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【お酒】1170.武蔵鶴 純米吟醸 コシヒカリ100% 300ml [11.埼玉県の酒]

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武蔵鶴酒造株式会社
埼玉県小川町大字大塚243

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米・米麹
精米歩合60%
国産米100%使用
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




武蔵鶴酒造さんのお酒は、かつて普通酒の武蔵鶴ツルカップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、コシヒカリを100%使用したという純米吟醸酒です。
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コシヒカリは、言わずと知れた、食べておいしいお米の代表格ですよね。
一方、とある文献には、以下のような記述がありました。
 こうした、“食べて美味しいお米”には、タンパク質や脂肪、無機物やビタミン類といった成分が多く含まれていて、これらが食べたときに旨味となり、また栄養となるのです。よって、食べて美味しいお米というのは、そうした成分に主体をおいて長年開発されてきました。
 しかし、高レベルのお酒を造る場合、その成分は雑味(不快な味)を生む原因となるのです。
 つまり、食べて美味しいお米は、高レベル(それでいて、当然、旨いもの)のお酒造りには向いていないと言うことになります。」(※1)

今日いただくこのコシヒカリ100%使用の純米吟醸酒は、果たしておいしいお酒なのでしょうか?
それをたしかめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、透明でした。
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吟醸造りのはずですが、吟香はまったくありませんね。

うまみはやや淡めです。
米のうまみが舌の上に薄く乗っかる感じがします。
吟醸酒らしい苦みも軽くあるみたいですが、軽いなりに鋭さを感じます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、弱いなりに鋭さがあって、舌をピンと突いてきます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
かなり弱い甘みをかすかに感じる程度です。


米の旨みを、軽いが鋭い苦みと、これも軽いが鋭い酸味とが引き締める、やや淡麗でやや辛口のおいしいお酒でした。
苦みと酸味とを感じましたが、そこは吟醸造りのお酒だけあって、雑味がなくてきれいな味わいでした。
吟醸香は感じなかったものの、そのほうがかえって食事と合わせやすいと思いました。
とりわけ、苦みと酸味とがあることで肉との相性がよく仕上がっているように感じました。

(※1)蝶谷初男『うまい日本酒に会いたい!そのために知っておきたい100問100答』p.14-15(2004.12 ポプラ社)

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十日ほど前に、浦安を散策いたしました。

帰ってきてから、そういえばかなり前に山本周五郎の“青べか物語”を買って読んだことを思い出し、再び引っ張り出してきて読んでみました。
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青べか物語は、山本周五郎が昭和初期の漁師町浦安(作品中では“浦粕”と書かれています。)の情景とそこに住む人たちのことを題材として書いた短編集です。
山本周五郎は昭和初期に実際にこの浦安に一年間ほど住んでいて、そのときの体験をもとにしてこの本を書いたそうです。

その当時の情景が再現されている場所が浦安にあるということを知り、今日、再び浦安へ出かけてまいりました。


まずは、JR京葉線の新浦安駅から。
ここは、戦後になってから、埋め立てによって造成された場所です。
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まずクリア。
クリアちゃうわ!
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住吉超辛口+10カップは既出ですが、久しぶりに出会ったので入手してみました。

新浦安駅からは、おさんぽバスに乗車。
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着いたのは、浦安市郷土博物館。
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常設展示では、浦安の海と、それに寄り添う人々の生活のことをいろいろと紹介していました。
その中でも心引かれたのが、浦安の海に住む魚の展示でした。
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このハゼ、良型だこと。
天ぷらにするとうまいだろうね。
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このチヌ(クロダイ)は、刺身だね。
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イワシは動きが速いので、捕らえるのが難しいわ。
でも、脂が乗ってそうで、鮨ネタとしてはきっと最高でしょう。
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おいしそうな魚を見ていたら、酒飲みたくなってきたよ。


いかんいかん。
この博物館の一番の見どころは、これではありません。

なんとこの博物館、敷地内に昭和の頃の浦安の街並みが再現されているのです。
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私はこの路地に、“長”(青べか物語に出てくる船宿「千本」の三男)を先頭にして子どもたちが向こうから走ってくる姿を思い浮かべましたよ。
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井戸がありましたが、井戸おやじ(←音が出ます)はいませんでした。
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べか舟の乗船体験もあるでよ!
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この日は、海苔を焼いて食べる体験をさせていただきました。
行徳(浦安の隣町)で採れた海苔を、地元の子どもたちが漉いたものなのだとか。
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これを七輪で焼くと、緑色に変わります。
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パリッとしていて香ばしく、しかも味わい深い海苔でした。
いかんいかん、また酒飲みたくなってきた。


