〔泡盛〕2.久米島の久米仙 30度 100ml(喜屋武商店) [9947.沖縄県の泡盛]
製造元 株式会社久米島の久米仙
沖縄県島尻郡久米島町字宇江城2157
琉球泡盛
アルコール分:30度
内容量:100ml
原材料:米こうじ(タイ産米)
(以上、ラベルより転記)
泡盛のことをほとんど知らなかったワタクシでも、“久米島の久米仙”は見聞きしたことがございました。
それもそのはず。
「久米島の久米仙は、県内最大規模の仕込みを行う久米島の酒造所。近代的な設備の工場で年間460万リットルの泡盛を造り出している。」(※1)という、沖縄ではもっとも普及している泡盛の一つなのだそうです。
今日いただくこの“久米島の久米仙”は、こんな箱に詰められておりました。
箱の表には、“喜屋武商店”の文字が販売者として表示されておりました。
喜屋武商店さんは、沖縄で事業を展開なさっている酒類の卸問屋さんのようですね。
ということは、これは喜屋武商店さんが企画立案なさった商品なのでしょうか?
箱の中身は、あたかも栄養ドリンクのような瓶でした。
これだったら、仕事中に飲んでもバレないかも。
今だったらみんなマスクしているから、酒臭さもわからないかもね。
(試すなよ!)
それでは、いただいてみたいと思います。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
上立ち香はかすかに甘い香りを感じる程度です。
含むとそれをほんのりと感じます。
黒麹由来と思われる香ばしさがありますが、かなり穏やかです。
米の風味もじんわりと効いておりますよ。
甘みはとてもしっかりしていますね。
苦みや雑味は感じません。
というか、30度もあるのに、アルコールの風味もほとんど感じないくらいです。
ここで、残りを水割り(泡盛:水=5:5)にしてみました。
苦みがかすかに出るみたいです。
でもそれがやや薄まった黒麹の香ばしさといい感じに合っているようです。
割ったことで、さっぱりした風味になりました。
それでも甘みや米の風味は薄まることなく、しっかりと感じることができましたよ。
久米島の久米仙は、穏やかなのに風味しっかりの、おいしい泡盛でした。
先週いただいた菊之露では独特の風味を感じましたが、この久米島の久米仙にはそれがありませんでした。
むしろ久米島の久米仙は、黒麹の香ばしさと米の風味と甘みとだけをしっかりと感じることができました。
中でも特に効いていたのは、甘みでした。
この甘みは、かつていいちこの日田全麹をいただいたときに感じた甘みに似ておりましたよ。
この甘みこそが、泡盛で用いられている全麹仕込の成果なのでしょうか?
そのおいしい久米島の久米仙と合わせた今日のエサはこちら。
にんじんの残り。
しいたけの残り。
にんにく。
卵2個。
調味料。
[奥]酒・みりん
[手前]昆布の顆粒だし・高知県産の甘口しょうゆ
フライパンにオリーブオイルをひいて、
火は中火。
にんじん、しいたけ、にんにくを炒めて、
火が通ったら、調味料を投入し、
卵を和えて、
“にんじんしりしり、のようなもの”
にんじんの甘みにみりんとしょうゆとの甘みが相俟って、おいしゅうございました。
砂糖を入れる作り方もあるみたいですけれど、つまみにするならば入れないほうがいいかも。
ごちそうさまでした。
(※1)田崎聡『泡盛王国』p.40(2006.8 発行/有限会社食の王国社 発売/丸善(株)出版事業部)
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