菊正宗樽酒カップを冷やしていただきましたよ~だ! [キクマサ樽酒]
週に一度のキクマサ樽酒カップ。
今日は冷蔵庫で冷やしたものをいただきました。
つまみはレトルトのハンバーグと、昨日の残りの煮物。
中年独身男性のブログですから、こんな手抜きの日もあります罠。
冷やすと甘みが引いて、キリッと引き締まるね。
うまみはやや淡めですが、押し味がありますよ。
木香ほんのりで、鼻へ抜けて行きます。
やや淡麗で旨辛口のおいしいお酒でした。
冷酒もいいね。
暑いときの晩酌でさっぱりと飲みたいときは、キクマサ樽酒の冷酒は最適でしょう。
そういえば、ワタクシに清酒(いわゆる日本酒)の魅力を教えてくれたのは、菊正宗でした。
今を遡ることおよそ15年前。
関西に住んでいたワタクシ。
その当時から徘徊癖があったワタクシは、神戸の街を徘徊したのち、いい感じの立ち飲み店があるとあらかじめ下調べしておいた東海道本線の住吉駅(兵庫県神戸市東灘区)で下車。
そして駅前にあったお目当ての立ち飲み屋へ入ったのでした。
当時は清酒にはまったく興味がなかったのでビールを注文して飲んでいたのですが、カウンターの中をふと見ると、そこには「菊正宗 上撰 本醸造」の瓶が鎮座ましましていらっしゃったのでした。
「菊正宗か。」
「“やっぱり俺は、菊正宗”のキクマサか。」
「おいしいのかな?」
そう思って、興味本位で菊正宗の燗酒を注文したのでした。
一合のぐい呑みで供された燗酒は、出されるや否や、芳醇な香りをフワリと立てて、ワタクシの鼻をくすぐりやがったのよね。
それを口へ運んで一口含むと、お酒の幅のあるうまみが口の中にパッと広がって、しかも香りが鼻へと抜けて行ったのでした。
「うまいなぁ!」
「日本酒って、こんなにおいしかったんだ!」
その時ワタクシは、心の底からそう思って、菊正宗の魅力にすっかりはまってしまったのでした。
灘には菊正宗の資料館があり、また菊正宗以外の蔵元さんも少なからずあったことから、ワタクシはそれらへ通うようになりました。
そこで酒造りの歴史や奥の深さを知り、ますます清酒が好きになってしまったのでした。
それ故、もし住吉にあった立ち飲み店で菊正宗に出会っていなかったら、今こうして酒ブログを書いてはいなかったかもしれません。
関西ではよい思い出はほとんどないのですが、菊正宗と出会ったことだけは、私にとって唯一の関西でのよい思い出となったのでした。
でもね、その頃は、まだブログを書こうとは思っていなかったのよね。
酒ブログを書き始めようと決意したのは、とある大恥をかいたから。
菊正宗の魅力にはまってしまってから数年後から、ワタクシはとある女性とお付き合いを始めておりました。
ある日、その女性宅へ、ワタクシは末廣の山廃純米(福島県会津若松市産のお酒)を持参したのでした。
一方でワタクシが菊正宗を好きだと知っていたことから、その女性は菊正宗を用意しておいてくれていたのでした。
女性宅のキッチンでワタクシが包丁を握って食事の準備をしていた際、「キクマサを飲みたいな」と言ったワタクシに対して、その女性はお酒をグラスに注いでくれたのでした。
それを飲んで、ワタクシはとっさに、
「やっぱりキクマサはうまいな!」
と言い放ってしまったのでした。
そう言い放ったとたん、その女性はワタクシに対して“してやったりの不敵な笑み”を浮かべたのでした。
その顔は、ワタクシのことをバカにしている様子そのもの。
今でも夢に出てくるほどです。
そうです。
もうおわかりでしょう。
その女性が出したのは菊正宗ではなくて、末廣の山廃純米だったのでした。
ものすごく情けなかった。
菊正宗の味は理解していたつもりだったのに、こんな失態を呈するとは。
