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【お酒】1936.夢醸 特醸 カップ [17.石川県の酒]

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製造者/株式会社宮本酒造店
石川県能美市宮竹町イ74

原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合:75%
アルコール分:15度
内容量:180ml
(以上、ラベルより転記)




今日は、宮本酒造店さんの“夢醸(むじょう)”なるカップ酒をいただきます。

宮本酒造店さんは、もともとは“福の宮”という酒銘でお酒を世に送り出していらっしゃったそうです。
それを平成になって、今の“夢醸”に変えられたのだとか。
このことについて、文献には以下の記述がありました。

 四代目蔵元の宮本長興氏は、町の躍進を担う助役の重職にもあり、東奔西走の毎日を送っている。「福の宮」の由来を尋ねると、楽しそうに「村の鎮守が日吉神社で、この辺は宮村とか宮川、宮田と宮の付く名字の家が多いんです。それで皆さんに福がある様にと名付けたそうです」と蔵の歴史が語られていく。」(※1)
 もともと主銘柄は「福の宮」でしたが、平成10(1998)年、「酒を醸(かも)して夢を醸す 本物にこだわる小さな酒蔵の挑戦」をキャッチフレーズに、「夢醸(むじょう)」を前面に打ち出しました。」(※2)

そんな夢醸には“特醸”の小印が付されておりましたが、特定名称は表示されておりませんでした。
もっとも、純米酒であればともかく、アル添酒で精米歩合が75%ならば、特定名称を名乗ることはできませんけれどね。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はわずかに金色で、透き通っておりました。
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うまみはやや淡めでしょう。
しかし淡めながらに酒臭さ(ほめ言葉です)がじんわりと効いておりますよ。
栗のような香ばしさも少しあるみたいです。
苦みや雑味は感じません。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを感じます。
でも酸味自体の深みも少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みははっきりでしょう。
べとついた感じはないものの、厚みを感じます。


やや淡麗でちょいすっぱちょい深スッキリ旨甘口のおいしいお酒でした。

やや淡めでしたが、淡めなりにうまみがしっかりしておりました。
しかも角がなく、雑味を感じませんでした。
酸味がほどよく、しかも深みを少し感じることができました。
それでいてキレがよく、透明感を少し感じたのは、アル添の効果でしょうか?
甘みはしっかりでコクを感じましたが、しつこさを感じませんでした。

これ、うまいね。
味の要素が満載でしたが、いい感じにまとまっているようでした。

(※1)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.163(1996.7 能登印刷出版部)
(※2)石川県酒造組合連合会監修 北國新聞社出版局編集『石川の地酒はうまい。』p.122(2016.6 北國新聞社)
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