【お酒】471.武甲カップ [11.埼玉県の酒]
武甲酒造株式会社
埼玉県秩父市宮側町21番27号
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類
アルコール分 15度以上16度未満
180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)
“武甲”という名は、当然のことながら、秩父の名峰“武甲山”からいただいたものでしょう。
武甲山は、日本有数の石灰岩の産地の一つです。
高度成長期には、滋賀県の伊吹山、三重県の藤原岳、岐阜県の金生山などとともに大量の石灰岩を産出し、それがセメントの原料となって各地の建築資材とされたわけです。
文献によれば、この蔵元さんでは、「仕込み水は武甲山からの伏流水を使用」しているとのこと。
この記述を読んで、もしかしてその水は石灰の成分をたくさん含んだ超硬水なのか?と思ったのですが、実際には「軟水に近い中硬水で、灘の水に近い」のだとか(以上、※1)。
残念ながら、このお酒は糖類添加の三増酒でした。
しかし、酸味料は添加されていないようです。
三増酒の意味については、こちらの末尾でまとめておりますので、ご覧ください。
秩父のシンボルである武甲山の名をいただいているわけですから、たとえ糖類添加の三増酒であっても、その名を汚すことのないくらいおいしいお酒であってほしいものです。
ということで、普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
うまみはやはり淡めでした。
酒臭さもほとんど感じません。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさがあって、さわやかな酸味です。
ほんのわずかにピリッと感じました。
甘みはやはりはっきりしていました。
でも、思ったほどクドさは感じませんでした。
酸味ははっきりしているものの、全体的に淡い味わいの、淡麗やや甘口のお酒でした。
糖添ですからね、うまみが淡いのは仕方がないことでしょう。
でも、甘みと酸味とのバランスはよいと思います。
武甲酒造さんには本醸造のカップ酒もあるみたいですので、その味に期待したいと思います。
(※1)津波克明『ぶらり地酒紀行-関東の酒蔵御案内』p.76(1996.5 けやき出版)
蔵へ行くと、中庭で、その水飲めますよ(^_-)
by やなぼー (2015-02-14 07:07)
おはようございます!
これから暖かくなってくると
すっきり酸味があったほうがいいのでしょうか
最近「酸味」に慣れてきたので
引き続き頑張りたい?と思います(^^)
by ちゅんちゅんちゅん (2015-02-14 07:35)
やなぼーさん、八高線沿線で武甲正宗本醸造カップが見つからなければ、秩父の蔵元さんまで行くつもりです。
by skekhtehuacso (2015-02-14 22:11)
ちゅんちゅんちゅんさん、酸味にもいろいろとあると思いますので、おいしい酸味のお酒に出会うと良いと思います。
by skekhtehuacso (2015-02-14 22:12)