その女性に対する怒りよりも、自分の舌がいかにいいかげんだったか、恥ずかしいことこの上ない思いでした。
そのときから、ワタクシは決めたのでした。
「お酒の味を正確に唎き分けられるようになろう!」
そう心に決めてはみたものの、具体的にどうすればいいかは、まだわからなかったのでした。
その後、私は自分の運命を変える書物に出会ったのでした。
それは、ちくま文庫の『カップ酒スタイル』(いいざわ・たつや著)。
この本は、カップ酒の奥の深さや、カップ酒のいろいろな楽しみ方、そしてなによりも、全国には様々な地酒のカップ酒が存在していることを、ワタクシに教えてくれたのでした。
「これだ!、オイラが求めていたのは。」
「様々なカップ酒を飲むことで、お酒の味を正確に唎き分けることができるようになろう!」
『カップ酒スタイル』に感化されて、私はこのブログを書き始めました。
意地悪を平気でするような女性とは手を切って、私は一人で酒の世界へと飛び込んだのでした。
最初は清酒だけをいただいておりましたが、焼酎の魅力にも浸ってしまい、今となっては泡盛にまで手を出す始末。
この先、どうなるかわかりませんが、時間と金と精神とが許すかぎり、書き続けて行きたいと思います。
なーんてね!
一人こそ、気楽で最高だぜ!
誰かと一緒に何かをしようだなんて、絶対にイヤだね!
これからも一人で気の向くままに徘徊して酒を集め、その成果をネタにして書き続けてやるぜ!
今日は冷蔵庫で冷やしたものをいただきました。
つまみはレトルトのハンバーグと、昨日の残りの煮物。
中年独身男性のブログですから、こんな手抜きの日もあります罠。
冷やすと甘みが引いて、キリッと引き締まるね。
うまみはやや淡めですが、押し味がありますよ。
木香ほんのりで、鼻へ抜けて行きます。
やや淡麗で旨辛口のおいしいお酒でした。
冷酒もいいね。
暑いときの晩酌でさっぱりと飲みたいときは、キクマサ樽酒の冷酒は最適でしょう。
そういえば、ワタクシに清酒(いわゆる日本酒)の魅力を教えてくれたのは、菊正宗でした。
今を遡ることおよそ15年前。
関西に住んでいたワタクシ。
その当時から徘徊癖があったワタクシは、神戸の街を徘徊したのち、いい感じの立ち飲み店があるとあらかじめ下調べしておいた東海道本線の住吉駅(兵庫県神戸市東灘区)で下車。
そして駅前にあったお目当ての立ち飲み屋へ入ったのでした。
当時は清酒にはまったく興味がなかったのでビールを注文して飲んでいたのですが、カウンターの中をふと見ると、そこには「菊正宗 上撰 本醸造」の瓶が鎮座ましましていらっしゃったのでした。
「菊正宗か。」
「“やっぱり俺は、菊正宗”のキクマサか。」
「おいしいのかな?」
そう思って、興味本位で菊正宗の燗酒を注文したのでした。
一合のぐい呑みで供された燗酒は、出されるや否や、芳醇な香りをフワリと立てて、ワタクシの鼻をくすぐりやがったのよね。
それを口へ運んで一口含むと、お酒の幅のあるうまみが口の中にパッと広がって、しかも香りが鼻へと抜けて行ったのでした。
「うまいなぁ!」
「日本酒って、こんなにおいしかったんだ!」
その時ワタクシは、心の底からそう思って、菊正宗の魅力にすっかりはまってしまったのでした。
灘には菊正宗の資料館があり、また菊正宗以外の蔵元さんも少なからずあったことから、ワタクシはそれらへ通うようになりました。
そこで酒造りの歴史や奥の深さを知り、ますます清酒が好きになってしまったのでした。
それ故、もし住吉にあった立ち飲み店で菊正宗に出会っていなかったら、今こうして酒ブログを書いてはいなかったかもしれません。
関西ではよい思い出はほとんどないのですが、菊正宗と出会ったことだけは、私にとって唯一の関西でのよい思い出となったのでした。
