【お酒】319.菊秀 蔵出し本醸造 樽酒 カップ [20.長野県の酒]
橘倉酒造株式会社
長野県佐久市臼田653番地1
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 65%
アルコール分 15度
180ml
(以上、ラベルより転記)
このカップ酒は樽酒です。
樽酒は、かつて沢の鶴の樽酒、長龍酒造さんの吉野杉の樽酒、そして白雪の樽酒をいただいております。
では、“樽酒”と表示されているお酒は、いったいどのようなものなのでしょうか。
国が定めたルールでは「樽酒の用語は、木製の樽で貯蔵し、木香のついた清酒(びんその他の容器に詰め替えたものを含む。)である場合に表示できるものとする。」と定められております(※1)。
ということは、木香(杉の香り)がするお酒がみな樽酒を名乗ることができるわけではなくて、その木香を木製の樽で貯蔵してつけたお酒しか、樽酒を名乗ることができないのです。
すなわち、杉の木片を浸したり、あるいは杉の香料を添加したりして(そもそも香料添加はできないはずです)木香をつけたお酒は、樽酒を名乗ることはできないのです。
この写真は、菊正宗さんがお酒に木香をつけるために、杉の樽でお酒を貯蔵している様子です。
でもね、実際のところ、樽酒を名乗るお酒の木香がどうやってつけられたかなんて、一般大衆にはわかりませんよね。
この点は、蔵元さんの矜持を信用するしかないのかもしれません。
ラベルの表示を読む限りでは、橘倉酒造さんの樽酒は正しい樽酒のようです。
そんなことを思いながら、今日もぬる燗でいただきます。
その前にこのお酒、いい色をしています。
あれ?
木香はかなりひかえめです。
華やかな杉の香りとはちがって、落ちついた風味です。
もしかして、保管中に抜けてしまったのでしょうか。
うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみです。
少し苦みを感じます。
酸味はひかえめです。
ちょっとだけすっぱさを感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みは弱めですが、しっかりしています。
これがお酒の味にコクを出しています。
木香は目立たないものの、濃いめのうまみに、甘みがコクを添える、やや濃醇で旨口のおいしいお酒でした。
たとえ樽酒でなかったとしても、十分においしい本醸造だと思います。
(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)5(8)
一昔前に薦樽を置いて樽酒を飲ませる居酒屋ありました。
塩なめて飲んでいましたがぁ・・・。今思うと、う~ん(?)
by hanamura (2014-09-03 06:10)
hanamuraさん、さすがに塩だけで飲ませる店には、越後湯沢のぽんしゅ館以外では入ったことがありませんが、樽を置いている店には行ったことがあります。
名古屋の大甚本店がそうでした。
by skekhtehuacso (2014-09-03 23:29)
おはようございます!
金色ですね~☆
お祝いの席に似合いそうです(^^)
by ちゅんちゅんちゅん (2014-09-04 08:42)
ちゅんちゅんちゅんさん、さすがにカップ酒でお祝いとは、いささかわびしさを感じざるを得ませんな。
by skekhtehuacso (2014-09-04 23:45)