【お酒】763.仁喜多津(にきたつ) 上撰酒カップ [38.愛媛県の酒]
水口酒造株式会社
愛媛県松山市道後喜多町3-23
アルコール分/15度以上、16度未満
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
内容量/180ml
(以上、ラベルより転記)
昨日の仁喜多津 純米酒カップ 伊予の薄墨桜に引き続き、今日も道後温泉の近くに蔵を構える水口酒造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのお酒は、普通酒です。
“仁喜多津(にきたつ)”という酒銘について、文献では以下のように紹介されておりました。
「清酒「仁喜多津」の命名については、八世紀後半に詠まれた万葉集の中に「熟田津に船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ今は漕ぎ出な」という額田王の歌がある。この熟田津は道後地方を指し示しているという一説にちなんでのことである。当時の風雅な風情をそこはかとなく感じさせる銘柄である。」(※1)
このことは、今日いただくこのお酒のラベルにも紹介されておりました。
そんな風雅な酒銘を与えられたお酒ですが、はたして味はどうなのでしょうか。
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ほんのちょっと着いている程度でした。
うまみは濃くはないですが、けっこうしっかりしています。
やわらかいうまみに、酒臭さ(←ほめ言葉です)をちょっと感じます。
ほんの少し苦みもあるみたいですが、嫌味のない苦みです。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさとさわやかさとをちょっと感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みははっきりしていますね。
とろみをちょっと感じますが、クドさはないみたいです。
味のバランスがよい、旨甘口のおいしいお酒でした。
甘みははっきりしているものの、軽い苦みと酸味とがよく合っていると思います。
昨日いただいた純米酒よりも、こっちのほうがまろやかで飲みやすいと感じました。
もしかしてこれは、アル添の為せる業なのでしょうか?
(※1)見味舌聞会出版部『味めぐり愛媛 酒・宿・味』p.86(1995.12 星雲社)
おはようございます。
純米系だけでなく本醸造なんかも呑むようになったんで、最近になってやっと“アルコール添加で角が取れる”という感覚が分かってきたように思います^^
by タンタン (2016-01-07 06:19)
タンタンさん、私もそうです。
特に同じ蔵元さんのお酒で純米とアル添とを飲み比べると、なんとなくわかるような気がします。
今やアル添は増量策ではなくて、酒造りの一技法として確立しているのではないかと思う次第です。
by skekhtehuacso (2016-01-07 16:52)