《焼酎》256.山乃守 25度 110ml [9942.長崎県の焼酎]
製造者:有限会社山の守酒造場
長崎県壱岐市郷ノ浦町志原西触85
品目:本格焼酎
原材料名:大麦2/3(長崎壱岐産)、米(長崎壱岐産米)
アルコール分:25%
内容量:110ml
(以上、ラベルより転記)
“山乃守”と書いて「やまのもり」と読むこの壱岐焼酎。
文献には、以下の記載がありました。
「初代が創業した志原村西触は山内姓が多く、創業主の山内守政は、通称「山守」と呼ばれていた。明治三二年の創業以来、代表銘柄は「山乃守」とし、会社名は「山の守」としている。」(※1)。
品質表示を見ると、大麦も麹米もすべて壱岐産で賄っていらっしゃるのね。
すばらしいことだと思いますが、いくら農業が盛んな壱岐であっても、造りに必要な全量を確保するのはものすごく難しいことでしょうよ。
壱岐だけではなく、日本各地で麦焼酎を手掛ける多くの蔵では、豪州産などを使用しているくらいですから。
その山乃守ですが、
“甕仕込み”なんだってさ。
なんでも、「二六品目はすべて一次仕込み、二次仕込みとも昔ながらの「かめ仕込み」で造っている。」(※1)のだとか。
話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
香りはないですね。
含むと、米っぽい風味が先に来て、麦の風味はひかえめ。
甘みはしっかりしています。
キレがよく、スッキリしています。
スーは少し感じるものの、ピリはなし。
これは割るよりも、ロックでしょう。
米の風味とともに、麦の香ばしさもわかるようになりました。
そして風味自体に厚みを感じるようにもなりましたよ。
甘みも生のときよりもよくわかります。
ロックで出がちな苦みは出るものの突出しておらず、風味といい感じに調和しているようです。
スーは少しだけ残るものの、ピリは消えました。
生でさっぱり、ロックで厚みを感じることができる、おいしい壱岐麦焼酎でした。
味に角がなく、かつさっぱりしていて飲みやすく感じました。
それでいて風味はしっかりで、特にロックでそれは顕著でした。
しかも雑味やクセ、重さなどをまったく感じませんでしたよ。
これはうまいね。
壱岐で徘徊した際、山乃守はこれしか入手できませんでした。
でも、もっといろいろと試して見たくなっちゃったりなんかしちゃったりして。
(※1)山内賢明『壱岐焼酎 蔵元が語る麦焼酎文化私論』p.211(2007.11 長崎新聞新書020)
航空機利用で遠出をされての、九州攻め!
福岡~熊本~大分と、地酒&焼酎に地グルメの数々‼!
多く並んだ中私は、アルコールよりも地魚尽くしの握りずしが食べたいです^^
by hana2023 (2023-11-12 10:35)
hana2023さん、アルコールもチキン南蛮も、それにお寿司もおいしかったですよ。
お寿司は臭みがまったくなく、かつ〆てあるものは〆具合がまろやかで、かなり酒が進んでしまう危険なやつでした。
by skekhtehuacso (2023-11-12 19:06)