おお!
青べか物語に出てくる“天鉄”がありましたよ!
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再現された食卓には、作者が酒を飲むときに読んでいたという『青巻』が置いてありましたよ。
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浦安市郷土資料館、面白く見学させていただきました。
しかもこれだけ楽しませてくれて、なんと入場無料と言う太っ腹!
パンフレットももらい放題で、こんな面白そうなものをいただいて帰ったのでした。
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美味しそうな魚を見たり海苔をかじったり、あるいは天鉄を見学したりしたせいか、ものすごく腹が減ってまいりました。
そんな中で、博物館を出てから境川のほうへ向かって歩いて行くと、うなぎを焼くよい香りが漂ってくるじゃありませんか!
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昨今、うなぎの価格は暴騰していて、私のような大貧民にとっては高嶺の花となってしまいました。
しかし、一番安い【並】ならばなんとかなるだろうと一念発起して、入ってみましたよ。

まずはビールで精進落とし。
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そしていただいたのは、うな重の【並】(1,725円)。
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【並】ですからね、ご飯の露出がちょっと目立つところですが、しかたがありません。
それにしても、うなぎを食べるのって、もう何年ぶりかな。

やっぱりうなぎはものすごくまいう~。
外はカリッとしているのに、中はふわふわでジューシー。
奮発した甲斐がありましたよ。
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心もお腹も満たされたところで、川風を浴びながら境川沿いの道を歩いていきました。
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青べか物語に出てくる“沖の弁天社”のモデルとなったと言われている清瀧弁財天でお参りをして、
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近くのバス停から新浦安駅行のバスに乗って、帰ったとさ。
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あ~酒臭かった! 41

酒くさコメント 10

hatumi30331

昭和の頃の浦安の風景・・・・
良いですね〜♪^^
そしてウナギ!!
メッチャ美味しそうです。^^
by hatumi30331 (2017-05-04 00:12) 

やなぼー

GWの仕事疲れが溜まってきたところへ、ウナギか~(>_<)
昭和の街並み、なかなか良さそうです(*^_^*)

地元の(車で15分くらい)酒だったのに・・・
すっかり忘れたf^_^;)
by やなぼー (2017-05-04 05:20) 

koboo

食用米は酒には向かないとよく聞きますが、
美味しいお米だから美味しいお酒になるとこだわって酒造りしているところもあるので、どうなんでしょうねぇ?!
どっちにしろ、美味しくいただきますが。。。^ ^;


by koboo (2017-05-04 10:43) 

newton

コシヒカリの日本酒も気になりますが、浦安も良いですね。郷土博物館、水槽も楽しいし、街並みも素敵ですね。是非、行ってみたいと思います。
by newton (2017-05-04 12:32) 

skekhtehuacso

hatumi30331さん、ここは青べか物語を読んでから行くと、より一層楽しめるところだと思います。
by skekhtehuacso (2017-05-04 20:37) 

skekhtehuacso

やなぼーさん、近いならばスッと買いに行けるんじゃないかと思ったのですが、きっとGW中は蔵元さんはお休みでしょうね。
by skekhtehuacso (2017-05-04 20:38) 

skekhtehuacso

newtonさん、この博物館は、やはり青べか物語を一読してから行かれたほうが、より楽しめると思います。
見学した後で、浦安の旧市街地のほうへ行って当時の雰囲気の名残を感じるってのもいいかもしれませんぜ。
by skekhtehuacso (2017-05-04 20:40) 

skekhtehuacso

kobooさん、昨今では食用米のみならず、酒米であっても低精白で仕込まれたりするお酒も少なからず存在していますよね。
これって、造り、すなわち醸造の技術が近年になって向上したからこそなせる業なのではないでしょうか。

by skekhtehuacso (2017-05-04 20:42) 

さる1号

郷土資料館、これは面白そう
無料なのも嬉しいですね
海苔がメチャ美味しそう
これで飲みたいですねぇ^^
by さる1号 (2017-05-05 08:14) 

skekhtehuacso

さる1号さん、この博物館、無料なのにけっしていい加減な展示ではなく、なかなか面白いところでした。
焼き海苔体験、海苔はたしかにおいしかったですし、それに地元産ってところがまた粋な計らいじゃないかと感じました。

うなぎ屋の前を通ったとき、さる1号さんのブログ記事を思い出しましたよ。
さる1号さんのように特上を注文することはできなかった小心者ですが、味も香りも楽しませていただきました。
by skekhtehuacso (2017-05-05 20:55) 

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