【お酒】1027.十一正宗 特醸酒 尚仁沢 にごり酒 180ml [09.栃木県の酒]
森戸酒造株式会社
栃木県矢板市東泉645
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)
森戸酒造さんのお酒は、かつて十一正宗のカップ酒(普通酒)をいただいております。
今日いただくこのお酒は、宇都宮の酒問屋さんが企画した“アロマぼとる"シリーズに含まれている、普通酒のにごり酒です。
尚仁沢(しょうじんざわ)という酒銘は、どうやら栃木県にある名水に由来しているようでした。
ところで、このお酒ですが、“瓶燗火入れ”という手法を用いているようです。
火入れについてはかつてこちらで触れておりますので、ご参照下さい。
私はこれまで、瓶燗というのは二回目の火入れを(お酒の)「品質を損なわないために、瓶詰めしてから加温する方法」(※1)だと思っておりました。
しかし、最近読んだ文献の記述から、どうやら火入れを一回だけとして二回目の火入れを省略する手法があることを知りました。
「 また、最近では「瓶貯1回火入れ」の商品も増加しています。瓶貯とは瓶詰め貯蔵のことで、できあがった日本酒を火入れしてからすぐ瓶に詰め、その後瓶のまま貯蔵します。瓶貯1回火入れは、先に瓶詰めすることで殺菌のために行う2度目の火入れを省略でき、吟醸酒などで行う冷蔵貯蔵がしやすいというメリットがあります。生貯蔵酒や生詰め酒と同様に、フレッシュさが感じられる味わいです。」(※2)
これは私の推測ですが、上記の記述では「火入れしてから瓶詰めして」と書かれているものの、お酒を生のまま瓶詰めしてから瓶燗火入れすれば、同じ理由で二回目の火入れを省略することができて、しかもフレッシュさを維持できるのではないかと思います。
かつて、“瓶火入冷温貯蔵”と表示されたお酒や、あるいは“生詰火入れ”と表示されているお酒に出会ったことがありました。
これらはもしかしたら、生のまま瓶詰めして瓶燗火入れしたのちに貯蔵し、2回目の火入れを省略して出荷したお酒という意味だったのかもしれません。
ではその“瓶燗火入れ”のお酒をいただいてみたいと思います。
にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
オリの両は、全体の3割程度といったところでしょうか?
お酒には、ちょっとだけ象牙色っぽさがありました。
とろみはそれほどでもないみたいです。
うまみはやや濃いめです。
お米のうまみそのものでしょう。
オリのざらつきと、軽い苦みとが、ほんの少しだけあるみたです。
それに、フレッシュな風味もわずかに感じます。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさに鋭さがありますが、強くないので気にはなりません。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはひかえめです。
さらっとした甘みをかすかに感じる程度です。
やや濃醇で爽快辛口のおいしいお酒でした。
酸味とフレッシュさとが、穏やかでちょうどよい感じです。
辛口で、それがわずかな軽い苦みとともに味を引き締めています。
これはなかなかいけるのではないでしょうか。
甘くないので、食事とも合わせやすいと思います。
(※1)篠田次郎『日本酒ことば入門』p.204(2008.7 無明舎出版)
(※2)公益財団法人日本醸造協会/日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)監修『日本酒学』p.119(2016.6 洋泉社)
これでは無いですが、両親が先日、日光へ旅行で行った際に晩酌で「惣誉」の純米吟醸をアロマぼとるを呑んだそうで。ただ父の口に合わなかったらしく、一口、二口で止めたそうです。家に持って帰って、晩酌で僕も一口頂きました。
by エクスプロイダー (2016-11-10 22:44)
ええ~!、そうなの~?
エクスプロイダーさん、あたしゃ惣誉はスッキリしていてけっこういけると思ったのに。
by skekhtehuacso (2016-11-10 23:20)
十一月十一日!今日は「十一正宗の日」
私も・・・惣誉も、好きです。天鷹も!
栃木県のお酒は美味しいです。
by hanamura (2016-11-11 05:45)
hanamuraさん、しまった!
いただくのが一日早かった!
今日のことををまったく意識しておりませんでしたよ。
栃木の酒はおいしいものが多いですね。
私はピリ辛の開華は苦手ですが、それ以外はいけるように思います。
by skekhtehuacso (2016-11-11 22:07)