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【お酒】1031.越長陵 酒カップ 正一合 [15.新潟県の酒]

4342.JPG
髙橋酒造株式会社
新潟県長岡市地蔵1-8-2

アルコール分/15度
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)




髙橋酒造さんの酒造りについて、手元の文献には以下のような記述がありました。

「先人たちが伝え、教えてくれた酒造りの「技・心」を軸とし、若い蔵人たちが酒造りを行っています。『自分たちで造れる酒はたったひとつしかない。俺たちにしか造れない酒を造れれば、それでいい』。そんな思いから、独り我が道を往くという、『独往』の精神を念頭に置いています」と話す、(以下略)」(※1)

長陵は、昔から甘い酒と言われてきました。長岡をはじめとする中越エリアでは珍しい、うま味を感じさせる酒をベースに置きつつ、伝統の味を進化させた新しい酒も醸したいと思っています」。」(※1)


髙橋酒造さんは、いわゆる“新潟淡麗”とは一線を画する味わいのお酒を造っていらっしゃるようですね。
今日いただくこのカップ酒は普通酒ですが、はたしてこのお酒にも上記のような考え方は反映されているのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
4343.JPG


ああ、なるほど!

アルコールの香りが少し強めですね。

うまみは濃くはないですが、けっこうしっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)が少しありますが、それよりもウィスキーのような風味がはっきりしています。
また、苦みはややはっきりしていて、鋭さを少し感じます。
それでいて、キレはよいみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさはほとんど目立たないくらいですが、さわやかさを感じます。
それに、わずかにピリッと来るみたいですが、気にはなりません。

甘みはやっぱりややはっきりしています。
糖添三増酒にありがちなとろみのようなしたざわりはないものの、少しべとついた感じがします。


独特の風味が豊かではあるもののキレのよい、旨やや甘口のおいしいお酒でした。
推察するに、濃い味のもろみにアルコールを多めに添加してのばすと、こういう味わいになるのではないでしょうか?
でもそれが、独特の風味とキレのよさとをうまく両立させているように思います。
また甘みがあるおかげで、味の角がとれてまろやかになり、しかもコクを添えているようです。

決して飲みやすくはなく、風味にクセを感じるかもしれません。
でも、しっかりした味わいの酒が好きな私としては、なかなかいけると思いましたよ。
たしかに甘めで、『独往』のお酒でした。

(※1)『にいがた日本酒手帖』p.61(2014.11 株式会社ニューズ・ライン)
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