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【お酒】639.腰古井 生貯蔵酒 300ml [12.千葉県の酒]

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吉野酒造株式会社
千葉県勝浦市植野571

アルコール分14度以上15度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
300ml詰
(以上、瓶の印刷事項より転記)




今日は、房総半島勝浦の地酒である腰古井(こしごい)の生貯蔵酒をいただきます。
生貯蔵酒の意味については、簡単にではありますがかつてこちらで触れておりますので、ご覧ください。


腰古井という酒銘について、文献では以下のように紹介していました。
銘柄は「腰古井」(こしごい)であるが、なかなか読めないのも特徴である。地名の「腰越」の「腰」と、古井戸を合わせたものである。この井戸は、蔵と道を隔てた山の崖に掘られていて、奥が深く数70~80メートルもあるそうだ。」(※1)

また、この古井戸から湧く水は、「軟水で、しかも1.6度とたいへん硬度が低い。」とのこと(※2)。

使用する水の性質(硬水/軟水)と、それによって造られたお酒の味との関係についてはかつてこちらでまとめておりますが、軟水を使用するということは、きっと味の穏やかな甘口のお酒になるのではないかと推察いたします。


そんなことを念頭におきつつ、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですが生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色ですね。
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うまみは淡めですが、しっかりしています。
やわらかいうまみがメインです。
それに、かもし出された酒臭さ(←ほめ言葉です)もわずかにあるみたいです。
苦みがけっこうはっきりしてますが、いやな苦みではないですね。

酸味は強くはないものの、はっきりしています。
すっぱさとさわやかさとをほどよく感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはけっこうはっきりしています。
さらっとしていて、おだやかな甘みです。


淡めではあるもののしっかりしたうまみに、酸味と甘み、それに苦みがほどよく合う、やや淡麗で旨口のお酒でした。
口当たりはよいですが、味わいはしっかりしています。
苦みがちょっと気になるかもしれませんが、それも味を引き締める要素かもしれません。
苦みがなければ、軟水仕込の甘口でやわらかい味わいだと思います。


(※1)安藤三佐夫編著『千葉の地酒とうまい肴』p.40(2013.4 彩流社)
(※2)鈴木久仁直『ちばの酒 ものがたり』p.130(1997.6 青娥書房)
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あ~酒臭かった! 55

酒くさコメント 2

こいこい

お酒好きですが種類とかよく分からないので楽しく拝見してます。
by こいこい (2015-08-10 11:55) 

skekhtehuacso

こいこいさん、こんな酔っぱらいが書いたもので楽しんでいただいてありがとうございます。
by skekhtehuacso (2015-08-10 21:55) 

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