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【お酒】46.特別純米酒 蔵粋(クラシック) カップ [07.福島県の酒]

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小原酒造株式会社
福島県喜多方市字南町2846

原料米 山田錦100%使用
精米歩合 60%
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
アルコール分 15%
粕歩合35%
使用酵母9号
日本酒度+1.5度
酸度1.4度
アミノ酸度1.0度
仕込水 飯豊山の伏流水
(以上、ラベルより転記)

お酒に関する情報をこと細かく表示してあります。
日本酒度や酸度はともかく、粕歩合や使用酵母、そして仕込水まで表示してあるカップ酒は珍しいと思います。

このお酒の名前ですが、蔵粋と書いて「クラシック」と読むそうです。

小原酒造さんは、モーツァルトの曲を聴かせながらお酒を仕込んでいることで有名です。
これは決して洒落や冗談でやっているわけではなく、研究の成果として、「モーツァルトを聴かせることで醪は高い酵母密度を保ち、死滅率も低くなることが確認された。そして、モーツァルトを聴かせた醪から製成した酒の酒質は良好で、アミノ酸生成も低いことから、雑味のすくないきれいな酒ができることがわかった」とのこと(※1)。

では、もし、モーツァルトの代わりに浪花のモーツァルト(音が出ます)を聴かせたら、果たしてお酒はどう変化するのか、興味深いところではあります。

このような先進的な研究を進める小原酒造さんですが、2009年には製造するお酒をすべて純米酒に切り替えられたとのこと。
これは、「良い米と米麹、そして良い水だけで醸す酒こそが、やはり日本酒の原点」であるとの考え方に基づくことだそうです(※2)。

先進的な研究を進めるのも、原点に回帰するのも、ともに良いお酒を造りたいとの真面目な願いから出た取り組みのようです。

そんな真面目な蔵元さんが造ったこのお酒ですが、いつもならばここでぬる燗でいただくところです。
しかし、ラベルには“◎5℃~10℃”と書いてありますので、まずは蔵元さんのおっしゃるとおり、冷蔵庫で冷やしていただくことにします。


一口いただいて、酸味が立っていることがわかりました。
辛くはありませんが、甘みを感じないだけに、かなりスッキリしています。
しかし、うまみはけっこう濃厚です。
香りはありません。

うまみが濃厚ということは、たぶん燗つけてもおいしいはずです。
やはり、このあたりでぬる燗にしていただきたいと思います。

燗をつけると、よりいっそう酸味が際立ちます。
そのため、少し辛口になりました。
うまみも増えたようです。

辛口でスッキリしていますが、うまみの濃い、おいしいお酒でした。
甘くない分、食事にもよく合います。
お酒をおいしくしてくれたモーツァルト(浪花のではなくて、本物のほう)に感謝しなければなりません。


(※1)酒蔵探訪 16 【2006年8月】(福島県南酒販株式会社Website)
(※2)新・酒蔵探訪 10 【2012年8月】(同)
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あ~酒臭かった! 18

酒くさコメント 1

hanamura

あ!私は、お酒も、モーツァルトも大好きです。
by hanamura (2013-11-03 15:49) 

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