【お酒】637.638.立山 特別本醸造&普通酒 カップ飲み比べ [16.富山県の酒]
(2015/08/09追記:題名および【まとめ】に、特別本醸造を“特別純米酒”とする誤記がありましたので、訂正しました。)
立山酒造株式会社
砺波市中野220
今日は、立山(かつては銀嶺立山だったような?)のカップ酒のうち、特別本醸造と普通酒とを飲み比べてみたいと思います。
稲穂が茶色のもの(左)が特別本醸造で、緑色のもの(右)が普通酒です。
このカップ酒ですが、単にラベルが貼ってあるだけではなく、カップの上部までフィルムで覆ってあります。
これは遮光性を確保するための方策なのでしょうか?
お酒をいただく前に、立山酒造さんの酒造りへの考え方を確認しておきたいと思います。
ある文献では、杜氏さんの言葉として以下のとおり紹介していました。
「「私は、ひとりでに喉へスッと通る酒が一番と思っております。立山は辛口と言われますが、うちより辛いお酒はいくらでもあります。辛い酒を飲みたければ、極端なことを言えば焼酎でいいのです。私は醸造試験場におりました頃から“辛い酒”ではなく“甘くない酒”を提唱してまいりました。それが日本酒の日本酒たる由縁と思います。」」(※1)
立山酒造さんが目指すお酒の味は、“うまみは残しつつも甘みが少なく、しかも飲みやすい”ということでしょうか?
そういった考え方は、はたして今日いただくこのお酒にも反映されているのでしょうか?
立山 特別本醸造カップ
アルコール分15度以上16度未満
原材料 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール(メルシャン他)
精米歩合 麹米57% 掛米59%
200ml
このカップ酒の品質表示には、醸造アルコールの製造者まで記載されています。
しかも、フタに記載されたロットナンバーを立山酒造さんのWebsiteで参照すると、もっと詳しい品質を確認することができます。
情報公開を徹底なさっているようですね。
そんな立山の特別本醸造を、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ごくわずかに着いているかどうかといった感じでした。
うまみはどちらかというと淡めですが、しっかりしていています。
お米のうまみが一筋通っていて、それが口の中に広がります。
それに、少しコクもあるようです。
でも、苦みや雑味は感じませんでした。
酸味はややひかえめです。
すっぱさをちょっと感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありませんね。
“甘くない酒”を提唱なさっていらっしゃるだけあって、甘みはひかえめでした。
その存在は、ごくわずかにわかる程度です。
淡めではあるものの、お米のうまみが豊かな、やや淡麗で旨辛口のおいしいお酒でした。
淡めで辛口でも、決して物足りなさはないですね。
それに甘くないので、食事とも合わせやすいと思います。
立山 普通酒カップ
アルコール分15度以上16度未満
原材料 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール(メルシャン他)
精米歩合 麹米59% 掛米63%
200ml
普通酒なのに麹米59%、掛米63%の精米歩合とは、かなりの高規格ではないでしょうか。
それにこの普通酒も、フタに記載されたロットナンバーをWebsiteで参照して、詳しい品質を確認することができるようになっています。
特別本醸造のほうは全て一等米でしたが、普通酒のほうは二等米を使用しているようですね。
というわけで、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、これもぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ほぼ無色のようです。
こっちのほうがうまみがより淡めです。
お米のうまみは感じるものの、淡めでスッキリしています。
わずかに苦みを感じましたが、他に雑味はないみたいです。
酸味もひかえめです。
すっぱさをわずかに感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありませんでした。
甘みは、特別本醸造よりもさらにひかえめのようでした。
特別本醸造よりもスッキリさっぱりしている、淡麗辛口のおいしいお酒でした。
けっこうスイスイと行けてしまうお酒でした。
これは完全に食中酒でしょう。
【まとめ】
両方とも淡めで辛口のお酒でしたが、特別本醸造のほうがお米のうまみがはっきりしていてコクを感じました。
普通酒はすっきりしていて、料理の味をより引き立ててくれるお酒だと思います。
いずれにせよ、両方とも丁寧に造ってあることがわかるおいしいお酒でした。
(※1)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.21(1996.7 能登印刷出版部)
立山酒造株式会社
砺波市中野220
今日は、立山(かつては銀嶺立山だったような?)のカップ酒のうち、特別本醸造と普通酒とを飲み比べてみたいと思います。
稲穂が茶色のもの(左)が特別本醸造で、緑色のもの(右)が普通酒です。
このカップ酒ですが、単にラベルが貼ってあるだけではなく、カップの上部までフィルムで覆ってあります。
これは遮光性を確保するための方策なのでしょうか?
お酒をいただく前に、立山酒造さんの酒造りへの考え方を確認しておきたいと思います。
ある文献では、杜氏さんの言葉として以下のとおり紹介していました。
「「私は、ひとりでに喉へスッと通る酒が一番と思っております。立山は辛口と言われますが、うちより辛いお酒はいくらでもあります。辛い酒を飲みたければ、極端なことを言えば焼酎でいいのです。私は醸造試験場におりました頃から“辛い酒”ではなく“甘くない酒”を提唱してまいりました。それが日本酒の日本酒たる由縁と思います。」」(※1)
立山酒造さんが目指すお酒の味は、“うまみは残しつつも甘みが少なく、しかも飲みやすい”ということでしょうか?
そういった考え方は、はたして今日いただくこのお酒にも反映されているのでしょうか?
