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【お酒】990.辛口純米 焚火 カップ [23.愛知県の酒]

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山﨑合資会社
愛知県西尾市西幡豆町柿田57

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール分16度
精米歩合 70%
原料米の品種名 愛知県産若水100%
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




愛知県は西尾市の蔵元さんです。
といっても、西尾の市街地からは遠く離れた、名鉄蒲郡線西幡豆駅近くに蔵を構えていらっしゃるようです。
どうやらここは、数年前の合併で西尾市に編入された地域のようです。




このお酒ですが、愛知県産の“若水”なる酒米を100%使用しているのだとか。
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この若水について、文献では以下のように紹介されておりました。

 五百万石の耐倒伏性が強化された品種。早生、地方によっては中生、耐倒伏性、耐冷性は強いが耐病性は弱い。やや大粒で心白の発生率が高い。心白は大きく、タンパク質含量はやや多い。」(※1)

あれ?
たしかタンパク質については、一般的には「酒造りに必要(たとえば、日本酒独特の旨みは、麹カビがたんぱく質を分解してつくるアミノ酸に由来する)だが、多すぎるとかえって、味や香りを損なってしまう。」(※2)とか、あるいは「たとえば、原料米にタンパク質が多いと、酒になった際にアミノ酸が多すぎて、味が重くなってしまう。」(※3)と言われていますよね。

そのタンパク質がやや多めの酒米を使って、しかもそれを精米歩合70%と比較的低精白で使用しているわけですから、このお酒はかなりしっかりした味わいに仕上がっているのではないかと推察いたします。
(「玄米の外側の部分には、各種のミネラルやタンパク質、脂肪分など、さまざまな成分が含まれている。」(※3)ことから「高度に精白した米を使用することによって、すっきりとした切れのよい、きれいな味わいの酒が出来上がるのだ。」(※3)そうです。)


それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

このお酒ですが、おいしそうな金色をしておりました。
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ああ、やっぱり。

うまみはやや濃いめで、しっかりしています。
麹がタンパク質を分解してくれた成果でしょうか?、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみが豊かです。
ですが、それとともに、渋みもけっこうはっきりしていますね。
キレは少しありますが、それほどでもないみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが豊かで、しかも鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


やや濃醇で渋すっぱやや辛口のお酒でした。
酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)が豊かではあるものの、それとともに渋みと酸味の鋭さとがあることで、重さを感じましたよ。
これらはやはり、タンパク質の影響なのでしょうか?
私としては、もしこのお酒にアル添を施したら、はたしてどのような味わいに変わるのか、興味深いところです。
でも、濃い味の料理や魚なんかには合うと思います。

(※1)副島顕子『酒米ハンドブック』p.76(2011.7 文一総合出版)
(※2)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.97(2000.4 柴田書店)
(※3)松崎晴雄『日本酒をまるごと楽しむ!』p.21(2007.1 新風舎)
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あ~酒臭かった! 33

酒くさコメント 2

エクスプロイダー

この味わいが名古屋のどて煮と会ったりと勝手に思ったりして。

焚火も呑んだ事も有りますが、別銘柄の「奥」も呑んだ事が有ります。
by エクスプロイダー (2016-09-28 22:04) 

skekhtehuacso

エクスプロイダーさん、試してみないとわかりませんが、あながちはずれでもないみたいです。
by skekhtehuacso (2016-09-29 23:12) 

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