【お酒】1937.大日盛 お燗瓶 180ml [17.石川県の酒]
橋本酒造株式会社
石川県加賀市動橋町イ184
180ml詰
アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
(以上、瓶の印刷事項より転記)
「 白山山系の霊峰・大日山を仰ぎ、米どころ加賀平野に位置する―それだけで良い酒蔵の条件をクリアしたようなものだ。大日山より源を発する動橋川のほとりで、酒造りを始めたのが宝暦年間、実に二三〇余年nの歳月が流れている。」(※1)という橋本酒造さん。
その橋本酒造さんの現在の主力銘柄は、現在のご当主が十代目を襲名なさったことを契機として特定名称酒に付している“十代目”だそうで、「先代までの「大日盛(だいにちざかり)」は普通酒の名に残しています。」(※2)とのことでした。
それ故に、この大日盛はやはり普通酒でした。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、わずかに茶色でした。
うまみは濃いめですぞ!
酒臭さ(ほめ言葉です)が満載だね。
それに米のうまみが続いて、厚みを少し感じます。
苦みや雑味はなく、熟成感もありません。
キレはよいですが、透明感はありません。
酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めで、鋭さはわかりません。
でも、酸味自体に深みを少し感じます。
ちょいスーですが、ピリピリ感はありません。
甘みはひかえめです。
存在はわかるものの、かなり弱めです。
濃醇ちょい深ちょいスー旨辛口のおいしいお酒でした。
うまみしっかりなのに、角や雑味を全く感じませんでした。
酸味はすっぱさは弱めなのに、深みを感じることができました。
しかも辛口でキレがよく、キリリと引き締まっておりました。
これさ、かなりうまいんじゃないの!
こういうお酒に出会うことができるからこそ、この趣味はやめらなれないのですよ。
(※1)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.129(1996.7 能登印刷出版部)
(※2)石川県酒造組合連合会監修 北國新聞社出版局編集『石川の地酒はうまい。』p.145(2016.6 北國新聞社)
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