームの後、新潟の酒は総じて「淡麗辛口」と呼ばれ、それを意識した一部の蔵では味わいを辛口に変更したという。あれから約40年の今、新潟の酒も各蔵の個性を強く出すようになった。その中にあって麒麟山酒造の個性は辛口の酒。ブームのずっと前、五代目当主。齋藤徳男氏が残した「酒とは辛いもの」という考え方を基本に、今も酒造りを行っている。」(※1)
今日いただくこの普通酒は、おそらく麒麟山酒造さんのお酒の中ではもっともお手軽なお酒だと思われます。
しかしそのラベルを読む限り、上記の“辛口”に対する考え方はこの酒にも反映されているみたいです。
それでは、麒麟山酒造さんの伝統の辛口酒をそろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、生酒辛口と同じく透明でした。
燗をつけると、お酒の甘い香りが漂ってまいりました。
うまみは淡めですが、けっこうしっかりしています。
淡い中に、お米のうまみをピンと感じます。
それとともに、軽い苦みをちょっと感じます。
酸味ははっきりしています。
すっぱさが、強くはないものの鋭さを少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはやっぱりひかえめです。
ですがゼロではなく、わずかに感じます。
味の調和がとれた、淡麗旨辛口のおいしいお酒でした。
たしかに淡麗ですが、けっして薄くはありません。
軽い苦みも鋭さのある酸味も、うまみとバランスよく合っているように感じました。
それにどちらかというと辛口(≒甘くない)ですが、甘みもわずかにあってそれがコクを添えているようで、ドライな感じはしないですね。
食事ともよく合うおいしいお酒だと思います。
(※1)『にいがた日本酒手帖』p.24(2014.11 株式会社ニューズ・ライン)
拙ブログへのコメントありがとうございました。私はお酒がほとんど飲めないヒトなのですが、skekhtehuacsoさんのレポートを読むと、なぜかとても美味しそうな飲み物に思えて仕方がありません(笑)
酒は飲むうちに強くなると散々言われて早20数年…結局そのようにはなりませんでしたが、また時々覗きにきますね(笑)
by 喫茶こじろう (2016-07-25 21:24)
喫茶こじろうさん、お飲みになれない体質であるにもかかわらず、こんな酒臭いブログをお読みいただきましてすみません。
私も大学生の頃はほとんど飲めませんでしたが、その後不幸にも酒のおいしさに惹かれてしまい、いまでは学生の頃の志を捨てたただの飲んだくれに成り下がってしまいました。
by skekhtehuacso (2016-07-25 22:20)