SSブログ

【お酒】1391.銀鱗 精撰 カップ [05.秋田県の酒]

6700.JPG6701.JPG
株式会社那波商店
秋田市土崎港中央1-16-41

原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml
(以上、フタに貼られたラベルより転記)




その土崎の地で蔵元が創業したのは1871年。創業者の那波三郎右衛門は元々江戸時代に秋田藩主、佐竹候について京都から秋田に移住してきた室町の両替商で、秋田藩では御用聞町人として出入りする豪商であった。藩内中徳望の高い那波家は藩の酒造吟味役も務めていたが、酒造業の育成による藩財政の進展を献言し、1807年に藩命により、現在の醸造試験場のような「酒造方御試所」を設立し清酒の試験を行なった。このことがきっかけとなって、那波家が酒造業に携わることになる。」(※1)という那波商店さん。

酒銘の“銀鱗”は、「〓踊る銀鱗かもめの港 お浜大漁の日が昇る…と歌うソーラン節。港に近いこの蔵の酒の愛飲家は、かつて多くの漁師たちであったことから、その大漁と安全を祈って酒銘とした。」(※2)のだとか。

そんな由緒正しき蔵元さんが造り、酒銘に大漁祈願の意味が込められたこのお酒ですが、残念ながら糖類添加の三増酒でした。
しかし酸味料は添加されていないみたいです。
6702.JPG


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
6703.JPG


燗をつけると、お酒の甘い香りがふわっと漂ってまいりました。

うまみはやや淡めです。
ですが、淡めながらにもかもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを感じますよ。
また苦みもあって、軽めで弱めではあるものの、鋭さを感じます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、鋭さをちょっとだけ感じます。
それに、かすかにピリッと来るようです。

甘みはややはっきりしています。
とろみのような舌触りがかすかにあって、甘みに厚みも感じます。
ですが、べとついた感じはいたしません。


やや淡麗でちょい苦やや甘口のお酒でした。
酸味料が使われていないためか、クセやクドさは感じませんでした。
それどころか、かもし出された酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)うまみを弱めながらに感じることができましたよ。
甘みはよくわかりましたが、それでもべとついた感じがなく、甘ったるさは感じませんでした。
それに軽めの苦みが海産物と合いそうに思いましたが、これは港に近いこの蔵のお酒らしさなのでしょうか。


(※1)「美酒王国秋田」編集委員会編『美酒王国秋田』p.26(2015.09 無明舎出版)
(※2)秋田魁新報社事業局出版部編『あきた地酒の旅』p.48(1995.9 秋田魁新報社)
あ~酒臭かった!(33)  酒くさコメント(3) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

あ~酒臭かった! 33

酒くさコメント 3

ake_i

もーーーー、日々の日本酒の写真に負けて(笑)
今日は、木戸泉初しぼり飲んじゃいました^^;
海産物とあいそうなお酒、気になるw

by ake_i (2018-05-10 00:18) 

skekhtehuacso

ake_iさん、木戸泉は、初しぼりもやはりしっかりした味わいでしょうか。
高温山廃酛ですもんね。
このブログで最初に紹介したお酒も木戸泉でした。
by skekhtehuacso (2018-05-10 21:22) 

ake_i

初しぼり、しっかりしっかり!です。
旨味も初しぼりなのに自己主張強くて、私好み。
最初に書かれたお酒、木戸泉だったのですね。
興味ありますので、、、、(^-^;
今年は天候が悪くて行けなかったけど木戸泉の酒蔵開きには行ってます。のんだくれて楽しんで帰ってきますよ^^
by ake_i (2018-05-11 23:39) 

酒くさコメント、書いちゃう!

お名前:[必須]
URL:
酒くさコメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。