立山 特別本醸造カップ
アルコール分15度以上16度未満
原材料 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール(メルシャン他)
精米歩合 麹米57% 掛米59%
200ml
このカップ酒の品質表示には、醸造アルコールの製造者まで記載されています。
しかも、フタに記載されたロットナンバーを立山酒造さんのWebsiteで参照すると、もっと詳しい品質を確認することができます。
情報公開を徹底なさっているようですね。
そんな立山の特別本醸造を、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ごくわずかに着いているかどうかといった感じでした。
うまみはどちらかというと淡めですが、しっかりしていています。
お米のうまみが一筋通っていて、それが口の中に広がります。
それに、少しコクもあるようです。
でも、苦みや雑味は感じませんでした。
酸味はややひかえめです。
すっぱさをちょっと感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありませんね。
“甘くない酒”を提唱なさっていらっしゃるだけあって、甘みはひかえめでした。
その存在は、ごくわずかにわかる程度です。
淡めではあるものの、お米のうまみが豊かな、やや淡麗で旨辛口のおいしいお酒でした。
淡めで辛口でも、決して物足りなさはないですね。
それに甘くないので、食事とも合わせやすいと思います。
立山 普通酒カップ
アルコール分15度以上16度未満
原材料 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール(メルシャン他)
精米歩合 麹米59% 掛米63%
200ml
普通酒なのに麹米59%、掛米63%の精米歩合とは、かなりの高規格ではないでしょうか。
それにこの普通酒も、フタに記載されたロットナンバーをWebsiteで参照して、詳しい品質を確認することができるようになっています。
特別本醸造のほうは全て一等米でしたが、普通酒のほうは二等米を使用しているようですね。
というわけで、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、これもぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ほぼ無色のようです。
こっちのほうがうまみがより淡めです。
お米のうまみは感じるものの、淡めでスッキリしています。
わずかに苦みを感じましたが、他に雑味はないみたいです。
酸味もひかえめです。
すっぱさをわずかに感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありませんでした。
甘みは、特別本醸造よりもさらにひかえめのようでした。
特別本醸造よりもスッキリさっぱりしている、淡麗辛口のおいしいお酒でした。
けっこうスイスイと行けてしまうお酒でした。
これは完全に食中酒でしょう。
【まとめ】
両方とも淡めで辛口のお酒でしたが、特別本醸造のほうがお米のうまみがはっきりしていてコクを感じました。
普通酒はすっきりしていて、料理の味をより引き立ててくれるお酒だと思います。
いずれにせよ、両方とも丁寧に造ってあることがわかるおいしいお酒でした。
(※1)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.21(1996.7 能登印刷出版部)
このお酒って「iichiko」みたいに
お洒落な広告見ますよね。
パッケージもやっぱり洒落てますね。
どこかで見かけたら買おうリストに
入れておきます♪
by あとりえSAKANA (2015-08-08 22:02)
瓶ではよく飲む立山です(^▽^;)
パッケージは飲んだことはないです・・・
by green_blue_sky (2015-08-08 22:09)
先日の信州鉄旅・・・やはり、富山まで行くべきでしたねぇ。
えぇぇ~?スッキリ、サッパリ、辛口!あああ好みですぅ!
(・・・と、言いつつ、夏でも燗酒が基本の私ですがぁ・・・。)
by hanamura (2015-08-08 22:12)
あとりえSAKANAさん、立山酒造さんは富山では一番大きい蔵元さんのようで、こっちではけっこう見かけます。
いいちこは、フラスコボトルやおしゃれなポケットボトルがあってなかなか面白そうですが、私はちょっと・・・。
大学生のときに、自分の部屋でいいちこの900ml瓶を半分ほど飲んで寝たところ、次の日、枕元にお好み焼きの焼く前みたいなものが散乱していたものですから。
by skekhtehuacso (2015-08-08 22:29)
green_blue_skyさん、やっぱり北陸のお酒を愛飲なさっているのですね。
あっちもおいしそうなお酒がたくさんあるようで、いつか酒集めに行ってみたいと思いますよ。
金沢の近江町市場なんておもしろそうですし。
by skekhtehuacso (2015-08-08 22:31)
hanamuraさん、私も夏でも燗酒が基本です。
うまい燗酒だと、いい暑気払いになるように思います(←ただ飲みたいだけのいいわけ)。
富山はまだ行っていないので、いつか行ってみたいと思います。
by skekhtehuacso (2015-08-08 22:34)
一升瓶のレトロなラベルも好きです。
この立山はデイリーヤマザキでよく見かけますね。
しかし、醸造アルコールのメーカーを表示するとはかなり開けてますなあ。
by エクスプロイダー (2015-08-09 20:56)
はじめまして、先日富山出張の際に地元のお寿司屋さんで地元のネタ&シャリに加えて立山をいただきました。
非常にお寿司にも合う、辛口のお酒でございました。
by teruteru (2015-08-10 02:16)
エクスプロイダーさん、米焼酎とあいまいな表記をするところはありましたが、醸造アルコールを限定するところは初めてでした。
by skekhtehuacso (2015-08-10 21:56)
teruteruさん、コメントありがとうございます。
teruteruさんのように、地元の食べ物に合わせることこそが、そのお酒の一番おいしいいただき方ではないでしょうか。
立山も、きっと地元の食べ物に合うように造ってあるのでしょうね。
私はまだ富山では酒集めをしていないので、いつか行ってみたいと思っています。
by skekhtehuacso (2015-08-10 21:58)
富山在住の海の男です。
立山はマジか!ってくらいの熱燗で湯気が出るくらいにしたら甘さが出て違った味わいになりますよ。
by ひろ (2021-10-08 19:43)
ひろさん、そうですか!
今度見つけたら試してみようと思います。
by skekhtehuacso (2021-10-08 20:20)