でもね、その頃は、まだブログを書こうとは思っていなかったのよね。
酒ブログを書き始めようと決意したのは、とある大恥をかいたから。
菊正宗の魅力にはまってしまってから数年後から、ワタクシはとある女性とお付き合いを始めておりました。
ある日、その女性宅へ、ワタクシは末廣の山廃純米(福島県会津若松市産のお酒)を持参したのでした。
一方でワタクシが菊正宗を好きだと知っていたことから、その女性は菊正宗を用意しておいてくれていたのでした。
女性宅のキッチンでワタクシが包丁を握って食事の準備をしていた際、「キクマサを飲みたいな」と言ったワタクシに対して、その女性はお酒をグラスに注いでくれたのでした。
それを飲んで、ワタクシはとっさに、
「やっぱりキクマサはうまいな!」
と言い放ってしまったのでした。
そう言い放ったとたん、その女性はワタクシに対して“してやったりの不敵な笑み”を浮かべたのでした。
その顔は、ワタクシのことをバカにしている様子そのもの。
今でも夢に出てくるほどです。
そうです。
もうおわかりでしょう。
その女性が出したのは菊正宗ではなくて、末廣の山廃純米だったのでした。
ものすごく情けなかった。
菊正宗の味は理解していたつもりだったのに、こんな失態を呈するとは。
その女性に対する怒りよりも、自分の舌がいかにいいかげんだったか、恥ずかしいことこの上ない思いでした。
そのときから、ワタクシは決めたのでした。
「お酒の味を正確に唎き分けられるようになろう!」
そう心に決めてはみたものの、具体的にどうすればいいかは、まだわからなかったのでした。
その後、私は自分の運命を変える書物に出会ったのでした。
それは、ちくま文庫の『カップ酒スタイル』(いいざわ・たつや著)。
この本は、カップ酒の奥の深さや、カップ酒のいろいろな楽しみ方、そしてなによりも、全国には様々な地酒のカップ酒が存在していることを、ワタクシに教えてくれたのでした。
「これだ!、オイラが求めていたのは。」
「様々なカップ酒を飲むことで、お酒の味を正確に唎き分けることができるようになろう!」
『カップ酒スタイル』に感化されて、私はこのブログを書き始めました。
意地悪を平気でするような女性とは手を切って、私は一人で酒の世界へと飛び込んだのでした。
最初は清酒だけをいただいておりましたが、焼酎の魅力にも浸ってしまい、今となっては泡盛にまで手を出す始末。
この先、どうなるかわかりませんが、時間と金と精神とが許すかぎり、書き続けて行きたいと思います。
なーんてね!
一人こそ、気楽で最高だぜ!
誰かと一緒に何かをしようだなんて、絶対にイヤだね!
これからも一人で気の向くままに徘徊して酒を集め、その成果をネタにして書き続けてやるぜ!
わっ~じゅんすい( *´艸`)
by ロコときどきキナコ (2021-06-28 23:33)
同じ一升瓶の中身でも、昨日と今日で味も香りも違うし、そういうのも楽しいンだけど、一升瓶を何本も入る冷蔵庫は無いので、適当な居酒屋とか蕎麦屋に通ってます。蔵まで行くのは休んでいます。
by hanamura (2021-06-29 10:04)
ロコときどきキナコさん、そうなんです。
いい歳をしていても、いつまでも傷つきやすい坊やなんです。
by skekhtehuacso (2021-06-29 21:42)
hanamuraさん、一升瓶ならばそうでしょうね。
でもカップ酒では、そういった楽しみ方はできません罠。
もっとも、カップ酒を熟成させるとどうなるかは、目下実験中ですけれど。
by skekhtehuacso (2021-06-29 21:44)