【お酒】1406.福禄壽 精撰カップ [05.秋田県の酒]
福禄寿酒造株式会社
秋田県南秋田郡五城目町字下夕町48
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール度:15.0度以上16.0度未満
200ml詰
(以上、フタより転記)
今日はね、元禄元年(1688年)に創業し、秋田県の五城目町に蔵を置く福禄寿酒造さんのカップ酒をいただきますよ。
その福禄寿酒造さんですが、文献では以下のように紹介されておりました。
「 渡邊家は安土桃山時代に織田信長の一向一揆攻めにより石川県松任から落ち延びてきた。初代彦兵衛が五十目村(現在の五城目町)で酒造りを始めたのが1688年である。徳川五代将軍綱吉の頃と伝えられ、以来三百有余年にのぼる歴史は秋田県の酒造史の上で大変貴重な存在となっている。代表銘柄でもある「福禄寿」は七福神の中の1つで瑞祥のしるしとされ、「福」は多くの子や孫に恵まれ「禄」は子々孫々まで栄えること、「寿」は元気で長生きすることを願って命名された。」(※1)
このことは、このお酒のカップにも記載されておりましたよ。
今日いただくこのお酒は、精撰の小印が付けられた普通酒でした。
秋田県では幅を利かせている200mlカップですが、糖類や酸味料は添加されておらず、しかも度数は15-16台でした。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は濃くはないものの、きれいな金色でした。
うまみは、やや濃いめでしょうか。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを少しと、熟成感を少し感じます。
苦みがありますが、軽めでそれほど強くはありません。
キレはとてもよく、透明感をちょっと感じます。
酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
アルコール由来と思われるさわやかさをちょっとだけ感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりしています。
けっしてべとつかず、とろみのような舌触りもありませんが、それでも厚みを少し感じる甘みです。
しっかりしているもののキレがよく、さらっとした甘みがコクを添える、やや濃醇で旨やや甘口のおいしいお酒でした。
熟成感や苦みがあるものの、角がないですね。
これは、アル添によってもたらされたキレのよさが効いているのかもしれません。
甘みもしつこさがまったくなく、穏やかに効いている程度です。
濃いめなのにクセなくスッキリといただくことができる、おいしいお酒でした。
さすが300年以上の歴史を誇る蔵元さん。
たとえ普通酒であっても、けっして手を抜かないようですね。
(※1)「美酒王国秋田」編集委員会編『美酒王国秋田』p.16(2015.09 無明舎出版)
拙ブログへのコメントありがとうございます。
細かいところにお気づきですね(^^)
小さな社ですが、明治維新時の総裁職となられた
有栖川宮熾仁親王よりご直筆の「豊川閣」を賜った
由緒正しいお稲荷さんのようです。
by johncomeback (2018-06-20 22:16)
johncomebackさん、本家の豊川稲荷といい、東京別院といい、稲荷といいながら実は稲荷に母屋を貸しているのは妙厳寺なるお寺なんですよね。
by skekhtehuacso (2018-06-21 21:31)