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【お酒】445.四季桜 純米生貯蔵酒 300ml [09.栃木県の酒]

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宇都宮酒造株式会社
栃木県宇都宮市柳田町248

アルコール分14度
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合60%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)



宇都宮酒造さんのお酒は、かつて四季桜の特別本醸造“黄ぶな”をいただいております。
今日いただくこのお酒は、純米酒の生貯蔵酒です。
生貯蔵酒の意味については、簡単ではありますがかつてこちらで触れておりますので、ご覧ください。


生貯蔵酒はこれまでにいくつかいただきましたが、ほとんどが醸造アルコール添加のお酒でした。
中には純米吟醸の生貯蔵酒もありましたが、“純米酒”の生貯蔵酒をいただくのは今日がはじめてです。
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一般的に言って、純米酒は「醸造アルコールを添加しないために米の旨みが生かされた濃醇タイプのものが多いとされる。また、酸度は比較的高いものの、まろやかな風味を持っている。つまり、濃厚でこくのある酒ということだが、どちらかというと香りよりも味を重視して造られる酒」と言われています(※1)。

一方、生貯蔵酒は、「生酒の特徴であるフレッシュな香りやフレッシュな飲み口をできるだけ残し、広く流通させることを目的にした酒」と言われています(※2)。

ということは、純米酒を生貯蔵酒で出しても、生貯蔵酒の特徴であるフレッシュな風味を生かすことが出来ないのではないでしょうか?


はたしてこのお酒の蔵元さんは、純米酒と生貯蔵酒との双方の特徴をこのお酒でどう表現しているのでしょうか。
純米酒ですが、生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。


一口含むと、たしかに生貯蔵酒らしいフレッシュな風味を感じます。

うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
お米のやわらかいうまみを感じます。
酒臭さはまったくありません。

酸味はほとんど感じません。
さわやかさをほんの少し感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みははっきりしています。
しかし、クドさはなくて、さらっとした自然な甘みです。


生貯蔵酒のフレッシュな風味とお米のうまみとをストレートに味わうことができる、やや淡麗でやや甘さわやか口のおいしいお酒でした。
酸味がひかえめなことも、風味やうまみを引き立てている一因でしょう。
しかし、一般的に言われている純米酒の濃醇さはありませんでした。
この味は、純米酒というよりも、むしろ純米吟醸酒に近いのではないでしょうか。
蔵元さんによって丁寧に造られたことがわかるお酒でした。


(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.165(2000.4 柴田書店)
(※2)松崎晴雄『日本酒をまるごと楽しむ!』p.25(2007.1 新風舎)
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あ~酒臭かった! 35

酒くさコメント 2

hanamura

四季桜は、その名の通り、春夏秋冬のラベルがあります。
四季桜「冬」は、この時期の仕込みたて、しぼりたて!美味い!
(しきざくら)ではなくて、(しきさくら)です。濁音はNG!
なぜかって?酒は、濁らない!お後がよろしいようでぇ~。
by hanamura (2015-01-18 22:46) 

skekhtehuacso

hanamuraさん、コメントありがとうございます。
四季桜さんの冬って、小さい瓶のものはなさそうですね。
実は、生酒の「冬のかおり」を狙っていたのですが、宇都宮から生酒を持ち帰ってくるにはいささか距離が遠すぎるので断念しました。
濁点の件ですが、土佐鶴がトサツル、賀茂鶴がカモツルであるように、酒は濁ってはいけないことを知っていましたが、四季桜もそうだったのですか。
ですが、田酒はデンシュですし、両関はリョウゼキ、大関もオオゼキですな。
難しいところです。
by skekhtehuacso (2015-01-18 23:01) 

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