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【お酒】452.ねのひ 尾張男山 大吟醸 300ml [23.愛知県の酒]

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盛田株式会社OT
名古屋市中区栄一丁目7番34号

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合50%
アルコール分14度以上15度未満
300ml詰
(以上、ラベルより転記)



今日は、300mlで500円台という、とても安価な大吟醸をいただきます。


盛田さんは、もともとは寛文5年(1665年)に愛知県常滑市で創業した、中国酒の流れを汲む蔵元さんです。
中国酒の意味については、かつてこちらで紹介しておりますので、ご覧ください。


中国酒は明治以降衰退しますが、この常滑の盛田さんと、半田の中埜さん(国盛)とは、清酒以外の事業にも広く手を伸ばして多角経営に移行した結果、今日まで一大企業として事業を継続なさっているようです。

これについて文献では、以下のように紹介されておりました。
小鈴谷村(現常滑市内で主産地からは外れている)の盛田久左衛門は(中略)文化五年に肥料・穀物を商う店方を独立させた。嘉永三年には味噌店を独立させ、さらに油店も開設した。明治初期には味噌店の方が酒造方の数倍の利益を上げていた。」(※1)
一族の協力体制と新部門への積極的な投資による多角化が、激しい経済変動の波を乗り切る力になった。現在この両家系列の酒造会社が知多酒造業界の両雄となり、他社の低迷を他所に成長を続けている。」(※2)


また、盛田さんは、ソニーの共同創始者の一人である盛田昭夫氏の生家でもあります。
中国酒が衰退していったにもかかわらず生き残った盛田さんの精神は、はたしてソニーに受け継がれているでしょうか?


今日はそんな中国酒の流れを汲む蔵元さんの大吟醸酒をいただきます。
大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。


一口含むと、吟醸香が鼻へ抜けていきます。
かなりはっきりしています。

うまみは淡めです。
お米のやわらかいうまみがします。
苦みや雑味は一切ありません。

大吟醸だけあって、酸味はひかえめです。
少しすっぱさを感じる程度です。
当然ながら、刺激やピリピリ感は全くありません。

甘みはひかえめです。
淡いうまみにちょうどよく合う程度に感じます。


華やかな吟醸香と淡いうまみとを味わうことができる、淡麗旨口のおいしいお酒でした。
酸味がひかえめで、苦みや雑味がまったくないのは、丁寧に造ってある証拠でしょう。
造りの定石を少しも外していない、アル添大吟醸の典型例のような味わいでした。
アル添大吟醸を味わいたいと思うときは、このお酒を選んでおけばまちがいないと思います。
その反面、味に面白みがあるかどうかについては、別問題だと思いますが…。
オマエのブログだって、面白みなんか少しもねぇじゃないか!

おっと、いかんいかん。
いつもよりもはやく酒が回ってしまいました。
大吟醸なんて飲み慣れていないからでしょうか。
昨日飲んだ酒がまだ残っているだけだろ!



(※1)篠田壽夫『知多酒造業の盛衰』p.38(社会経済史学 第55巻第2号 1989.6 社会経済史学会)
(※2)同p.40
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